「GeForce Experienceで録画したけど自分の声が入っていない」「マイク設定がどこにあるかわからない」と困っていませんか。
NVIDIA GeForce Experience(現在はNVIDIAアプリ)には、ゲームプレイを録画・配信する機能が搭載されています。しかし、マイク設定を正しく行わないと、自分の声が録音されなかったり、逆に不要な音が入ってしまったりします。
この記事では、GeForceのマイク設定について、基本的な設定方法からトラブル解決まで、わかりやすく解説していきます。
GeForceの録画機能とマイク設定の基本

まず、GeForceの録画機能について基本を確認しましょう。
GeForce ExperienceとNVIDIAアプリ
NVIDIAの録画機能は、以下の2つのアプリで利用できます:
- GeForce Experience:従来のアプリ(2024年まで主流)
- NVIDIAアプリ:新しいアプリ(2024年9月から本格展開)
基本的な機能は同じですが、インターフェースが若干異なります。この記事では、両方の設定方法を解説します。
録画機能の名称
- ShadowPlay:GeForce Experienceでの録画機能の名称
- 録画機能:NVIDIAアプリでの名称
どちらも同じ機能を指しています。
マイク設定でできること
GeForceのマイク設定では、以下のことができます:
- 自分の声を録音する・しない
- 使用するマイクデバイスの選択
- マイク音量の調整
- ゲーム音とマイク音の分離(マルチトラック録音)
- プッシュ・ツー・トークの設定
マイク設定の開き方
まず、マイク設定画面を開く方法を確認しましょう。
NVIDIAアプリの場合
- Alt + Zキーを押してオーバーレイを開く
- 画面右側のマイクアイコンをクリック
- 「設定」を選択
または:
- NVIDIAアプリを起動
- 左側メニューから「録画とブロードキャスト」を選択
- 歯車アイコン(設定)をクリック
- 「オーディオ」タブを開く
GeForce Experienceの場合
- Alt + Zキーを押してオーバーレイを開く
- 画面右側のマイクアイコンをクリック
- 「設定」を選択
または:
- GeForce Experienceを起動
- 右上の歯車アイコンをクリック
- 「録画」タブを選択
- 「オーディオ」セクションを確認
基本的なマイク設定方法
ここから、具体的な設定手順を見ていきます。
1. マイクのオン・オフ
オーバーレイ画面(Alt + Z)で、マイクアイコンをクリックすると、以下の選択肢が表示されます:
- オン:マイク音声を常に録音
- オフ:マイク音声を録音しない
- プッシュ・ツー・トーク:特定のキーを押している間だけ録音
一般的な使い分け
- ゲーム実況:オン
- ゲームプレイのみ録画:オフ
- 配信で必要な時だけ話す:プッシュ・ツー・トーク
2. マイクデバイスの選択
設定画面を開いたら、「ソース」または「マイク」の項目で使用するマイクを選択します。
選択肢の例:
- マイク(Realtek High Definition Audio)
- ヘッドセット(USB Audio Device)
- Webカメラマイク
- 外部USBマイク
重要なポイント
複数のマイクが接続されている場合、正しいマイクを選択しないと音声が録音されません。
確認方法:
- 設定画面で各マイクを選択
- 試しに声を出してみる
- 音量メーターが反応するか確認
「ソース」がグレーアウトしている場合
グレーアウトして選択できない場合は、デフォルトのマイクが自動的に使用されます。問題なければそのままでOKです。
3. マイク音量の調整
「ボリューム」または「マイク音量」のスライダーで音量を調整します。
推奨設定:
- 通常の会話音量で話したとき、音量メーターが60-80%程度になるよう調整
- 小さすぎると聞き取りにくい
- 大きすぎると音割れする
音量が0になっていないか確認
マイクがオンになっていても、音量が0だと録音されません。必ず確認しましょう。
4. システム音量の調整
「システム音声」または「ゲーム音」の音量も調整できます。
一般的な設定:
- システム音声:100%
- マイク音量:60-80%
ゲーム音と自分の声のバランスが取れるよう調整しましょう。
オーディオトラックの設定
録音したゲーム音とマイク音を、どのように記録するか設定できます。
オーディオトラックとは
動画ファイル内の音声を記録する「層」のようなものです。
シングルトラック(1つのトラックを作成する)
ゲーム音とマイク音が1つに混ざった状態で録音されます。
メリット:
- 設定が簡単
- 再生時、すべての音が同時に聞こえる
- 動画編集しない人向け
デメリット:
- 後からゲーム音とマイク音を別々に編集できない
