iOS 16から、iPhoneのロック画面を自由にカスタマイズできるようになったことをご存知ですか?
時計のデザインを変えたり、好きな写真を壁紙にしたりできるのはもちろん、ウィジェットを追加することで、ロック画面をもっと便利に使えるようになりました。
たとえば、天気予報、カレンダーの予定、バッテリー残量などを、iPhoneのロックを解除しなくても一目で確認できるんです。
この記事では、iPhoneのロック画面にウィジェットを追加する方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
ウィジェットって何?

まず、「ウィジェット」とは何かを簡単に説明します。
ウィジェットの基本
ウィジェットとは、アプリの情報を小さな画面で表示できる便利な機能です。
アプリを開かなくても、最新の情報を一目で確認できるのが大きな特徴です。
具体例
- 天気ウィジェット:今日の天気と気温が表示される
- カレンダーウィジェット:今日の予定が表示される
- バッテリーウィジェット:iPhoneやAirPodsのバッテリー残量が表示される
- リマインダーウィジェット:やるべきタスクが表示される
ロック画面ウィジェットのメリット
ロック画面にウィジェットを追加すると、以下のようなメリットがあります。
- 素早く情報確認:ロックを解除せずに、欲しい情報をすぐに見られる
- 時間の節約:アプリを開く手間が省ける
- 便利で効率的:よく見る情報を常に表示しておける
- おしゃれにカスタマイズ:自分好みのロック画面を作れる
ロック画面ウィジェットを追加する方法
それでは、実際にロック画面にウィジェットを追加する手順を説明します。
必要な条件
ロック画面のカスタマイズには、以下の条件が必要です。
- iOS 16以降がインストールされていること
- iPhone 8以降の機種であること
古いiPhoneやiOSバージョンでは、ロック画面のカスタマイズができません。
基本的な追加手順
ステップ1:ロック画面を長押しする
iPhoneのロック画面を長押しします(Face IDやTouch IDで認証が求められる場合があります)。
ステップ2:「カスタマイズ」をタップ
画面下部に「カスタマイズ」ボタンが表示されるので、タップします。
すでに複数のロック画面を作成している場合は、編集したいロック画面を左右にスワイプして選んでから「カスタマイズ」をタップします。
ステップ3:ウィジェットを追加する場所を選ぶ
ロック画面には、ウィジェットを追加できる場所が2箇所あります。
- 時計の上(日付の部分):横長のウィジェットを1つ追加できる
- 時計の下:小さいウィジェットを最大4つまで追加できる
追加したい場所をタップします。
ステップ4:追加したいウィジェットを選ぶ
ウィジェットの一覧が表示されるので、追加したいアプリを選びます。
たとえば、「天気」をタップすると、天気関連のウィジェットが複数表示されます。左右にスワイプして、好きなデザインのウィジェットを選びましょう。
ステップ5:ウィジェットをタップまたはドラッグして追加
選んだウィジェットをタップすると、ロック画面に追加されます。
時計の下の場所に追加する場合は、ウィジェットをドラッグ&ドロップして配置することもできます。
ステップ6:完了をタップ
ウィジェットの追加が完了したら、画面右上の「完了」をタップします。
さらに「壁紙を両方に設定」または「ホーム画面をカスタマイズ」を選択して設定を保存します。
これで、ロック画面にウィジェットが表示されるようになりました!
