「iPhoneのロック画面、どんな設定ができるの?」「自動ロックの時間を変えたい」「通知の表示を変更したい」
そんな疑問を持っていませんか? iPhoneのロック画面には、見た目のカスタマイズからセキュリティ設定まで、さまざまな機能があります。
この記事では、iPhoneのロック画面に関する設定を、初心者にもわかりやすく解説します。自動ロック、パスコード、通知表示など、すべての設定方法を網羅しますよ。
ロック画面の基本設定

まずは、基本的な設定から見ていきましょう。
自動ロック(Auto-Lock)の設定
一定時間操作しないと、自動的に画面がロックされる機能です。
設定方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「画面表示と明るさ」をタップ
- 「自動ロック」をタップ
- 時間を選択(30秒、1分、2分、3分、4分、5分、なし)
おすすめの設定:
- セキュリティ重視:30秒~1分
- バッテリー節約:1~2分
- 便利さ重視:3~5分
短い時間に設定するほど、セキュリティは高くなりますが、頻繁にロック解除が必要になります。
なしに設定するとどうなる?
「なし」を選ぶと、自動ロックが無効になります。
画面は手動で電源ボタンを押すまでずっと点灯したままです。バッテリーの消耗が激しくなるので、充電中以外はおすすめしません。
手動でロックする方法
電源ボタン(サイドボタン)を1回押すだけです。
すぐに画面が消えて、ロックされます。
パスコードとFace ID/Touch IDの設定
ロック解除の方法を設定します。
パスコードの設定方法
初めてパスコードを設定する手順です。
- 「設定」アプリを開く
- 「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」をタップ
- 「パスコードをオンにする」をタップ
- 6桁の数字を入力
- 確認のため、もう一度同じ数字を入力
パスコードのタイプ:
- 6桁の数字(デフォルト)
- 4桁の数字(簡単だが安全性は低い)
- カスタムの数字コード(好きな桁数)
- カスタムの英数字コード(最も安全)
「パスコードオプション」をタップすると、タイプを変更できます。
パスコードの変更方法
既存のパスコードを変更する手順です。
- 「設定」→「Face IDとパスコード」
- 現在のパスコードを入力
- 「パスコードを変更」をタップ
- 古いパスコードを入力
- 新しいパスコードを2回入力
パスコードが必要になるタイミング
「パスコードを要求」で設定できます。
選択肢:
- 即時(最も安全)
- 1分後
- 5分後
- 15分後
- 1時間後
- 4時間後
Face IDやTouch IDを使っている場合、このタイミングでパスコード入力が必要になります。
データ消去機能
パスコードを10回間違えると、データが自動消去される機能です。
「データを消去」をオンにすると有効になります。誤操作で消えてしまう可能性があるので、バックアップを取っている場合のみオンにしましょう。
通知の設定
ロック画面に表示される通知を管理します。
通知の表示設定
すべてのアプリの通知設定を確認できます。
- 「設定」アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 設定したいアプリを選択
- 「ロック画面」のトグルをオン/オフ
オフにすると、そのアプリの通知はロック画面に表示されなくなります。
通知プレビューの設定
通知の内容を表示するかどうかを設定できます。
- 「設定」→「通知」
- 「プレビューを表示」をタップ
- 3つから選択
選択肢:
- 常に:ロック中でもメッセージ内容が見える
- ロック解除時:Face IDなどで解除した後に表示
- しない:通知のアイコンだけ表示
プライバシーを重視するなら「ロック解除時」または「しない」がおすすめです。
通知の表示スタイル
通知の並び方を変更できます。
ロック画面を上にスワイプして通知を表示し、「…」をタップします。
選択肢:
- カウント:アプリごとに件数だけ表示
- スタック:アプリごとにまとめて表示
- リスト:すべての通知を一覧表示
スタックが一番見やすくておすすめです。
通知センターへのアクセス制限
ロック画面から通知センターにアクセスできないようにできます。
- 「設定」→「Face IDとパスコード」
- 現在のパスコードを入力
- 「ロック中にアクセスを許可」の「通知センター」をオフ
プライバシー保護が強化されます。
ロック画面のカスタマイズ設定
見た目を自分好みに変更できます。
壁紙の変更
ロック画面の背景を変更する方法です。
