「気づいたらスマホを何時間も見てた…」
「子どもがゲームばかりしていて困る」
「SNSをチェックするつもりが、気がついたら1時間経ってた!」
こんな経験、ありませんか?
iPhoneには「スクリーンタイム」という便利な機能が標準で搭載されています。これを使えば、自分や家族のiPhone使用時間をコントロールできるんです。
この記事では、スクリーンタイムの基本的な使い方から、効果的な設定方法、うまく機能しないときの対処法まで、わかりやすく解説していきます。
スクリーンタイムって何?どんなことができるの?

スクリーンタイムは、iOS 12から搭載されたiPhone標準の機能です。アプリの使用時間を管理したり、特定の時間帯にiPhoneの使用を制限したりできます。
スクリーンタイムでできること
自分のiPhoneの使用状況がわかる
どのアプリをどれくらい使っているか、1日に何回iPhoneを持ち上げたか、どんな通知を何回受け取ったかなど、使用状況を詳しく確認できます。
アプリの使用時間を制限できる
SNSやゲームなど、特定のアプリやカテゴリに1日の使用時間制限を設定できます。制限時間に達すると、そのアプリは使えなくなります。
休止時間を設定できる
就寝前や勉強時間など、iPhoneから離れたい時間帯を設定できます。休止時間中は、許可したアプリ以外は使えません。
子どものiPhoneを管理できる
年齢に合わない不適切なコンテンツをブロックしたり、アプリのダウンロードに承認を必要にしたりできます。親のiPhoneから子どものiPhone使用状況を確認することもできますよ。
【初期設定】スクリーンタイムを有効にする方法
まずは、スクリーンタイムを有効にしましょう。
自分用のiPhoneで設定する場合
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「スクリーンタイム」をタップ
- 「アプリとWebサイトのアクティビティ」をタップ
- 「アプリとWebサイトのアクティビティをオンにする」をタップ
これで、iPhoneの使用状況が記録され始めます。
子ども用のiPhoneで設定する場合
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「スクリーンタイム」をタップ
- 「スクリーンタイムをオンにする」をタップ
- 「続ける」をタップ
- 「これは子供用のiPhoneです」を選択
子ども用として設定すると、より厳格な管理オプションが利用できるようになります。
【基本設定1】休止時間を設定して就寝前のスマホをやめる
休止時間を設定すると、特定の時間帯にiPhoneの使用を制限できます。就寝前や勉強時間に設定するのがおすすめです。
すぐに休止時間を開始する方法
手順:
- 「設定」→「スクリーンタイム」を開く
- 「休止時間」をタップ
- 「明日まで休止時間をオンにする」をタップ
これで、翌日の午前0時まで休止時間が有効になります。
スケジュールを設定する方法
毎日決まった時間に休止時間を設定したい場合は、スケジュール機能を使いましょう。
手順:
- 「設定」→「スクリーンタイム」→「休止時間」を開く
- 「スケジュール」をオンにする
- 開始時刻と終了時刻を設定
たとえば、夜10時から朝7時まで設定すれば、その時間帯は許可したアプリ以外使えなくなります。
曜日別に設定する方法
平日と休日で違う時間を設定することもできます。
手順:
- 「スケジュール」をオンにした状態で「毎日」をタップ
- 「曜日別に設定」を選択
- 各曜日ごとに開始・終了時刻を設定
これで、平日は厳しく、休日は少し緩めの設定にできますね。
【基本設定2】アプリごとに使用時間を制限する
SNSやゲームなど、ついつい長時間使ってしまうアプリには、1日の使用時間制限を設定しましょう。
カテゴリ単位で制限する方法
アプリのカテゴリ全体に制限をかけることができます。
手順:
- 「設定」→「スクリーンタイム」を開く
- 「アプリ使用時間の制限」をタップ
- 「制限を追加」をタップ
- カテゴリを選択(例:「SNS」「ゲーム」など)
- 時間を設定(例:1日1時間)
- 右上の「追加」をタップ
たとえば「SNS」カテゴリに1日1時間の制限を設定すると、InstagramやX(旧Twitter)、TikTokなど、すべてのSNSアプリを合計1時間までしか使えなくなります。
個別のアプリだけに制限をかける方法
特定のアプリだけに制限をかけたい場合は、こうします。
手順:
- カテゴリを選択する画面で、カテゴリ名をタップ
- カテゴリ内のアプリ一覧が表示される
- 制限したいアプリだけにチェックを入れる
- 時間を設定して「追加」をタップ
これで、例えばゲームカテゴリの中でも特定のゲームだけに制限をかけられます。
制限時間に達するとどうなるの?