ウィジェットの配置パターン
時計の下には、ウィジェットのサイズに応じて、さまざまな配置パターンがあります。
基本的な配置パターン
パターン1:小さいウィジェット4つ
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2×2のグリッドで、小さいウィジェットを4つ並べられます。
パターン2:横長ウィジェット2つ
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横長のウィジェットを2つ、上下に並べられます。
パターン3:小さいウィジェット2つ + 横長ウィジェット1つ
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上段に小さいウィジェット2つ、下段に横長ウィジェット1つを配置できます。
パターン4:縦長ウィジェット + 小さいウィジェット2つ
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左に縦長ウィジェット、右に小さいウィジェット2つを配置できます。
アプリによって提供されているウィジェットのサイズが異なるので、好みに合わせて組み合わせましょう。
おすすめのウィジェット
ロック画面に追加すると便利なウィジェットを紹介します。
1. 天気ウィジェット(Apple標準)
おすすめポイント
- 今日の天気と気温が一目でわかる
- 降水確率や最高・最低気温も表示できる
- 外出前に素早く天気を確認できる
設定方法
「天気」アプリを選択し、表示したい都市や情報の種類を選びます。
2. カレンダーウィジェット(Apple標準)
おすすめポイント
- 今日の予定をすぐに確認できる
- 次の予定までの時間がわかる
- スケジュール管理がしやすい
設定方法
「カレンダー」アプリを選択し、表示したいカレンダーを選びます。
3. バッテリーウィジェット(Apple標準)
おすすめポイント
- iPhoneのバッテリー残量が一目でわかる
- AirPodsやApple Watchのバッテリーも表示できる
- 充電のタイミングを逃さない
設定方法
「バッテリー」アプリを選択し、表示したいデバイスを選びます。
4. リマインダーウィジェット(Apple標準)
おすすめポイント
- やるべきタスクが常に表示される
- タスクを忘れにくい
- 特定のリストだけを表示できる
設定方法
「リマインダー」アプリを選択し、表示したいリストを選びます。
5. 時計ウィジェット(Apple標準)
おすすめポイント
- 世界時計を表示できる
- 海外の友人や家族との時差を確認できる
- 出張や旅行の際に便利
設定方法
「時計」アプリを選択し、表示したい都市を選びます。
6. 株価ウィジェット(Apple標準)
おすすめポイント
- お気に入りの銘柄の株価をすぐに確認できる
- 投資をしている人に便利
設定方法
「株価」アプリを選択し、表示したい銘柄を選びます。
7. その他のサードパーティアプリ
Apple標準のアプリ以外にも、多くのアプリがロック画面ウィジェットに対応しています。
例
- LINE:未読メッセージ数や新着通知
- Google カレンダー:次の予定
- Todoist:タスク管理
- 楽天ペイ、PayPay:バーコード表示
- ニュースアプリ:最新ニュースのヘッドライン
ただし、すべてのアプリがロック画面ウィジェットに対応しているわけではないので、アプリのアップデートを確認しましょう。
ウィジェットを編集・削除する方法

追加したウィジェットは、後から編集したり削除したりできます。
ウィジェットを編集する
手順
- ロック画面を長押しして「カスタマイズ」をタップ
- 編集したいウィジェットをタップ
- 表示内容や設定を変更
- 「完了」をタップ
たとえば、天気ウィジェットなら、表示する都市を変更できます。バッテリーウィジェットなら、表示するデバイスを変更できます。
ウィジェットを削除する
手順
- ロック画面を長押しして「カスタマイズ」をタップ
- 削除したいウィジェットの「-」マークをタップ
- 「完了」をタップ
これで、不要なウィジェットを削除できます。
ウィジェットを入れ替える
手順
- ロック画面を長押しして「カスタマイズ」をタップ
- ウィジェットを長押ししたまま、別の場所にドラッグ
- 「完了」をタップ
この方法で、ウィジェットの配置を自由に変更できます。
複数のロック画面を作成する
iOS 16以降では、複数のロック画面を作成して、状況に応じて切り替えることができます。
使い分けの例
- 仕事用ロック画面:カレンダー、リマインダー、メールの未読数を表示
