「GeForce Experienceで録画したけど、自分の声が小さすぎて聞こえない」「マイクブーストってどこで設定するの?」と困っていませんか。
録画した動画を確認したら、ゲーム音は問題ないのにマイク音だけ異常に小さい、という経験をした人は多いでしょう。マイク音量を最大にしても改善しない場合、「マイクブースト」の設定が必要かもしれません。
この記事では、GeForce録画時のマイクブーストについて、設定方法から注意点まで、わかりやすく解説していきます。
GeForceのマイクブースト:重要な前提知識

まず、多くの人が誤解している重要なポイントを確認しましょう。
GeForce Experience/NVIDIAアプリ自体にマイクブースト機能はない
実は、GeForce ExperienceやNVIDIAアプリには、独自のマイクブースト機能は搭載されていません。
GeForce内でできること:
- マイク音量の調整(0〜100%のスライダー)
- 使用するマイクデバイスの選択
- プッシュ・ツー・トークの設定
GeForce内でできないこと:
- マイクブースト(音声増幅)
マイクブーストはWindowsの機能
マイクの音を増幅する「マイクブースト」は、Windowsのサウンド設定で行います。
つまり:
- GeForce:録音時のマイク音量バランスを調整
- Windows:マイク自体の感度・増幅を調整
両方を適切に設定することで、最適な音量が得られます。
マイク音量とマイクブーストの違い
混同しやすい2つの設定の違いを理解しましょう。
マイク音量(GeForce内の設定)
録音時に、マイク音とゲーム音のバランスを調整する設定です。
場所:
- GeForce Experience / NVIDIAアプリのオーディオ設定
効果:
- ゲーム音に対するマイク音の相対的な大きさを変更
- 0%〜100%で調整
例:
- マイク音量100%、システム音100%→同じ音量で録音
- マイク音量50%、システム音100%→マイク音が小さく録音
マイクブースト(Windowsの設定)
マイク自体の入力信号を増幅する機能です。
場所:
- Windowsのサウンドコントロールパネル
効果:
- マイクの感度を上げる
- 小さい声でも大きく拾えるようになる
- 通常+10dB〜+30dB程度
例:
- ブースト+20dB→マイク入力が約10倍に増幅
どちらを先に調整すべきか
推奨順序:
- まずWindowsでマイクブーストを設定
- GeForce内でマイク音量を調整
マイクブーストで基礎的な音量を確保してから、GeForceで微調整するのが効果的です。
Windowsでマイクブーストを設定する方法
それでは、実際の設定手順を見ていきましょう。
Windows 11の場合
方法1:設定アプリから
- 設定→システム→サウンド
- 「入力」セクションで使用しているマイクを選択
- 「デバイスのプロパティ」をクリック
- 音量スライダーの下にある「その他のデバイスのプロパティ」をクリック
- 「レベル」タブを開く
- 「マイクブースト」のスライダーを調整(通常+10dB〜+20dB)
- 「OK」をクリック
方法2:コントロールパネルから
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定」をクリック
- 下部の「サウンドの詳細設定」をクリック
- 「録音」タブを開く
- 使用しているマイクを右クリック→「プロパティ」
- 「レベル」タブを開く
- 「マイクブースト」を調整
- 「OK」をクリック
Windows 10の場合
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンド」をクリック
- 「録音」タブを開く
- 使用しているマイクをダブルクリック(またはプロパティ)
- 「レベル」タブを開く
- 「マイクブースト」のスライダーを調整
- 「適用」→「OK」
マイクブーストが表示されない場合
一部のマイクでは、マイクブースト機能が表示されないことがあります。
理由:
- USB接続のマイクには、独自のアンプが内蔵されている
