iPhoneで撮った写真が動く！そんな体験をしたことはありませんか？
それは「Live Photos（ライブフォト）」という機能です。シャッターを切る前後1.5秒の動きと音を記録してくれる、iPhoneならではのユニークな機能なんです。
この記事では、ライブフォトの基本から応用まで、使い方を徹底解説します。オフにする方法や、楽しい活用術も紹介しますよ。
ライブフォトとは？
まずは基本から理解していきましょう。
ライブフォトがどんな機能なのか、詳しく説明します。
ライブフォトの仕組み
ライブフォトは、シャッターボタンを押す前後1.5秒ずつ、合計3秒間の動画と音声を自動的に記録する機能です。
つまり、1枚の写真を撮るだけで、その瞬間の「動き」と「音」も一緒に保存されるんです。
普通の写真との違い
普通の写真は静止画だけですが、ライブフォトは短い動画が含まれています。
写真アプリで画面を長押しすると、記録された3秒間が再生されます。まるで写真が動き出すような感覚です。
対応機種
ライブフォトは、以下の機種で利用できます。
- iPhone 6s以降のすべてのiPhone
- iPad（第5世代）以降
- iPad Air（第3世代）以降
- iPad mini（第5世代）以降
- 2016年以降発売のiPad Pro
比較的新しいiPhoneなら、ほぼすべての機種で使えます。
ファイルサイズと容量
ライブフォトのファイルサイズは、通常の写真の約2倍になります。
3秒間の動画データが追加されるため、どうしても容量を多く使ってしまうんです。容量が気になる人は、必要な写真だけライブフォトにするのがおすすめです。
ライブフォトを撮る方法
実際にライブフォトを撮ってみましょう。
基本的な操作はとても簡単です。
カメラアプリでライブフォトをオンにする
- カメラアプリを開く
- 「写真」モードになっているか確認
- 画面右上のライブフォトアイコン（三重の円）をタップ
- アイコンが黄色になればオン、斜線が入っていればオフ
ライブフォトはデフォルトでオンになっているので、特に設定を変えていなければ、そのまま撮影できます。
撮影のコツ
ライブフォトをきれいに撮るには、いくつかポイントがあります。
iPhoneをしっかり固定する
シャッターを押す前後1.5秒間が記録されるので、その間はiPhoneを動かさないようにしましょう。手ブレすると、動画部分がブレてしまいます。
動きのあるシーンを狙う
子どもが遊んでいる様子、ペットの仕草、風に揺れる木など、動きのある被写体を撮ると、ライブフォトの魅力が引き立ちます。
音も意識する
ライブフォトは音声も記録されます。笑い声、波の音、鳥のさえずりなど、その場の雰囲気が伝わる音も一緒に残せるんです。
撮影後の確認方法
撮ったライブフォトは、写真アプリで確認できます。
- 写真アプリを開く
- ライブフォトを表示
- 画面を長押し
これで3秒間の動画が再生されます。
ライブフォトをオフにする方法
ライブフォトが不要な場合は、オフにすることもできます。
一時的にオフにする方法と、完全にオフにする方法を紹介します。
一時的にオフにする（撮影時のみ）
撮影の度にオン・オフを切り替えたい場合の方法です。
- カメラアプリを開く
- 画面右上のライブフォトアイコンをタップ
- アイコンに斜線が入ればオフ
ただし、この方法だと次にカメラを開いた時に自動的にオンに戻ってしまいます。
完全にオフにする（設定を保持する）
一度オフにしたら、そのままオフのままにしておく方法です。
- 「設定」アプリを開く
- 「カメラ」をタップ
- 「設定を保持」をタップ
- 「Live Photos」をオンにする
これで、カメラアプリでライブフォトをオフにすれば、次回もオフのまま起動します。
少しややこしいですが、「設定を保持」の中の「Live Photos」をオンにすることで、カメラアプリでの設定が保存されるんです。
既に撮ったライブフォトをオフにする
過去に撮影したライブフォトを、普通の静止画に変更することもできます。
- 写真アプリでライブフォトを開く
- 左上の「LIVE」マークをタップ
- 「ライブオフ」を選択
これで動画部分が削除され、静止画だけになります。
ライブフォトの編集方法
ライブフォトは、さまざまな編集ができます。
楽しい機能がたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
キー写真を変更する
