iPhoneの読み上げ機能を徹底解説!設定方法から便利な使い方まで

プログラミング・IT

iPhoneには画面上のテキストを音声で読み上げてくれる便利な機能があることをご存知ですか?

この機能を使えば、通勤中や家事をしながらでも記事を「聴く」ことができます。今回は、iPhoneの読み上げ機能の種類から設定方法、実際の使い方まで、分かりやすく解説していきます。

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iPhoneの読み上げ機能とは?

iPhoneの読み上げ機能は、画面に表示されているテキストを音声で読み上げてくれる機能です。「アクセシビリティ機能」の一部として提供されていますが、視覚に障害のある方だけでなく、誰でも便利に使えます。

メールやウェブサイト、電子書籍など、あらゆるテキストを音声で聴くことができるんです。

読み上げ機能の種類

iPhoneには目的に応じて使い分けられる、複数の読み上げ機能があります。

画面の読み上げ(Speak Screen)

画面全体のテキストを自動で読み上げる機能です。

ニュース記事や電子書籍を最初から最後まで連続して聴きたいときに便利で、2本指で画面上部から下にスワイプするだけで、画面に表示されているすべてのテキストを読み上げてくれます。

選択項目の読み上げ(Speak Selection)

自分が選択した部分だけを読み上げる機能です。

気になる段落や分からない単語だけを聴きたいときに役立ち、テキストを選択すると表示されるメニューから「読み上げ」をタップするだけで使えます。

アクセシビリティリーダー

テキストをフルスクリーン表示で読んだり聴いたりできる機能です。

フォントサイズや背景色を自由にカスタマイズできるので、読みやすさを追求したい方にぴったりで、「自動再生」をオンにすれば、自動的にテキストが読み上げられます。

入力フィードバック(Typing Feedback)

文字を入力したときに、その内容を読み上げてくれる機能です。

1文字ずつ読み上げたり、単語ごとに読み上げたりすることができるため、入力ミスを防ぎたいときや、正確に文字を入力したいときに便利です。

読み上げ機能の設定方法

では、実際に読み上げ機能を設定してみましょう。設定は驚くほど簡単です。

基本設定の手順

  1. iPhoneの「設定」アプリを開く
  2. 「アクセシビリティ」をタップ
  3. 「読み上げコンテンツ」をタップ

この画面で、各種読み上げ機能のオン・オフを切り替えられます。

画面の読み上げを有効にする

「読み上げコンテンツ」の画面で「画面の読み上げ」をオンにします。

これだけで、いつでも画面全体の読み上げ機能が使えるようになります。必要に応じて「コントローラを表示」もオンにしておくと、読み上げコントローラーが常に画面に表示されて便利です。

選択項目の読み上げを有効にする

同じ「読み上げコンテンツ」の画面で「選択項目の読み上げ」をオンにします。

これで、好きな部分だけを選んで読み上げさせることができるようになります。

実際の使い方

設定が完了したら、早速使ってみましょう。

画面の読み上げを使う

2本指で画面上部から下にスワイプ

これだけで読み上げが始まります。読み上げが開始されると、画面上部に小さなコントローラーが表示されます。

このコントローラーでは以下の操作ができます:

  • 一時停止・再生
  • 読み上げ速度の調整
  • 前後のコンテンツへの移動
  • タッチで読み上げ(タップした部分を読み上げ)

選択項目の読み上げを使う

  1. 読み上げてほしいテキストを長押しして選択
  2. 表示されるメニューで「読み上げ」をタップ

アプリによっては、メニューの右矢印ボタンを押すと「読み上げ」が表示されることがあります。

Siriで読み上げを開始する

「Hey Siri、画面を読み上げて」と話しかけるだけで、画面の読み上げが始まります。

両手がふさがっているときでも、声だけで操作できるので便利です。

読み上げ設定のカスタマイズ

読み上げ機能は、自分の好みに合わせて細かくカスタマイズできます。

読み上げ速度を変更する

「読み上げコンテンツ」の画面にある「読み上げ速度」のスライダーをドラッグして、読み上げるスピードを調整できます。

ゆっくり聴きたいときは左に、速く聴きたいときは右に動かしましょう。

声の種類を変更する

「読み上げコンテンツ」→「声」から、読み上げの声を変更できます。

日本語だけでも複数の声が用意されており、Kyoko(女性)やOtoya(男性)など、お好みの声を選べます。高品質版をダウンロードすると、より自然な音声で読み上げてくれます。

