TikTokで「自分から削除」という言葉を見たことはありませんか?
これは、TikTokで自分が投稿した動画やアカウントを、自分の意思で削除することを指します。
運営側から削除されるのではなく、自分で削除操作を行うことなんです。
「誤って投稿してしまった」「過去の動画を消したい」「TikTokをやめたい」など、様々な理由で削除したいと思うことがありますよね。
この記事では、TikTokで自分から動画やアカウントを削除する方法と、削除する前に知っておくべき注意点を詳しく解説していきます。
「自分から削除」の意味を理解しよう

TikTokにおける削除には、大きく分けて2つのパターンがあります。
自分から削除する場合
自分の意思で、自分が投稿した動画やアカウントを削除することです。
いつでも自由に削除できます。
運営から削除される場合
TikTok運営側が、コミュニティガイドライン違反などを理由に、動画やアカウントを強制的に削除することです。
この場合は、削除通知が届きます。
この記事では、「自分から削除」つまり自分で削除操作を行う方法について解説していきますね。
TikTok動画を自分から削除する方法
まず、投稿した動画を1つずつ削除する方法を見ていきましょう。
動画削除の手順
iPhone・Android共通
- TikTokアプリを開く
- 画面右下の「プロフィール」をタップ
- 削除したい動画をタップして開く
- 画面右側の「…(三点リーダー)」をタップ
- メニューから「削除」をタップ
- 確認画面で「削除」をもう一度タップ
これで動画の削除は完了です。
動画を削除すると何が消える?
動画を削除すると、以下のものが全て消えます。
消えるもの
- 動画本体
- その動画に付いたいいね
- その動画に付いたコメント
- その動画の再生回数
- その動画に関するすべてのデータ
つまり、動画に関連するすべての情報が完全に消去されるんです。
削除した動画は復元できない
一度削除した動画は、二度と元に戻すことができません。
削除前に、本当に消していいか確認しましょう。
もし動画を手元に残しておきたい場合は、削除前にダウンロードしておくことをおすすめします。
複数の動画を一括削除できる?
残念ながら、TikTokには複数の動画を一度に削除する機能はありません。
動画を削除したい場合は、1つずつ上記の手順を繰り返す必要があります。
多くの動画を削除したい場合は、少し時間がかかってしまいますね。
動画を削除せずに非公開にする方法
「動画は残しておきたいけど、人には見られたくない」という場合は、非公開設定がおすすめです。
動画を非公開にする手順
- 削除したい動画を開く
- 画面右側の「…(三点リーダー)」をタップ
- メニューから「プライバシー設定」をタップ
- 「動画を見ることができる人」をタップ
- 「自分のみ」を選択
これで、その動画は自分だけが見られる状態になります。
削除と非公開の違い
削除した場合
- 動画が完全に消える
- 復元できない
- いいねやコメントも全て消える
非公開にした場合
- 動画は残る
- いつでも公開に戻せる
- いいねやコメントのデータも保持される
- 自分だけは動画を見られる
迷った時は、まず非公開にしておくのが安全です。
非公開設定の種類
TikTokでは、動画の公開範囲を3種類から選べます。
誰でも(公開)
- 全てのユーザーが動画を見られる
- おすすめにも表示される
フォロワー
- 自分をフォローしているユーザーだけが見られる
- おすすめには表示されない
自分のみ(非公開)
- 自分だけが見られる
- 他のユーザーには全く表示されない
TikTokアカウントを自分から削除する方法
TikTokを完全にやめたい場合は、アカウント全体を削除できます。
アカウント削除の手順(スマホアプリ)
iPhone・Android共通
- TikTokアプリを開く
- 画面右下の「プロフィール」をタップ
- 右上のメニュー(三本線)をタップ
- 「設定とプライバシー」をタップ
- 「アカウント」をタップ
- 「アカウントの利用停止または削除」をタップ
- 「アカウントを削除」を選択
- 「なぜTikTokを離れるのですか?」の質問に答える(スキップも可)
- 「続ける」をタップ
- データをダウンロードするか選択
- 「続ける」をタップ
- 認証コードを入力してアカウントを確認
