「ゲームを起動したら設定が勝手に変わってる!」「自分で調整したグラフィック設定が元に戻ってしまう…」そんな経験はありませんか?
この記事では、GeForce Experience(NVIDIA App)の自動最適化機能を無効にする方法を、初心者にも分かりやすく解説していきます。
GeForceの最適化機能とは?

GeForce Experience(または新しいNVIDIA App)には、「ゲームの最適化」という機能があります。
どんな機能?
あなたのPC環境(CPU、GPU、メモリ、モニター解像度など)を自動的に判断して、ゲームのグラフィック設定を最適な状態に調整してくれる機能です。
設定される項目の例:
- 解像度
- 画質(低・中・高・最高など)
- テクスチャ品質
- 影の品質
- アンチエイリアシング
- 垂直同期
- フレームレート制限
- その他の詳細設定
一見便利そうだけど…
確かに、PCゲーム初心者や設定がよく分からない人にとっては便利な機能です。でも、実際には多くのユーザーが「無効にしたい」と考えています。
なぜ最適化を無効にしたいのか?
最適化機能が嫌われる理由は、いくつかあります。
理由1: 設定が勝手に変更される
最も多い不満
自分で調整したゲーム設定が、GeForce Experienceによって勝手に上書きされてしまうんです。
具体例:
- ウィンドウモードでプレイしていたのに、フルスクリーンに変更される
- フレームレート優先で画質を下げていたのに、高画質設定に戻される
- 視野角(FOV)などの特殊な設定も初期化される
- モーションブラーをオフにしていたのに、オンに戻される
理由2: FPS/競技系ゲームに不向き
パフォーマンス重視のプレイヤーにとって問題
Apex Legends、Valorant、CS2、Fortniteなどの競技系ゲームでは、高いフレームレートを安定させることが最優先です。
そのため、あえて画質を下げて軽くしているのに、最適化機能が「画質重視」の設定に変更してしまうことがあります。
結果:
- フレームレートが低下
- 画面のカクつき発生
- 入力遅延が増加
- 競技性が損なわれる
理由3: 意図しない解像度変更
DSR(ダイナミックスーパー解像度)の勝手な適用
最適化機能は、時として高解像度でレンダリングしてから縮小表示する「DSR」を有効にすることがあります。
問題点:
- GPU負荷が大幅に増加
- フレームレートが大幅に低下
- ミドルスペックPCでは動作が重くなりすぎる
理由4: 更新のたびに設定が戻る
継続的な問題
ドライバー更新やGeForce Experienceのアップデート後に、再び最適化が自動適用されることがあります。
そのたびに設定を戻す作業が必要になるのは、非常にストレスです。
理由5: PCの個体差を考慮しない
冷却性能や電源容量を無視
最適化は「理論上の最高設定」を提案するため:
- 冷却性能が不足していても高負荷設定を適用
- 電源容量ギリギリでも高負荷設定を適用
- 結果として温度上昇やクラッシュのリスク
理由6: FF14など特定ゲームでのトラブル
特に報告が多いゲーム
Final Fantasy XIV(FF14)では、最適化による問題が頻繁に報告されています:
- ウィンドウサイズが固定されて変更できなくなる
- ウィンドウモードが強制的にフルスクリーンになる
- UIのサイズや位置がリセットされる
最適化を無効にする方法
使用しているアプリケーションによって方法が異なります。
NVIDIA App(新しいアプリ)の場合
NVIDIAが2024年11月から正式リリースした新しいアプリでの設定方法です。
方法1: 初回インストール時に無効化
最も確実な方法
- NVIDIA Appのインストーラーを起動
- インストール中に表示される設定画面で:
- 「ゲームやクリエイティブなアプリケーションを最適化」→ オフ
- 「NVIDIAオーバーレイを有効にする」→ オフ(推奨)
- 「次へ」または「完了」をクリック
方法2: すでにインストール済みの場合
設定から変更
- NVIDIA Appを起動
- 右上の歯車アイコン(設定)をクリック
- 左側メニューから「全般」を選択
- 「ゲームやクリエイティブなアプリケーションを最適化」を オフ
- 設定を保存
方法3: 写真モードとフィルタも無効化
パフォーマンス低下を防ぐため
最適化とは別に、これらの機能もパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。
