GeForce ExperienceやNVIDIA Appのオーバーレイ(FPSカウンター、録画インジケーター、パフォーマンス情報など)が突然小さくなって見にくくなった経験はありませんか?
この問題は多くのユーザーが遭遇するトラブルで、Windowsの表示設定やゲームの解像度設定が原因で発生します。この記事では、オーバーレイが小さく表示される問題の原因と、具体的な解決方法を詳しく解説していきます。
オーバーレイとは?

まず、GeForceのオーバーレイについて簡単に説明しておきましょう。
オーバーレイの機能
ゲーム画面の上に重ねて表示される情報やメニューのことです。主な機能は以下の通り:
- FPSカウンター(フレームレート表示)
- パフォーマンスモニター(GPU/CPU使用率、温度など)
- 録画・配信のインジケーター
- スクリーンショット・録画のメニュー(Alt + Z)
- インスタントリプレイの状態表示
起動方法
Alt + Z キーを押すと、オーバーレイメニューが表示されます。
オーバーレイが小さくなる主な原因
オーバーレイの表示サイズがおかしくなる原因は、いくつかあります。
1. 解像度の変更
ゲームや画面の解像度を変更した際に、オーバーレイの表示倍率が正しく調整されないことがあります。
2. Windowsの表示スケール設定
Windowsの「拡大縮小とレイアウト」で125%や150%などに設定していると、GeForce Experienceのオーバーレイが小さく表示されることがあるんです。
3. DSR(Dynamic Super Resolution)の使用
NVIDIAコントロールパネルでDSR機能を有効にしていると、実際の画面解像度よりも高い解像度でレンダリングされるため、オーバーレイが小さく表示される場合があります。
4. ゲーム内解像度の設定
GeForce Experienceの最適化機能を使用すると、ゲーム内の解像度が自動的に高く設定されることがあり、これがオーバーレイのサイズに影響することがあります。
基本的な解決方法
まずは簡単にできる方法から試してみましょう。
方法1: 解像度を一度変更して戻す
最も簡単で効果的な方法
多くの場合、この方法だけで問題が解決します。
- デスクトップの何もないところを右クリック
- 「ディスプレイ設定」を選択
- 下にスクロールして「ディスプレイの解像度」を探す
- 現在の解像度を確認(例: 1920 x 1080)
- 一度別の解像度に変更(例: 1600 x 900)
- 「変更の維持」をクリック
- 再度、元の解像度に戻す(1920 x 1080)
- 「変更の維持」をクリック
この操作で、GeForce Experienceのオーバーレイ設定がリセットされ、通常の大きさに戻ることがほとんどです。
注意点
- Windowsの「拡大縮小とレイアウト」(100%、125%など)を変更しても効果はありません
- 必ず「解像度」の項目を変更してください
方法2: GeForce ExperienceまたはNVIDIA Appを再起動する
- タスクバー右側の通知領域を確認
- GeForce ExperienceまたはNVIDIA Appのアイコンを右クリック
- 「終了」を選択
- タスクマネージャーを開いて、NVIDIA関連のプロセスが完全に終了しているか確認
- GeForce ExperienceまたはNVIDIA Appを再度起動
- ゲームを起動してオーバーレイを確認
方法3: ゲーム内の解像度を確認する
ゲーム内の解像度設定が、モニターの実解像度と異なっている場合があります。
- ゲームを起動
- 設定メニューを開く
- グラフィック設定またはビデオ設定を選択
- 解像度の設定を確認
- モニターのネイティブ解像度(例: 1920 x 1080)に設定
- DSR(動的超解像度)やカスタム解像度が有効になっていたら、オフにする
- 設定を保存してゲームを再起動
中級者向けの解決方法
基本的な方法で解決しない場合は、次のステップに進みましょう。
方法4: 高DPI設定でのスケーリングを無効化する
Windowsの表示スケールを125%や150%に設定している環境で、この方法が効果的です。
GeForce Experienceの場合
- GeForce Experienceを完全に終了
- エクスプローラーを開く
- 以下のパスに移動:
C:\Program Files\NVIDIA Corporation\NVIDIA GeForce Experience
- 「NVIDIA GeForce Experience.exe」を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブをクリック
- 「高DPI設定の変更」をクリック
- 「高いDPIスケールの動作を上書きします」にチェックを入れる