- 音量バランスの調整が録画前のみ
マルチトラック(両方のトラックを分離する)
ゲーム音とマイク音が別々の層に録音されます。
メリット:
- 動画編集で別々に音量調整できる
- マイク音だけ消すことも可能
- 音質の個別調整ができる
デメリット:
- 設定がやや複雑
- 一部の動画プレイヤーで正しく再生できない
どちらを選ぶべきか
- 動画編集をする人→マルチトラック
- そのまま共有する人→シングルトラック
初心者の方は、まずシングルトラックで試すのがおすすめです。
マルチトラックの注意点
マルチトラックで録画した動画は、一部の動画プレイヤー(VLCなど)で再生すると、ゲーム音かマイク音のどちらかしか聞こえないことがあります。
これは動画に問題があるわけではなく、プレイヤーが複数トラックの同時再生に対応していないためです。
対処法:
- 動画編集ソフト(Adobe Premiere、DaVinci Resolveなど)で開く
- 両方のトラックが確認できる
- 編集して1つのトラックに統合して書き出す
Windowsのマイク設定を確認する
GeForceでマイクが認識されない場合、Windows側の設定を確認しましょう。
1. マイクが接続されているか確認
USBマイクの場合:
- USBポートにしっかり接続されているか確認
- 別のUSBポートに挿し直してみる
ピンプラグ(3.5mm)の場合:
- マイク入力端子(通常はピンク色)に接続
- イヤホン端子(緑色)と間違えないよう注意
2. Windowsのサウンド設定
Windows 11の場合:
- 設定→システム→サウンド
- 「入力」セクションを確認
- 使用したいマイクが選択されているか確認
- 「デバイスのプロパティ」でマイク音量を調整
Windows 10の場合:
- 設定→システム→サウンド
- 「入力」セクションを確認
- 使用したいマイクを選択
- 音量を調整
マイクテスト
Windowsのサウンド設定で、マイクに向かって話すと、音量バーが反応します。反応しない場合、マイクが正しく接続されていないか、故障している可能性があります。
3. マイクのプライバシー設定
Windows 11/10では、アプリごとにマイクのアクセス許可を設定できます。
設定方法:
- 設定→プライバシーとセキュリティ→マイク(Windows 11)
または
設定→プライバシー→マイク(Windows 10) - 「マイクへのアクセス」がオンになっているか確認
- 「アプリがマイクにアクセスできるようにする」がオンになっているか確認
- アプリ一覧から「NVIDIA」または「GeForce Experience」を探す
- マイクアクセスが許可になっているか確認
この設定がオフだと、GeForceはマイクを使用できません。
4. デフォルトデバイスの設定
コントロールパネルでも確認できます:
- コントロールパネル→ハードウェアとサウンド→サウンド
- 「録音」タブを開く
- 使用したいマイクを右クリック
- 「既定のデバイスとして設定」を選択
- マイクに緑のチェックマークが付く
マイク音が入らない場合のトラブルシューティング

「設定したのにマイク音が入らない」という場合の対処法です。
1. マイクがオンになっているか確認
オーバーレイ(Alt + Z)で、マイクアイコンがオンになっているか確認してください。
2. 音量が0になっていないか確認
設定画面で、マイク音量のスライダーが0になっていないか確認します。
3. 正しいマイクが選択されているか確認
「ソース」で、実際に使用しているマイクが選択されているか確認します。
4. オーディオトラックの設定を確認
マルチトラック録音の場合:
- 動画プレイヤーでは片方の音しか聞こえないことがある
- 動画編集ソフトで開いて、両方のトラックを確認
5. Windowsのマイク設定を確認
前述の「Windowsのマイク設定」をすべて確認してください。
6. マイクプライバシー設定を確認
Windows設定で、NVIDIAアプリのマイクアクセスが許可されているか確認します。
7. 他のアプリでマイクが使えるか確認
Windowsの「ボイスレコーダー」アプリで録音してみて、マイクが正常に動作するか確認します。
動作しない場合:
- マイク本体の問題
- ドライバーの問題
- Windows設定の問題
動作する場合:
- GeForce側の設定問題
8. インスタントリプレイをオフにしてから再度オン
以下の手順を試してみてください:
- インスタントリプレイをオフ
- オーバーレイを無効化(NVIDIAアプリ設定から)
- PCを再起動
- オーバーレイを有効化
- マイク設定を確認
- インスタントリプレイをオン
9. GeForce Experience / NVIDIAアプリを再インストール
