図書館やカフェで作業している時、電車で移動中、会議室で休憩時間を計りたい時…。
「iPhoneのタイマーを使いたいけど、音は鳴らしたくない。バイブレーション(振動)だけで通知してほしい」と思ったことはありませんか?
実は、iPhoneのタイマー機能には標準で「音なし・バイブのみ」の設定がありません。これが多くのユーザーを困らせているポイントなんです。
でも、ご安心ください。いくつかの方法を使えば、タイマーをバイブのみで使うことができるんですよ。
今回は、iPhoneのタイマーをバイブレーションのみにする方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。アラーム機能との違いや、おすすめの無料アプリも紹介しますね。
「静かな場所でもタイマーを気兼ねなく使いたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
アラームとタイマーの違い【重要】

まず最初に、アラームとタイマーの違いを確認しておきましょう。
アラームは「音なし・バイブのみ」が標準機能
iPhoneのアラーム機能は、標準で「音なし・バイブレーションのみ」の設定ができます。
時計アプリのアラーム設定で、サウンドを「なし」に設定するだけでOKです。とても簡単ですよね。
タイマーには「なし」の選択肢がない
一方、タイマー機能には「なし」という選択肢がありません。
タイマー終了時の音を選ぶ画面を見ると、一番下にあるのは「再生停止」だけ。「なし」がないんです。
「再生停止」は、音楽再生中にタイマーが終了したら自動的に音楽を停止する機能です。寝る前に音楽を聴きながら眠る時などに便利ですが、バイブのみで通知してくれるわけではありません。
なぜタイマーには「なし」がないのか
Appleがなぜタイマーに「なし」の選択肢を用意していないのかは、公式には明らかにされていません。
多くのユーザーから要望が出ているものの、現時点では改善されていないのが現状です。
タイマーをバイブのみにする3つの方法
それでは、iPhoneのタイマーをバイブレーションのみで使う方法を3つ紹介します。
方法1:無料アプリを使う【おすすめ】
最も簡単で確実な方法は、バイブレーション専用のタイマーアプリを使うことです。
おすすめアプリ1:VibeAlarm(バイブアラーム)
- 完全無料
- シンプルで使いやすい
- アラームとタイマーの両方に対応
- 秒単位で設定可能
- バックグラウンドでも通知
おすすめアプリ2:Vibration Alarm Clock & Timer
- 完全無料
- ダークモード対応
- 繰り返し設定が可能
- カウントダウンタイマー機能
- バックグラウンド通知対応
アプリの使い方(VibeAlarmの例)
- App Storeから「VibeAlarm」をダウンロード
- アプリを開いて「Timer」タブをタップ
- 時間・分・秒を設定
- 緑色の「Start」ボタンをタップ
これだけで、音なし・バイブのみのタイマーが使えます。とても簡単ですよね。
メリット
- 設定が簡単
- 無料で使える
- すぐに使い始められる
- 純正アプリと併用できる
デメリット
- 別のアプリをインストールする必要がある
- 純正の時計アプリから直接使えない
方法2:無音の着信音を作成する【中級者向け】
iPhoneのGarageBandアプリを使って、無音の着信音を自作する方法です。
必要なもの
- GarageBand(無料、iPhoneにプリインストール)
手順
ステップ1:GarageBandを開く
ホーム画面からGarageBandアプリを開きます。削除してしまった場合は、App Storeから無料で再ダウンロードできます。
ステップ2:新規プロジェクトを作成
- 「+」ボタンをタップして新規作成
- 「AUDIO RECORDER」を選択
- トラックコントロールメニュー(アイコン)をタップ
- トラック音量を最小まで下げる
ステップ3:無音を録音
- 赤い録音ボタンをタップ
- 5秒ほど何もせず待つ(この間、iPhoneから音が出ないようにする)
- 四角い停止ボタンをタップ
ステップ4:着信音として保存
- 左上の「▼」をタップして「My Songs」に戻る
- 作成したトラックを長押し
- 「共有」をタップ
- 「着信音」を選択
- 名前を付けて(例:「無音」)「書き出し」をタップ
- 「着信音として使用」をタップ
ステップ5:タイマーに設定
- 時計アプリを開く
- 「タイマー」タブを選択
- 「タイマー終了時」をタップ
- 作成した無音の着信音を選択
これで、タイマーが終了してもバイブレーションのみが作動するようになります。
メリット
- 純正の時計アプリで使える
- 追加アプリが不要
- 一度作れば何度でも使える
デメリット
- 初回の設定に手間がかかる
- GarageBandの使い方に慣れる必要がある
方法3:iTunesで無音ファイルを同期する【パソコン必要】
パソコンを持っている方は、iTunesを使って無音の着信音をiPhoneに入れる方法もあります。