- NVIDIA App → 設定
- 左側メニューから「性能」を選択
- 「ゲームのフィルタおよび写真モード」を オフ
GeForce Experience(旧アプリ)の場合
旧バージョンのGeForce Experienceを使用している場合の方法です。
方法1: ゲーム一覧で個別に無効化
特定のゲームだけ無効にしたい場合
- GeForce Experienceを起動
- 「ゲーム」タブを選択
- 最適化を無効にしたいゲームをクリック
- 「最適化」ボタンを押さない
- または、すでに最適化されている場合は設定を手動で戻す
注意: この方法では、完全に無効化できるわけではありません。
方法2: ゲームスキャンを無効化
最適化の提案自体を止める
- GeForce Experience → 設定(歯車アイコン)
- 「全般」タブを選択
- 「ゲームとアプリケーションのスキャン」を オフ
効果:
- ゲームの自動検出が停止
- 最適化の提案が表示されなくなる
- ドライバー更新と録画機能は引き続き使用可能
方法3: 自動起動を無効化
GeForce Experienceが起動しなければ最適化もされない
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「スタートアップ」タブを選択
- 「NVIDIA GeForce Experience」を右クリック
- 「無効化」を選択
メリット:
- PC起動時の負荷軽減
- バックグラウンドでのリソース消費を抑制
デメリット:
- ドライバー更新通知が来なくなる
- ShadowPlay機能を使う時は手動で起動が必要
方法4: 完全にアンインストール
究極の解決策
GeForce Experienceそのものをアンインストールする方法です。
- Windowsの設定 → アプリ → インストールされているアプリ
- 「NVIDIA GeForce Experience」を探す
- 「アンインストール」をクリック
- 画面の指示に従って完了
重要な注意点:
- GeForce Experienceをアンインストールしても、グラフィックドライバーは削除されません
- ドライバーの更新は、NVIDIA公式サイトから手動で行うことになります
- ShadowPlay(録画機能)は使えなくなります
無効化後のゲーム設定管理方法
最適化を無効にした後は、自分でゲーム設定を管理する必要があります。
ゲーム内設定で調整
基本的な方法
各ゲームの設定メニューから、グラフィック設定を手動で調整します。
FPS/競技系ゲーム向け設定のポイント
パフォーマンス優先
- 解像度: ネイティブ解像度(モニターの解像度)
- 画質プリセット: 低〜中
- テクスチャ品質: 中〜高(VRAMに余裕があれば)
- 影の品質: 低
- エフェクト品質: 低
- アンチエイリアシング: FXAA または TAA
- 垂直同期: オフ
- フレームレート制限: モニターのリフレッシュレート+10〜20fps
- モーションブラー: オフ
RPG/シングルプレイゲーム向け設定のポイント
画質重視
- 解像度: ネイティブ解像度
- 画質プリセット: 高〜最高
- テクスチャ品質: 高〜最高
- 影の品質: 高〜最高
- エフェクト品質: 高
- アンチエイリアシング: TAA または MSAA
- 垂直同期: 好みで(ティアリングが気になるならオン)
- レイトレーシング: RTX 3060以上なら有効化を検討
NVIDIAコントロールパネルで調整
より細かい設定
ゲーム全体または個別のゲームに対して、詳細な設定が可能です。
- デスクトップ右クリック → NVIDIAコントロールパネル
- 3D設定 → 3D設定の管理
- 「グローバル設定」または「プログラム設定」で調整
詳しくは別記事「NVIDIAコントロールパネル完全ガイド」を参照してください。
設定の記録を取る
設定を忘れないために
自分で調整した設定は、記録しておくことをおすすめします。
記録方法:
- スクリーンショットを撮る
- テキストファイルにメモを残す
- ゲームごとにフォルダを作って整理
よくあるトラブルと解決方法

最適化を無効にした後に起こりうる問題と対処法です。
トラブル1: 無効にしたのに再び有効になる
原因: ドライバー更新やアプリの更新で設定がリセットされた
解決方法:
- NVIDIA App: 設定を再確認して、再度オフにする
- GeForce Experience: ゲームスキャンを再度無効化