上記すべてを試しても解決しない場合、アプリを再インストールしてみましょう。
- コントロールパネル→プログラムのアンインストール
- GeForce ExperienceまたはNVIDIAアプリをアンインストール
- PCを再起動
- NVIDIA公式サイトから最新版をダウンロード
- インストール
- 設定を再度行う
ゲーム音だけ録画する方法(マイク音を入れない)
自分の声を入れずに、ゲーム音だけを録画したい場合の設定です。
方法1:マイクをオフにする
最も簡単な方法です。
- オーバーレイ(Alt + Z)を開く
- マイクアイコンをクリック
- 「オフ」を選択
これで、マイク音は録音されません。
方法2:マイク音量を0にする
マイクアイコンをオフにしても音が入る場合、この方法を試してください。
- マイク設定を開く
- マイク音量のスライダーを0%にする
- システム音声を100%にする
- 設定を保存
これで、ゲーム音だけが録音されます。
Discord音声を録音しない方法
友達とDiscordで通話しながらゲームをする場合、相手の声を録画に入れたくないことがあります。
この設定には、仮想オーディオデバイス「VB-CABLE」を使います。
必要なもの
- VB-CABLE(無料ソフト)
- GeForce Experience / NVIDIAアプリ
- Discord
手順
ステップ1:VB-CABLEのインストール
- VB-CABLE公式サイトから「VBCABLE_Driver_Pack43.zip」をダウンロード
- ZIPファイルを解凍
- 「VBCABLE_Setup_x64.exe」を右クリック→管理者として実行
- 「Install Driver」をクリック
ステップ2:Windowsサウンド設定
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定を開く」
- 「サウンドの詳細設定」をクリック
- 「再生」タブで、通常使用しているスピーカー/ヘッドホンをデフォルトに設定
- 「録音」タブで「CABLE Output」を右クリック
- 「既定のデバイスとして設定」を選択
- 再度「CABLE Output」を右クリック→「プロパティ」
- 「聴く」タブで「このデバイスを聴く」にチェック
- デバイスで通常使用しているスピーカーを選択
- 「OK」をクリック
ステップ3:GeForce設定
- Alt + Zでオーバーレイを開く
- マイク設定を開く
- マイクのソースを「CABLE Output」に変更
- マイク音量を0にする
ステップ4:Discord設定
- Discordを起動
- 設定→音声・ビデオ
- 入力デバイス:実際のマイク(通常使用しているもの)
- 出力デバイス:実際のスピーカー/ヘッドホン(通常使用しているもの)
仕組みの説明
この設定により:
- ゲーム音→CABLE Input→CABLE Output→GeForceが録音
- Discord音声→通常のスピーカー(録音されない)
- 自分の声→通常のマイク→Discord(ゲームには録音されない)
結果として、ゲーム音だけが録画され、Discord通話は録音されません。
マイクのノイズを減らす方法
録音した音声にノイズ(雑音)が入る場合の対策です。
1. マイクの位置を調整
適切な距離:
- 口から15〜30cm程度
- 近すぎると息の音が入る
- 遠すぎると音が小さくなる
2. ポップガードを使用
「パ行」「タ行」の破裂音を軽減できます。
安価なもので十分効果があるので、導入を検討しましょう。
3. 周囲の雑音を減らす
- エアコン・扇風機の音
- キーボードのタイプ音
- 外の騒音
これらの音がマイクに入らないよう、環境を整えましょう。
4. マイクスタンドを使用
マイクを手で持つと、手の動きや振動がノイズとなって入ります。マイクスタンドを使用しましょう。
5. Windowsのマイクブーストをオフ
- コントロールパネル→サウンド
- 「録音」タブでマイクを選択
- 「プロパティ」→「レベル」タブ
- 「マイクブースト」を+0.0 dBまたはオフに設定
マイクブーストは、音量と一緒にノイズも増幅してしまいます。
6. 音質の良いマイクを使用
PC内蔵マイクや安価なマイクは、ノイズが入りやすい傾向があります。
ゲーム実況向けマイク:
- USB接続のコンデンサーマイク
- ゲーミングヘッドセット(マイク付き)
- 価格帯:3,000円〜10,000円程度
プッシュ・ツー・トークの設定
必要な時だけマイクをオンにする「プッシュ・ツー・トーク」の設定方法です。
プッシュ・ツー・トークとは
特定のキーを押している間だけ、マイク音声が録音される機能です。
用途:
- 配信中、話す時だけマイクをオンにしたい
- 咳払いなどの不要な音を入れたくない