方法1:ロック画面から直接変更
- ロック画面を長押し
- 「カスタマイズ」をタップ
- 右端まで左にスワイプ
- 「+」をタップ
- 好きな壁紙を選択
方法2:設定アプリから変更
- 「設定」→「壁紙」
- 「新しい壁紙を追加」をタップ
- 壁紙の種類を選択(写真、ピープル、天気など)
- 壁紙を選んで「追加」をタップ
利用できる壁紙の種類
写真: カメラロールの写真
ピープル: 人物を認識して自動選択
写真シャッフル: 複数の写真をランダム表示
天気とアストロノミー: 天気や宇宙の動的壁紙
絵文字: 絵文字を背景に
カラー: グラデーション背景
空間シーン: 3D効果の壁紙(iPhone 12以降)
写真シャッフルの設定
壁紙が自動的に切り替わる機能です。
- ロック画面を長押し
- 「+」→「写真シャッフル」を選択
- 頻度を選択(タップ時、ロック時、1時間ごと、毎日)
- 「写真を手動で選択」または「アルバムを選択」
- 表示したい写真を選ぶ
- 「追加」をタップ
毎回違う壁紙が楽しめます。
時計のカスタマイズ
フォント、色、太さを変更できます。
- ロック画面を長押し
- 「カスタマイズ」をタップ
- 時計部分をタップ
- フォント、色、太さを選択
- 「完了」をタップ
詳しい手順は別の記事で解説しています。
ウィジェットの追加
時計の上下にウィジェットを配置できます。
- ロック画面を長押し
- 「カスタマイズ」をタップ
- ウィジェットエリアをタップ
- 追加したいウィジェットを選択
- 「完了」をタップ
天気、カレンダー、バッテリー、リマインダーなどが人気です。
コントロールのカスタマイズ(iOS 18以降)
画面下部のライトとカメラボタンを変更できます。
- ロック画面を長押し
- 「カスタマイズ」をタップ
- 左下または右下の「−」ボタンをタップ
- 「+」をタップして新しい機能を選択
- 「完了」をタップ
ボイスメモ、ショートカット、翻訳など、さまざまな機能を配置できます。
ロック画面からアクセスできる機能の設定

ロックしたままでも使える機能を管理します。
アクセス許可の設定場所
「設定」→「Face IDとパスコード」→「ロック中にアクセスを許可」
ここで、ロック中に使える機能を個別にオン/オフできます。
設定できる項目
Today ビューと検索: 右にスワイプで表示されるウィジェット
通知センター: 通知の一覧
コントロールセンター: 下または右上から出るメニュー
Siri: 音声アシスタント
メッセージで返信: 通知から直接返信
不在着信への発信: ロック画面から折り返し電話
ライブアクティビティ: 配達状況などのリアルタイム情報
ホームコントロール: HomeKitデバイスの操作
ウォレット: Apple Payや交通系ICカード
セキュリティを重視するなら、必要最小限の機能だけをオンにしましょう。
Siriへのアクセス制限
Siriを通じて情報が漏れるのを防ぎます。
「ロック中にアクセスを許可」の「Siri」をオフにすると、ロック解除しないとSiriが使えなくなります。
常時表示(Always On Display)の設定
iPhone 14 Pro以降で利用できる機能です。
常時表示とは
画面をスリープ状態にしても、暗く表示し続ける機能です。
時計、ウィジェット、壁紙が常に見えるので便利ですが、バッテリーを少し多く消費します。
常時表示の設定方法
- 「設定」アプリを開く
- 「画面表示と明るさ」をタップ
- 「常にオン」をタップ
- トグルをオン/オフ
細かい設定:
- 「壁紙を表示」:壁紙を表示するかどうか
- 「通知を表示」:通知を表示するかどうか
両方オフにすると、時計だけが表示されます。
対応機種
- iPhone 14 Pro / Pro Max
- iPhone 15 Pro / Pro Max
- iPhone 16 Pro / Pro Max / Air
上記以外の機種では設定項目が表示されません。
集中モードとロック画面の連携
特定の状況で自動的にロック画面を切り替えられます。
集中モードとは
通知を制限して、作業に集中できるモードです。
仕事、睡眠、運転などのシーンに合わせて設定できます。
ロック画面と集中モードをリンクする
- ロック画面を長押し
- 「カスタマイズ」をタップ
- 画面下部の「集中モード」をタップ
- リンクしたい集中モードを選択
集中モードをオンにすると、自動的にそのロック画面に切り替わります。
活用例
仕事用:
- シンプルな壁紙
- カレンダーとタスクウィジェット
- 仕事用の集中モードとリンク
プライベート用:
- 家族の写真
- 天気とニュースウィジェット
- 通常モード