- プルダウンメニューから「アプリケーション」を選択
- 「OK」をクリック
- 「適用」→「OK」をクリック
- GeForce Experienceを再起動
NVIDIA Appの場合
- NVIDIA Appを完全に終了
- 以下のパスに移動:
C:\Program Files\NVIDIA Corporation\NVIDIA App
- 「NVIDIA App.exe」を右クリック
- 上記と同じ手順で高DPI設定を無効化
方法5: オーバーレイ設定をリセットする
オーバーレイの設定自体に問題がある場合の対処法です。
- GeForce ExperienceまたはNVIDIA Appを起動
- 右上の歯車アイコン(設定)をクリック
- 「全般」タブを選択
- 「ゲーム内のオーバーレイ」または「インゲームオーバーレイ」をオフにする
- GeForce Experience/NVIDIA Appを再起動
- 再度設定を開いて、オーバーレイをオンにする
- ゲームを起動して確認
方法6: NVIDIAコントロールパネルのDSR設定を確認する
DSR(Dynamic Super Resolution)が有効になっていると、オーバーレイが小さく表示されることがあります。
- デスクトップの何もないところを右クリック
- 「NVIDIAコントロールパネル」を選択
- 左側のメニューから「3D設定の管理」を選択
- 「グローバル設定」タブをクリック
- 下にスクロールして「DSR – 係数」を探す
- 「オフ」または「1.00x」に設定
- 「適用」をクリック
- ゲームを再起動
上級者向けの解決方法
それでも解決しない場合の、より高度な対処法です。
方法7: GeForce ExperienceまたはNVIDIA Appを再インストールする
- 設定アプリを開く(Windowsキー + I)
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 「NVIDIA GeForce Experience」または「NVIDIA App」を探す
- 三点リーダー(…)をクリックして「アンインストール」
- アンインストール完了後、PCを再起動
- NVIDIA公式サイトから最新版をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
方法8: ユーザー設定ファイルを削除する
オーバーレイの設定ファイルが破損している場合の対処法です。
注意: この操作を行うと、オーバーレイに関するすべての設定がリセットされます。
- GeForce Experience/NVIDIA Appを完全に終了
- Windowsキー + R を押す
- 「%localappdata%」と入力してEnter
- 「NVIDIA Corporation」フォルダを開く
- 以下のフォルダを探して削除またはリネーム:
- GeForce Experience
- NVIDIA GeForce Experience
- PCを再起動
- GeForce Experience/NVIDIA Appを起動
- オーバーレイを再設定
方法9: Windowsの表示スケールを変更する
一時的な解決策
Windowsの表示スケールを100%に変更すると、オーバーレイが正常なサイズで表示されることがあります。
- デスクトップの何もないところを右クリック
- 「ディスプレイ設定」を選択
- 「拡大縮小とレイアウト」セクションを探す
- 現在の設定(例: 125%)を確認
- 一度「100%」に変更
- GeForce Experience/NVIDIA Appを再起動
- オーバーレイが正常なサイズになったら、再度元の設定(125%)に戻す
注意: この方法は、オーバーレイ以外のアプリケーションの表示サイズにも影響します。
オーバーレイのカスタマイズ方法
オーバーレイのサイズは直接変更できませんが、表示内容や位置は調整できます。
FPSカウンターの表示位置を変更する
- ゲーム中にAlt + Z を押してオーバーレイメニューを開く
- 歯車アイコン(設定)をクリック
- 「HUDレイアウト」を選択
- 「FPSカウンター」をクリック
- 表示したい位置を選択:
- 左上
- 右上
- 左下
- 右下
- 位置を選択すると、すぐに反映される
パフォーマンスオーバーレイの設定
より詳細な情報を表示したい場合は、パフォーマンスオーバーレイを使用できます。
- Alt + Z でオーバーレイメニューを開く
- 「パフォーマンス」をクリック
- 「パフォーマンスオーバーレイ」をクリック
- 表示レベルを選択:
- 基本: FPSのみ
- 詳細: FPS、GPU/CPU使用率、温度
- アドバンス: すべての詳細情報
- 表示位置を選択(左上、右上、左下、右下)
注意: アドバンスモードは画面の多くの領域を占有するため、ゲームによっては見づらくなる場合があります。
