「通知が多すぎてうるさい!」「会議中に通知を止めたい」「夜は静かに過ごしたい」
iPhoneの通知が頻繁に届くと、集中力が途切れたり、ストレスを感じたりしますよね。
でも、iPhoneには通知を細かくコントロールする機能が豊富に用意されています。
この記事では、アプリごとの通知オフ設定から、時間指定での通知管理、特定の人からの通知のみ許可する方法まで、わかりやすく解説していきます。
アプリごとに通知をオフにする方法

まずは、特定のアプリからの通知を完全にオフにする基本的な方法を見ていきましょう。
設定アプリから通知をオフにする
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 通知をオフにしたいアプリを選択
- 「通知を許可」をオフにする
これで、そのアプリからの通知は一切表示されなくなります。
通知スタイルの一覧
「通知」の画面では、アプリが通知スタイル別に表示されています。
各アプリ名の下には、現在の通知設定(「ロック画面、通知センター、バナー」など)が表示されるので、一目で確認できます。
どのアプリの通知をオフにすべき?
おすすめ
- ゲームアプリ(プレイを促す通知が多い)
- ショッピングアプリ(セール情報など)
- ニュースアプリ(頻繁に更新される)
- SNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)
- 使っていないアプリ
オンのままにしておくべきアプリ
- メッセージ
- 電話
- メール(重要な連絡用)
- カレンダー
- リマインダー
- 緊急連絡用アプリ
通知の一部機能だけをオフにする
通知を完全にオフにすると不便なこともあります。
そんな時は、通知の一部機能だけをオフにしましょう。
通知の表示場所を制限する
設定方法
- 「設定」→「通知」
- 調整したいアプリをタップ
- 「通知」セクションで、以下を個別に設定:
- ロック画面
- 通知センター
- バナー
たとえば、ロック画面だけオフにすれば、他人に通知内容を見られる心配がなくなります。
通知音だけをオフにする
設定方法
- 「設定」→「通知」
- アプリを選択
- 「サウンド」をオフにする
これで、通知は表示されますが、音は鳴りません。
バッジ(赤い数字)をオフにする
アプリアイコンに表示される赤い数字(バッジ)が気になる場合は、個別にオフにできます。
設定方法
- 「設定」→「通知」
- アプリを選択
- 「バッジ」をオフにする
バナースタイルを変更する
バナー通知には2つのスタイルがあります:
一時的
数秒表示された後、自動的に消えます。
持続的
手動でスワイプして消すまで、画面上部に残ります。
変更方法
- 「設定」→「通知」
- アプリを選択
- 「バナースタイル」から「一時的」または「持続的」を選択
バイブレーションだけをオフにする
通知のバイブレーションのみをオフにしたい場合:
設定方法
- 「設定」→「サウンドと触覚」
- 「バイブレーション」セクションで以下をオフ:
- 着信スイッチ選択時
- サイレントスイッチ選択時
注意点
この設定は電話の着信時にも適用されます。
集中モードで通知を管理する
集中モード(旧:おやすみモード)を使えば、状況に応じて通知を柔軟にコントロールできます。
集中モードとは?
集中モードは、特定の時間帯や場所、アプリ使用時に、通知を自動的に制限する機能です。
以下のようなプリセットが用意されています:
- おやすみモード
- パーソナル
- 睡眠
- 仕事
- 運転中
おやすみモードの設定方法
手順
- 「設定」→「集中モード」
- 「おやすみモード」をタップ
- 必要に応じて以下を設定:
- 許可する連絡先
- 許可するアプリ
- スケジュール(時間指定)
- オプション
コントロールセンターから素早く有効化
手順
- コントロールセンターを開く
- iPhone X以降:画面右上から下にスワイプ
- iPhone 8以前:画面下から上にスワイプ
- 「集中モード」(三日月アイコン)をタップ
- 「おやすみモード」を選択
または、三日月アイコンを長押しして、時間や場所を指定することもできます。
カスタム集中モードを作成する
自分専用の集中モードを作ることもできます。
作成方法
- 「設定」→「集中モード」
- 右上の「+」をタップ
- プリセットから選ぶか、「カスタム」を選択
- 名前とアイコンを設定
- 許可する連絡先とアプリを設定
- スケジュールを設定(オプション)
使用例
- 「読書モード」:読書アプリを開いたときに自動起動
- 「ジムモード」:ジムの場所に着いたら自動起動
- 「全部オフモード」:すべての通知を完全にオフ
