iPhoneを使っていたら、いつの間にか画面が白黒(モノクロ)になってしまった経験はありませんか?カラフルだった画面が突然グレーの世界になると、びっくりしてしまいますよね。
でも安心してください。これはiPhoneが壊れたわけではありません。「グレースケール」という機能が誤ってオンになっているだけなので、簡単に元のカラー表示に戻せます。
この記事では、iPhoneの画面が白黒になってしまった時の直し方を詳しく解説します。さらに、あえて白黒表示にするメリットや、簡単に切り替える便利な方法もご紹介しますよ。
iPhoneの画面が白黒になる原因

まず、なぜiPhoneの画面が白黒になってしまうのか、その原因を理解しておきましょう。
iPhoneには「カラーフィルタ」という機能があります。これは本来、色覚に特性がある方や色の識別が難しい方のために用意されているアクセシビリティ機能です。
白黒になる主な原因:
- カラーフィルタの「グレースケール」が有効になっている
- ズーム機能のフィルタがグレースケールに設定されている
- アクセシビリティショートカットを誤って起動してしまった
デフォルトではオフになっているため、基本的には自分で設定を変更しない限り白黒になることはありません。でも、何かの拍子に誤って設定が変わってしまうこともあるんです。
【解決法1】カラーフィルタを確認する
最も一般的な原因は、カラーフィルタ機能がオンになっていることです。まずはここを確認してみましょう。
カラーフィルタをオフにする手順:
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「アクセシビリティ」をタップ
- 「画面表示とテキストサイズ」をタップ
- 下にスクロールして「カラーフィルタ」をタップ
- 「カラーフィルタ」のスイッチをオフにする
スイッチがグレーになれば、設定完了です。これで画面が元のカラフルな表示に戻ったはずですよ。
もしスイッチがすでにオフになっているのに画面が白黒のままなら、次の方法を試してみてください。
【解決法2】ズーム機能のフィルタを確認する
iPhoneのズーム機能には、拡大表示の際にさまざまなフィルタを適用できる設定があります。このフィルタがグレースケールになっていると、画面全体が白黒表示になってしまうんです。
ズームフィルタを確認する手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「ズーム機能」をタップ
- 「ズーム機能」がオンになっている場合は、オフにする
- または「ズームフィルタ」をタップして「なし」を選択
ズーム機能自体を使っていないなら、オフにしてしまうのが一番簡単です。必要な場合は、フィルタを「なし」に設定すれば、拡大機能は使えるけど白黒にはなりませんよ。
【解決法3】アクセシビリティショートカットを確認する
iPhoneには、サイドボタンやホームボタンを3回連続で押すことで、特定の機能を素早く起動できる「アクセシビリティショートカット」という便利な機能があります。
ここに「カラーフィルタ」が設定されていると、意図せず3回押してしまった時に画面が白黒になることがあるんです。
ショートカット設定を確認する方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 一番下までスクロールして「ショートカット」をタップ
- 「カラーフィルタ」にチェックが入っている場合は、タップして外す
この設定を外せば、うっかりボタンを3回押してしまっても白黒になることはなくなります。
【解決法4】iPhoneを再起動する
設定を確認しても画面が白黒のままなら、一時的なシステムの不具合が原因かもしれません。そんな時は、iPhoneを再起動してみましょう。
機種別の再起動方法:
iPhone 8以降(ホームボタンなし):
- 音量上ボタンを押してすぐ離す
- 音量下ボタンを押してすぐ離す
- サイドボタンを長押し
- Appleロゴが表示されたら指を離す
iPhone 7シリーズ:
- 音量下ボタンとサイドボタンを同時に長押し
- Appleロゴが表示されたら指を離す
iPhone 6s以前:
- ホームボタンとサイドボタン(または上部ボタン)を同時に長押し
- Appleロゴが表示されたら指を離す
再起動することで、一時的な不具合がリセットされて、正常なカラー表示に戻ることがあります。
あえて白黒表示にするメリットとは?
ここまで白黒表示を元に戻す方法を説明してきましたが、実はあえて白黒表示を使うメリットもたくさんあるんです。
スマホ依存から解放される
カラフルなアプリのアイコンや通知は、脳に強い刺激を与えてついつい開きたくなってしまいます。でも白黒表示にすると、視覚的な魅力が大幅に減るんです。
InstagramやYouTubeなどの鮮やかなコンテンツも、白黒だと「見たい!」という気持ちが不思議と薄れます。実際に、白黒表示にしただけでスマホを触る時間が減ったという人も多いんですよ。
目の疲れが軽減される
明るく色鮮やかな画面は、脳への刺激が強く、目の疲れにもつながります。白黒表示にすることで、視覚的な刺激が減り、目への負担が軽くなるんです。
長時間スマホを見ていて目が疲れやすい方は、試してみる価値がありますよ。
睡眠の質が向上する
寝る前にスマホを見ると、ブルーライトの刺激で脳が活性化され、眠りにつきにくくなります。白黒表示にすれば完全にブルーライトがなくなるわけではありませんが、刺激は軽減されます。
さらに、画面が白黒だと「つまらない」と感じて自然と使用時間が短くなり、結果的に早く寝られるようになった、という声も聞かれます。
バッテリーが長持ちする(機種による)
iPhone X以降のOLED(有機EL)ディスプレイを搭載している機種では、白黒表示にすることでバッテリーの消費を抑えられる可能性があります。
OLEDディスプレイは、黒い部分のピクセルが消灯するため、暗い色が多いほど消費電力が少なくなるんです。ただし、iPhone 8以前のLCDディスプレイを使用している機種では、この効果はほとんどありません。
集中力がアップする
勉強中や仕事中にスマホの通知が気になってしまう方には、白黒表示がおすすめです。赤い通知バッジも白黒では目立たなくなるため、気が散りにくくなります。
「作業中だけ白黒にする」という使い方をすれば、集中力を保ちやすくなりますよ。
ワンタッチで白黒とカラーを切り替える便利技

