「ホームボタンが反応しなくなった!」
「新しいiPhoneにはホームボタンがなくて使いにくい…」
「ホームボタンってどんな使い方があるの?」
iPhoneを使っていて、こんな悩みはありませんか?
初代iPhoneから長年親しまれてきたホームボタン。実は1回押し、2回押し、長押しなど、様々な機能があるんです。でも、iPhone X以降の機種ではホームボタンが廃止され、操作方法が大きく変わりました。
この記事では、ホームボタンの基本的な使い方から、ホームボタンがない機種での操作方法、壊れた時の対処法、仮想ホームボタンの設定方法まで、すべて詳しく解説していきます。
ホームボタンをもっと便利に使いこなしましょう!
ホームボタンとは? どんなボタンなの?

ホームボタンとは、iPhoneの画面下部にある丸いボタンのことです。
初代iPhoneから搭載されていた、iPhoneの象徴ともいえるボタンでした。
ホームボタンがある機種・ない機種
ホームボタンがある機種
- iPhone 8 / 8 Plus まで
- iPhone SE(第1世代、第2世代、第3世代)
これらの機種には、画面下部の中央に物理的なホームボタンがあります。
ホームボタンがない機種
- iPhone X 以降
- iPhone 11、12、13、14、15、16 シリーズ
これらの機種では、ホームボタンが廃止され、全画面ディスプレイになっています。
ホームボタンの進化
初代〜iPhone 6s:物理ボタン
実際に押し込むことができる、本物のボタンでした。押すとカチッという感触がありました。
iPhone 7以降:感圧式ボタン
iPhone 7からは、実際には押し込めない「感圧式」のボタンになりました。
押すと振動(Taptic Engine)で押した感覚を再現するようになっています。本当は押し込んでいないのに、押した感じがするんですね。
iPhone 5s以降:Touch ID搭載
iPhone 5sからは、指紋認証機能「Touch ID」が搭載され、指を置くだけでロック解除や支払いができるようになりました。
ホームボタンの基本的な使い方7つ
ホームボタンには、押し方によって様々な機能があります。
1. 1回押し:ホーム画面に戻る
最も基本的な機能
どんなアプリを開いていても、ホームボタンを1回押せばホーム画面に戻ります。
「どこに行ったかわからなくなった!」という時は、とりあえずホームボタンを押せば大丈夫です。
ホーム画面が複数ページある場合
ホーム画面の2ページ目や3ページ目にいる場合、ホームボタンを1回押すと1ページ目(最初のページ)に移動します。
2. 2回押し:アプリスイッチャーを表示
素早く2回押す(ダブルクリック)
ホームボタンを素早く2回押すと、アプリスイッチャー(マルチタスク画面)が表示されます。
最近使ったアプリが一覧で表示され、タップすれば素早くアプリを切り替えられます。
アプリスイッチャーでできること
- 最近使ったアプリに素早く切り替え
- アプリを上にスワイプして終了
- 左右にスワイプして他のアプリを表示
アプリを完全に終了したい時は、アプリスイッチャーを表示して、終了したいアプリを上にスワイプします。
3. 長押し:Siriを起動
ホームボタンを長押し
ホームボタンを2〜3秒間長押しすると、Siriが起動します。
「Hey Siri」と声をかけるのが恥ずかしい時や、音声が出せない状況では、ホームボタン長押しが便利です。
「Siriに話しかける」をオフにしている場合
設定で「Siriに話しかける」をオフにしている場合は、文字入力でSiriに質問できます。
静かな場所や公共の場で使えるので便利ですね。
4. 2回軽くタップ:簡易アクセス(iPhone 6以降)
画面を下に移動する
iPhone 6以降の大画面モデルでは、ホームボタンを軽く2回タップ(押し込まずに触れるだけ)すると、画面全体が半分下に移動します。
これを「簡易アクセス」または「リーチャビリティ」といいます。
どんな時に便利?