特定のゲームでの対処法
一部のゲームでは、特有の問題が発生することがあります。
フルスクリーンモードでオーバーレイが小さい場合
- ゲームをウィンドウモードまたはボーダーレスウィンドウモードに変更
- オーバーレイのサイズを確認
- 正常なサイズであれば、その設定でプレイ
- フルスクリーンに戻したい場合は、ゲームを再起動してから設定変更
ウルトラワイドモニター(21:9など)での問題
- ゲーム内の解像度がモニターのネイティブ解像度と一致しているか確認
- アスペクト比が正しく設定されているか確認(21:9など)
- GeForce Experienceの最適化機能を使用している場合は、手動で解像度を設定
トラブルシューティング
各解決方法を試しても改善しない場合は、以下を確認してください。
オーバーレイが全く表示されない
原因: オーバーレイ機能自体が無効になっている
解決方法:
- GeForce Experience/NVIDIA Appの設定を開く
- 「全般」タブで「ゲーム内のオーバーレイ」がオンになっているか確認
- オフになっていたらオンにする
- ゲームを再起動
オーバーレイが逆に大きすぎる
原因: 解像度の設定が低すぎる、またはWindowsの表示スケールが高すぎる
解決方法:
- ゲーム内の解像度を確認
- モニターのネイティブ解像度に設定
- Windowsの表示スケールを確認
- 必要に応じて調整
Alt + Z を押してもオーバーレイメニューが開かない
原因: ショートカットキーが無効化されている、または別のアプリと競合している
解決方法:
- GeForce Experience/NVIDIA Appの設定を開く
- 「全般」→「キーボードショートカット」を確認
- Alt + Z が正しく設定されているか確認
- 競合している場合は、別のキーに変更
一部のゲームでだけオーバーレイが小さい
原因: そのゲームの解像度設定が原因
解決方法:
- そのゲームの設定を開く
- 解像度をモニターのネイティブ解像度に設定
- フルスクリーンモードを確認
- DSRなどの超解像度機能を無効化
よくある質問
Q: オーバーレイのフォントサイズを直接変更できますか?
A: 残念ながら、GeForce ExperienceやNVIDIA Appのオーバーレイには、フォントサイズを直接変更する機能はありません。表示位置の変更のみ可能です。ただし、この記事で紹介した解決方法を使えば、適切なサイズで表示できるようになります。
Q: MSI Afterburnerなど他のオーバーレイツールは影響しますか?
A: 複数のオーバーレイツールを同時に使用すると、表示の競合が発生することがあります。GeForce Experienceのオーバーレイに問題がある場合は、他のオーバーレイツールを一時的に無効化してみてください。
Q: 解像度を変更して戻す方法は、毎回行う必要がありますか?
A: 通常は一度行えば解決します。ただし、ドライバーの更新やWindowsアップデート後に再発することがあるので、その場合は再度実施してください。
Q: 4K解像度でオーバーレイが小さすぎます
A: 4Kモニターでは、オーバーレイの文字が相対的に小さく見えることがあります。この場合:
- Windowsの表示スケールを150%または200%に設定
- 上記で紹介した「高DPI設定でのスケーリングを無効化する」方法を試す
- それでも小さい場合は、MSI Afterburnerなどフォントサイズを調整できる別のツールを検討
Q: ノートPCでもこれらの方法は有効ですか?
A: はい、デスクトップPCと同じ手順で解決できます。ただし、ノートPCの場合、メーカー独自の表示設定ソフトウェアが影響していることもあるので、そちらも確認してください。
まとめ
GeForceのオーバーレイが小さく表示される問題は、多くの場合、簡単な操作で解決できます。
最も効果的な解決方法
- 解像度を一度変更して戻す: 最も簡単で効果的
- 高DPI設定でのスケーリングを無効化: Windows表示スケール125%以上の環境で有効
- ゲーム内解像度の確認: GeForce Experienceの最適化機能を使用している場合に重要
試す順番
まずは解像度の変更から試してみましょう。それでも解決しない場合は、高DPI設定の無効化、ゲーム内解像度の確認と進めていくのがおすすめです。
予防策
- GeForce Experienceの最適化機能を使用する際は、解像度設定を確認
- ドライバー更新後は、オーバーレイの表示を確認
- Windowsの表示スケールを変更した際は、GeForce Experienceを再起動
オーバーレイは、ゲームのパフォーマンスを把握したり、プレイを録画したりする上で非常に便利な機能です。この記事の方法を試して、快適に使えるようにしてくださいね。

コメント