白黒表示のメリットを活かしつつ、必要な時にはすぐカラーに戻せるよう、ショートカット機能を設定しておくと便利です。
ショートカットの設定方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 一番下までスクロールして「ショートカット」をタップ
- 「カラーフィルタ」をタップしてチェックを入れる
これで設定完了です。あとは、サイドボタン(またはホームボタン)を3回連続で押すだけで、白黒とカラーを瞬時に切り替えられます。
使い分けの例:
- 普段は白黒で使ってスマホ依存を防ぐ
- 写真を見る時や買い物をする時だけカラーに切り替える
- 仕事や勉強中は白黒、休憩時間はカラーにする
ボタン3回押すだけなので、とても手軽ですよ。
注意!白黒表示でも写真やスクショはカラーのまま
ここで大切なポイントを1つ。
iPhoneを白黒表示にしていても、カメラで撮影した写真やスクリーンショットのデータは、実際にはカラーで保存されています。
画面上では白黒に見えますが、あとでカラー表示に戻して見直したり、他の人に送ったりすると、ちゃんとカラーで表示されるんです。
ですので、白黒表示のまま写真を撮っても、データそのものは色付きなので安心してくださいね。ただし、撮影時にプレビューが白黒で見えるのは少し不便かもしれません。
白黒表示を使うときの注意点
便利な白黒表示ですが、いくつか不便な点もあります。
白黒表示のデメリット:
- 洋服や商品などの色を確認できない(ネットショッピングが不便)
- 地図アプリで路線や色分けが見づらくなる
- QRコードやバーコード決済の画面を店員さんに見せる時、少し恥ずかしいかも
- 写真や動画を撮る時、プレビューが白黒で見えるので色味の確認ができない
- アプリによっては色で情報を区別しているものがある
こうした不便さを考えると、「完全に白黒だけで使う」のではなく、「必要に応じて切り替える」のが賢い使い方ですね。
まとめ:白黒表示を上手に活用しよう
iPhoneの画面が白黒になる原因と解決方法、そして白黒表示のメリットについて解説してきました。最後にポイントをおさらいしておきましょう。
重要なポイント:
- 白黒になる主な原因は「カラーフィルタ」がオンになっていること
- 設定→アクセシビリティ→画面表示とテキストサイズ→カラーフィルタで解決
- ズーム機能のフィルタがグレースケールになっている場合もある
- 白黒表示にはスマホ依存軽減、目の疲れ軽減などのメリットがある
- ショートカット設定でボタン3回押しで簡単切り替えが可能
- 撮影した写真やスクショのデータは実際にはカラーで保存される
突然白黒になってしまって慌てた方は、この記事の手順で元に戻してくださいね。
逆に、スマホを見すぎてしまう、夜眠れない、集中力が続かないといった悩みを抱えている方は、あえて白黒表示を試してみるのもおすすめです。
ボタン3回押しで簡単に切り替えられるので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか?


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