「プライバシー保護のため、設定は制限されています」
「フォローしていない人にコメントできない…」
「プライバシー保護を解除する方法はないの?」
TikTokを使っていて、こんなメッセージに困ったことはありませんか?
実は、TikTokのプライバシー保護は、若いユーザーを守るためにTikTok公式が設定しているもので、基本的にユーザー側では解除できません。ただし、誤った年齢で登録してしまった場合など、一部のケースでは対処法があるんです。
この記事では、TikTokのプライバシー保護の仕組みと、どんな場合に解除できるのか、具体的な対処法まで分かりやすく解説します。
TikTokのプライバシー保護とは?
TikTokは2021年1月より、13歳以上18歳未満のユーザーの安全とプライバシーを強化するため、設定変更を行いました。これは日本だけでなく、世界中で実施されている対策です。
プライバシー保護が実施された背景
若い世代のユーザーをオンライン上の危険から守るため、TikTokは未成年者に対して自動的にプライバシー保護を適用しています。
これにより:
- 知らない人からの不適切なコメントを防ぐ
- 個人情報の流出リスクを減らす
- ハッキングやなりすましなどの被害を防ぐ
- いじめや嫌がらせから守る
といった効果が期待されています。
年齢によって異なる制限内容
TikTokのプライバシー保護は、ユーザーの年齢によって内容が異なります。
13歳未満:
- TikTokアカウントの作成自体ができない
- 登録時に13歳未満と判明すると、アカウントが作成できない仕様
13歳以上16歳未満:
- アカウントがデフォルトで非公開に設定される
- フォロー外のユーザーへのコメントが「友達のみ」に制限される
- ダイレクトメッセージが制限される
- デュエットやスティッチ機能が「友達のみ」または「オフ」に設定される
- 動画のダウンロードが制限される
16歳以上18歳未満:
- ダイレクトメッセージが利用可能になる
- 一部の機能制限が緩和される
- ライブ配信の視聴はできるが、配信はできない
18歳以上:
- すべての機能が利用可能
- ライブ配信もできる
- プライバシー設定を自由に変更できる
プライバシー保護は解除できるの?
結論から言うと、13歳以上18歳未満のユーザーに対する公式のプライバシー保護は、原則として解除できません。
これはTikTok側がユーザーの安全を守るために実施している措置なので、ユーザー側で勝手に解除することはできない仕組みになっています。
解除できない理由
プライバシー保護が解除できないのは、以下の理由があるからです:
- 法的な要請:各国の児童保護に関する法律に対応するため
- 安全性の確保:若いユーザーを危険から守るため
- 保護者の安心:親が安心して子どもに使わせられるようにするため
18歳になるまで待つか、保護された状態でTikTokを楽しむのが基本的な方針となっています。
誤った年齢で登録した場合の対処法
「実際は18歳以上なのに、間違って16歳未満で登録してしまった」という場合は、アカウントを作り直すことで解決できます。
アカウントを作り直す手順
ステップ1:現在のアカウント設定を確認
- TikTokアプリを開く
- 画面右下の「プロフィール」をタップ
- 右上の三本線メニューをタップ
- 「設定とプライバシー」を選択
ステップ2:新しいアカウントを追加
- 「設定とプライバシー」画面で「アカウント」をタップ
- 「アカウントを切り替える」を選択
- 「アカウントを追加」をタップ
- 登録方法を選択(電話番号、メールアドレス、LINE、Googleなど)
ステップ3:正しい生年月日を入力
- 「あなたの生年月日は?」と表示される
- 正しい生年月日を入力する
- 「次へ」をタップ
- 認証コードを入力して登録完了
これで、正しい年齢に基づいたアカウントが作成され、18歳以上であればプライバシー保護の制限がなくなります。
重要な注意事項
虚偽の年齢登録は絶対にしないでください。
実際は16歳未満なのに18歳以上と偽って登録した場合:
- TikTok側で調査され、アカウントが削除される可能性が高い
- 投稿した動画から年齢が推測され、不正がバレることがある
