「ロック画面の時計、もう少し下にずらしたい」「壁紙と時計が重なって見づらい」
iPhoneのロック画面で、時計の位置が気になったことはありませんか?
残念ながら、iPhoneの時計位置は自由に動かせません。でも、諦めるのはまだ早いです!
この記事では、時計の見た目を変える方法から、ウィジェットを使った裏技、被写界深度エフェクトを活用したおしゃれなカスタマイズまで、わかりやすく解説していきます。
結論:時計の位置は変更できない
まず、重要なポイントからお伝えします。
iPhoneの時計位置は固定されている
ロック画面
- 時計は画面上部中央に固定
- 上下左右に移動することはできない
- iOS 16以降も、位置変更機能は実装されていない
ホーム画面
- 標準の時計アプリでは時刻表示なし
- ウィジェットを使えば位置調整が可能
なぜ位置を変えられないのか?
AppleのUI設計思想として、ロック画面の時計位置は統一されています。
理由
- ユーザー体験の一貫性を保つため
- 視認性を最優先した設計
- Face IDやカメラとのバランス
Androidスマホと違い、iPhoneは自由度よりも洗練されたデザインを重視しています。
ロック画面の時計をカスタマイズする方法
位置は変えられませんが、見た目は大きく変更できます。
時計のフォント・色・太さを変更
iOS 16以降、ロック画面の時計をカスタマイズできるようになりました。
手順
- ロック画面を長押し
- 「カスタマイズ」をタップ(iOS 18未満は「ロック画面」をタップ)
- 時計が表示されている部分をタップ
- 以下を変更:
- フォントの種類(複数のスタイル)
- フォントの太さ(スライダーで調整)
- フォントの色(カラーパレットから選択)
- 右上の「完了」をタップ
時計の質感を変更(iOS 18以降)
iOS 18(iOS 26)では、時計の質感も変更できます。
2つの質感
ガラス(Glass)
- 透明感のある質感
- 背景が透けて見える
- iOS 18の新しいデザイン言語
ソリッド(Solid)
- 従来の不透明な質感
- はっきりとした表示
変更方法
- ロック画面カスタマイズ画面で時計をタップ
- 画面下部の「ガラス」または「ソリッド」を選択
時計のサイズを変更(iOS 18以降)
iOS 18では、初めて時計のサイズ調整が可能になりました。
重要な条件
- 「ガラス」質感を選択していること
- 一番左のフォント(デフォルト)を使用していること
- 壁紙に十分な空きスペースがあること
サイズ変更の手順
- ロック画面カスタマイズ画面で時計をタップ
- 「ガラス」を選択
- 一番左のフォントを選択
- 時計の右下に表示される丸いハンドルをドラッグ
- 下にドラッグすると時計が大きくなる
- 上にドラッグすると時計が小さくなる
- 「完了」をタップ
注意点
- すべての壁紙でサイズ変更できるわけではない
- 被写体が上部を占める写真では、ハンドルが表示されない場合がある
- 複雑なフォントやウィジェットが多いと調整できないことがある
時計の色を壁紙に合わせる
時計の色は、壁紙に応じて自動的に白または黒に切り替わります。
でも、手動で好きな色に変更することもできます。
カラーパレット
- 単色(レッド、ブルー、グリーン、イエローなど)
- グラデーション
- 虹色
- カスタム色(スライダーで作成)
透明度の調整
カラー選択画面で、透明度スライダーを調整すれば、時計を目立たなくすることもできます。
時計を目立たなくする方法
時計の位置は変えられませんが、目立たなくすることは可能です。
方法1:背景と同化させる
- 壁紙と同じ系統の色を選ぶ
- 透明度を上げる
- 薄いフォントを選ぶ
方法2:被写界深度エフェクトを使う
写真の被写体を時計の前に浮き出させて、時計を隠す方法です(後述)。
被写界深度エフェクトで時計を隠す
iOS 16以降の人気機能、被写界深度エフェクトを使えば、おしゃれなロック画面が作れます。
被写界深度エフェクトとは?