緊急連絡先からの着信を許可する
集中モード中でも、特定の人からの着信だけは受けたい場合:
設定方法
- 集中モード設定画面で「連絡先」をタップ
- 「連絡先から通知を許可」をタップ
- 「+」から連絡先を追加
繰り返しの着信を許可
同じ人から3分以内に2回目の着信があった場合、緊急と判断して着信を許可する設定もあります。
「設定」→「集中モード」→該当モード→「オプション」→「繰り返しの着信」をオン
通知センターから通知を管理する
通知センターから、手軽に通知設定を変更できます。
通知を左にスワイプ
手順
- 通知センターを開く(ロック画面または画面上部から下にスワイプ)
- 調整したい通知を左にスワイプ
- 以下のオプションから選択:
- 「管理」:通知設定を調整
- 「表示」:アプリを開く
- 「すべてクリア」:その通知をすべて削除
「管理」オプションの詳細
「管理」をタップすると、以下の選択肢が表示されます:
目立たない形で配信
通知は届きますが、ロック画面には表示されず、音も鳴りません。通知センターで確認できます。
オフにする
そのアプリからの通知を完全にオフにします。
設定
通知の詳細設定画面に移動します。
通知を一括削除する
手順
- 通知センターを開く
- 通知の「×」を長押し
- 「すべての通知を消去」をタップ
これで、すべての通知が一度に削除されます。
特定の連絡先からの通知をオフにする

LINEやメッセージで、特定の人からの通知だけをオフにしたい場合があります。
メッセージアプリの場合
手順
- 「メッセージ」アプリを開く
- 通知をオフにしたい会話を開く
- 画面上部の連絡先アイコンをタップ
- 「通知を非表示」をオンにする
これで、その人からのメッセージ通知は届かなくなります。
LINEの場合
手順
- LINEアプリを開く
- 通知をオフにしたいトークを開く
- 右上の「≡」(メニュー)をタップ
- 「通知オフ」をタップ
個別トークだけでなく、グループトークの通知もオフにできます。
通知のプレビューを非表示にする
通知の内容を他人に見られたくない場合、プレビューを非表示にできます。
プレビュー非表示の設定
手順
- 「設定」→「通知」
- 「プレビューを表示」をタップ
- 以下から選択:
- 常に:常にプレビューを表示
- ロック解除時:ロック解除後のみ表示
- しない:プレビューを一切表示しない
「しない」を選択すると、アプリ名とアイコンのみが表示され、メッセージの内容などは表示されません。
アプリごとにプレビュー設定を変更
アプリごとに個別設定することもできます。
手順
- 「設定」→「通知」
- アプリを選択
- 「プレビューを表示」から選択
時刻指定要約で通知をまとめて受け取る
通知を1つずつ受け取るのではなく、指定した時間にまとめて受け取ることができます。
時刻指定要約とは?
指定した時刻に、複数のアプリからの通知をまとめて配信する機能です。
仕事中は通知を見たくないけど、帰宅後にまとめて確認したい場合などに便利です。
設定方法
手順
- 「設定」→「通知」
- 「時刻指定要約」をタップ
- 「時刻指定要約」をオンにする
- 要約を受け取る時刻を設定(複数設定可能)
- 要約に含めるアプリを選択
注意点
- メッセージや時間指定のある通知は、要約には含まれません
- 緊急性の高い通知は、すぐに届きます
要約の確認方法
設定した時刻になると、要約が1つの通知として届きます。
タップすると、まとめられた通知の一覧が表示されます。
通知の表示形式を変更する
ロック画面での通知の表示方法を変更できます。
3つの表示形式
件数
画面の一番下に通知の総数のみを表示します。
スタック
アプリごとに通知を重ねて表示します。一番新しい通知が一番上に表示されます。
リスト
すべての通知をリスト形式で表示します。
変更方法
手順
- 「設定」→「通知」
- 「表示形式」から選択
または、ロック画面で通知をピンチして、その場で変更することもできます。
サイレントスイッチで音をオフにする
iPhone本体の左側にあるスイッチで、簡単に音をオフにできます。
サイレントスイッチの使い方
スイッチを下にスライドすると、オレンジ色が見えます。
この状態が「サイレントモード」で、通知音や着信音が鳴らなくなります。
注意点
- バイブレーションは動作します
- アラーム音は鳴ります
- ゲームや動画の音は鳴ります
iPhone 15 Proのアクションボタン
iPhone 15 Pro以降では、サイレントスイッチの代わりに「アクションボタン」があります。
デフォルトでは、長押しするとサイレントモードに切り替わります。
カスタマイズ方法
- 「設定」→「アクションボタン」
- 割り当てたい機能を選択