- 根本的解決: NVIDIA App/GeForce Experienceをアンインストール
トラブル2: ゲームの設定が見つからない
原因: ゲームによって設定画面の場所が異なる
解決方法:
一般的な場所:
- メインメニュー → オプション → グラフィック
- メインメニュー → 設定 → ビデオ/グラフィック
- ゲーム中にEscキー → 設定 → グラフィック
分からない場合: 「[ゲーム名] グラフィック設定」で検索
トラブル3: 最適化を無効にしたら逆に重くなった
原因: 以前の最適化設定に依存していた可能性
解決方法:
- ゲーム内設定を「低」または「中」に設定
- 徐々に設定を上げていき、快適なバランスを見つける
- フレームレートを表示して確認(Steam: Shift + Tab → 設定 → ゲーム内 → フレームレート表示)
トラブル4: ドライバー更新通知が来なくなった
原因: GeForce Experienceをアンインストールまたは自動起動を無効化した
解決方法:
- NVIDIAドライバーページを定期的にチェック(月1回程度)
- または、GeForce Experienceの自動起動を再度有効化
トラブル5: ShadowPlay(録画)が使えなくなった
原因: GeForce Experience/NVIDIA Appをアンインストールした
解決方法:
代替の録画ソフト:
- OBS Studio(無料、高機能)
- Windows Game Bar(Windows 10/11標準、Win + G)
- Bandicam(有料、軽量)
または、NVIDIA Appを再インストール
トラブル6: FF14でウィンドウモードに戻らない
原因: 最適化がフルスクリーンを強制していた
解決方法:
- FF14を起動
- タイトル画面でConfig(コンフィグ)を開く
- グラフィック設定 → スクリーンモード → ウィンドウモード
- 適用して再起動
GeForce Experience/NVIDIA Appは必要?
最適化を無効にしたい人の中には、「そもそもこのアプリは必要?」と疑問に思う方もいるでしょう。
必要な人
以下の機能を使う場合は必要
- ドライバーの自動更新: 手動更新が面倒な人
- ShadowPlay/録画機能: ゲームプレイを録画したい人
- インスタントリプレイ: 過去数分を遡って録画保存したい人
- Ansel(高画質スクリーンショット): 対応ゲームで使用
- ゲームフィルター: 画面の色味を調整したい人
- オーバーレイ機能: FPS表示、パフォーマンス監視
不要な人
以下に当てはまる場合は不要
- ドライバーは手動で更新できる
- 録画はOBSなど別のソフトを使用
- 最適化機能が邪魔
- バックグラウンドで動くソフトを減らしたい
- システムリソースを節約したい
中間的な選択肢
アプリは残すが、不要な機能だけ無効化
- 最適化: オフ
- オーバーレイ: オフ
- 自動起動: オフ
- ドライバー更新機能: オン(使う時だけ手動起動)
まとめ
GeForce Experience/NVIDIA Appの最適化機能の無効化について、重要なポイントをまとめます。
最適化を無効にする主な理由
- 自分で設定した内容が勝手に変更される
- FPS/競技系ゲームでパフォーマンスが低下する
- FF14などでウィンドウモードが強制的に変更される
- 意図しない高解像度レンダリング(DSR)が適用される
NVIDIA Appでの無効化方法
- 設定 → 全般 → 「ゲームやクリエイティブなアプリケーションを最適化」をオフ
- 設定 → 性能 → 「ゲームのフィルタおよび写真モード」をオフ
GeForce Experienceでの無効化方法
- 設定 → 「ゲームとアプリケーションのスキャン」をオフ
- タスクマネージャー → スタートアップ → 自動起動を無効化
- 完全にアンインストール(最終手段)
無効化後の設定管理
- ゲーム内設定で手動調整
- NVIDIAコントロールパネルで詳細設定
- 設定の記録を取る
GeForce Experience/NVIDIA Appが必要な場合
- ドライバー自動更新を使いたい
- ShadowPlay/録画機能を使いたい
- ゲームフィルターを使いたい
不要な場合
- すべて手動管理できる
- 別の録画ソフトを使っている
- システムリソースを節約したい
よくある質問
Q: 最適化を無効にするとゲームのパフォーマンスは落ちますか?