- TikTokの利用規約違反となる
正しい年齢を入力して、年齢に応じた機能を使うことが大切です。
非公開アカウント設定の解除方法
プライバシー保護とは別に、「非公開アカウント」という設定があります。こちらは年齢に関係なく、自分で設定を変更できます。
非公開アカウントになっていると:
- フォロワー以外は動画を見られない
- プロフィールが公開されない
- おすすめに表示されにくい
という制限があります。
非公開設定を解除する手順
- TikTokアプリを開く
- 「プロフィール」をタップ
- 右上の三本線メニューをタップ
- 「設定とプライバシー」を選択
- 「プライバシー」をタップ
- 「非公開アカウント」のスイッチをオフにする
これで、フォロワー以外の人にも動画が公開されるようになります。
ただし、16歳未満のユーザーの場合、デフォルトで非公開になっており、これを変更しても他の制限(コメント制限など)は残ります。
制限モード(Restricted Mode)の解除方法
年齢制限とは別に、「制限モード」という機能があります。これは年齢に関係なく、センシティブなコンテンツを非表示にする機能です。
制限モードとは
制限モードをオンにすると:
- 成人向けコンテンツが非表示になる
- 不適切な可能性のある動画がフィルタリングされる
- 保護者が子どものアカウントに設定できる
制限モードを解除する手順
- TikTokアプリを開く
- 「プロフィール」をタップ
- 右上の三本線メニューをタップ
- 「設定とプライバシー」を選択
- 「コンテンツ設定」をタップ
- 「制限モード」を選択
- パスコードを入力(設定している場合)
- 制限モードをオフにする
注意:保護者が制限モードを設定している場合は、パスコードがないと解除できません。
プライバシー設定を確認・変更する方法
18歳以上のユーザーは、様々なプライバシー設定を自由に変更できます。それぞれの設定を確認してみましょう。
基本的なプライバシー設定画面へのアクセス
- TikTokアプリを開く
- 「プロフィール」をタップ
- 右上の三本線メニューをタップ
- 「設定とプライバシー」を選択
- 「プライバシー」をタップ
ここから様々な設定を変更できます。
コメント設定
変更できる項目:
- 誰がコメントできるか(全員/友達/オフ)
- スパムフィルター
- 不適切なコメントのフィルター
設定方法:
- プライバシー設定画面で「コメント」をタップ
- 「コメントを許可する相手」で選択肢を選ぶ
- フィルター機能をオンにする
ダイレクトメッセージ設定
変更できる項目:
- 誰がDMを送れるか(全員/友達/オフ)
- 既読ステータスの表示
設定方法:
- プライバシー設定画面で「ダイレクトメッセージ」をタップ
- 「ダイレクトメッセージを許可する相手」を選択
- 「既読ステータス」のオン/オフを選択
デュエットとスティッチ設定
変更できる項目:
- 誰があなたの動画でデュエットできるか
- 誰があなたの動画をスティッチできるか
設定方法:
- プライバシー設定画面で「デュエット」または「スティッチ」をタップ
- 希望する相手を選択(全員/友達/オフ)
動画ダウンロード設定
設定方法:
- プライバシー設定画面で「動画をダウンロード」をタップ
- オン/オフを選択
オフにすると、他のユーザーがあなたの動画を保存できなくなります。
おすすめ表示の設定
プライバシー保護とは少し違いますが、自分のアカウントが他のユーザーにどう表示されるかを設定できます。
連絡先やFacebookの友達に表示されないようにする方法
電話番号やFacebookアカウントと連携していると、知り合いに自分のTikTokアカウントがバレる可能性があります。
設定方法:
- 「設定とプライバシー」を開く
- 「プライバシー」をタップ
- 「あなたへのおすすめを表示」を選択
- 「連絡先」「Facebookの友達」などをオフにする
これで、電話帳に登録されている人やFacebookの友達に、あなたのアカウントがおすすめとして表示されなくなります。
フォローリストの公開設定
誰をフォローしているかを他のユーザーに見られたくない場合:
- 「プライバシー」設定を開く
- 「フォローリスト」をタップ