片手でiPhoneを持っているとき、画面上部のボタンに指が届かないことがありますよね。
簡易アクセスを使えば、画面が下に降りてくるので、親指だけで画面上部をタップできます。
元に戻す方法
もう一度ホームボタンを軽く2回タップするか、画面の空いている部分をタップすれば元に戻ります。
5. 3回押し:アクセシビリティショートカット
トリプルクリックで特殊機能を呼び出し
ホームボタンを素早く3回押すと、あらかじめ設定した機能を呼び出せます。
設定できる機能
- AssistiveTouch
- 色を反転
- VoiceOver
- ズーム機能
- 拡大鏡
- ホワイトポイントを下げる
など
設定方法
- 「設定」→「アクセシビリティ」
- 一番下にある「ショートカット」をタップ
- トリプルクリックで呼び出したい機能を選択
6. 指を置く:Touch IDでロック解除・認証
iPhone 5s以降の機能
ホームボタンに指を置くだけで、以下のことができます。
できること
- iPhoneのロック解除
- App Storeでアプリをダウンロード
- Apple Payでの支払い
- パスワード入力の代わり
指紋認証なので、パスコードを入力する手間が省けてとても便利です。
7. スリープ解除
画面が消えている時にホームボタンを押す
iPhoneがスリープ状態(画面が消えている)の時、ホームボタンを1回押すと画面が点灯します。
サイドボタン(電源ボタン)でも同じことができますが、ホームボタンの方が押しやすいという人も多いです。
ホームボタンがない機種での操作方法
iPhone X以降の機種にはホームボタンがありません。でも大丈夫、ジェスチャー操作で同じことができます。
ホーム画面に戻る
画面下から上にスワイプ
どんなアプリを開いていても、画面の一番下から上に指をスライドさせるとホーム画面に戻れます。
ポイントは、画面の外側(本体の枠)から上に向かってスワイプすることです。
アプリスイッチャーを表示
画面下から上にスワイプして止める
画面下から上にスワイプして、画面の真ん中あたりで指を止めると、アプリスイッチャーが表示されます。
最近使ったアプリが一覧で表示されるので、左右にスワイプして切り替えたいアプリをタップします。
Siriを起動
サイドボタンを長押し
ホームボタンがない機種では、サイドボタン(電源ボタン)を長押しするとSiriが起動します。
もちろん「Hey Siri」と声をかける方法も使えます。
スリープ解除
画面をタップまたはサイドボタンを押す
画面をタップするか、サイドボタンを押せば画面が点灯します。
iPhone X以降は「手前に傾けてスリープ解除」機能もあるので、iPhoneを持ち上げるだけで画面が点灯します。
仮想ホームボタン(AssistiveTouch)の設定方法

ホームボタンが壊れた時や、ホームボタンがない機種で使いたい時に便利なのが「AssistiveTouch」です。
画面上に仮想のホームボタンを表示して、ホームボタンと同じ機能が使えます。
AssistiveTouchとは?
AssistiveTouch(アシスティブ・タッチ)は、画面上に表示される丸いボタンのこと。
このボタンをタップすることで、様々な操作を簡単に実行できます。
こんな時に便利
- ホームボタンが壊れた
- ホームボタンの使用頻度を減らしてiPhoneを長持ちさせたい
- ホームボタンがない機種で、ホームボタンのような操作感が欲しい
- スクリーンショットを簡単に撮りたい
AssistiveTouchの設定方法
基本設定
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「タッチ」をタップ
- 「AssistiveTouch」をタップ
- 「AssistiveTouch」をオンにする
これだけで、画面上に半透明の丸いボタンが表示されます。
ホームボタンとして使えるようにカスタマイズ
シングルタップでホーム画面に戻れるように設定
- 「AssistiveTouch」設定画面で「最上位レベルのメニューをカスタマイズ」をタップ
- 「−」ボタンを押してアイコンを1つに減らす
- 残った1つのアイコンをタップ
- 「ホーム」を選択
- 「完了」をタップ
これで、AssistiveTouchボタンをタップするだけでホーム画面に戻れるようになります。
カスタムアクションの設定
ダブルタップや長押しにも機能を割り当てる
- 「AssistiveTouch」設定画面に戻る
- 「カスタムアクション」の項目を開く
- 「シングルタップ」「ダブルタップ」「長押し」それぞれに機能を割り当て
おすすめの設定
- シングルタップ:ホーム
- ダブルタップ:App Switcher(アプリスイッチャー)
- 長押し:Siri
これで、本物のホームボタンと同じように使えます!
