TikTokで「もっと被写体を大きく見せたい!」「注目してほしい部分をアップにしたい!」と思ったことはありませんか?
ズーム機能を使えば、動画の中で特定の部分を強調したり、ダイナミックな演出を加えたりできます。実は、TikTokにはいくつものズーム方法があり、シーンに合わせて使い分けることができるんです。
この記事では、TikTokのズーム機能の使い方を、撮影中のズームから撮影後の編集まで、すべてのパターンを分かりやすく解説します。初心者の方でも、すぐに実践できる内容になっています。
TikTokでズームを使う3つのメリット

まず、なぜズームを使うと良いのか、そのメリットを理解しておきましょう。
メリット1:視聴者の注目を集められる
ズームインすることで、見てほしい部分に自然と視線を誘導できます。
例えば:
- 商品のディテールを見せたい
- 表情の変化を強調したい
- 手元の作業に注目してもらいたい
こんな時にズームを使えば、視聴者は自然とその部分に注目してくれます。
メリット2:動画に動きとリズムが生まれる
単調な動画でも、ズームイン・ズームアウトを入れることで、映像にメリハリが出ます。
特に、音楽のビートに合わせてズームすると、よりプロフェッショナルな仕上がりになります。
メリット3:ドラマチックな演出ができる
スローズームや急激なズームを使い分けることで、映画のようなシーンを演出できます。
感動的なシーンではゆっくりズーム、驚きのシーンでは急速ズーム、といった使い分けが可能です。
【基本編】撮影中にズームする3つの方法
まずは、TikTokで動画を撮影している最中にズームする、基本的な方法を3つ紹介します。
方法1:ピンチ操作でズームする【最も簡単】
最もシンプルで、誰でもすぐにできる方法です。
やり方:
- TikTokアプリを開く
- 画面下の「+」をタップ
- 撮影画面で、赤い録画ボタンを長押しして撮影開始
- 撮影中に、画面を2本の指で広げる(ピンチアウト)
- 外側に広げる → ズームイン(拡大)
- 内側に縮める → ズームアウト(縮小)
ポイント:
- ゆっくり動かすと、スムーズなズームになる
- 急に動かすと、ダイナミックなズームになる
- 撮影しながらリアルタイムで調整できる
注意:
この方法は、撮影中しか使えません。撮影が終わってからの変更はできません。
方法2:長押し+スライドでズームする
TikTok公式のもう一つのズーム方法です。
やり方:
- 撮影画面で、赤い録画ボタンを長押し
- 押したまま、指を上下にスライド
- 上にスライド → ズームイン
- 下にスライド → ズームアウト
- 希望の倍率になったら、指を止める
ポイント:
- 片手で操作できるので、自撮りの時に便利
- スライドの距離でズーム倍率が変わる
方法3:カメラのズームボタンを使う
iPhoneなど、一部のスマートフォンでは、画面にズームボタンが表示されます。
やり方:
- TikTokの撮影画面を開く
- 画面下に表示される「0.5」「1」「2」などの数字をタップ
- 0.5 = 広角(ズームアウト)
- 1 = 標準
- 2 = 2倍ズーム
- 3 = 3倍ズーム(機種による)
ポイント:
- タップするだけなので、瞬時にズーム倍率を変えられる
- 撮影前に倍率を決めておける
【エフェクト編】ズームエフェクトを使う方法
TikTokには、自動でズーム演出を追加できるズームエフェクトがあります。
撮影時にズームエフェクトを使う
手順:
- TikTokアプリを開いて「+」をタップ
- 画面左下の「エフェクト」ボタンをタップ
- 上部の検索バーに「ズーム」または「zoom」と入力
- 好きなズームエフェクトを選択
- 赤い録画ボタンを押して撮影
代表的なズームエフェクト:
- Zoom(基本のズーム):点滅するように不規則にズームする
- Face Zoom(フェイスズーム):顔を自動で検出してズーム
- Slow Zoom(スローズーム):ゆっくりとズームイン
ポイント:
- エフェクトによって、ズームのタイミングや速度が自動調整される
- 手動で調整する手間が省ける
エフェクトが見つからない時の対処法
検索しても目的のエフェクトが見つからない場合:
方法1:最新版にアップデート
- App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)を開く
- TikTokを検索
- 「アップデート」があればタップ
方法2:他の人の動画から探す
- TikTokのホーム画面で「発見」をタップ
- 「ズームエフェクト」で検索
- 気に入った動画を見つけたら、画面左下の黄色いアイコン(エフェクト名)をタップ
- 「このエフェクトを試す」をタップ
【編集編】撮影後にズーム効果を追加する方法
すでに撮影した動画に、後からズーム効果を追加することもできます。
TikTokアプリでズームを追加(撮影後)
手順:
- TikTokアプリを開いて「+」をタップ
- 画面右下の「アップロード」をタップ
- カメラロールから動画を選択
- 「エフェクト」→「ビジュアル」を選択
- スクロールして「ズーム」エフェクトを見つける
- タイムライン(動画の時間軸)の白いマーカーを、ズームしたい位置に移動
- 「ズーム」ボタンを長押しして、ズームしたい時間だけ押し続ける
- 離すとズーム効果が適用される
- 再生して確認し、問題なければ「保存」→「次へ」
ポイント:
- タイムライン上で正確な位置を指定できる
- 複数箇所にズームを追加できる
- 押している時間がズームの長さになる
注意:
一度ズームインすると、ズームアウトに戻せません。やり直したい場合は、最初からやり直す必要があります。
【応用編】キーフレームを使った本格的なズーム
TikTokアプリには、キーフレーム機能があり、これを使えばプロのようなスムーズなズームが作れます。
キーフレームとは?