手順の概要
- パソコンで無音の音源ファイルをダウンロード
- iTunesに取り込む
- ファイル形式を.m4rに変換
- iPhoneと同期
この方法は手順が複雑なので、パソコンの操作に慣れていない方には方法1または方法2をおすすめします。
アラームをバイブのみにする方法【参考】
タイマーではなくアラームをバイブのみにしたい場合は、標準機能で簡単に設定できます。
手順
- 時計アプリを開く
- 「アラーム」タブを選択
- 「+」ボタンをタップ(または既存のアラームを編集)
- 時刻を設定
- 「サウンド」をタップ
- 「バイブレーション」で好みのパターンを選択
- 画面を下にスクロールして「なし」をタップ
- 左上の「戻る」をタップ
- 右上の「保存」をタップ
これで、音なし・バイブレーションのみのアラームが設定できます。
バイブレーションが作動しない時の対処法

タイマーやアラームを設定したのに、バイブレーションが作動しない場合の対処法を紹介します。
1. バイブレーション設定を確認する
iPhoneのバイブレーション設定がオフになっている可能性があります。
確認方法
- 設定アプリを開く
- 「サウンドと触覚」(または「サウンド」)をタップ
- 「バイブレーション」の項目を確認
以下の2つがオンになっているか確認してください
- 「着信スイッチ選択時」
- 「サイレントスイッチ選択時」
どちらもオンにしておくと、サイレントモード(マナーモード)のオン・オフに関わらず、バイブレーションが作動します。
2. 触覚の設定を確認する
「触覚」の設定が「再生しない」になっていると、バイブレーションが作動しません。
確認方法
- 設定アプリを開く
- 「サウンドと触覚」をタップ
- 一番上の「触覚」をタップ
- 「常に再生」を選択
これで、サイレントスイッチの状態に関わらず、バイブレーションが作動するようになります。
3. システムハプティクスを確認する
iOS 13以降では、「システムハプティクス」がオフになっているとバイブレーションが作動しません。
確認方法
- 設定アプリを開く
- 「サウンドと触覚」をタップ
- 「システムハプティクス」がオンになっているか確認
4. アクセシビリティのバイブレーション設定を確認する
アクセシビリティのバイブレーション設定もチェックしましょう。
確認方法
- 設定アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「タッチ」をタップ
- 「バイブレーション」がオンになっているか確認
5. サイレントスイッチの位置を確認する
iPhoneの左側面にあるサイレントスイッチの位置も確認してください。
- オレンジ色が見える:サイレントモードON(消音モード)
- オレンジ色が見えない:サイレントモードOFF(着信モード)
バイブレーション設定によっては、サイレントスイッチの位置によってバイブが作動しないことがあります。
タイマーとアラームの違いを活用する
「5分後にバイブで通知してほしい」という場合、実はアラームを使うという選択肢もあります。
アラームを「今から5分後」に設定する
タイマーの代わりにアラームを使えば、標準機能でバイブのみの設定ができます。
例:今から5分後に通知してほしい場合
- 現在時刻を確認(例:14:30)
- アラームを14:35に設定
- サウンドを「なし」、バイブレーションを「あり」に設定
この方法なら、追加アプリも無音ファイルも不要です。
タイマーとアラームの使い分け
タイマーが向いている場面
- 料理の時間を計る
- 勉強や作業の時間を区切る
- 繰り返し使う短い時間計測
アラームが向いている場面
- 特定の時刻に通知が欲しい
- バイブのみで通知したい
- 毎日決まった時間に通知が欲しい
どちらも一長一短があるので、状況に応じて使い分けましょう。
バイブのみタイマーの活用シーン
バイブレーションのみのタイマーは、こんな場面で活躍します。
図書館やカフェでの作業
静かな場所で作業時間を区切りたい時、音が鳴ると周りに迷惑がかかりますよね。
バイブのみのタイマーなら、周りを気にせず集中力を保てます。
電車での移動中
「乗り過ごし防止のために、目的駅の5分前にタイマーをかけたい」という時に便利です。
音が鳴らないので、他の乗客に迷惑をかけません。
会議中の休憩時間管理
会議の休憩時間を計る時、音が鳴ると会議室全体に響いてしまいます。
バイブのみなら、自分だけに通知できます。
プレゼンテーション中
プレゼンや講演の時間配分を管理したい時、音が鳴ると聞き手の集中を妨げてしまいます。
ポケットに入れたiPhoneがバイブで知らせてくれれば、スムーズに時間管理できますよ。
仮眠やパワーナップ
職場や図書館で短時間の仮眠を取りたい時、音が鳴ると恥ずかしいですよね。
バイブのみなら、周りに気づかれずに起きられます。
よくある質問
タイマーのバイブ設定について、よく聞かれる質問にお答えします。
Q1:タイマーに「なし」の選択肢が追加される予定はある?