- 「アカウントを削除」をタップ
- 最終確認で「削除」をタップ
これでアカウントの削除手続きは完了です。
30日間の猶予期間がある
アカウント削除を実行すると、すぐに消えるわけではありません。
30日間の無効化期間
- この期間中、アカウントは他のユーザーから見えなくなる
- 投稿した動画も表示されなくなる
- ログインすることで、いつでもアカウントを復活できる
30日が経過すると、アカウントは完全に削除され、二度と復活できなくなります。
アカウント削除で消えるもの
アカウントを削除すると、以下のものが全て消えます。
完全に消えるもの
- 投稿した全ての動画
- 下書きに保存した動画
- プロフィール情報(アイコン、自己紹介など)
- フォロワー・フォロー情報
- いいねした動画の履歴
- 動画に付いたいいねとコメント
- 保存した動画のリスト
- 購入したコイン(未使用分も含む、返金なし)
- アカウントに関連する全てのデータ
消えないもの
- 他のユーザーに送ったDM(相手側には残る)
- 他のユーザーの動画とのデュエットやスティッチ
- 他のユーザーがダウンロードした自分の動画
アカウント削除前にやるべきこと
アカウントを削除する前に、必ず以下のことを確認しましょう。
1. 動画をダウンロード
残しておきたい動画があれば、削除前にダウンロードしておきます。
各動画を開いて、「…」メニューから「保存」を選択すればダウンロードできます。
2. データのバックアップ
TikTokでは、アカウント全体のデータをバックアップできます。
設定とプライバシー > アカウント > データをダウンロード から、データをリクエストできます。
データには以下が含まれます。
- 投稿した動画
- コメント履歴
- いいねした動画
- 検索履歴
- メッセージ履歴
- プロフィール情報
ダウンロード可能になるまで数日かかることがあるので、余裕を持って準備しましょう。
3. 他のSNS連携を確認
Twitter、Google、Facebook、Apple IDなどと連携している場合は、連携を解除しておくと安心です。
アカウントを一時停止(利用停止)する方法
完全削除ではなく、一時的にTikTokを休みたい場合は「利用停止」がおすすめです。
アカウント利用停止の手順
- プロフィール > メニュー > 設定とプライバシー
- アカウント > アカウントの利用停止または削除
- 「アカウントを利用停止」を選択
- 指示に従って利用停止を実行
削除と利用停止の違い
削除の場合
- 30日後に完全に消える
- 30日以内なら復活可能
- 30日を過ぎたら二度と戻せない
利用停止の場合
- データは全て保持される
- いつでも復活できる(期限なし)
- 他のユーザーからは見えなくなる
- 自分もアクセスできなくなる
「またTikTokを使うかもしれない」という場合は、利用停止の方が安全です。
利用停止中のアカウントを復活させる方法
とても簡単です。
- TikTokアプリを開く
- 以前のログイン情報でログイン
- 「復活させる」をタップ
これだけで、利用停止前の状態に戻ります。
アカウント削除ができない場合の対処法

アカウントを削除しようとしてもできない時があります。
原因1: アプリのバージョンが古い
対処法
- App StoreまたはGoogle Play ストアを開く
- TikTokを検索
- 「更新」ボタンがあればタップ
- 最新版にアップデート後、再度削除を試す
原因2: 通信環境が不安定
対処法
- Wi-Fiに接続してから削除操作を行う
- モバイルデータ通信に切り替えてみる
- 電波の良い場所で操作する
原因3: SNS連携が解除されていない
TikTokを他のSNSアカウントと連携している場合、先に連携を解除する必要があることがあります。
SNS連携の解除方法
- 連携しているSNS(Twitter、Facebook、Googleなど)のアプリを開く
- 設定またはプライバシー設定を開く
- 「連携アプリ」や「アプリとウェブサイト」を探す
- TikTokを見つけて連携を解除
原因4: アプリの一時的な不具合
対処法
- TikTokアプリを完全に終了
- スマホを再起動
- TikTokアプリを再度起動
- 削除操作をもう一度試す
それでも削除できない場合