- そのため、Windowsのブースト機能が不要
対処法:
- マイク本体にゲイン調整つまみがある場合、そちらで調整
- なければ、GeForce内のマイク音量を上げるか、マイクを近づける
推奨されるマイクブースト値
環境により異なりますが、一般的な目安です:
- +0dB:ブーストなし(感度が高いマイクの場合)
- +10dB:軽いブースト(やや音量を上げたい場合)
- +20dB:標準的なブースト(多くの場合これで十分)
- +30dB:強いブースト(マイクが遠い、感度が低い場合)
注意:ブースト値が高すぎると、ノイズも増幅されます。必要最小限の値に設定しましょう。
GeForce内のマイク音量を調整する
Windowsでマイクブーストを設定したら、GeForce側で微調整します。
マイク音量の設定方法
- Alt + Zでオーバーレイを開く
- マイクアイコンをクリック→「設定」
- マイク音量のスライダーを調整(推奨:60〜80%)
- 「保存」をクリック
適切な音量バランスの見つけ方
- テスト録画を30秒程度行う
- 録画中、通常の声量で話す
- 録画を停止して動画を再生
- ゲーム音と自分の声のバランスを確認
- マイク音が小さければGeForceのマイク音量を上げる
- 満足できるバランスになるまで繰り返す
理想的なバランス
- ゲーム音:マイク音 = 70:30 〜 60:40
- 自分の声がはっきり聞こえる
- ゲーム音が邪魔にならない程度
用途によって調整してください。
マイク音量を上げる3段階の対処法
マイク音が小さい場合、以下の順番で対処しましょう。
レベル1:GeForce内のマイク音量を上げる
最も簡単な方法です。
手順:
- オーバーレイ(Alt + Z)→マイク設定
- マイク音量を80%〜100%に上げる
効果:
- 手軽に調整可能
- ノイズは増えにくい
限界:
- 100%にしても小さい場合がある
レベル2:Windowsのマイク音量を上げる
マイク自体の入力レベルを上げます。
手順:
- コントロールパネル→サウンド→録音
- マイクのプロパティ→レベル
- 「マイク」の音量を80〜100に設定
効果:
- マイク入力が全体的に大きくなる
- すべてのアプリで音量が上がる
レベル3:マイクブーストを使用する
最終手段として、音声を増幅します。
手順:
- 同じくレベルタブ
- 「マイクブースト」を+10dB〜+20dBに設定
効果:
- かなり音量を上げられる
- 小さい声でも拾いやすくなる
注意:
- ノイズも増幅される
- 音質が若干劣化する可能性
推奨される調整順序
- まずGeForceで100%に設定
- それでも小さければWindowsのマイク音量を100に
- さらに必要ならマイクブーストを+10dB→+20dBと段階的に
必要最小限の設定で、音質とのバランスを取りましょう。
マイクブーストの注意点とデメリット

マイクブーストは便利ですが、いくつか注意が必要です。
1. ノイズも一緒に増幅される
マイクブーストは、音声だけでなくすべての音を増幅します。
増幅されるノイズ:
- 「サーッ」というホワイトノイズ
- キーボードのタイプ音
- マウスのクリック音
- エアコン・扇風機の音
- PCファンの音
対処法:
- 静かな環境で録音
- マイクを口元に近づける
- NVIDIA Broadcastでノイズ除去(後述)
2. 音が歪むことがある
ブースト値が高すぎると、音声が歪んで聞きづらくなります。
症状:
- 声が割れて聞こえる
- 「ビリビリ」という音が入る
- 音が不自然に響く
対処法:
- ブースト値を下げる(+30dB→+20dB)
- マイクを近づけてブーストを減らす
3. マイクによって効果が異なる
マイクの種類によって、最適なブースト値は変わります。
安価なマイク:
- ブーストが必要になりやすい
- ノイズが目立ちやすい
- +20dB以上必要な場合も
高品質なマイク:
- ブーストなしでも十分な音量
- ノイズが少ない
- +10dB以下で十分な場合が多い
4. すべてのアプリに影響する
Windowsのマイクブーストは、GeForce以外のアプリにも影響します。
影響を受けるアプリ:
- Discord
- Skype
- Zoom
- OBS Studio
- その他すべての録音・配信ソフト
注意点:
- GeForce用に+30dBに設定すると、Discordで声が大きすぎる可能性
- アプリごとに音量バランスを調整する必要がある
NVIDIA Broadcastでノイズを減らす
マイクブーストを使うとノイズが気になる場合、NVIDIA Broadcastが有効です。
NVIDIA Broadcastとは
AIを使ってマイク音からノイズを除去する、NVIDIA公式の無料ソフトです。
除去できるノイズ:
- キーボードのタイプ音
- マウスのクリック音
- 環境音(エアコン、ファンなど)
- 「サーッ」というホワイトノイズ
- 部屋の反響音
対応GPU:
- GeForce RTX 20シリーズ以降
- GTX 1660シリーズ以降(一部機能)
NVIDIA Broadcastの設定方法
- NVIDIA公式サイトからNVIDIA Broadcastをダウンロード
- インストールして起動
- 「マイク」タブで実際のマイクを選択
- 「ノイズ除去」をオンにする
- エフェクトの強さを調整(初期値で通常OK)
GeForce Experienceと連携
- GeForce Experienceのマイク設定を開く
- マイクソースで「マイク(NVIDIA Broadcast)」を選択
これで、ノイズが除去されたクリアな音声が録音されます。
併用時の推奨設定
NVIDIA Broadcastを使う場合:
- マイクブースト:+10dB〜+20dB(必要最小限)
- NVIDIA Broadcast:ノイズ除去オン
- GeForceマイク音量:60〜80%
ノイズ除去があるため、多少のブーストでも問題なくなります。
マイクが小さい原因と対処法一覧
「ブーストしても声が小さい」という場合、他の原因があるかもしれません。
原因1:マイクが遠すぎる
対処法:
- マイクを口元15〜30cm程度に近づける
- マイクスタンドで固定位置を調整
原因2:マイクの向きが間違っている
対処法:
- 指向性マイクの場合、マイクの正面を口に向ける
- 取扱説明書で集音方向を確認
原因3:マイクの感度が低い
対処法:
- マイク本体にゲイン調整があれば上げる
- 品質の良いマイクに買い替える
原因4:ケーブルの接続不良
対処法:
- ケーブルをしっかり挿し直す
- 別のUSBポート/マイク端子を試す
原因5:Windows側でマイクが小さく設定されている
対処法:
- Windowsのサウンド設定でマイク音量を確認
- 他のアプリ(Discord、Zoomなど)でのマイク音量も確認
原因6:間違ったマイクを選択している
対処法:
- GeForceのマイク設定で、実際に使っているマイクが選択されているか確認
- Windowsでもデフォルトデバイスを確認
音量バランスの調整テクニック
プロっぽい動画にするための、音量バランスの調整コツです。
ゲーム音とマイク音の理想的なバランス
ゲーム実況の場合:
- ゲーム音:60〜70%
- マイク音:30〜40%
配信の場合:
- ゲーム音:50〜60%
- マイク音:40〜50%
説明動画の場合:
- ゲーム音:40〜50%
- マイク音:50〜60%
録画後に確認すべきポイント
- 自分の声がはっきり聞こえるか
- ゲーム音に声が埋もれていないか
- 逆に声が大きすぎないか
- ノイズが気になるレベルでないか
- 音割れしていないか
NVIDIA Container(音量ミキサー)の活用
録画中、Windowsの音量ミキサーで「NVIDIA Container」の音量を下げると、相対的にマイク音を大きくできます。
手順:
- 録画を開始
- Windowsの音量ミキサーを開く
- 「NVIDIA Container」または「NVIDIA Capture Server」を探す
- 音量を50〜70%に下げる
- 相対的にマイク音が大きくなる
注意:ゲーム音も小さくなるため、バランスを見ながら調整しましょう。
マイクブーストのよくある質問
Q1:マイクブーストはどのくらいに設定すればいいですか?