ボタンの見た目をカスタマイズ
不透明度を調整
ボタンが邪魔に感じる場合は、透明度を調整できます。
- 「AssistiveTouch」設定画面で「待機状態の不透明度」をタップ
- スライダーで透明度を調整(15%〜100%)
透明度を下げれば、普段は目立たなくなります。
ボタンの位置を変更
ボタンは画面上を自由に移動できます。
ボタンをドラッグ(長押ししながら指を動かす)すれば、好きな位置に配置できます。画面の端にピタッとくっつくので、邪魔になりません。
AssistiveTouchをもっと便利に使う方法
基本設定だけでも十分便利ですが、さらに活用する方法があります。
トリプルクリックで素早くオン/オフ
必要な時だけ表示する
AssistiveTouchボタンを常に表示しておくのは邪魔という人は、必要な時だけ表示できます。
設定方法
- 「設定」→「アクセシビリティ」
- 一番下の「ショートカット」をタップ
- 「AssistiveTouch」を選択
これで、ホームボタン(またはサイドボタン)をトリプルクリックするだけで、AssistiveTouchのオン/オフを切り替えられます。
背面タップで呼び出す(iPhone 8以降)
iPhoneの背面をタップしてAssistiveTouchを表示
iOS 14以降のiPhone 8以降の機種では、iPhoneの背面をタップして機能を呼び出せます。
設定方法
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」
- 「背面タップ」をタップ
- 「ダブルタップ」または「トリプルタップ」を選択
- 「AssistiveTouch」を選択
これで、iPhoneの背面を2回(または3回)タップするだけで、AssistiveTouchボタンを表示できます。
コントロールセンターに追加
より素早くアクセス
- 「設定」→「コントロールセンター」
- 「コントロールをカスタマイズ」をタップ
- 「アクセシビリティのショートカット」の「+」をタップ
これで、コントロールセンターからワンタップでAssistiveTouchを呼び出せます。
ホームボタンが反応しない・壊れた時の対処法
ホームボタンが効かなくなってしまった時の対処法を紹介します。
対処法1: iPhoneを再起動する
一時的な不具合の場合、再起動で直ることがあります。
ホームボタンあり機種の再起動方法
- サイドボタン(または上部のボタン)を長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたらスライド
- 完全に電源が切れたら、再びサイドボタンを長押しして起動
対処法2: AssistiveTouchを有効にする
前述の方法でAssistiveTouchを設定すれば、ホームボタンが壊れていても問題なく使えます。
修理に出すまでの応急処置として、または長期的な解決策としても有効です。
対処法3: ホームボタンの設定を確認
クリック間隔の設定
- 「設定」→「アクセシビリティ」
- 「ホームボタン」をタップ
- 「クリックの間隔」を「遅く」または「最も遅く」に変更
反応が悪いだけで、完全に壊れているわけではない場合、この設定で改善することがあります。
対処法4: ホームボタンの振動(触覚)を調整
iPhone 7以降の感圧式ホームボタンの場合
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「ホームボタン」
- 「ホームボタンの触覚」をタップ
- 1、2、3のいずれかを選んで試す
押した感じが変わるので、使いやすい設定を選びましょう。
対処法5: Lightningコネクタを掃除する
意外な原因
ホームボタンとLightningコネクタ(充電口)は内部で繋がっているため、充電口にホコリやゴミが溜まっているとホームボタンの反応が悪くなることがあります。
やわらかい布や綿棒で優しく掃除してみてください。
対処法6: Apple公式サポートに修理依頼
上記の方法で直らない場合は、物理的な故障の可能性が高いです。
修理先
- Apple Store(Genius Bar)
- Apple正規サービスプロバイダ
- 非正規の修理店
注意点
- Touch ID機能つきのホームボタンは、非正規店で修理すると指紋認証機能が使えなくなります
- Apple正規の修理でも、ホームボタンを交換すると指紋認証は使えなくなります
- iPhone 7以降は本体基盤とホームボタンが紐付けされているため、ホームボタン交換は非常に困難
ホームボタンの設定をカスタマイズ
ホームボタンをもっと使いやすくする設定があります。
クリック間隔を調整
ダブルクリックやトリプルクリックの反応速度を変更
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「ホームボタン」
- 「クリックの間隔」をタップ
- 「デフォルト」「遅く」「最も遅く」から選択
ダブルクリックのつもりがシングルクリックになってしまう人は、「遅く」に設定すると改善します。
Touch IDの指紋を追加・削除
複数の指を登録できる
Touch IDには最大5本の指を登録できます。
追加方法
- 「設定」→「Touch IDとパスコード」
- パスコードを入力
- 「指紋を追加」をタップ
- 画面の指示に従って指を何度かホームボタンに置く
左手の親指、右手の親指など、両方登録しておくと便利です。
ロック解除時の動作設定
指を置くだけでホーム画面まで進むか、ロック画面で止まるか
- 「設定」→「Touch IDとパスコード」
- 「指を当てて開く」のオン/オフを切り替え
オンにすると、Touch IDに指を置いただけでホーム画面まで進みます。
オフにすると、ロック画面で止まるので、通知を確認してからホーム画面に進めます。
よくある質問
Q1: ホームボタンがあるiPhoneとないiPhone、どちらが使いやすいですか?
