「LINEで360度写真を送ったのに、ただの横長の変な写真になってる…」
「前は見れていたのに、最近急に見れなくなった」
そんな経験はありませんか?
実は2024年以降、LINEの仕様変更によって360度写真の表示機能が削除されてしまいました。この記事では、なぜ見れなくなったのか、そして代わりにどうすれば360度写真を友達と共有できるのか、わかりやすく解説していきます。
なぜLINEで360度写真が見れなくなったの?

LINEの公式回答
2024年6月頃から、LINEで360度写真が正しく表示されない問題が多数報告されています。
LINE公式からは以下のような回答が出ています。
「LINEのバージョンアップに伴い、仕様を一部変更しました。大変申し訳ないのですが、お問い合わせの機能はご利用できなくなっています。何卒ご了承ください。」
つまり、意図的に機能が削除されたということですね。
以前はできていた機能
実は2017年頃から、LINEには360度写真を表示する機能が搭載されていました。
RICOH THETAなどの360度カメラで撮影した写真をLINEで送ると、受け取った人がスマホを傾けたり画面をスワイプしたりして、全方位を見渡せるようになっていたんです。
でも、残念ながらこの便利な機能は現在使えなくなってしまいました。
360度写真が見れない時の症状
LINEで360度写真を送っても、以下のような状態になってしまいます。
通常のパノラマ写真として表示される
360度写真が横長に引き伸ばされた状態で表示されます。「equirectangular」(正距円筒図法)と呼ばれる変な形の画像になってしまうんですね。
画像の両端が歪んで、天井や床が波打ったように見えるので、全く雰囲気が伝わりません。
「360」マークが表示されない
以前は360度写真を送ると、写真の隅に「360」というマークが表示されていました。このマークをタップすると全画面表示になり、ぐるぐる回して見ることができました。
現在は、このマークが表示されず、ただの静止画として扱われてしまいます。
アルバム機能では元々非対応
実は、LINEのアルバム機能では昔から360度写真の表示に対応していませんでした。
チャットで直接送信した場合のみ360度表示ができていたので、アルバムに保存した写真が見れないのは以前からの仕様です。
今すぐできる対処法
LINEで直接360度写真を共有するのは難しくなりましたが、代わりの方法がいくつかあります。
1. Googleフォトを使う
一番おすすめの方法です。
Googleフォトは360度写真の表示に対応しており、LINEよりも高画質で共有できます。
手順:
- 360度写真をGoogleフォトにアップロードする
- 写真を開いて「共有」ボタンをタップ
- 「リンクを作成」を選択
- 生成されたリンクをLINEで送る
受け取った人がリンクを開くと、Googleフォト上で360度写真を楽しめます。スマホを傾けたり、画面をスワイプしたりして自由に見渡せますよ。
注意点:
- 共有設定を「リンクを知っている全員」にする必要があります
- Googleアカウントを持っていなくても閲覧可能です
2. Facebookに投稿する
PCからFacebookに直接投稿すると、360度写真として認識されることが確認されています。
手順:
- PCでFacebookを開く
- 投稿作成画面から360度写真をアップロード
- 投稿の公開範囲を設定(友達のみなど)
- 投稿のリンクをLINEで共有
Facebookに投稿された360度写真は、その場にいるような臨場感で見ることができます。
注意点:
- スマホから投稿すると正しく表示されない場合があります
- PCからの投稿が確実です
3. 専用アプリのシェア機能を使う
RICOH THETAなどの360度カメラには、専用の共有アプリがあります。
THETA+アプリの場合:
- アプリで360度写真を開く
- 「共有」ボタンをタップ
- LINEを選択して送信
ただし、受け取った側もTHETA+アプリをインストールする必要があるため、手軽さでは劣ります。
4. オリジナル画質でダウンロードしてもらう
少し手間がかかりますが、以下の方法も試せます。
手順:
- Googleフォトなど360度写真に対応したアプリから写真を共有
- LINEで送信
- 受け取った側が「オリジナル画質でダウンロード」を選択
- ダウンロードした写真をGoogleフォトなどで開く
メタデータ(写真の情報)が保持されていれば、360度写真として認識される可能性があります。
360度写真が正しく表示されない他の原因
LINEの仕様変更以外にも、360度写真が見れない原因があります。
メタデータ(EXIF情報)の破損
360度写真には、「これは360度写真です」という情報がメタデータとして埋め込まれています。
この情報が壊れると、ただの横長写真として認識されてしまうんです。
メタデータが壊れる原因:
- 古いバージョンのPhotoshopで編集した(Photoshop CC 2019より古い)
- 一部の画像編集アプリで加工した
- カメラの不具合
対処法:
「Hugin」という無料ソフトを使うと、メタデータを修復できます。WindowsとMac両方に対応していますよ。
スマートフォンの機種による問題
一部のAndroidスマートフォン(特にGalaxy S23 UltraやS24 Ultra)では、Googleフォトで360度写真の半分が黒く表示される不具合が報告されています。
この場合は、Chromeブラウザで開くと正常に表示されることがあります。
360度写真を共有する時のポイント
せっかくの360度写真を友達と共有するなら、きれいに見てもらいたいですよね。
画質の良い写真を選ぶ
解像度が低い写真は、拡大して見た時にぼやけてしまいます。できるだけ高画質で撮影しましょう。
また、360度写真は複数の画像をつなぎ合わせているため、つなぎ目がきれいかどうかも重要です。
相手に操作方法を伝える
初めて360度写真を見る人は、操作方法がわからないかもしれません。
伝えると良いこと:
- スマホを傾けると視点が変わること
- 画面をスワイプして見渡せること
- 全画面表示にすると見やすいこと
簡単な説明を添えてあげると、より楽しんでもらえますよ。
プライバシーに配慮する
360度写真は全方位が映り込むため、思わぬものが写っていることがあります。
共有する前に、個人情報やプライベートな情報が映り込んでいないか確認しましょう。
今後LINEで360度写真は見れるようになる?
残念ながら、現時点ではLINEが360度写真機能を再び搭載する予定は公表されていません。
LINEは仕様変更の理由を詳しく説明していないため、なぜ機能を削除したのかも不明です。
ただし、FacebookやGoogleフォトなど、他のプラットフォームでは引き続き360度写真を楽しむことができます。用途に応じて使い分けるのが良さそうですね。
まとめ
LINEで360度写真が見れなくなった問題について解説しました。
覚えておきたいポイント:
- 2024年6月頃からLINEの仕様変更で360度写真機能が削除された
- 現在は通常のパノラマ写真として表示されてしまう
- Googleフォトのリンク共有が最も手軽な代替方法
- Facebookへの投稿(PC経由)も有効
- メタデータの破損が原因の場合は修復ツールで対処可能
LINEで直接共有できなくなったのは残念ですが、代わりの方法はいくつもあります。Googleフォトなら無料で高画質の360度写真を共有できるので、ぜひ試してみてください。
360度写真は、その場の雰囲気を余すことなく伝えられる素晴らしい技術です。うまく活用して、離れた家族や友達に旅行先の臨場感を届けてあげましょう!


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