ハイライト設定

読み上げ中の単語や文章をハイライト表示する設定です。

「画面の読み上げ」の項目にある「強調表示」から、ハイライトのスタイル、色、範囲(単語または文)をカスタマイズできます。どこを読んでいるのか視覚的に分かりやすくなります。

読み方の登録

「読み方」機能を使えば、特定の単語や固有名詞の読み方を登録できます。

人名や地名など、正しく読まれない言葉があるときに便利で、音声入力またはスペルアウトで読み方を設定できます。

言語の自動検出

「言語を検出」をオンにすると、複数の言語が混在している文章でも、自動的に言語を判別して適切な音声で読み上げてくれます。

英語と日本語が混じった記事を読むときなどに便利です。

読み上げ機能の活用シーン

読み上げ機能は、さまざまな場面で活躍します。

通勤・通学中に記事を聴く

満員電車でスマホを見るのが難しいとき、読み上げ機能を使えばニュースや記事を音声で聴けます。

イヤホンを使えば、周囲を気にせず情報収集ができて便利です。

家事をしながら本を聴く

料理や掃除をしながら電子書籍を楽しむことができます。

Kindleアプリなどでも使えるので、「ながら読書」にぴったりです。

目の疲れを軽減する

長時間スマホを見て目が疲れたとき、読み上げ機能を使えば目を休めながら情報を得られます。

就寝前の読書にも良いでしょう。

文章の校正に活用

自分が書いた文章を読み上げさせると、誤字脱字や不自然な表現に気づきやすくなります。

音声で聴くことで、文章のリズムや流れも確認できます。

外国語の発音学習

英語などの外国語の文章を読み上げさせることで、発音やイントネーションの学習ができます。

「デフォルト言語」を変更すれば、特定の言語で読み上げさせることも可能です。

トラブルシューティング

読み上げが途中で止まる

画像が連続しているページの場合

画像が2ページ連続して掲載されていると、ページ送りが正常に行われず読み上げが止まることがあります。手動で次のページに移動して、再度読み上げを開始してください。

特定の箇所で止まる場合

読み上げ中の「声」を一度別の声(例:KyokoからOtoyaへ)に変更して読み上げ、その後元の声に戻すと解決することがあります。

不定期に止まる場合

iPhoneの処理能力が不足している可能性があります。すべてのアプリを終了したり、iPhoneを再起動したりすると改善されることが多いです。

読み上げが始まらない

設定をオンにしても読み上げが機能しない場合は、iPhoneを一度再起動してみてください。

それでも改善しない場合は、iOSが最新バージョンか確認し、アップデートを検討しましょう。

コントローラーが消えた

読み上げ中にコントローラーが画面から消えてしまった場合、もう一度2本指で画面上部から下にスワイプすれば再表示されます。

また、「読み上げコンテンツ」の設定で「コントローラを表示」がオンになっているか確認してください。

読み上げ機能を解除する方法

機能自体をオフにする

「設定」→「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」で、各機能のスイッチをオフにすれば解除できます。

読み上げを一時停止する

読み上げ中に一時停止したい場合は、表示されているコントローラーの一時停止ボタンをタップします。

または、読み上げ中のテキスト部分をタップしてメニューから「一時停止」を選択することもできます。

VoiceOverとの違い

iPhoneには「VoiceOver」という別の読み上げ機能もあります。混同しやすいので、違いを理解しておきましょう。

VoiceOverは、画面上のすべての要素(ボタン、アイコン、メニューなど)を読み上げる、視覚に障害がある方向けの総合的な音声アシスト機能です。画面を見なくても操作できるよう設計されており、操作方法も通常とは異なります。

一方、画面の読み上げ(Speak Screen)選択項目の読み上げ(Speak Selection)は、テキスト部分だけを読み上げる機能で、通常の操作方法のまま使えます。

一般的な用途では、VoiceOverではなく「画面の読み上げ」や「選択項目の読み上げ」を使う方が便利でしょう。

まとめ

iPhoneの読み上げ機能は、設定も使い方もとてもシンプルです。

ポイントをおさらいしましょう:

  • 読み上げ機能には「画面の読み上げ」と「選択項目の読み上げ」がある
  • 設定は「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」から
  • 画面の読み上げは2本指で画面上部から下にスワイプ
  • 選択項目の読み上げはテキストを選択して「読み上げ」をタップ
  • 速度や声の種類、ハイライトなど細かくカスタマイズ可能
  • 通勤中や家事中の「ながら読書」に最適

一度使ってみると、その便利さに驚くはずです。時間を有効活用したい方、目の疲れを軽減したい方は、ぜひiPhoneの読み上げ機能を試してみてください。

あなたの情報収集スタイルが、きっと変わるはずです。

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