TikTok運営に削除を依頼する方法があります。
削除依頼の手順
- プロフィール > メニュー > 設定とプライバシー
- サポート > 問題を報告
- 「アカウント削除ができない」と詳しく説明
- スクリーンショットを添付(あれば)
- 送信
数日〜1週間程度で対応してもらえることが多いです。
アプリ削除とアカウント削除の違い
この2つは全く別の操作なので、注意が必要です。
アプリを削除(アンインストール)した場合
何が起こるか
- スマホからTikTokアプリが消える
- アカウントは残り続ける
- 投稿した動画も残り続ける
- 他のユーザーは引き続き動画を見られる
- アカウントは検索可能なまま
つまり、アプリを削除しても、TikTok上のアカウントや動画は全く影響を受けません。
アカウントを削除した場合
何が起こるか
- アカウント自体が消える
- 投稿した動画も全て消える
- 他のユーザーは動画を見られなくなる
- アカウントは検索できなくなる
- アプリはスマホに残る(削除しない限り)
TikTokを完全にやめたい場合
- まずアカウントを削除
- その後、スマホからアプリをアンインストール
この順番で行うことが重要です。
先にアプリを削除してしまうと、後からアカウント削除の操作ができなくなり、アカウントが放置された状態になってしまいます。
削除する前に知っておきたい注意点
アカウントや動画を削除する前に、必ず確認しておきたいポイントをまとめました。
注意点1: 削除は基本的に取り消せない
動画の削除
- 一度削除したら復元不可能
- 削除前に必ずダウンロードしておく
アカウントの削除
- 30日以内なら復活可能
- 30日を過ぎたら完全削除され、復元不可能
注意点2: DMは相手側に残る
自分がアカウントを削除しても、他のユーザーに送ったダイレクトメッセージ(DM)は相手側に残ります。
送ったメッセージを完全に消すことはできません。
注意点3: 他のユーザーの動画に残る場合がある
デュエットやスティッチ
他のユーザーがあなたの動画をデュエットやスティッチで使っている場合、あなたがアカウントを削除しても、その部分は残ります。
ダウンロードされた動画
他のユーザーがあなたの動画をダウンロードしていた場合、その動画は相手のデバイスに残ります。
TikTok上からは消えますが、完全にインターネットから消えるわけではないことを理解しておきましょう。
注意点4: コインは返金されない
TikTok内で購入したコイン(未使用分も含む)は、アカウント削除と同時に失効します。
返金はされないので、コインが残っている場合は使い切ってから削除するか、諦める必要があります。
注意点5: ユーザー名は再利用できない可能性
一度削除したアカウントのユーザー名は、すぐには使えなくなります。
同じユーザー名で新しくアカウントを作成できない場合があるので、注意してください。
アカウント削除の代わりに考えられる選択肢
完全にアカウントを削除する前に、以下の選択肢も検討してみましょう。
選択肢1: アカウントを非公開にする
設定方法
- プロフィール > メニュー > 設定とプライバシー
- プライバシー > アカウントのプライバシー設定
- 「非公開アカウント」をオンにする
メリット
- フォロワー以外は動画を見られなくなる
- 新しいフォロワーは承認制になる
- いつでも公開アカウントに戻せる
選択肢2: アプリの通知をオフにする
TikTokに時間を使いすぎているなら、通知をオフにするだけで改善することがあります。
設定方法
- スマホの設定アプリを開く
- 通知またはアプリと通知を選択
- TikTokを選択
- 通知をオフにする
選択肢3: 利用時間を制限する
TikTokの利用時間管理機能
- プロフィール > メニュー > 設定とプライバシー
- デジタルウェルビーイング > スクリーンタイム管理
- 1日の利用時間の上限を設定(40分、60分、90分、120分から選択)
設定した時間に達すると、TikTokがロックされます。
選択肢4: 過去の動画を非公開にする
全ての動画を削除せずに、古い動画だけ非公開にする方法もあります。
1つずつ動画を開いて、プライバシー設定から「自分のみ」に変更します。
よくある質問
Q1: アカウントを削除したら、すぐに同じユーザー名で新しいアカウントを作れますか?