設定した時間に達すると、アプリのアイコンに砂時計マークが表示され、アプリが使えなくなります。
ただし、「時間延長の許可を求める」をタップすれば、以下の選択肢が表示されます:
- あと1分:あと1分だけ使える(1日1回のみ)
- 15分後に再通知:15分間制限を解除
- 今日は制限しない:今日1日は制限なし
自分用のiPhoneなら自由に選べますが、子ども用のiPhoneでスクリーンタイムパスコードを設定している場合は、パスコードの入力が必要になります。
【重要設定】常に許可するアプリを選ぶ
休止時間中やアプリの使用制限中でも、常に使えるようにしておきたいアプリを設定できます。
設定方法
手順:
- 「設定」→「スクリーンタイム」を開く
- 「常に許可」をタップ
- 「許可されたアプリ」セクションで、常に使いたいアプリの「+」ボタンをタップ
常に許可しておくべきアプリの例:
- 電話
- メッセージ
- FaceTime
- マップ
- 時計
緊急時の連絡手段として、これらは常に許可しておくことをおすすめします。
注意点:LINEが制限できない場合
「LINEを制限しているのに使えてしまう」という場合は、「常に許可」にLINEが入っている可能性があります。
制限したい場合は、「常に許可」のリストからLINEを除外してください。
【パスコード設定】勝手に設定を変えられないようにする
子どものiPhoneを管理する場合や、自分でも簡単に制限を解除できないようにしたい場合は、スクリーンタイムパスコードを設定しましょう。
パスコードの設定方法
手順:
- 「設定」→「スクリーンタイム」を開く
- 「スクリーンタイム・パスコードを使用」をタップ
- 4桁のパスコードを入力
- もう一度同じパスコードを入力して確認
- Apple IDとパスワードを入力(パスコードを忘れた場合の復元用)
このパスコードを設定すると、スクリーンタイムの設定を変更したり、時間制限を解除したりする際に、パスコードの入力が必要になります。
パスコード設定時の重要な注意点
パスコードは絶対に忘れないでください!
パスコードを忘れてしまうと、設定の変更ができなくなります。最悪の場合、iPhoneを初期化する必要があります。
必ず、忘れないパスコードを設定して、どこかにメモしておきましょう。
【子ども向け】コミュニケーションの制限を設定する

子どものiPhoneで、知らない人からの連絡を防ぎたい場合は、コミュニケーションの制限を設定できます。
設定方法
手順:
- 「設定」→「iCloud」で「連絡先」をオンにする
- 「設定」→「スクリーンタイム」→「コミュニケーションの制限」を開く
- 「休止時間外」をタップ
- 以下から選択:
- 全員:誰とでも連絡できる
- 連絡先のみ:連絡先に登録されている人とだけ連絡できる
- 指定した連絡先のみ:特定の連絡先とだけ連絡できる
休止時間中の設定も同様に行えます。
この制限は、電話、FaceTime、メッセージ、iCloudの連絡先に適用されます。ただし、緊急連絡先への通話は常に可能です。
【子ども向け】コンテンツとプライバシーの制限
年齢に合わない不適切なコンテンツから子どもを守るために、コンテンツとプライバシーの制限を設定しましょう。
基本的な設定方法
手順:
- 「設定」→「スクリーンタイム」を開く
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにする
できる制限の例
アプリの制限
年齢制限があるアプリの利用を制限できます。
- 「4+」:4歳以上向けのアプリのみ
- 「9+」:9歳以上向けのアプリのみ
- 「12+」:12歳以上向けのアプリのみ
- 「17+」:17歳以上向けのアプリのみ
Webコンテンツの制限
- 無制限:すべてのWebサイトにアクセス可能
- 成人向けWebサイトを制限:アダルトコンテンツを自動的にブロック
- 許可されたWebサイトのみ:指定したWebサイトだけアクセス可能
アプリのインストール制限
「iTunesおよびApp Storeでの購入」から、以下を制限できます:
- アプリのインストールを禁止
- アプリの削除を禁止
- アプリ内課金を禁止
親の承認がないと新しいアプリをダウンロードできないように設定すれば、勝手に課金されることもありません。
スクリーンタイムが効かない!よくある原因と対処法
「スクリーンタイムを設定したのに、制限が効かない」というトラブルがよくあります。原因と対処法を見ていきましょう。
原因1:「休止時間中にブロック」がオフになっている
休止時間を設定しても、この設定がオフだと制限が効きません。
対処法:
- 「設定」→「スクリーンタイム」→「休止時間」を開く
