VS Codeの検索結果を出力したい

VS Code(Visual Studio Code)で検索(grep)した結果を、ファイルに出力・保存したいことはありませんか?
「検索結果をExcelに貼り付けてチームで共有したい」
「影響調査の結果をエビデンスとして保存したい」
「検索結果をテキストファイルとして保存したい」
VS Codeの標準機能では検索結果を直接ファイル出力する機能がないため、困っている方も多いと思います。
この記事では、VS Codeの検索結果を出力・保存する方法を5つ詳しく解説します!
この記事でわかること
- VS Code検索結果の基本的なコピー方法
- “Open in editor”機能で検索結果を保存する方法
- 検索結果をExcelに展開する方法
- 拡張機能を使った出力方法
- ターミナルでgrepコマンドを使う方法
VS Codeの検索機能の基本
まず、VS Codeの検索機能の基本を確認しましょう。
検索(grep)の実行方法
ショートカットキー:
- Windows/Linux:
Ctrl + Shift + F - Mac:
Cmd + Shift + F
または、左サイドバーの虫眼鏡アイコンをクリックします。
検索の種類
VS Codeには2種類の検索があります:
- ファイル内検索(
Ctrl+F/Cmd+F)
- 現在開いているファイル内のみ検索
- ワークスペース全体検索(
Ctrl+Shift+F/Cmd+Shift+F)
- プロジェクト全体を検索(grep検索)
- 複数ファイルをまたいだ検索
検索オプション
- 大文字小文字を区別:
Aaアイコン - 単語単位で検索:
Ab|アイコン - 正規表現を使用:
.*アイコン - 含めるファイル: 検索対象のファイル指定
- 除外するファイル: 検索対象外のファイル指定
【方法1】標準機能でコピー&ペースト(最も簡単!)
VS Codeの標準機能で検索結果をコピーする方法です。
手順
ステップ1: 検索を実行
Ctrl+Shift+F(Mac:Cmd+Shift+F)で検索を開く- 検索したいキーワードを入力
- Enterキーを押して検索実行
ステップ2: 検索結果をコピー
検索結果の一覧が表示されたら、以下の方法でコピーできます:
方法A: すべての検索結果をコピー
- 検索結果のどこかで右クリック
- 「Copy All」または「すべてコピー」を選択
方法B: 特定のファイルの結果のみコピー
- コピーしたいファイル名を右クリック
- 「Copy」または「コピー」を選択
- そのファイル内の検索結果すべてがコピーされる
方法C: 特定の行のみコピー
- コピーしたい行を右クリック
- 「Copy」または「コピー」を選択
- その行のみがコピーされる
方法D: パスのみコピー
- ファイル名を右クリック
- 「Copy Path」または「パスのコピー」を選択
- ファイルのフルパスがコピーされる
ステップ3: 新規ファイルに貼り付け
Ctrl+N(Mac:Cmd+N)で新規ファイルを作成Ctrl+V(Mac:Cmd+V)で貼り付けCtrl+S(Mac:Cmd+S)で保存
コピー結果のフォーマット
コピーした検索結果は以下のフォーマットになります:
ファイルパス:行番号:列番号: 該当行の内容
例:
src/main.js:10:5: const result = search('keyword');
src/utils.js:25:12: function search(keyword) {
test/main.test.js:5:3: test('search function', () => {
メリット・デメリット
メリット:
- 追加ソフト不要
- 簡単・高速
- VS Code標準機能
デメリット:
- フォーマットが固定
- Excelに貼り付けると整形が必要
【方法2】”Open in editor”機能で検索結果を開く(おすすめ!)