写真の被写体(人物や建物)が、時計の前に浮き出て見える3D効果です。
時計が被写体の後ろに隠れるため、まるで写真が立体的になったように見えます。
対応機種
- iPhone XS以降
- iPhone SE(第2世代)以降
設定方法
準備:適した写真を用意
- ポートレートモードで撮影した写真
- 被写体がはっきりしている写真(人物、ペット、建物など)
- 被写体が中央にある写真
手順
- ロック画面を長押し
- 「カスタマイズ」をタップ
- 「ロック画面」をタップ
- 写真を選択または追加
- 2本の指で写真を拡大・縮小して、被写体が時計と重なるように調整
- 右下の「…」(または画面下部)をタップ
- 「被写界深度エフェクト」をオンにする
- 「完了」をタップ
注意点
- 被写体がはっきりしていないと、エフェクトが適用されない
- 時計と被写体が重なっている必要がある
- 自動認識のため、すべての写真で機能するわけではない
おすすめの被写体
うまくいきやすい被写体
- 人物(顔や全身)
- ペット(犬、猫など)
- 建物(タワー、高層ビル)
- 車やバイク
- 花やオブジェ
うまくいきにくい被写体
- 風景写真(被写体が明確でない)
- 複数の被写体が散らばっている写真
- 被写体と背景の境界が不明瞭な写真
ウィジェットを使った裏技
ロック画面のウィジェットエリアに時計を追加することで、擬似的に時計の位置を変えられます。
仕組み
- 標準の時計を目立たなくする(背景と同化)
- ウィジェットエリアに別の時計を配置
- 見た目上、時計が下に移動したように見える
おすすめアプリ:WidgetClub
特徴
- ロック画面ウィジェット作成アプリ
- 時計ウィジェットを自由にデザイン
- 700万ダウンロード超えの人気アプリ
手順
- App StoreでWidgetClubをダウンロード
- アプリ内で時計ウィジェットを作成
- ロック画面カスタマイズ画面でウィジェットを追加
- 標準の時計を目立たなくする(透明度を上げる)
注意点
- 2つの時計が表示される(標準時計とウィジェット時計)
- 標準時計を完全に消すことはできない
その他のウィジェットアプリ
Widgets 17
- ライブアクティビティ機能を使った時計表示
- 動的な時計ウィジェット
Clock Widget: Custom Clock
- シンプルで洗練されたデザイン
- 日付・曜日も表示可能
Color Widgets
- 時計・日付・バッテリー表示をまとめてカスタマイズ
- カラフルなデザイン
Widgy
- 最も自由度が高い
- 背景画像の上に時計を自由配置
ホーム画面の時計をカスタマイズ
ホーム画面では、ウィジェットを使えば時計の位置を自由に変更できます。
時計ウィジェットの追加
手順
- ホーム画面を長押し
- 左上の「+」をタップ
- 「時計」を選択(または他のウィジェットアプリ)
- ウィジェットサイズを選択(小・中・大)
- 「ウィジェットを追加」をタップ
- 好きな位置にドラッグ
ウィジェットのサイズ
小(2×2)
- シンプルな時刻表示
- アプリアイコン4個分のスペース
中(4×2)
- 時刻+日付+曜日
- アプリアイコン8個分のスペース
大(4×4)
- 時刻+日付+世界時計
- アプリアイコン16個分のスペース
複数の時計ウィジェット
世界時計として、複数の時計ウィジェットを配置することもできます。
使い道
- 日本時間とニューヨーク時間
- 自宅と出張先の時間
- 複数の国の時差確認
スタンバイモードの時計
iOS 17以降では、「スタンバイモード」で大きな時計を表示できます。
スタンバイモードとは?
iPhoneを横向きにして充電中、自動的に大きな時計やウィジェットを表示するモードです。
対応機種
- iPhone 14 Pro以降(常時表示ディスプレイ対応機種で常時表示)
- その他のiPhone(画面タップで表示)
スタンバイモードの起動方法
手順
- iPhoneを充電ケーブルに接続
- iPhoneを横向き(ランドスケープモード)に置く
- スタンドなどで画面を立てかける
自動的にスタンバイモードになります。
時計のスタイル変更
スタンバイモードでは、5つの時計スタイルから選べます。
スタイル一覧
- デジタル:シンプルなデジタル表示
- アナログ:従来の時計盤
- ワールド:世界時計
- ソーラー:太陽の位置を表示
- フロート:大きなバブル数字
スタイル変更方法
- スタンバイモード中に右にスワイプして時計画面を表示
- 上下にスワイプでスタイル変更
- 時計を長押ししてカスタマイズ
時計の色変更
手順
- 時計を長押し
- 右下の白いボタンをタップ
- カラースウォッチから好きな色を選択
- 右上の「×」をタップ
- 「完了」をタップ
よくある質問
時計の位置を画面下部に移動できる?