運転中の通知管理
運転中は、通知が気を散らす原因になります。
運転中の通知オフ機能
iPhoneには、運転中を自動検出して通知をオフにする機能があります。
設定方法
- 「設定」→「集中モード」
- 「運転中」をタップ
- 「自動的にアクティベート」で以下から選択:
- 自動:車の動きを検出
- 車載Bluetoothに接続時
- 手動:コントロールセンターから手動で有効化
自動返信メッセージ
運転中モードがオンになっていることを、相手に自動で知らせることもできます。
緊急速報をオン/オフにする
地震速報などの緊急速報は、別の設定で管理されています。
緊急速報の設定
確認・変更方法
- 「設定」→「通知」
- 一番下までスクロール
- 「緊急速報」セクションで確認
日本のiPhoneで受信できる緊急速報
- 緊急地震速報
- 災害・避難情報
- 津波警報
- 特別警報
これらはデフォルトでオンになっており、基本的にはオンのままにしておくことをおすすめします。
Apple Intelligenceによる通知機能(iOS 18.1以降)
iOS 18.1以降、対応機種では新しい通知機能が使えます。
通知の要約機能
Apple Intelligenceが通知内容を要約して表示します。
対応機種
- iPhone 15 Pro、15 Pro Max
- iPhone 16シリーズ全モデル
設定方法
- 「設定」→「通知」
- 「通知を要約」をオンにする
- 要約したいアプリを選択
要約された通知はイタリック体で表示されます。タップすれば全文を確認できます。
優先度の高い通知(iOS 18.4以降)
重要な通知を自動的に優先表示する機能です。
設定方法
- 「設定」→「通知」
- 「通知の優先順位付け」をオンにする
優先度の高い通知は、通知センターの一番上に表示されます。
よくある質問
すべての通知を一括でオフにできる?
残念ながら、すべての通知を一括でオフにするボタンはありません。
最も簡単な方法は、集中モードの「おやすみモード」を使うことです。
または、カスタム集中モードで「全部オフモード」を作成しましょう。
通知オフにしたアプリの通知は見られる?
通知オフにしても、アプリを開けば内容を確認できます。
たとえば、LINEの通知をオフにしても、アプリを開けばメッセージを読めます。
通知をオフにしたのに音が鳴る
以下を確認してください:
- サイレントスイッチ
- オレンジ色が見えているか確認
- 集中モードの設定
- 許可する連絡先やアプリが設定されていないか確認
- アプリ内の通知設定
- LINEやTwitterなど、アプリ内にも独自の通知設定がある場合があります
- システムサウンド
- ロック音やキーボードのクリック音は、通知設定とは別です
通知音だけを変更できる?
できます。
設定方法
- 「設定」→「通知」
- アプリを選択
- 「サウンド」をタップ
- 好きなサウンドを選択
集中モード中でも緊急の連絡を受け取りたい
緊急連絡先を設定しましょう。
設定方法
- 「設定」→「集中モード」→該当モード
- 「連絡先」をタップ
- 緊急連絡先を追加
または、「繰り返しの着信」をオンにすれば、3分以内に2回着信があった場合は通知されます。
通知のプレビューを完全に非表示にできる?
できます。
「設定」→「通知」→「プレビューを表示」→「しない」を選択すれば、アプリ名のみが表示され、内容は一切表示されません。
LINEの通知だけ特別に設定したい
LINEアプリには、iPhone標準の通知設定とは別に、アプリ内の通知設定があります。
LINEアプリ内の「設定」→「通知」から、細かく設定できます。
会議中だけ通知をオフにしたい
集中モードのスケジュール機能を使いましょう。
設定方法
- 「設定」→「集中モード」→「仕事」(または新規作成)
- 「スケジュールを追加」をタップ
- 「時刻」を選択
- 会議の時間を設定
まとめ
iPhoneの通知設定を理解すれば、ストレスなく快適にスマホを使えます。
重要なポイントをおさらいしましょう:
基本設定
- アプリごとに通知のオン/オフを設定
- 音、バッジ、表示場所を個別に調整
- 通知センターから素早く管理
集中モード
- 時間や場所で自動的に通知を制限
- 緊急連絡先からの着信は許可
- カスタムモードで柔軟に設定
便利機能
- 時刻指定要約でまとめて確認
- プレビュー非表示でプライバシー保護
- サイレントスイッチで即座に消音
その他
- 特定の連絡先からの通知を個別管理
- 運転中は自動で通知オフ
- 緊急速報は基本的にオン
通知は便利な反面、多すぎるとストレスになります。
自分に合った設定を見つけて、快適なiPhoneライフを送りましょう!

コメント