iPhone画面ロックを解除する方法|パスコードを忘れた時の対処法も解説

ライフハック

iPhoneを使おうとしたら、画面ロックが解除できなくて困った経験はありませんか?

普段は顔認証や指紋認証でサッと開けるのに、いざパスコードが必要な時に「あれ、何番だったっけ?」となることも。また、間違えて何度も入力してしまうと、iPhoneが使えなくなってしまうこともあるんです。

この記事では、iPhoneの画面ロックを解除する基本的な方法から、パスコードを忘れてしまった時の対処法まで、わかりやすく説明していきます。

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iPhoneの画面ロック解除の基本

まずは、iPhoneの画面ロックを解除する基本的な方法を確認していきましょう。

スリープ状態を解除する方法

iPhoneは使っていない時、自動的にスリープ状態(画面が真っ暗な状態)になります。スリープを解除するには、次のいずれかの方法があります。

スリープ解除の方法

  • iPhoneを持ち上げる(手前に傾ける)
  • 画面をタップする
  • サイドボタンを押す
  • ホームボタンを押す(ホームボタン搭載機種の場合)

特に「手前に傾けてスリープ解除」という機能は便利です。iPhoneを持ち上げるだけで自動的に画面が点くので、通知をさっと確認できます。

この機能は「設定」→「画面表示と明るさ」→「手前に傾けてスリープ解除」から、オンまたはオフに切り替えられます。

Face ID(顔認証)で解除する方法

iPhone X以降のモデル(iPhone SEを除く)には、Face IDという顔認証機能が搭載されています。

Face IDでの解除手順

手順1:画面をスリープ解除

iPhoneを持ち上げるか、画面をタップして画面を点けます。

手順2:iPhoneに顔を向ける

iPhoneの画面上部にあるカメラに顔を向けてください。画面上部の鍵マークが開いたアニメーションに変わったら、認証成功です。

手順3:画面を上にスワイプ

画面の下部から上に向かって指で滑らせる(スワイプする)と、ホーム画面が表示されます。

Face IDはとても便利ですが、以下のような場合はうまく認証できないことがあります。

Face IDが使えない状況

  • マスクで顔の大部分が隠れている(マスク対応設定をしていない場合)
  • 暗い場所で顔が見えにくい
  • カメラが汚れている
  • 顔の向きが極端に傾いている
  • サングラスをかけている

こういった時は、後述するパスコードで解除することになります。

Touch ID(指紋認証)で解除する方法

ホームボタンがあるiPhoneモデル(iPhone 8、iPhone SE第2世代・第3世代など)では、Touch IDという指紋認証が使えます。

Touch IDでの解除手順

登録してある指でホームボタンに触れるだけです。ボタンを押す必要はなく、軽く触れるだけで認証されてホーム画面が表示されます。

Touch IDは、指が濡れていたり、手が汗ばんでいたりすると認証に失敗することがあります。そんな時は手を拭いてから再度試すか、パスコードで解除しましょう。

パスコードで解除する方法

Face IDやTouch IDが使えない時は、パスコード(数字の暗証番号)で解除します。

パスコードでの解除手順

手順1:ロック画面を表示

スリープ状態から画面を点けて、ロック画面を表示させます。

手順2:上にスワイプまたはホームボタンを押す

  • Face ID搭載機種:画面下部から上にスワイプ
  • ホームボタン搭載機種:ホームボタンを押す

手順3:パスコードを入力

設定している6桁(または4桁)の数字を入力します。

パスコードは初期設定時に自分で決めた数字なので、忘れないようにメモしておくことが大切です。

パスコードを何度も間違えるとどうなる?

パスコードの入力を間違え続けると、iPhoneにロックがかかって使えなくなります。これは「セキュリティロックアウト」という仕組みで、第三者が勝手にiPhoneを使えないようにするためのものです。

間違えた回数による影響

  • 5回間違い:1分間入力できなくなる
  • 7回間違い:5分間入力できなくなる
  • 8回間違い:15分間入力できなくなる
  • 9回間違い:60分間入力できなくなる
  • 10回間違い:「iPhoneは使用できません」と表示され、初期化が必要になる

