ゲームのプレイ動画を残したい、アプリの使い方を誰かに教えたい、大切な動画を保存しておきたい——そんなとき便利なのがiPhoneの「画面録画」機能です。
実はiPhoneには、画面に表示されている内容をそのまま動画として保存できる便利な機能が標準で搭載されているんです。特別なアプリをインストールする必要もありません。
この記事では、iPhoneで画面録画をする方法を、初めての方でも分かるように画像付きで丁寧に解説していきます。設定から録画、保存まで、すべての手順をマスターしましょう。
iPhoneの画面録画機能って何?

iPhoneの画面録画は、正式には「画面収録」という名前で呼ばれている機能です。iOS 11以降のバージョンから標準機能として搭載されました。
できることはこちら:
- iPhoneの画面に映っているものをすべて動画として保存できる
- ゲームのプレイ動画やアプリの操作画面を記録できる
- 自分の声を入れながら録画することも可能
- iPhone内部の音(ゲームのBGMなど)も一緒に録音される
- 録画した動画は写真アプリに自動保存される
以前は画面を動画で保存するには有料の専用アプリが必要でしたが、今では誰でも無料で使えます。YouTubeで操作方法の解説動画を作ったり、ゲーム実況を録画したりと、使い道は無限大ですよ。
iOS 11って何?という方もいるかもしれませんね。これはiPhoneの基本ソフト(オペレーティングシステム)のバージョンのこと。2017年9月にリリースされたので、それ以降に購入したiPhoneなら間違いなく使えます。
事前準備:コントロールセンターに画面収録を追加しよう
画面録画を使うには、まず「コントロールセンター」という場所に画面収録のボタンを追加する必要があります。コントロールセンターは、Wi-Fiや明るさ調整などをサッと操作できる便利なメニューのことです。
一度追加すれば、その後は設定し直す必要はありません。最初に一回だけやっておきましょう。
追加の手順:
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「コントロールセンター」をタップ
- 「コントロールを追加」または「コントロールをカスタマイズ」をタップ
- 一覧の中から「画面収録」を探す
- 「画面収録」の左側にある緑色の「+」ボタンをタップ
これで設定完了です。「含まれているコントロール」というエリアに「画面収録」が移動していれば成功ですよ。
画面録画を始める基本的な手順
準備ができたら、実際に画面録画をしてみましょう。手順はとてもシンプルです。
録画開始の流れ:
- 録画したい画面を開いておく(ゲームやアプリなど)
- コントロールセンターを表示する
- 画面収録ボタンをタップ
- 3秒のカウントダウン後に録画スタート
コントロールセンターの開き方:
- Face ID搭載モデル(iPhone X以降):画面の右上から下に向かってスワイプ
- ホームボタン搭載モデル(iPhone 8以前、iPhone SE):画面の下から上に向かってスワイプ
画面収録ボタンは、二重丸のようなマークです。タップすると「ピコン」という音とともにカウントダウンが始まります。
録画が始まると、画面の左上(または時計の部分)が赤くなります。これが「録画中」のサインです。あとは普通にiPhoneを操作するだけで、その様子がすべて記録されていきます。
外部音声も録音したい!マイクの設定方法
デフォルト設定では、iPhoneの内部音声(アプリの音やゲームのBGMなど)だけが録音されます。でも、自分の声で説明を加えたい場合もありますよね。
そんなときは、マイクをオンにして外部音声も録音できるようにしましょう。
マイクをオンにする手順:
- コントロールセンターを開く
- 画面収録ボタンを長押しする(タップではなく長押し)
- 画面下部に「マイク」のアイコンが表示される
- 「マイク オフ」をタップして「マイク オン」に切り替える
- 赤色に変わったことを確認
- 「収録を開始」をタップ
マイクがオンになっているときは、自分の声や周囲の音も一緒に録音されます。ゲーム実況や操作説明動画を作るときに便利ですよ。
注意点:
マイクの設定は、iPhoneの電源を切らない限り記憶されたままになります。つまり、一度オンにすると次回もオンのまま。余計な音を拾ってしまうこともあるので、録画前に毎回確認する習慣をつけると安心です。
録画を停止する3つの方法
録画を終わらせたいときは、以下のいずれかの方法で停止できます。
方法1:画面上部の赤いマークをタップ
録画中は画面の左上が赤くなっています(または赤いバーが表示されます)。この部分をタップすると「画面収録を停止しますか?」という確認画面が出るので、「停止」を選びましょう。
方法2:コントロールセンターから停止
コントロールセンターをもう一度開いて、赤くなっている画面収録ボタンをタップしても停止できます。
方法3:画面をロックする
スリープボタンを押して画面をロックすると、自動的に録画が終了します。簡単に停止したいときに便利ですよ。
停止すると「ポンッ」という音がして、録画が終了します。
録画した動画はどこに保存される?確認方法
録画した動画は、自動的に「写真」アプリに保存されます。カメラで撮った写真や動画と同じ場所ですね。
動画の確認方法:
- ホーム画面から「写真」アプリを開く
- 「アルバム」タブをタップ
- 下にスクロールして「メディアタイプ」セクションを見る
- 「画面収録」というアルバムをタップ
ここに、これまで録画したすべての動画がまとめて表示されます。
動画の編集もできる:
写真アプリで録画した動画を開いて、右上の「編集」をタップすれば簡単な編集が可能です。
- 動画の長さをカット(トリミング)
- 明るさや色の調整
- フィルターの追加
編集が終わったら、LINEやメールで友達に送ったり、SNSに投稿したりできますよ。
画面録画できない!困ったときの対処法
設定したのに画面録画ができない、途中で止まってしまう——そんなトラブルの原因と解決方法を紹介します。
ストレージ容量が足りない
録画した動画はファイルサイズが大きくなりがちです。iPhoneの空き容量が不足していると、録画が保存できません。
確認方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「iPhoneストレージ」をタップ
- 残りの容量を確認
空き容量が少ない場合は、不要な写真やアプリを削除して容量を確保しましょう。特に長時間の録画をする場合は、数GB以上の空きがあると安心です。
画面収録ボタンが見つからない
コントロールセンターに画面収録ボタンが表示されない場合、まだ追加されていない可能性があります。この記事の「事前準備」セクションを参考に、もう一度追加してみてください。
もしくは、iOSのバージョンがiOS 10以前の古いバージョンになっているかもしれません。
iOSバージョンの確認方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 「ソフトウェアバージョン」を確認
iOS 11より古い場合は、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から最新版にアップデートしましょう。
機能制限がかかっている
「スクリーンタイム」という機能で、画面録画が制限されている場合があります。特にお子さんのiPhoneや、会社から支給された端末で起こりやすい問題です。
確認方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「スクリーンタイム」をタップ
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
- 「コンテンツ制限」をタップ
- 「画面収録」が「許可しない」になっていないか確認
「許可しない」になっている場合は「許可」に変更してください。ただし、この設定を変更するにはスクリーンタイムのパスコードが必要になることがあります。
ミラーリング使用中
iPhoneの画面をテレビやモニターに映し出す「ミラーリング」機能を使っている間は、画面録画ができません。
ミラーリングを停止してから、もう一度画面録画を試してみてください。
知っておきたい画面録画の注意点