VS Code 1.23以降で追加された便利な機能です。
手順
ステップ1: 検索を実行
Ctrl+Shift+F(Mac: Cmd+Shift+F)で検索を実行します。
ステップ2: “Open in editor”をクリック
- 検索結果の右上にある「Open in editor」をクリック
- 検索結果がエディタで開かれる
ステップ3: 表示設定の調整
検索結果エディタ内で、表示する行数を調整できます:
- 検索結果エディタの上部に数字(例:
1)が表示 - この数字は前後に表示する行数
0: 該当行のみ表示1: 前後1行ずつ(合計3行)表示2: 前後2行ずつ(合計5行)表示
該当行のみ表示したい場合は0に設定すると見やすいです。
ステップ4: ファイルとして保存
Ctrl+S(Mac:Cmd+S)を押す- ファイル名を入力(例:
search_results.txt) - 保存場所を選択
- 保存
メリット・デメリット
メリット:
- 視覚的に見やすい
- 前後の行も確認できる
- ファイルとして保存可能
- 編集も可能
デメリット:
- 手動で保存が必要
- フォーマットは固定
【方法3】検索結果をExcelに展開する
検索結果をExcelに貼り付けて、フィルタリングや色付けをする方法です。
基本的な貼り付け方法
ステップ1: 検索結果をコピー
方法1の手順で「Copy All」で全結果をコピーします。
ステップ2: Excelに貼り付け
- Excelを開く
Ctrl+Vで貼り付け
問題点:
- タブ文字があるとセルがずれる
- ファイルパス、行番号、列番号、内容が1つのセルに入る
きれいに整形する方法
方法A: タブ文字を置換してから貼り付け
ステップ1: VS Codeで置換
- 検索結果を「Copy All」でコピー
- 新規ファイルに貼り付け
Ctrl+H(Mac:Cmd+H)で置換を開く- 検索:
\t(タブ文字) - 置換: (半角スペース2つ)
- 「すべて置換」をクリック
ステップ2: Excelに貼り付け
- 全選択(
Ctrl+A)してコピー - Excelに貼り付け
方法B: 区切り文字で分割
ステップ1: Excelの「テキストを列に分割」機能を使う
- 検索結果をExcelに貼り付け
- データが入っている列を選択
- 「データ」タブ→「区切り位置」
- 「区切り文字によって…」を選択→「次へ」
- 区切り文字として「:(コロン)」を選択
- 「完了」
結果:
- A列: ファイルパス
- B列: 行番号
- C列: 列番号
- D列: 該当行の内容
方法C: 検索結果を整形してから貼り付け
より高度な方法として、以下の手順で整形できます:
- 検索結果をコピー
- VS Code上で正規表現置換
- ファイルパス、行番号、内容を区切る
- Excelに貼り付け
Excelでの活用例
Excelに展開すると以下のことができます:
- フィルタリング: 特定のファイルのみ表示
- 並び替え: ファイル名順、行番号順など
- 色付け: 重要な箇所を強調
- コメント追加: 調査結果をメモ
- チーム共有: Excel形式で共有
メリット・デメリット
メリット:
- Excelで加工・分析できる
- チーム共有しやすい
- フィルタリングが簡単
- エビデンスとして保存
デメリット:
- 手動での整形が必要
- 手順が多い
【方法4】拡張機能を使う

VS Codeの拡張機能を使って、検索結果をファイル出力する方法です。
おすすめ拡張機能
- Export Search Results to CSV
- カスタム拡張機能(自作またはGitHub)
Export Search Results to CSVの使い方
ステップ1: 拡張機能をインストール
- VS Codeの拡張機能を開く(
Ctrl+Shift+X) - 「Export Search Results to CSV」で検索
- インストール
ステップ2: 検索を実行
Ctrl+Shift+Fで検索を実行します。
ステップ3: エクスポート
- コマンドパレット(
Ctrl+Shift+P)を開く - 「Export Search Results」と入力
- 実行
- CSV形式で保存される
カスタム拡張機能を作成・使用
より高度な方法として、自分で拡張機能を作成できます。
GitHubに公開されているサンプルもあります:
- Grep結果をファイル出力する拡張機能
- TSV形式で出力
- 検索結果に色付け
メリット・デメリット
メリット:
- 自動化できる
- フォーマットを指定可能
- 繰り返し使える
デメリット:
- 拡張機能のインストールが必要
- カスタマイズには開発知識が必要
【方法5】ターミナルでgrepコマンドを使う
VS Codeのターミナルから直接grepコマンドを実行する方法です。
手順
ステップ1: ターミナルを開く
- `Ctrl+“(バッククォート)でターミナルを開く
- または「Terminal」→「New Terminal」
ステップ2: grepコマンドを実行
基本的なgrep:
grep -r "検索キーワード" . > search_results.txt
オプション付きgrep:
# 行番号付き
grep -rn "検索キーワード" . > search_results.txt
# 特定の拡張子のみ検索
grep -rn --include="*.js" "検索キーワード" . > search_results.txt
# 特定のディレクトリを除外
grep -rn --exclude-dir={node_modules,.git} "検索キーワード" . > search_results.txt
ステップ3: 結果ファイルを開く
code search_results.txt
オプション一覧
-r: 再帰的に検索(サブディレクトリも含む)-n: 行番号を表示-i: 大文字小文字を区別しない-w: 単語単位で検索-E: 正規表現を使用--include: 対象ファイルを指定--exclude: 除外ファイルを指定--exclude-dir: 除外ディレクトリを指定
Windows環境での注意
Windowsではgrepコマンドがデフォルトでは使えません。
解決方法:
方法A: Git Bashを使う
- Git for Windowsをインストール
- Git Bashから実行
方法B: WSL(Windows Subsystem for Linux)を使う
- WSLをインストール
- WSLターミナルから実行
方法C: PowerShellで代替コマンド
Select-String -Path . -Pattern "検索キーワード" -Recurse | Out-File search_results.txt
メリット・デメリット
メリット:
- コマンド一発で出力
- ファイル形式を自由に指定
- スクリプト化できる
- 高速
デメリット:
- コマンドの知識が必要
- Windowsでは環境構築が必要
各方法の比較表
| 方法 | 難易度 | 速度 | フォーマット | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| Copy All | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | 固定 | ★★★★☆ |
| Open in editor | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | 調整可 | ★★★★★ |
| Excelに展開 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | Excel | ★★★★☆ |
| 拡張機能 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | CSV等 | ★★★☆☆ |
| grepコマンド | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 自由 | ★★★★☆ |
シーン別おすすめ方法
シーン1: すぐに結果を保存したい
おすすめ: 方法2(Open in editor)
Ctrl+Shift+Fで検索- 「Open in editor」をクリック
Ctrl+Sで保存
シーン2: Excelでチームと共有したい
おすすめ: 方法3(Excelに展開)
- 検索結果を「Copy All」
- Excelに貼り付け
- 区切り位置機能で整形
シーン3: エビデンスとして保存したい
おすすめ: 方法2(Open in editor)または方法4(拡張機能)
- Open in editor: 視覚的に見やすい
- 拡張機能: CSV形式で保存
シーン4: 定期的に検索結果を出力したい
おすすめ: 方法5(grepコマンド)
- コマンドをスクリプト化
- 定期実行
シーン5: プログラムで検索結果を処理したい
おすすめ: 方法5(grepコマンド)または方法4(拡張機能)
- JSON、CSV形式で出力
- プログラムで読み込み・加工
よくある質問(FAQ)
Q1: 検索結果をPDFで保存できますか?