- 「自分のみ」を選択
これで、自分がフォローしている人のリストが他のユーザーに見られなくなります。
年齢別のできること・できないこと一覧
自分の年齢で何ができるのか、一目で分かるようにまとめました。
13歳未満
❌ アカウント作成不可
❌ TikTokの利用不可
13歳以上16歳未満
⭕ アカウント作成可能
⭕ 動画の視聴
⭕ 動画の投稿
❌ フォロー外へのコメント(友達のみ)
❌ ダイレクトメッセージ
❌ ライブ配信
⚠️ アカウントがデフォルトで非公開
16歳以上18歳未満
⭕ アカウント作成可能
⭕ 動画の視聴・投稿
⭕ フォロー外へのコメント
⭕ ダイレクトメッセージ
❌ ライブ配信
⚠️ 一部機能に制限あり
18歳以上
⭕ すべての機能が利用可能
⭕ ライブ配信
⭕ すべてのプライバシー設定を変更可能
プライバシー保護されていても楽しむ方法
18歳未満でプライバシー保護がかかっていても、TikTokを十分楽しむことはできます。
友達とつながる
フォロー外の人にコメントできなくても、友達をフォローすれば:
- 友達の動画にコメントできる
- 友達とメッセージのやり取りができる(16歳以上)
- 友達の動画でデュエットできる
積極的に友達をフォローして、つながりを作りましょう。
質の高いコンテンツを作る
制限があっても、面白い動画を投稿すれば:
- おすすめに載る可能性がある
- フォロワーが増える
- 多くの人に見てもらえる
動画の質を高めることに集中するのも一つの方法です。
視聴を楽しむ
動画を見るだけなら制限はほとんどありません:
- 好きなジャンルの動画を探す
- トレンドをチェックする
- 新しい発見を楽しむ
TikTokは視聴するだけでも十分楽しめるプラットフォームです。
よくある質問と答え
Q: プライバシー保護を強制的に解除する裏ワザはありますか?
A: TikTok公式の年齢制限による保護は、裏ワザで解除することはできません。虚偽の年齢を登録すると規約違反となり、アカウントが削除される可能性があります。
Q: 誕生日が来て18歳になったら自動的に解除されますか?
A: 登録時の生年月日に基づいて、誕生日が来れば自動的に制限が解除されます。ただし、反映に数日かかる場合があるので、反映されない場合はアプリを再起動してみてください。
Q: 保護者に許可をもらえば解除できますか?
A: 保護者の許可があっても、TikTok公式の年齢制限は解除できません。これは法的な要請に基づく措置なので、年齢が条件を満たすまで待つ必要があります。
Q: 友達は同じ年齢なのに制限されていません。なぜですか?
A: 友達が正しい年齢を登録していない可能性があります。または、すでに18歳になっている可能性もあります。虚偽の年齢登録は規約違反なので、真似しないようにしましょう。
Q: アカウントを作り直すと今までのフォロワーは消えますか?
A: はい、新しいアカウントを作成すると、以前のフォロワーやいいね、投稿動画などはすべてリセットされます。アカウントを作り直す前に、よく考えてから実行しましょう。
まとめ
TikTokのプライバシー保護について解説しました。
重要なポイント:
- TikTokのプライバシー保護は13歳以上18歳未満のユーザーを守るための設定
- 公式による年齢制限は基本的に解除できない
- 誤った年齢で登録した場合はアカウントを作り直せば解決
- 非公開アカウント設定は自分で変更可能
- 18歳以上になれば自動的に制限が解除される
年齢別の主な制限:
- 13歳未満:アカウント作成不可
- 13~16歳未満:コメント・DM・配信などに制限
- 16~18歳未満:一部機能に制限
- 18歳以上:すべて利用可能
対処法:
- 正しい年齢でアカウントを作り直す
- 非公開設定を解除する
- 制限モードを解除する(パスコードが必要な場合あり)
TikTokのプライバシー保護は、若いユーザーをオンライン上の危険から守るための大切な仕組みです。制限があっても、TikTokは十分楽しめます。
虚偽の年齢登録をせず、自分の年齢に応じた使い方で、安全にTikTokを楽しみましょう!


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