用途に応じて使い分けられます。
複数のロック画面を管理する
複数のロック画面を作成して切り替えられます。
新しいロック画面の作成
- ロック画面を長押し
- 左端まで左にスワイプ
- 「+」をタップ
- 壁紙を選んでカスタマイズ
- 「追加」をタップ
ロック画面の切り替え
- ロック画面を長押し
- 左右にスワイプして選択
- タップして適用
簡単に切り替えられます。
ロック画面の削除
- ロック画面を長押し
- 削除したいロック画面を表示
- 上にスワイプ
- ゴミ箱アイコンをタップ
- 「この壁紙を削除」を選択
不要なロック画面を整理できます。
トラブルシューティング
よくある問題の解決方法です。
ロック画面が勝手に変わってしまう
写真シャッフル機能が有効になっている可能性があります。
- ロック画面を長押し
- 写真シャッフルのロック画面を表示
- 上にスワイプして削除
または、シャッフルの頻度を「タップ時」に変更しましょう。
自動ロックの時間が変更できない
低電力モードがオンになっていると、自動ロックが30秒に固定されます。
「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」をオフにしてから、再度設定してください。
ロック画面をカスタマイズできない
原因1:iOSバージョンが古い
iOS 16以降が必要です。「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で確認しましょう。
原因2:対応機種ではない
iPhone 8以降が対応しています。iPhone 7以前では使えません。
原因3:スクリーンタイムの制限
「設定」→「スクリーンタイム」で制限がかかっていないか確認してください。
通知が表示されない
確認ポイント:
- 「設定」→「通知」でアプリの通知が許可されているか
- 「ロック画面」にチェックが入っているか
- 「プレビューを表示」が「しない」になっていないか
- 集中モードがオンになっていないか
パスコードを忘れてしまった
10回間違えるとiPhoneが使えなくなります。
解決方法:
- パソコンのFinderまたはiTunesに接続
- リカバリーモードで初期化
- バックアップから復元
または、iOS 15.2以降なら「iPhoneを消去」オプションが表示されることがあります。
Face IDが反応しない
対処法:
- 顔とiPhoneの距離を適切に保つ(25〜50cm)
- マスクやサングラスを外す
- 画面が汚れていないか確認
- 明るい場所で試す
- 「設定」→「Face IDとパスコード」→「Face IDをリセット」
セキュリティを強化する設定
より安全にiPhoneを使うための設定です。
短い自動ロック時間に設定
30秒〜1分に設定すると、他人に見られるリスクが減ります。
パスコードを複雑にする
6桁より長い数字、または英数字コードにしましょう。
ロック中のアクセスを最小限に
必要な機能以外は、すべてオフにします。
通知プレビューを非表示に
「ロック解除時」または「しない」に設定しましょう。
二段階認証を有効化
Apple IDの二段階認証を設定すると、さらに安全です。
「設定」→ [自分の名前] →「パスワードとセキュリティ」→「二段階認証」
まとめ
iPhoneのロック画面には、多くの設定項目があります。
自動ロックは「設定」→「画面表示と明るさ」→「自動ロック」で変更でき、30秒から5分まで、または「なし」を選べます。セキュリティを重視するなら短い時間がおすすめです。パスコードとFace ID/Touch IDは「設定」→「Face IDとパスコード」で設定し、6桁の数字が標準ですが、より安全な英数字コードも選択できます。
通知の表示は「設定」→「通知」で管理でき、アプリごとにロック画面への表示を制御できます。プレビューの表示設定で、メッセージの内容を見せないようにすることも可能です。ロック画面のカスタマイズはiOS 16以降で大幅に進化し、壁紙の変更、時計のフォント・色変更、ウィジェットの追加、iOS 18ではコントロールボタンのカスタマイズもできるようになりました。
常時表示機能はiPhone 14 Pro以降で利用でき、画面をスリープ状態でも時計や通知を表示し続けます。複数のロック画面を作成して、集中モードと連携させることで、仕事用とプライベート用で自動的に切り替えることもできます。
セキュリティを強化するには、自動ロック時間を短く設定し、パスコードを複雑にし、ロック中のアクセスを制限し、通知プレビューを非表示にしましょう。この記事を参考に、自分に合ったロック画面設定を見つけてくださいね。

コメント