A: 個人の好みによりますが、ホームボタンがある方がシンプルで直感的という声が多いです。特にスマホ初心者や高齢者には、「困ったらこのボタンを押せば戻れる」という安心感があります。一方、ホームボタンがない機種は、画面が大きく使えるメリットがあります。
Q2: ホームボタンは何回まで押せますか? 寿命はありますか?
A: Appleは公式に寿命を発表していませんが、一般的には数万回〜数十万回程度の耐久性があると言われています。iPhone 7以降の感圧式ボタンは、物理的に押し込むわけではないため、従来の物理ボタンよりも故障しにくいと考えられています。
Q3: AssistiveTouchを使うとバッテリーの減りが早くなりますか?
A: ごくわずかにバッテリーを消費しますが、体感できるほどの差はありません。気にする必要はないレベルです。
Q4: ホームボタンの修理費用はいくらですか?
A: Apple正規の修理では、機種や保証状況によって異なりますが、AppleCare+に加入していない場合、数千円〜数万円かかることがあります。非正規店では安く修理できることもありますが、Touch ID機能が使えなくなるデメリットがあります。
Q5: ホームボタンがないiPhoneに慣れるコツはありますか?
A: 最初の数日は戸惑うかもしれませんが、1週間も使えば慣れます。AssistiveTouchを一時的に使って、ジェスチャー操作を覚えていくのもおすすめです。慣れてきたらAssistiveTouchをオフにすれば良いでしょう。
Q6: Touch IDが反応しない時はどうすればいいですか?
A: 以下を試してください。①指とホームボタンが清潔で乾いているか確認、②別の登録済みの指で試す、③指紋を削除して再登録、④iPhoneを再起動。それでも直らない場合は、ハードウェアの故障の可能性があります。
Q7: ホームボタンを押してもバイブレーションしか反応しません
A: iPhone 7以降の感圧式ホームボタンの場合、iPhoneの電源が入っていない状態では反応しません。これは正常な動作です。電源を入れてから試してください。
Q8: ホームボタンのダブルクリックが反応しにくいです
A: 「設定」→「アクセシビリティ」→「ホームボタン」→「クリックの間隔」を「遅く」に設定してみてください。また、ゆっくりすぎると反応しないので、適度な速さで2回押すのがコツです。
Q9: AssistiveTouchボタンが画面の邪魔になります
A: ボタンは画面の端にドラッグして移動できます。また、「待機状態の不透明度」を下げれば目立たなくなります。必要な時だけ表示したい場合は、トリプルクリックでオン/オフできるように設定しましょう。
Q10: 次期iPhone SEにはホームボタンは残りますか?
A: 2024年時点の情報では、次世代iPhone SEでもホームボタンが廃止される可能性が高いと言われています。ただし、Appleからの正式発表はまだないため、確実なことは分かりません。
まとめ: ホームボタンを使いこなして快適なiPhoneライフを
iPhoneのホームボタンについて、基本的な使い方から応用テクニック、トラブル対処法まで詳しく解説してきました。
最後にもう一度、重要なポイントをまとめておきますね。
ホームボタンの主な機能
- 1回押し:ホーム画面に戻る
- 2回押し:アプリスイッチャー表示
- 長押し:Siri起動
- 2回軽くタップ:簡易アクセス(画面下移動)
- 3回押し:アクセシビリティショートカット
- 指を置く:Touch IDでロック解除・認証
ホームボタンがない機種の操作
- ホーム画面に戻る:画面下から上にスワイプ
- アプリスイッチャー:画面下から上にスワイプして止める
- Siri起動:サイドボタン長押し
仮想ホームボタン(AssistiveTouch)の設定
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」
- 「最上位レベルのメニューをカスタマイズ」でアイコンを1つに
- 「ホーム」を選択
- カスタムアクションでダブルタップ、長押しも設定
ホームボタンが壊れた時の対処法
- iPhoneを再起動
- AssistiveTouchを有効化
- クリック間隔の設定を調整
- Lightningコネクタを掃除
- それでもダメならApple公式サポートへ
ホームボタンは、iPhoneを使う上で最も重要なボタンの一つです。
基本的な使い方をマスターするのはもちろん、AssistiveTouchやアクセシビリティ機能を活用すれば、さらに便利に使えます。
ホームボタンが壊れてしまっても、AssistiveTouchがあれば問題なく使い続けられるので安心してください。
ぜひこの記事を参考に、あなたのiPhoneをもっと快適に使いこなしてくださいね!

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