iPhoneで日本語を入力する方法、きちんと理解していますか?
実は、iPhoneには複数の日本語入力方法があって、自分に合ったものを選ぶことで入力スピードが格段にアップするんです。この記事では、日本語キーボードの設定方法から、フリック入力のコツ、知っておくと便利な入力テクニックまで、分かりやすく解説していきます。
iPhoneの日本語キーボードは2種類ある

まず知っておきたいのが、iPhoneには2つの日本語キーボードがあるということです。
1. かなキーボード(テンキー)
携帯電話と同じ配列のキーボードです。「あ」「か」「さ」などのキーが並んでいて、フリック入力やケータイ入力ができます。
2. ローマ字キーボード(フルキーボード)
パソコンと同じQWERTY配列のキーボードです。ローマ字で入力すると日本語に変換されます。例えば「ka」と入力すると「か」になります。
どちらも一長一短があるので、自分の使いやすい方を選びましょう。多くの人は「かなキーボード」でフリック入力を使っています。
日本語キーボードの追加方法
初めてiPhoneを使う場合や、日本語キーボードが表示されない場合は、設定から追加する必要があります。
追加手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- もう一度「キーボード」をタップ(一番上にある項目)
- 「新しいキーボードを追加」をタップ
- リストから「日本語」を選択
- 「かな」か「ローマ字」(または両方)を選んで「完了」をタップ
これで日本語キーボードが使えるようになります。
キーボードの切り替え方法
複数のキーボードを追加している場合、入力中に簡単に切り替えられます。
切り替え方法:
キーボード左下にある地球儀のアイコンをタップすると、キーボードが切り替わります。
長押しすると、利用可能なキーボードの一覧が表示されるので、使いたいキーボードを直接選ぶこともできます。
スペースバーには現在使っているキーボードの名前が短く表示されるので、確認してみてください。
フリック入力の使い方
「かなキーボード」の最大の特徴がフリック入力です。これをマスターすると、驚くほど速く文字が入力できるようになります。
基本的なフリック入力
例えば「か」のキーで説明します。
- 「か」をそのままタップ:「か」が入力される
- 「か」を上にフリック:「く」が入力される
- 「か」を下にフリック:「け」が入力される
- 「か」を左にフリック:「き」が入力される
- 「か」を右にフリック:「こ」が入力される
すべてのキーが同じ仕組みです。「あ」なら、上で「う」、下で「え」、左で「い」、右で「お」となります。
小さい文字の入力方法
「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」などの小さい文字は、該当する文字を入力した後に、左下の「小」キーをタップします。
例えば「きゃ」と入力したい場合:
- 「き」を入力
- 「や」を入力
- 「小」キーをタップして「や」を「ゃ」に変換
ローマ字キーボードの場合は、パソコンと同じように「kya」と入力すれば「きゃ」になります。
「゛」(濁点)や「゜」(半濁点)の入力
左下にある「゛゜」キーを使います。
「は」を入力した後に「゛゜」キーを左にフリックすると「ば」に、右にフリックすると「ぱ」になります。
「フリックのみ」設定で入力を快適に
かなキーボードには「フリックのみ」という便利な設定があります。
フリックのみをオンにするメリット:
- ケータイ打ち(連打)が無効になり、フリック入力に特化する
- 「☆123」「ABC」「あいう」のキーが同時に表示されて切り替えが簡単になる
- 「あああ」のような同じ文字の連続入力がしやすくなる
設定方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「キーボード」をタップ
- 「フリックのみ」をオンにする
ただし、フリック入力しかできなくなるので、ケータイ打ちに慣れている人は注意してください。
カギカッコ「」の素早い入力方法
「」(カギカッコ)は頻繁に使う記号ですよね。わざわざ記号キーボードに切り替えなくても、簡単に入力できます。
入力方法:
「や」のキーを左にフリックすると「「」が、右にフリックすると「」」が入力されます。
さらに便利な小技として、左右のカッコを続けてフリック入力すると、予測変換にさまざまなカッコのセットが表示されます。それをタップすると、カーソルが自動的にカッコの中に現れるので、そのまま入力を続けられます。
ユーザー辞書を活用しよう
よく使う言葉や変換しにくい単語は、ユーザー辞書に登録しておくと便利です。
登録方法:
- キーボードの地球儀アイコンを長押し
- 「キーボード設定」をタップ
- 「ユーザー辞書」をタップ
- 右上の「+」をタップ
- 登録したい「単語」と「よみ」を入力
活用例:
- メールアドレスを「めーる」で登録
- 住所を「じゅうしょ」で登録
- よく使う会社名を短い読みで登録
例えば、「Time & Space」という言葉を「たいむ」で登録しておけば、「たいむ」と入力するだけで変換候補に表示されるようになります。
手書き入力も使える(iOS 17以降)
iOS 17から、日本語の手書き入力ができるようになりました。読み方が分からない漢字を調べたい時に便利です。
手書きキーボードの追加方法:
- 「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード」をタップ
- 「新しいキーボードを追加」をタップ
- 「日本語」を選択
- 「手書き」を選んで「完了」をタップ
使い方:
地球儀アイコンを長押しして「日本語手書き」を選択すると、画面下半分に手書きスペースが表示されます。ここに指で文字を書くと、テキストに変換されます。
なぞり入力で高速タイピング(iOS 18以降)
iOS 18からは、ローマ字キーボードで「なぞり入力」が日本語に対応しました。
なぞり入力とは:
キーを一つずつタップする代わりに、指を画面から離さずに次のキーへ滑らせて文字を入力する方法です。指の動きが減るため、高速で入力できます。
設定方法:
- 「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード」をタップ
- 「新しいキーボードを追加」で「日本語」→「ローマ字」を追加
- キーボード設定で「なぞり入力」をオンにする
使い慣れるまで少し練習が必要ですが、慣れると通常のタップ入力より速く文字が打てるようになります。
知っておくと便利な入力テクニック