- プライバシーを守りたい
設定方法
- オーバーレイ(Alt + Z)を開く
- マイクアイコンをクリック
- 「プッシュ・ツー・トーク」を選択
- 設定をクリック
- 「プッシュ・ツー・トークのキーバインド」を設定
推奨キー:
- マウスサイドボタン
- テンキー(使わない場合)
- F1〜F12キー(ゲームで使わないもの)
注意点
ゲーム中に使用するキーは避けてください。ゲームプレイの邪魔になります。
録画のショートカットキー
マイク設定とあわせて覚えておきたいショートカットです。
基本のショートカット
- Alt + Z:オーバーレイを開く/閉じる
- Alt + F9:録画開始/停止
- Alt + F10:インスタントリプレイを保存
- Alt + F1:スクリーンショット
カスタマイズ
設定画面の「キーボードショートカット」から、自分の使いやすいキーに変更できます。
録画した動画の確認方法
録画が正しくできているか確認しましょう。
保存先フォルダを開く
- オーバーレイ(Alt + Z)を開く
- 「ギャラリー」をクリック
- 「フォルダで開く」を選択
または、設定画面で保存先を確認できます。
デフォルトの保存先:
- C:\Users[ユーザー名]\Videos
動画を再生
動画を再生して、以下を確認します:
- ゲーム音が入っているか
- マイク音が入っているか(入れたい場合)
- 音量バランスは適切か
- ノイズが入っていないか
マルチトラック録音の場合
VLCなどのプレイヤーでは、片方の音しか聞こえないことがあります。
確認方法:
- 動画編集ソフト(DaVinci Resolveなど)で開く
- オーディオトラックを確認
- 両方のトラックが存在するか確認
よくある質問
Q1:マイクアイコンがグレーアウトして押せません
A:録画中またはインスタントリプレイ有効中は、マイク設定を変更できません。一度録画を停止してから設定を変更してください。
Q2:録画した動画にマイク音が入っていません
A:以下を確認してください:
- マイクがオンになっているか
- マイク音量が0になっていないか
- 正しいマイクが選択されているか
- Windowsのマイクプライバシー設定
Q3:マイク音だけ異常に小さいです
A:設定画面でマイク音量を上げてください。また、Windowsのサウンド設定でもマイク音量を確認しましょう。
Q4:録画すると、マイクが勝手に別のデバイスに変わります
A:以下を試してください:
- 使いたいマイク以外を無効化(Windowsサウンド設定)
- デフォルトデバイスとして設定
- GeForceを再起動
Q5:マルチトラックで録画した動画の音が聞こえません
A:VLCなどの一部プレイヤーは、マルチトラックを同時再生できません。動画編集ソフトで開くか、シングルトラックで録画し直してください。
Q6:Discordの音声が録画に入ってしまいます
A:「Discord音声を録音しない方法」の項目を参照して、VB-CABLEを使った設定を行ってください。
Q7:マイクノイズがひどいです
A:以下を試してください:
- マイクブーストをオフ
- マイクの位置を調整
- 周囲の雑音を減らす
- 音質の良いマイクに買い替える
まとめ:GeForceのマイク設定をマスターしよう
GeForceのマイク設定について、基本から応用まで解説しました。
マイク設定の基本手順
- Alt + Zでオーバーレイを開く
- マイクアイコンから設定を開く
- 使用するマイクを選択
- 音量を調整(60-80%推奨)
- オーディオトラックを選択(初心者はシングルトラック)
マイク音が入らない場合の確認事項
- マイクがオンになっているか
- 音量が0になっていないか
- 正しいマイクが選択されているか
- Windowsのマイク設定
- マイクのプライバシー設定
用途別の推奨設定
ゲーム実況:
- マイク:オン
- オーディオトラック:シングルトラック
- マイク音量:60-80%
ゲームプレイのみ録画:
- マイク:オフ
- または音量:0%
動画編集前提:
- オーディオトラック:マルチトラック
- 後から音量調整可能
トラブル時の対処
- Windows設定を確認
- マイクが他のアプリで動作するか確認
- GeForceの設定を見直し
- 再インストール
GeForceの録画機能は、適切に設定すれば高品質なゲーム動画を作成できる便利なツールです。マイク設定をマスターして、素晴らしいゲーム実況やプレイ動画を作成しましょう。
最初は設定項目が多くて戸惑うかもしれませんが、一度設定してしまえば、その後は自動的に録画できます。この記事を参考に、自分に合った設定を見つけてください。


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