- 「休止時間中にブロック」をオンにする
この設定をオンにすると、休止時間中は許可していないアプリが完全にブロックされます。
原因2:「常に許可」に制限したいアプリが入っている
休止時間やアプリ使用時間の制限を設定しても、「常に許可」に入っているアプリは制限されません。
対処法:
- 「設定」→「スクリーンタイム」→「常に許可」を開く
- 制限したいアプリの「−」ボタンをタップして除外
特にLINEやゲームアプリが知らないうちに「常に許可」に入っている場合があるので、確認してみてください。
原因3:スクリーンタイムパスコードが設定されていない
パスコードを設定していないと、簡単に制限を解除できてしまいます。
対処法:
- 「設定」→「スクリーンタイム」を開く
- 「スクリーンタイム・パスコードを使用」をタップ
- パスコードを設定
子どものiPhoneを管理する場合は、必ずパスコードを設定しましょう。
原因4:iOSのバージョンが古い
古いバージョンのiOSでは、スクリーンタイムにバグがある場合があります。
対処法:
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開く
- 最新のiOSにアップデート
最新バージョンにアップデートすることで、多くの問題が解決します。
原因5:スクリーンタイムの設定が正しく反映されていない
設定を変更しても、すぐに反映されないことがあります。
対処法:
- スクリーンタイムを一度オフにする
- iPhoneを再起動する
- もう一度スクリーンタイムをオンにして設定し直す
これで、設定がリセットされて正しく機能するようになることが多いです。
【応用技】ファミリー共有で離れた場所から子どものiPhoneを管理
ファミリー共有を設定すると、親のiPhoneから子どものiPhone使用状況を確認したり、設定を変更したりできます。
ファミリー共有の設定方法
手順:
- 親のiPhoneで「設定」→「自分の名前」をタップ
- 「ファミリー共有」をタップ
- 「メンバーを追加」→「子どもアカウントを作成」を選択
- 画面の指示に従って子どもアカウントを作成
ファミリー共有のメリット
離れた場所から管理できる
親のiPhoneから、子どものiPhone使用状況をリアルタイムで確認できます。設定の変更も親のiPhoneから可能です。
承認と購入のリクエスト
子どもがアプリをダウンロードしようとすると、親のiPhoneに通知が届きます。親が承認しないとダウンロードできません。
週間レポートの確認
子どもが1週間でどのアプリをどれくらい使ったか、詳細なレポートが親のiPhoneに届きます。
【使用状況確認】週間レポートで自分の使い方を振り返る
スクリーンタイムには、1週間の使用状況をまとめたレポート機能があります。
レポートの見方
手順:
- 「設定」→「スクリーンタイム」を開く
- 「すべてのアプリとWebサイトのアクティビティを確認する」をタップ
ここで確認できる情報:
- 1日の平均使用時間
- 最もよく使うアプリ
- iPhoneを持ち上げた回数
- 受け取った通知の数
- アプリカテゴリ別の使用時間
週間レポート通知
毎週決まった時間に、1週間の使用状況をまとめた通知が届きます。この通知をタップすると、詳細なレポートを確認できます。
「先週より使用時間が30%増えてる!」なんてことがわかると、自分の使い方を見直すきっかけになりますよ。
まとめ:スクリーンタイムで健康的なiPhone生活を
iPhoneのスクリーンタイム機能を使えば、自分や家族のiPhone使用時間を効果的に管理できます。
今すぐできる基本設定:
- スクリーンタイムを有効にする
- 休止時間を設定(就寝前の2時間など)
- よく使うアプリに使用時間制限を設定
- 常に許可するアプリを設定
- スクリーンタイムパスコードを設定
子どものiPhoneを管理する場合:
- 子ども用として設定
- コミュニケーションの制限を設定
- コンテンツとプライバシーの制限を設定
- ファミリー共有で遠隔管理
うまく機能しない場合は:
- 「休止時間中にブロック」がオンか確認
- 「常に許可」のリストを確認
- スクリーンタイムパスコードを設定
- iOSを最新版にアップデート
スクリーンタイムは、iPhoneの使いすぎを防ぐだけでなく、自分の使い方を客観的に見直すきっかけにもなります。
最初は厳しすぎる設定にせず、無理のない範囲から始めて、徐々に調整していくのがおすすめです。健康的なiPhone生活を送りましょう!

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