いいえ、できません。
iPhoneの標準機能では、時計は常に画面上部中央に固定されています。
ウィジェットを使った裏技で、見た目上下に配置することは可能です。
時計を完全に非表示にできる?
完全に消すことはできませんが、目立たなくすることは可能です。
方法
- 背景と同じ色の時計にする
- 透明度を最大にする
- 被写界深度エフェクトで隠す
Androidみたいに自由に配置できない?
iPhoneは、デザインの一貫性を重視しているため、時計位置の自由度は制限されています。
これはAppleの設計思想で、ユーザー体験を統一するためです。
時計が薄く見えて読みづらい
原因
壁紙と時計の色が似ている
解決方法
- 時計の色を変更(白→黒、または逆)
- 壁紙を変更
- フォントを太くする
時計のサイズ変更ができない
確認すべきポイント
- iOS 18以降にアップデートしているか
- 「ガラス」質感を選択しているか
- 一番左のフォントを使用しているか
- 壁紙に十分な空きスペースがあるか
これらの条件を満たしていないと、サイズ変更のハンドルが表示されません。
ウィジェットエリアと時計の位置を入れ替えられる?
いいえ、できません。
- 時計エリア:画面上部
- ウィジェットエリア:時計の下
この配置は固定されており、入れ替えることはできません。
脱獄(Jailbreak)すれば位置を変えられる?
技術的には可能ですが、推奨しません。
脱獄のリスク
- セキュリティリスクの増大
- Appleのサポート対象外
- 不具合や動作不良の可能性
- 最新iOSにアップデートできない
時計の秒表示はできる?
ロック画面では秒表示できませんが、以下の方法があります:
方法1:ウィジェット
秒表示対応のウィジェットアプリを使用
方法2:スタンバイモード
一部の時計スタイルで秒表示あり
方法3:時計アプリ
標準の時計アプリで秒表示を確認
カスタマイズのコツとアイデア
見た目を最大限活用するためのヒントです。
壁紙と時計のバランス
おすすめの組み合わせ
明るい壁紙
- 黒または濃い色の時計
- はっきりしたフォント
暗い壁紙
- 白または明るい色の時計
- 細めのフォントでも見やすい
カラフルな壁紙
- 壁紙の補色(反対色)を使用
- グラデーションの時計もおしゃれ
フォント選びのポイント
視認性重視
- 太めのフォント
- シンプルなデザイン
- 一番左のデフォルトフォント
おしゃれ重視
- 細めのフォント
- 装飾的なデザイン
- カスタムフォント(サードパーティアプリ)
ウィジェットとの組み合わせ
時計の下にウィジェットを配置して、機能的なロック画面を作りましょう。
おすすめウィジェット
- 天気(気温と天気アイコン)
- カレンダー(予定の確認)
- リマインダー(タスク管理)
- バッテリー(充電状況)
集中モード別のロック画面
状況に応じて複数のロック画面を使い分けましょう。
仕事モード
- シンプルな時計
- カレンダーとリマインダーウィジェット
- 落ち着いた色合い
プライベートモード
- おしゃれな時計デザイン
- 写真ウィジェット
- カラフルな色使い
おやすみモード
- 控えめな時計(薄い色)
- 最小限のウィジェット
- 暗い壁紙
まとめ
iPhoneの時計位置は変更できませんが、工夫次第でおしゃれにカスタマイズできます。
重要なポイントをおさらいしましょう:
基本事実
- 時計の位置は固定(上下左右に移動不可)
- iOS 16以降、見た目のカスタマイズは可能
- ホーム画面はウィジェットで自由に配置
できるカスタマイズ
- フォントの変更(種類・太さ)
- 色の変更(カラーパレット・透明度)
- サイズの変更(iOS 18以降、条件あり)
- 質感の変更(ガラス/ソリッド、iOS 18以降)
裏技とテクニック
- 被写界深度エフェクトで時計を隠す
- ウィジェットアプリで別の時計を追加
- 壁紙と同化させて目立たなくする
- 集中モード別に複数のロック画面を使い分け
ホーム画面とスタンバイ
- ウィジェットで位置を自由に調整
- スタンバイモードで大きな時計表示
- 5つの時計スタイルから選択
時計の位置は変えられませんが、これらのテクニックを組み合わせれば、自分だけのオリジナルロック画面が作れます。
壁紙とのバランス、視認性、おしゃれさを考えながら、ぜひいろいろなカスタマイズに挑戦してみてください!

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