1. 英語のスペルが分からない時
「tomorrow」のスペルが分からない場合、日本語で「とぅもろー」と入力してみてください。変換候補に「tomorrow」が表示されることがあります。
メジャーな英単語や人名なら、カタカナ読みで入力すると英語のスペルが予測変換に出てくることが多いです。
2. カーソルの移動
文章の途中にカーソルを合わせたい時、指で隠れて見にくいことがありますよね。
キーボードの下段(地球儀アイコンやマイクアイコンのある列)の余白部分を長押しすると、キーボードがトラックパッドに変わります。そのまま指をスライドさせると、カーソルを正確に移動できます。
3. 直前の操作を取り消す
間違って文字を削除してしまった時は、iPhoneを軽く振ってください。「取り消し」の確認画面が表示されるので、「取り消し」をタップすれば元に戻ります。
4. 片手用キーボード
大きな画面のiPhoneで片手入力したい時は、地球儀アイコンを長押しして、左寄せまたは右寄せのキーボードを選択できます。キーボードが画面の左右どちらかに寄って小さくなるので、片手でも入力しやすくなります。
まとめ
iPhoneの日本語入力をマスターするポイントをおさらいしましょう。
基本設定:
- 日本語キーボードは「かな」と「ローマ字」の2種類
- 「設定」→「一般」→「キーボード」から追加できる
- 地球儀アイコンでキーボードを切り替え
フリック入力のコツ:
- 上下左右にフリックして文字を入力
- 「フリックのみ」設定で快適に
- 「や」のフリックで「」が入力できる
便利機能:
- ユーザー辞書でよく使う単語を登録
- 手書き入力で読めない漢字を調べられる(iOS 17以降)
- なぞり入力で高速タイピング(iOS 18以降)
日本語入力は毎日使う機能なので、自分に合った設定を見つけることで作業効率が大きく変わります。
最初は慣れないかもしれませんが、フリック入力は練習すればすぐに上達します。ぜひ今日から試してみてください。快適な文字入力ライフを!


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