間違えるたびにロック時間が長くなっていくので、焦らず落ち着いて入力することが大切です。

パスコードを忘れた場合の対処法

パスコードを本当に忘れてしまった場合、残念ながらiPhoneを初期化するしか方法がありません。初期化すると、iPhoneの中のデータはすべて消えてしまいます。

ただし、事前にバックアップを取っていれば、初期化後にデータを復元できるので安心してください。

iOS 15.2以降の便利な機能

iOS 15.2以降のバージョンでは、パスコードを忘れても、iPhone本体だけで初期化できる機能が追加されました。

セキュリティロックアウト画面からの初期化

手順1:「パスコードをお忘れですか?」をタップ

パスコードを何度か間違えると、画面右下に「パスコードをお忘れですか?」という文字が表示されます。これをタップしてください。

手順2:「iPhoneを消去」を選択

「iPhoneを消去」というオプションが表示されるので、これを選びます。

手順3:Apple IDのパスワードを入力

iPhoneに登録しているApple IDのパスワードを入力します。これは、本人確認のために必要です。

手順4:「iPhoneを消去」を確認

もう一度「iPhoneを消去」をタップすると、iPhoneの初期化が始まります。

初期化が完了すると、iPhoneは工場出荷時の状態に戻ります。その後、初期設定画面が表示されるので、新しいiPhoneとして設定するか、バックアップから復元するかを選べます。

パソコンを使った初期化方法(リカバリーモード)

パソコンを持っている場合は、リカバリーモードという方法でiPhoneを初期化できます。

リカバリーモードでの初期化手順

手順1:iPhoneの電源を切る

  • iPhone 8以降:サイドボタンと音量ボタン(上または下)を同時に長押しして、電源オフスライダーを表示させる
  • iPhone 7:サイドボタンを長押しして、電源オフスライダーを表示させる
  • iPhone 6s以前:上部ボタンまたはサイドボタンを長押しして、電源オフスライダーを表示させる

スライダーをドラッグして電源を切ります。

手順2:パソコンでFinderまたはiTunesを開く

  • Mac(macOS Catalina以降):Finderを開く
  • Windows PC、または古いMac:iTunesを開く

手順3:リカバリーモードに入る

iPhoneをパソコンに接続しながら、以下のボタンを押し続けます。

  • iPhone 8以降、iPhone SE(第2・3世代):サイドボタンを押し続ける
  • iPhone 7:音量を下げるボタンを押し続ける
  • iPhone 6s以前:ホームボタンを押し続ける

画面にパソコンとケーブルの絵が表示されるまで、ボタンを押し続けてください。

手順4:「復元」を選択

パソコンの画面に「復元」または「アップデート」の選択肢が表示されます。「復元」をクリックしてください。

手順5:復元完了を待つ

復元処理が始まります。時間がかかることがあるので、そのまま待ちましょう。途中でケーブルを抜かないように注意してください。

復元が完了すると、iPhoneが再起動して初期設定画面が表示されます。

「探す」アプリを使った初期化方法

別のiPhoneやiPadを持っている場合、または友達や家族のデバイスを借りられる場合は、「探す」アプリからも初期化できます。

探すアプリでの初期化手順

手順1:別のデバイスで「探す」アプリを開く

他のiPhoneやiPadで「探す」アプリを起動します。

手順2:「デバイスを探す」をタップ

画面下部の「デバイスを探す」を選択します。

手順3:初期化したいiPhoneを選ぶ

自分のiPhoneを一覧から選びます。

手順4:「このデバイスを消去」をタップ

画面を下にスクロールして、「このデバイスを消去」を選択します。

手順5:Apple IDのパスワードを入力

確認のため、Apple IDのパスワードを入力します。

手順6:消去を実行

「消去」をもう一度タップすると、iPhoneの初期化が始まります。

パソコンやブラウザからiCloud.com(https://www.icloud.com)にアクセスして、同じ手順で初期化することもできます。

Face IDやTouch IDが反応しない時の対処法

生体認証がうまく動かない時は、以下の対処法を試してみてください。

Face IDが反応しない場合

対処法1:カメラを拭く

iPhoneの画面上部にあるカメラが汚れていると、顔を認識できません。柔らかい布で優しく拭いてください。

対処法2:顔の位置を調整

カメラに顔全体がしっかり映るように、iPhoneとの距離や角度を調整しましょう。だいたい25〜50センチくらいの距離が適切です。

対処法3:マスク着用時の設定を確認

マスクをしたまま使いたい場合は、「設定」→「Face IDとパスコード」→「マスク着用時Face ID」をオンにしてください。ただし、この機能はiPhone 12以降の一部モデルでしか使えません。

対処法4:Face IDを再設定

どうしてもうまくいかない場合は、Face IDを設定し直してみましょう。

  1. 「設定」→「Face IDとパスコード」を開く
  2. パスコードを入力
  3. 「Face IDをリセット」をタップ
  4. もう一度「Face IDを設定」を選んで、顔を登録し直す