画面録画を使う前に、知っておくべき大切なポイントがいくつかあります。
通知も一緒に録画される
録画中にLINEやメールの通知が来ると、それも動画に映り込んでしまいます。プライバシーが気になる方は、録画前に通知をオフにしておきましょう。
おすすめの方法:
コントロールセンターから「集中モード」や「おやすみモード」をオンにすると、一時的に通知が来なくなります。録画が終わったら、忘れずにオフに戻してくださいね。
一部のアプリでは録画できない
著作権保護のため、一部のアプリやサービスでは画面録画が制限されています。
録画が制限される可能性があるもの:
- Netflix、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービス
- Apple TV+などの有料コンテンツ
- 一部の銀行アプリやセキュリティアプリ
これらのアプリで録画しようとすると、画面が真っ黒になったり、録画自体が停止したりすることがあります。
SNSでは録画が相手にバレることも
基本的に、画面録画をしても相手に通知は届きません。ただし、Instagramのダイレクトメッセージで送られた「一度見たら消える写真・動画」を録画すると、相手に通知が届くので要注意です。
友達との会話やビデオ通話を録画する場合は、必ず事前に相手の許可を取るのがマナーですよ。
音量ボタンは録画に反映されない
録画中にiPhone本体の音量ボタンを押しても、録画される音の大きさは変わりません。あくまで、その場で聞こえる音量が変わるだけです。
録画に音声を入れたくない場合は、iPhoneをマナーモード(サイレントスイッチをオン)にしてから録画しましょう。
こんな使い方もできる!画面録画の活用例
画面録画機能は、工夫次第でいろいろな場面で活躍します。
便利な使い方:
- スマホゲームのプレイ動画を作ってYouTubeに投稿
- アプリの使い方を録画して、離れて暮らす家族に送る
- お気に入りのライブ配信を保存(著作権には注意)
- トラブルが起きたときの画面を録画して、サポートに送る
- オンライン授業の内容を復習用に保存
特に、スマホの使い方に不慣れな方に操作を教えるときは、画面録画で手順を見せると分かりやすいですよ。
まとめ:画面録画をマスターして便利に活用しよう
iPhoneの画面録画機能の使い方について解説してきました。最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。
重要なポイント:
- iOS 11以降のiPhoneなら誰でも無料で使える
- 事前にコントロールセンターへの追加が必要(一度だけ)
- 長押しでマイクのオン/オフを切り替えられる
- 録画した動画は自動的に写真アプリに保存される
- 空き容量が不足していると保存できない
- 通知も一緒に録画されるので、集中モードの利用がおすすめ
- 一部のアプリでは録画が制限されている
画面録画は、一度使い方を覚えてしまえば、とても便利な機能です。ゲーム実況や操作説明、大切な瞬間の記録など、さまざまな場面で活躍してくれますよ。
ぜひ今すぐ設定して、いろいろな使い方を試してみてくださいね!

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