キーフレームとは、動画の特定のポイントで設定を記録し、その間を自動的に補間してくれる機能です。
例えば:
- 開始点:ズームなし
- 終了点:2倍ズーム
この2点を設定すると、その間を自動的に滑らかにズームしてくれます。
キーフレームでズームする手順(TikTok内)
手順:
- 動画をアップロードして編集画面を開く
- タイムライン上でズームを開始したい位置に移動
- 動画をタップして選択
- 「エフェクト」→「ズーム」を選択
- 最初のキーフレームを設定(ズームなしの状態)
- タイムライン上でズームを終了したい位置に移動
- ピンチ操作で画面を拡大し、2つ目のキーフレームを設定
- 自動的に滑らかなズームが作成される
ポイント:
- キーフレーム同士の距離が近いほど、ズームは速くなる
- 距離が遠いほど、ゆっくりとしたズームになる
【外部アプリ編】CapCutでプロ級のズームを作る

もっと高度なズーム効果を作りたい場合、CapCut(キャップカット)という無料の編集アプリがおすすめです。
CapCutとは?
CapCutは、TikTokと同じ会社(ByteDance)が提供する動画編集アプリです。TikTokよりも高度な編集ができます。
CapCutでズームイン・ズームアウトを作る
手順:
- CapCutアプリをダウンロード(App Store / Google Play)
- アプリを開いて「新しいプロジェクト」をタップ
- カメラロールから動画を選択
- タイムライン上で動画をタップ
- 下のメニューから「編集」を選択
- 「ズーム」または「基本」を選択
- キーフレームを追加:
- ズーム開始位置で「+」をタップして1つ目のキーフレームを追加
- タイムラインを移動して、ズーム終了位置へ
- 「+」をタップして2つ目のキーフレームを追加
- ピンチ操作で画面を拡大
- 自動的に滑らかなズームが作成される
- チェックマークをタップして保存
- 「エクスポート」でTikTokに投稿
CapCutのメリット:
- より細かいコントロールができる
- 複数のキーフレームを使った複雑なズームが可能
- 画質の劣化が少ない
スローズーム効果の作り方
感動的なシーンやドラマチックな演出には、スローズームが効果的です。
TikTokでスローズームを作る
手順:
- 動画をアップロード
- 「エフェクト」→「時間」を選択
- 「スローモーション」を選択
- スローモーションにしたい部分を指定
- 次に、「エフェクト」→「ビジュアル」
- 「ズーム」を選択
- 同じ部分にズーム効果を追加
これで、ゆっくりとズームインする効果が完成します。
CapCutでスローズームを作る
手順:
- 動画をCapCutに追加
- ズームしたい部分をカット
- 「速度」を選択
- 「標準」を0.5倍や0.25倍に設定
- 上記のキーフレーム方法でズームを追加
- スローモーションとズームが同時に適用される
よくある失敗と対処法
失敗1:ズームすると画質が荒くなる
原因:
デジタルズームは、画像を拡大しているだけなので、拡大しすぎると画質が劣化します。
対処法:
- 撮影時に被写体に近づく(物理的に)
- 高画質(4K)で撮影しておく
- ズームのしすぎを避ける(2倍程度まで)
失敗2:ズームが急すぎて不自然
原因:
キーフレーム同士が近すぎる、または手動操作が速すぎる。
対処法:
- キーフレームの間隔を広げる
- ピンチ操作をゆっくり行う
- スローモーション効果と組み合わせる
失敗3:ズームエフェクトが見つからない
原因:
アプリのバージョンが古い、または地域によって利用できないエフェクトがある。
対処法:
- TikTokを最新版にアップデート
- 他のユーザーの動画からエフェクトを探す
- 外部アプリ(CapCutなど)を使う
ズームを使った人気の演出テクニック
テクニック1:ビート同期ズーム
音楽のビート(リズム)に合わせてズームイン・ズームアウトを繰り返す演出です。
やり方:
- アップテンポな曲を選ぶ
- ビートのタイミングでズームエフェクトを追加
- ズームイン → ズームアウト → ズームインを繰り返す
テクニック2:フェイスズーム
顔を強調する人気の演出です。
やり方:
- 撮影画面で「エフェクト」をタップ
- 「Face Zoom」や「顔ズーム」を検索
- エフェクトを適用して撮影
自動的に顔を認識してズームしてくれます。
テクニック3:ドラマチックスローズーム
感動的なシーンに最適です。
やり方:
- 重要なシーンをスローモーションに設定
- ゆっくりとズームインする効果を追加
- 感情的な音楽と組み合わせる
よくある質問(Q&A)
Q1:ズームした後、ズームアウトに戻せますか?
A: TikTokの基本機能では、一度適用したズーム効果は戻せません。やり直したい場合は、最初から編集し直す必要があります。CapCutなどの外部アプリを使えば、ズームイン→ズームアウトの往復も可能です。
Q2:撮影後の動画にズームを追加できますか?
A: はい、できます。「アップロード」から動画を選択し、「エフェクト」→「ビジュアル」→「ズーム」で追加できます。
Q3:ズームすると画質が悪くなるのはなぜですか?
A: デジタルズームは、画像を引き伸ばしているだけなので、拡大しすぎると画質が劣化します。対策としては、撮影時に被写体に近づく、高画質で撮影する、ズームは2倍程度に抑えるなどがあります。
Q4:iPhoneとAndroidで違いはありますか?
A: 基本的な機能は同じですが、一部のエフェクトやキーフレーム機能の使い勝手に若干の違いがあります。また、機種によってズームボタンの表示が異なります。
Q5:ズームしながら録画できますか?
A: はい、ピンチ操作や長押し+スライド操作を使えば、撮影中にリアルタイムでズームできます。
Q6:何倍までズームできますか?
A: スマートフォンの機種によりますが、一般的には2〜10倍程度です。ただし、3倍以上ズームすると画質が大きく劣化するので注意が必要です。
Q7:ズームエフェクトが反映されないのはなぜですか?
A: 以下を確認してください:
- TikTokアプリが最新版になっているか
- 通信環境が安定しているか
- スマートフォンのストレージに十分な空き容量があるか
Q8:プロみたいな滑らかなズームを作るコツは?
A: キーフレームを使うことです。CapCutなどの編集アプリでキーフレームを設定すると、開始点と終了点の間を自動的に補間してくれるので、プロのような滑らかなズームが作れます。
まとめ:ズームを使いこなして魅力的な動画を作ろう
TikTokのズーム機能について、重要なポイントをまとめます。
撮影中のズーム方法:
- ピンチ操作(2本指で広げる・縮める)
- 長押し+スライド
- カメラのズームボタンをタップ
撮影後のズーム方法:
- エフェクトから「ズーム」を選択
- タイムラインで位置を指定
- キーフレームを使った本格的なズーム
外部アプリを使う方法:
- CapCutでキーフレームを使った滑らかなズーム
- スローモーションとの組み合わせ
ズームを使うメリット:
- 視聴者の注目を集められる
- 動画にリズムが生まれる
- ドラマチックな演出ができる
注意点:
- ズームしすぎると画質が劣化する
- 急激なズームは不自然に見える
- 一度適用したら戻せない(TikTok内の場合)
おすすめの活用法:
- ビート同期ズーム
- フェイスズーム
- ドラマチックスローズーム
ズーム機能をマスターすれば、あなたのTikTok動画は一気にプロフェッショナルな仕上がりになります。最初は簡単なピンチ操作から始めて、慣れてきたらキーフレームやCapCutを使った高度な編集にチャレンジしてみてください。
何より大切なのは、実際に試してみることです。いろいろなズーム方法を試して、自分のスタイルに合った使い方を見つけましょう!

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