Touch IDが反応しない場合

対処法1:指とホームボタンを拭く

指やホームボタンが濡れていたり汚れていたりすると、認識できません。乾いた布で拭いてください。

対処法2:別の指で試す

複数の指を登録している場合は、別の指で試してみましょう。

対処法3:指紋を登録し直す

  1. 「設定」→「Touch IDとパスコード」を開く
  2. パスコードを入力
  3. 登録されている指紋を左にスワイプして「削除」
  4. 「指紋を追加」をタップして、もう一度登録

自動ロックの時間を変更する方法

iPhoneは、何も操作しないと自動的に画面がロックされます。この時間は変更できるんです。

自動ロック時間の変更手順

  1. 「設定」を開く
  2. 「画面表示と明るさ」をタップ
  3. 「自動ロック」を選択
  4. 好きな時間を選ぶ(30秒、1分、2分、3分、4分、5分、なし)

「なし」を選ぶと自動ロックがかからなくなりますが、バッテリーの消費が早くなるので注意が必要です。

また、マップアプリで地図を見ている時など、ずっと画面を見ていたい時のためだけに一時的に長めに設定するのも良いでしょう。

パスコードなしで画面ロックを設定する方法

セキュリティ上はあまりおすすめできませんが、パスコードを設定せずに使うこともできます。

パスコードをオフにする手順

  1. 「設定」を開く
  2. 「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」をタップ
  3. 現在のパスコードを入力
  4. 「パスコードをオフにする」を選択
  5. もう一度パスコードを入力して確認

ただし、パスコードをオフにすると以下のような問題があります。

パスコードなしのデメリット

  • iPhoneを紛失した時に、誰でも中身を見られる
  • Apple Payなど、一部の機能が使えなくなる
  • Face IDやTouch IDも使えなくなる
  • iCloudバックアップの暗号化ができない

できるだけパスコードは設定しておくことをおすすめします。

よくある質問と回答

Q:パスコードを忘れても、データを残したまま解除できませんか?

残念ながら、セキュリティの都合上、パスコードを忘れた場合はiPhoneを初期化するしか方法がありません。これは、盗まれたiPhoneを第三者が勝手に使えないようにするための仕組みです。ただし、事前にiCloudやパソコンにバックアップを取っていれば、初期化後にデータを復元できます。

Q:Face IDが反応しないのですが、故障でしょうか?

まずは顔の位置やカメラの汚れを確認してください。それでもダメな場合は、Face IDの再設定を試してみましょう。何をしても改善しない場合は、Appleサポートに相談することをおすすめします。

Q:パスコードは何桁まで設定できますか?

デフォルトは6桁の数字ですが、「パスコードオプション」から変更できます。4桁の数字、カスタムの数字(桁数を自由に設定)、英数字の組み合わせなども選べます。セキュリティを高めたい場合は、長めのパスコードや英数字の組み合わせがおすすめです。

Q:子どものiPhoneで勝手にパスコードを変えられてしまいました

スクリーンタイム機能を使えば、パスコードの変更を制限できます。「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」から、「パスコードの変更」を「許可しない」に設定しましょう。

Q:Apple IDのパスワードも忘れてしまいました

Apple IDのパスワードは、iforgot.apple.com からリセットできます。登録してあるメールアドレスや電話番号に確認コードが送られてくるので、それを使って新しいパスワードを設定できます。

Q:中古で買ったiPhoneがロックされています

前の持ち主が「探す」機能をオフにせずに手放した可能性があります。この「アクティベーションロック」は、前の持ち主のApple IDとパスワードがないと解除できません。販売者に連絡して、ロックを解除してもらいましょう。

まとめ:普段から備えておくことが大切

iPhoneの画面ロックは、大切なデータを守るための重要な機能です。Face IDやTouch IDを使えば、とても簡単に解除できますが、万が一のためにパスコードも忘れないようにしましょう。

画面ロック解除の重要ポイント

  • Face ID、Touch ID、パスコードの3つの方法がある
  • パスコードを忘れた場合は初期化が必要
  • iOS 15.2以降なら、iPhone本体だけで初期化できる
  • 定期的にiCloudやパソコンにバックアップを取っておく
  • 生体認証が使えない時のために、パスコードは確実に覚えておく

特に大切なのは、定期的なバックアップです。万が一パスコードを忘れて初期化することになっても、バックアップがあればデータを復元できます。

iCloudの自動バックアップをオンにしておくと、Wi-Fiに接続して充電中の時に自動的にバックアップが取られるので便利ですよ。「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」から設定できます。

パスコードを忘れないためには、定期的に手入力で解除する機会を作るのも良い方法です。Face IDやTouch IDばかり使っていると、いざという時にパスコードを忘れてしまいがちですからね。

安心してiPhoneを使えるよう、今のうちからパスコードの確認とバックアップの設定をしておきましょう!

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