A: 直接PDFに保存する機能はありませんが、以下の方法で可能です:
- 方法2で検索結果を開く
- ブラウザで開く(拡張機能使用)
- ブラウザの印刷機能でPDF保存
Q2: 検索結果のフォーマットを変更できますか?
A: 標準機能では変更できません。
以下の方法で対応:
- 方法4: 拡張機能を使う
- 方法5: grepコマンドで出力形式を指定
- 正規表現置換で整形
Q3: 大量の検索結果を出力するとVS Codeが重くなります
A: 以下の対処法があります:
- 除外フォルダを指定
node_modules、.gitなどを除外
- grepコマンドを使う
- ターミナルから直接ファイル出力
- 検索範囲を絞る
- 含めるファイルを指定
Q4: 検索結果の行番号をExcelで別の列にしたいです
A: 方法3の「区切り位置」機能を使います:
- 検索結果をExcelに貼り付け
- データ→区切り位置
- 区切り文字:
:(コロン) - 完了
Q5: 検索結果をJSON形式で出力できますか?
A: 標準機能ではできませんが、以下の方法があります:
- カスタム拡張機能を作成
- JSON形式で出力する拡張機能
- grepの結果をスクリプトで加工
- Python、Node.jsなどで変換
Q6: 複数の検索結果を1つのファイルにまとめられますか?
A: はい、可能です:
方法A:
- 検索1を実行→Copy All→新規ファイルに貼り付け
- 検索2を実行→Copy All→同じファイルに追記
方法B:
grep -rn "keyword1" . >> results.txt
grep -rn "keyword2" . >> results.txt
Q7: 検索結果から特定の行だけ抽出できますか?
A: はい、以下の方法があります:
- Excelに展開してフィルタリング
- grepの結果をgrepで絞り込み
grep -rn "keyword" . | grep "特定のパターン" > results.txt
Q8: 検索結果をそのままメールに貼り付けたいです
A: 方法1のCopy Allが最適です:
- 検索結果で右クリック→「Copy All」
- メール本文に直接貼り付け
Q9: 正規表現の検索結果も出力できますか?
A: はい、すべての方法で可能です:
- 検索時に正規表現を有効化(
.*アイコン) - 通常通り検索結果を出力
Q10: 検索結果のパスを相対パスにできますか?
A: 標準機能では絶対パスになります。
相対パスにするには:
- 正規表現置換でプロジェクトパスを削除
- スクリプトで変換
まとめ
VS Codeの検索結果を出力・保存する方法をまとめます。
5つの出力方法
- Copy All(標準機能)
- 最も簡単
- すぐに使える
- Open in editor(標準機能)
- 視覚的に見やすい
- ファイル保存可能
- Excelに展開
- チーム共有に最適
- フィルタリング・加工が簡単
- 拡張機能
- 自動化できる
- CSV形式で出力
- grepコマンド
- 高速・柔軟
- スクリプト化可能
シーン別おすすめ
- すぐ保存: Open in editor
- チーム共有: Excelに展開
- エビデンス: Open in editorまたは拡張機能
- 定期出力: grepコマンド
- プログラム処理: grepコマンドまたは拡張機能
重要なポイント
- ✅ VS Code標準機能で十分出力可能
- ✅ Open in editorが最も使いやすい
- ✅ Excelに展開するには区切り位置機能が便利
- ✅ 拡張機能で自動化できる
- ✅ grepコマンドが最も柔軟
次のステップ
- まずはOpen in editorを試す
- 検索→Open in editor→保存
- Excelに展開してみる
- Copy All→Excel貼り付け→区切り位置
- 必要に応じて拡張機能やgrepを使う
- 自動化したい場合
VS Codeの検索結果を効率的に出力・保存して、開発業務やコードレビュー、影響調査に活用してください!

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