ライブフォトで表示される代表的な1枚（キー写真）を変更できます。
- 写真アプリでライブフォトを開く
- 「編集」をタップ
- 下部のフレームビューアで好きなコマを選ぶ
- 「キー写真に設定」をタップ
- チェックマークをタップして保存
これで、表示される写真を変更できます。ベストショットを選びましょう。
トリミング（長さの調整）
3秒間のうち、必要な部分だけを残すこともできます。
- 写真アプリでライブフォトを開く
- 「編集」をタップ
- フレームビューアの両端をドラッグ
- 必要な部分だけを選択
- 「完了」をタップ
不要な部分をカットして、見せたいシーンだけを残せます。
音声をミュートする
動画は残したいけど、音は消したい場合もありますよね。
- 写真アプリでライブフォトを開く
- 「編集」をタップ
- 左上のスピーカーアイコンをタップ
- 音声がミュートされる
- 「完了」をタップ
これで音声なしのライブフォトになります。
ライブフォトのエフェクト機能
ライブフォトには、3つの楽しいエフェクトがあります。
普通のライブフォトとは違った、面白い表現ができますよ。
ループ
同じ動画を永遠に繰り返し再生するエフェクトです。
設定方法：
- 写真アプリでライブフォトを開く
- 画面を上にスワイプ
- 「エフェクト」の中から「ループ」を選択
GIF動画のように、無限ループで再生されます。波打ち際や噴水など、繰り返す動きに最適です。
バウンス
再生と逆再生を交互に繰り返すエフェクトです。
設定方法：
- 写真アプリでライブフォトを開く
- 画面を上にスワイプ
- 「エフェクト」の中から「バウンス」を選択
動画が往復するような面白い効果が得られます。ジャンプする瞬間や、ボールが跳ねる様子などに使うと楽しいです。
長時間露光
動く被写体の軌跡を1枚の写真に収めるエフェクトです。
設定方法：
- 写真アプリでライブフォトを開く
- 画面を上にスワイプ
- 「エフェクト」の中から「長時間露光」を選択
デジタル一眼レフの長時間露光のような、幻想的な写真になります。滝の流れや、夜の車のライトの軌跡などを撮ると、印象的な1枚になります。
ライブフォトを共有する方法
撮ったライブフォトを、家族や友人と共有してみましょう。
共有方法によって、動く写真として見られるかどうかが変わります。
iPhoneユーザーと共有する場合
メッセージアプリ（iMessage）で送ると、相手もライブフォトとして見られます。
- 写真アプリでライブフォトを選択
- 共有ボタンをタップ
- メッセージを選択して送信
受け取った人は、画面を長押しすれば動画が再生されます。
メールで共有する場合
メールに添付すると、自動的に静止画として送信されます。
ライブフォトの動画部分は失われてしまうので注意してください。
SNSで共有する場合
Instagram、Twitter（X）、Facebookなどに投稿する場合、基本的には静止画として扱われます。
ただし、ループやバウンスのエフェクトをかけておけば、GIF動画として投稿できる場合があります。
ループ・バウンスにして共有する
エフェクトをかけると、より広い環境で動画として共有できます。
- ライブフォトにループまたはバウンスを適用
- 共有ボタンをタップ
- 好きな方法で送信
この方法なら、iPhoneを持っていない人にも動く写真として届きます。
ライブフォトのメリット
ライブフォトにはどんな良い点があるのでしょうか。
主なメリットを紹介します。
ベストショットを逃さない
シャッターチャンスを逃したと思っても、前後1.5秒の中にベストな瞬間が写っている可能性があります。
キー写真を変更すれば、後から最高の1枚を選べるんです。
臨場感が残る
静止画だけでは伝わらない、その場の雰囲気を記録できます。
子どもの笑い声、波の音、風の音など、音声も一緒に残るので、思い出がより鮮明によみがえります。
SNS映えする
ループやバウンスのエフェクトを使えば、印象的なコンテンツが簡単に作れます。
動きのある投稿は、SNSでも注目されやすいですよ。
シャッター音が静か
ライブフォトで撮影すると、通常の写真よりもシャッター音が小さくなります。
静かな場所で写真を撮りたい時に便利です。
ライブフォトのデメリット
便利な機能ですが、いくつか注意点もあります。
容量を多く使う
通常の写真の約2倍のストレージを消費します。
容量が少ないiPhoneを使っている場合は、すぐにストレージがいっぱいになってしまう可能性があります。