Appleからは公式なアナウンスはありません。
多くのユーザーから要望が出ているので、将来のiOSアップデートで追加される可能性はありますが、現時点では不明です。
Q2:消音モード(サイレントモード)でもタイマーは鳴る?
はい、鳴ります。
iPhoneのタイマーとアラームは、消音モードやおやすみモードでも音が鳴る仕様になっています。これは「重要な通知を見逃さないため」の設計です。
ただし、サードパーティアプリのタイマーは、消音モードで音が鳴らない場合があるので注意してください。
Q3:無音の着信音を作ると、新しいタイマーも自動的に無音になる?
はい、なります。
一度タイマー終了時の音を無音に設定すると、次回以降のタイマーもすべて無音になります。
音ありに戻したい場合は、手動で設定を変更する必要があるので注意しましょう。
Q4:バイブレーションの強さは調整できる?
残念ながら、iPhoneのバイブレーションの強さ(振動の強度)は調整できません。
ただし、バイブレーションのパターンは変更できます。短い振動、長い振動、複数回の振動など、さまざまなパターンから選べますよ。
Q5:カスタムバイブレーションは作れる?
はい、作れます。
アラーム設定の「バイブレーション」画面で「新規バイブレーションを作成」を選ぶと、自分だけのオリジナルパターンを作成できます。
画面をタップした通りに振動するので、自分が気づきやすいパターンを作ってみましょう。
Q6:おすすめのバイブレーションパターンは?
目的によって異なりますが、以下がおすすめです。
- 確実に気づきたい場合:「アラート」「SOS」など、繰り返しが多いパターン
- 優しく通知してほしい場合:「クイック」「ハートビート」など、短いパターン
- 重要度を区別したい場合:時間帯や用途ごとに異なるパターンを設定
いくつか試してみて、自分に合ったパターンを見つけてくださいね。
まとめ
iPhoneのタイマーをバイブレーションのみにする方法、いかがでしたか?
標準機能では「音なし・バイブのみ」の設定ができないのは不便ですが、工夫次第で実現できます。
この記事のポイント
✓ タイマーには標準で「なし」の選択肢がない(アラームにはある)
✓ 無料アプリ(VibeAlarm等)を使うのが最も簡単
✓ GarageBandで無音の着信音を作る方法もある
✓ アラームを「今から○分後」に設定する方法も便利
✓ バイブレーション設定がオフだと作動しないので要確認
✓ 消音モードでもタイマーとアラームは鳴る
✓ 図書館、電車、会議中など、静かな場所で活躍する
おすすめの方法
- 手軽さ重視:無料アプリ(VibeAlarm)を使う
- 純正アプリで使いたい:GarageBandで無音着信音を作成
- すぐに使いたい:アラームを「今から○分後」に設定
バイブレーションのみのタイマーは、周りに気を遣う必要がある場面で本当に便利です。
図書館で勉強中、カフェで作業中、電車で移動中など、音を出せない環境でも気兼ねなくタイマーが使えるようになりますよ。
自分のライフスタイルに合った方法を選んで、ぜひ試してみてくださいね。静かな環境でも、効率的に時間管理ができるようになるはずです!

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