A: いいえ、削除したアカウントのユーザー名は、しばらくの間使用できなくなります。明確な期間は公表されていませんが、最低でも数週間〜数ヶ月は再利用できないと考えられます。
Q2: アプリを削除すればアカウントも消えますか?
A: いいえ、アプリを削除してもアカウントは残り続けます。完全にやめたい場合は、アプリを削除する前に、必ずアカウント削除の操作を行ってください。
Q3: 削除した動画を復元できますか?
A: いいえ、一度削除した動画は復元できません。削除前にダウンロードしておかないと、完全に失われます。
Q4: アカウント削除後、30日以内なら本当に復活できますか?
A: はい、30日以内であれば、以前のログイン情報でログインするだけで、全てのデータが元通りになります。
Q5: 複数の動画を一度に削除できませんか?
A: 残念ながら、TikTokには一括削除機能はありません。全てのアカウントを削除すれば動画も全て消えますが、動画だけを一括削除することはできません。
Q6: 非公開にした動画は他の人から見えますか?
A: いいえ、「自分のみ」に設定した動画は、あなた以外誰も見ることができません。フォロワーにも表示されません。
Q7: アカウント削除を取り消す期限の30日間は、どこから数えますか?
A: 削除操作を完了した日から30日間です。例えば、1月1日に削除した場合、1月31日までは復活可能ですが、2月1日になると完全削除され、復活できなくなります。
Q8: 他人が自分の動画をダウンロードできないようにするには?
A: 設定とプライバシー > プライバシー > ダウンロード から、「動画のダウンロード」をオフにできます。ただし、既にダウンロードされた動画は消せません。
Q9: アカウント削除後、同じメールアドレスで新しいアカウントを作れますか?
A: 30日間の無効化期間中は使用できません。30日が経過して完全削除された後なら、同じメールアドレスで新しいアカウントを作成できます。
Q10: 未成年の子供のアカウントを親が削除できますか?
A: 子供がログイン情報を教えてくれれば可能です。ログイン情報がわからない場合は、TikTokサポートに連絡して、保護者であることを証明する必要があります。
まとめ
TikTokで「自分から削除」する方法について解説しました。
重要なポイントのおさらい
動画の削除
- プロフィール > 動画を開く > 「…」 > 削除
- 削除したら復元不可能
- 迷ったら非公開設定がおすすめ
アカウントの削除
- 設定とプライバシー > アカウント > アカウントの利用停止または削除
- 30日間は復活可能
- 30日を過ぎたら完全削除
削除前にやるべきこと
- 残したい動画をダウンロード
- データをバックアップ
- 本当に削除していいか再確認
アプリ削除とアカウント削除は別
- アプリを削除してもアカウントは残る
- 完全にやめたいなら、先にアカウント削除
削除の代替案
- アカウントを非公開にする
- 一時停止(利用停止)を使う
- 動画だけ非公開にする
- 利用時間を制限する
TikTokのアカウントや動画を削除するかどうかは、よく考えて決めることが大切です。
一度削除したら元に戻せない場合もあるので、本当に削除が必要かどうか、まずは非公開や利用停止などの代替案を試してみるのもおすすめですよ。
もし削除を決めたら、この記事の手順に従って、確実にデータをバックアップしてから実行しましょう!

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