A:まず+10dBから試して、足りなければ+20dBまで上げてください。+30dB以上は、ノイズが気になることが多いのでおすすめしません。最適な値は、マイクの種類や環境によって異なります。
Q2:マイクブーストを上げるとノイズがひどくなりました
A:ノイズが気になる場合は、以下を試してください:
- ブースト値を下げる
- 静かな環境で録音
- NVIDIA Broadcastでノイズ除去
- マイクを口元に近づけてブーストを減らす
- 品質の良いマイクに買い替える
Q3:GeForceのマイク音量を100%にしても小さいです
A:GeForceの音量を100%にしても小さい場合:
- Windowsのマイク音量を確認(100になっているか)
- マイクブーストを+10dB〜+20dBに設定
- それでも小さければ、マイク自体の問題の可能性
Q4:USB マイクにマイクブースト設定がありません
A:USB接続の一部のマイクは、内蔵アンプがあるためWindowsのブースト機能が表示されません。その場合:
- マイク本体のゲイン調整つまみで音量を上げる
- つまみがない場合、メーカー専用ソフトを確認
- GeForce内のマイク音量を上げる
- マイクを近づける
Q5:録画中にマイク音量を変更できますか?
A:録画中は設定を変更できません。一度録画を停止してから、マイク設定を調整してください。
Q6:マイクブーストをオフにすると音が小さくなりすぎます
A:マイクブーストをオフにして音が小さい場合:
- Windowsのマイク音量を100にする
- GeForceのマイク音量を100%にする
- それでも小さければ、マイクの感度が低い可能性
- マイクを口元に近づける、または買い替えを検討
Q7:GeForceとDiscordで音量が違いすぎます
A:Windowsのマイクブーストは、すべてのアプリに影響します。そのため:
- マイクブーストを適度な値(+10dB〜+20dB)に設定
- GeForce内のマイク音量で微調整
- Discord側でも入力感度を調整
- アプリごとにバランスを取る
まとめ:マイクブーストを正しく設定しよう
GeForceの録画でマイク音を適切な音量にするためのポイントをまとめます。
重要なポイント
- GeForce自体にマイクブースト機能はない
- マイクブーストはWindowsの機能
- GeForceではマイク音量(バランス)のみ調整可能
- 調整の順序が重要
- まずWindowsでマイクブーストを設定
- 次にGeForceでマイク音量を微調整
- マイクブーストの推奨値
- +10dB〜+20dBが一般的
- 必要最小限に抑える
- 高すぎるとノイズが増える
- ノイズ対策も忘れずに
- NVIDIA Broadcastを活用
- 静かな環境で録音
- マイクを適切な位置に配置
マイク音量を上げる3段階
- GeForceのマイク音量を80〜100%に
- Windowsのマイク音量を100に
- マイクブーストを+10dB→+20dBと段階的に
最終チェックリスト
録画前に以下を確認:
- ✓ Windowsでマイクブーストを適切に設定
- ✓ Windowsのマイク音量が十分か確認
- ✓ GeForceで正しいマイクを選択
- ✓ GeForceのマイク音量を調整
- ✓ テスト録画で音量バランスを確認
- ✓ ノイズが気になる場合はNVIDIA Broadcast使用
トラブル時の確認ポイント
マイク音が小さい場合:
- 正しいマイクが選択されているか
- マイクが近すぎないか、遠すぎないか
- Windowsのマイク音量は適切か
- マイクブーストは設定されているか
- ケーブル接続は正常か
ノイズが多い場合:
- マイクブーストが高すぎないか(+30dB以上)
- 周囲の環境は静かか
- NVIDIA Broadcastを使用しているか
- マイクの品質は十分か
GeForceの録画機能で、クリアな音声を録音するには、マイクブーストとマイク音量の両方を適切に設定することが重要です。この記事を参考に、自分の環境に合った最適な設定を見つけてください。
快適な録画・実況ライフを楽しみましょう!


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