A: いいえ、最適化機能そのものがパフォーマンスを向上させるわけではありません。むしろ、自分のプレイスタイルに合った設定をすることで、より快適にプレイできることが多いです。
Q: NVIDIA Appで最適化をオフにしても、ゲームごとに最適化ボタンが表示されます
A: NVIDIA Appでは、全体の自動最適化をオフにしても、各ゲームの画面で手動で「最適化」ボタンを押すことは可能です。このボタンを押さなければ、設定は変更されません。
Q: ドライバー更新のたびに設定がリセットされますか?
A: NVIDIA App/GeForce Experienceの設定は通常、ドライバー更新後も維持されます。ただし、アプリ自体がアップデートされた場合は、設定がリセットされることがあるので、更新後は確認することをおすすめします。
Q: 最適化を無効にすると、NVIDIAコントロールパネルの設定も変わりますか?
A: いいえ、変わりません。最適化機能はゲーム内の設定を変更するだけで、NVIDIAコントロールパネルの設定には影響しません。
Q: GeForce Experienceをアンインストールすると、グラフィックドライバーも削除されますか?
A: いいえ、削除されません。GeForce Experienceはドライバーを管理するアプリであって、ドライバーそのものではありません。アンインストールしても、グラフィックドライバーは正常に動作し続けます。
Q: 最適化を無効にした後、どの設定が良いか分かりません
A: まず、ゲーム内の「自動検出」や「推奨設定」機能を試してみてください。それでも分からない場合は、「低」または「中」から始めて、フレームレートを確認しながら徐々に上げていくのがおすすめです。目標は60fps以上の安定です。
Q: FF14専用の設定はありますか?
A: FF14の場合、NVIDIA App/GeForce Experienceで最適化をオフにした上で、FF14のコンフィグからグラフィック設定を調整してください。特に「スクリーンモード」を自分の好みに設定し、それが維持されることを確認してください。
Q: ゲームごとに個別に最適化のオン/オフを切り替えられますか?
A: NVIDIA Appでは、全体の自動最適化設定のみで、ゲームごとの個別設定はありません。ただし、手動で最適化ボタンを押さない限り、設定は変更されません。特定のゲームだけ自動最適化したい場合は、そのゲームのみ手動でボタンを押してください。
Q: NVIDIA Appにアップデートすべきですか、GeForce Experienceを使い続けるべきですか?
A: NVIDIAは将来的にGeForce Experienceのサポートを終了する予定なので、いずれはNVIDIA Appへの移行が必要になります。ただし、現時点(2025年1月)では両方とも使用可能です。NVIDIA Appの方が機能が統合されていて便利ですが、インターフェースに慣れるまで時間がかかるかもしれません。
最適化機能は便利な一面もありますが、自分で設定を管理したい上級者や、競技性の高いゲームをプレイする方にとっては邪魔になることも多いです。
この記事を参考に、自分に合った設定で快適なゲームライフを楽しんでくださいね!


コメント