バッテリーを消費する
動画データも記録するため、通常の撮影よりバッテリーを消費します。
たくさん写真を撮る日は、バッテリー残量に注意しましょう。
知らずに音声が記録される
ライブフォトは音声も記録されるため、意図しない会話が入ってしまうことがあります。
プライバシーに注意が必要です。
勝手にオンになる
設定を保持していないと、カメラを開くたびに自動的にオンになります。
気づかずにライブフォトで撮影していた、ということも起こりがちです。
こんな時にライブフォトを使おう
ライブフォトが活躍するシーンを紹介します。
子どもやペットの撮影
動き回る子どもやペットは、ベストショットを撮るのが難しいですよね。
ライブフォトなら、後からベストな瞬間を選べるので便利です。
誕生日やイベント
ケーキのろうそくを吹き消す瞬間、歓声が上がる様子など、特別な瞬間を動きと音で記録できます。
思い出を見返す時に、その場の雰囲気がよみがえります。
自然の風景
風に揺れる花、流れる滝、波打つ海など、動きのある自然を撮影するのに最適です。
長時間露光のエフェクトを使えば、芸術的な1枚になります。
旅行の記録
その土地の音や雰囲気も一緒に記録できます。
市場の賑わい、教会の鐘の音、街の喧騒など、旅の思い出がより鮮明に残ります。
ライブフォトを動画として保存する方法
ライブフォトを通常の動画ファイルとして保存することもできます。
iPhoneで動画に変換する
サードパーティのアプリを使えば、ライブフォトを動画形式で保存できます。
App Storeで「Live Photo 動画変換」などで検索すると、いくつかアプリが見つかります。
Macで変換する
Macを持っている場合は、QuickTimeを使って変換できます。
- MacのFinderでライブフォトを選択
- QuickTimeで開く
- 「ファイル」→「書き出す」で動画として保存
この方法なら、より高度な編集も可能です。
よくある質問
ライブフォトについて、よく寄せられる質問に答えます。
Q. ライブフォトをオフにしても、また勝手にオンになるのはなぜ？
「設定を保持」がオフになっているためです。
「設定」→「カメラ」→「設定を保持」→「Live Photos」をオンにすれば、オフのまま維持されます。
Q. ライブフォトはどこに保存される？
通常の写真と同じように、写真アプリに保存されます。
「アルバム」→下にスクロール→「メディアタイプ」→「Live Photos」で、ライブフォトだけをまとめて見ることもできます。
Q. ライブフォトを静止画に変換すると、元に戻せる？
編集で「ライブオフ」を選んだだけなら、いつでも「ライブ」に戻せます。
ただし、静止画として複製した場合は、元のライブフォトとは別の写真になります。
Q. ライブフォトを撮影する時、相手に音声が記録されることを伝える必要がある？
音声が記録されることを知らない人もいるので、プライベートな会話が含まれる可能性がある場合は伝えた方が良いでしょう。
Q. ライブフォトは他のスマホでも見られる？
基本的にはAppleデバイスでしか見られません。
AndroidやWindowsに送ると、静止画として表示されます。ループやバウンスのエフェクトをかければ、GIF動画として見られる場合もあります。
Q. ライブフォトを削除すると、容量はどのくらい空く？
写真の枚数にもよりますが、100枚のライブフォトを削除すれば、数百MB程度の空き容量ができます。
容量不足に悩んでいる場合は、不要なライブフォトを整理してみましょう。
まとめ
iPhoneのライブフォトは、写真に動きと音を加えてくれる楽しい機能です。
シャッターを切る前後1.5秒ずつ、合計3秒間を記録してくれるので、ベストショットを逃しません。ループやバウンス、長時間露光といったエフェクトを使えば、さらに表現の幅が広がります。
容量やバッテリーを多く消費するというデメリットもありますが、必要に応じてオン・オフを切り替えれば問題ありません。
「設定を保持」をオンにしておけば、毎回設定し直す手間も省けますよ。子どもやペットの撮影、旅行の記録、特別なイベントなど、さまざまなシーンで活躍してくれるはずです。
この記事を参考に、ライブフォトを上手に活用して、思い出をより鮮やかに残してくださいね。
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