- プライベート用ロック画面:天気、音楽、写真を表示
- おやすみモード用ロック画面:最小限の情報だけを表示
新しいロック画面を作成する方法
- ロック画面を長押し
- 左下の「+」ボタンをタップ
- 壁紙やウィジェットを選んで作成
- 「完了」をタップ
ロック画面を切り替える方法
- ロック画面を長押し
- 左右にスワイプして、使いたいロック画面を選ぶ
- 画面をタップして確定
ウィジェットが追加できないときの対処法
ウィジェットが追加できない、または表示されない場合は、以下を確認してみましょう。
対処法1:iOSのバージョンを確認
ロック画面のカスタマイズは、iOS 16以降でのみ利用できます。
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から、最新のiOSにアップデートしましょう。
対処法2:アプリをアップデート
ウィジェットに追加したいアプリが古いバージョンのままだと、ロック画面に対応していない可能性があります。
App Storeでアプリを最新バージョンにアップデートしてから、再度試してみてください。
対処法3:アプリがロック画面に対応しているか確認
すべてのアプリがロック画面ウィジェットに対応しているわけではありません。
ホーム画面のウィジェットに対応していても、ロック画面には対応していないアプリもあります。
アプリの公式サイトやApp Storeの説明欄で、ロック画面ウィジェット対応の有無を確認しましょう。
対処法4:iPhoneを再起動する
一時的な不具合の場合、iPhoneを再起動すると改善することがあります。
対処法5:ロック画面を作り直す
どうしてもうまくいかない場合は、ロック画面を削除して、新しく作り直してみましょう。
ロック画面ウィジェットの活用アイデア
ロック画面ウィジェットを上手に活用するアイデアを紹介します。
アイデア1:仕事効率アップ
- カレンダー:次の会議の時間を確認
- リマインダー:やるべきタスクを表示
- メール:未読メール数を確認
アイデア2:健康管理
- 天気:今日の気温や降水確率を確認して服装を決める
- 歩数計:今日の歩数を確認してモチベーションアップ
- 水分摂取:水を飲むリマインダー
アイデア3:趣味を楽しむ
- 音楽:お気に入りの曲をすぐに再生
- ニュース:最新のニュースをチェック
- 株価:気になる銘柄の値動きを確認
アイデア4:家族との連携
- カレンダー:家族の予定を共有
- リマインダー:買い物リストを表示
- 写真:家族の写真をウィジェットとして表示
よくある質問
Q1. ウィジェットはいくつまで追加できる?
A. 時計の上に1つ、時計の下に最大4つまで追加できます(ウィジェットのサイズによって異なります)。
Q2. ウィジェットを追加するとバッテリーの消費が増える?
A. ウィジェットは情報を更新するため、多少のバッテリー消費はありますが、通常の使用では気にならない程度です。
Q3. ホーム画面のウィジェットとロック画面のウィジェットは違う?
A. はい、別々に設定します。ホーム画面のウィジェットの方が大きく、表示できる情報も多いです。ロック画面のウィジェットはコンパクトで、重要な情報だけを表示します。
Q4. ウィジェットをタップしたらどうなる?
A. ロック画面のウィジェットをタップすると、対応するアプリが開きます。ただし、iPhoneのロックを解除する必要があります。
Q5. 他の人に見られたくない情報はどうする?
A. プライバシーが気になる場合は、個人的な情報を含まないウィジェット(天気、時計など)だけを追加しましょう。また、「設定」→「Face IDとパスコード」→「ロック中にアクセスを許可」で、ウィジェットの表示をオフにすることもできます。
まとめ
iPhoneのロック画面にウィジェットを追加する方法について解説しました。
重要なポイント
- iOS 16以降、iPhone 8以降で利用可能
- ロック画面を長押し→「カスタマイズ」で追加できる
- 時計の上と下の2箇所に追加可能
- 天気、カレンダー、バッテリーなどが便利
- 複数のロック画面を作成して使い分けられる
おすすめの活用法
- よく確認する情報だけを厳選して追加
- 仕事用とプライベート用でロック画面を使い分ける
- 季節や気分に応じて壁紙とウィジェットを変更する
ロック画面ウィジェットを活用すれば、iPhoneがもっと便利に、そしておしゃれになります。ぜひ自分好みのロック画面を作ってみてくださいね!

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