「iPhoneを売りたいのに初期化できない…」
「初期化しようとしたら途中で止まってしまった…」
iPhoneの初期化って、実は意外とうまくいかないことがあるんです。
でも安心してください。この記事では、iPhoneが初期化できない原因と、状況に応じた解決方法を詳しく解説します。機種変更や売却前に困っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
iPhoneが初期化できない主な原因

まず、なぜ初期化できないのか、よくある原因を見ていきましょう。
Apple IDやパスワードがわからない
初期化する際には、Apple IDとパスワードの入力が必要になる場面があります。
特に「iPhoneを探す」機能がオンになっている場合、必ずApple IDのパスワードを求められるんです。これを忘れてしまうと、初期化の途中で止まってしまいます。
中古で購入したiPhoneの場合、前の持ち主のApple IDが残っていることもあり、その場合も初期化が進められません。
パスコードを忘れた
iPhoneのロック解除に使うパスコード。これを忘れると、設定画面を開くことすらできなくなります。
パスコードは6回連続で間違えると「iPhoneは使用できません」という表示が出て、時間をおかないと再入力できなくなるんです。さらに何度も間違えると、最終的には初期化しか方法がなくなってしまいます。
「iPhoneを探す」機能がオンのまま
初期化の前に「iPhoneを探す」をオフにしていないと、アクティベーションロックがかかります。
アクティベーションロックは、iPhoneを紛失したときに他人が勝手に使えないようにする仕組みです。これがかかっていると、Apple IDとパスワードを入力しないと初期化できません。
売却や譲渡の際は、必ず「iPhoneを探す」をオフにしてから初期化する必要があるんですね。
ネットワークに接続できない
iPhoneの初期化には、基本的にインターネット接続が必要です。
Wi-Fiやモバイルデータ通信が不安定だと、Apple IDの認証に失敗して初期化が途中で止まってしまうことがあります。特に「すべてのコンテンツと設定を消去」を選んだときは、安定したネットワーク環境が欠かせません。
iOSのバグや本体の不具合
ソフトウェアのバグや、本体の故障が原因で初期化できないケースもあります。
画面が操作できなくなっていたり、電源が入らなかったり、バッテリーが劣化していたりすると、通常の方法では初期化が難しくなるんです。
初期化前に必ずやっておくこと
初期化に挑戦する前に、以下の3つを確認しておきましょう。
バックアップを取る
初期化するとiPhone内のデータがすべて消えてしまいます。
大切な写真、連絡先、アプリのデータなどを失わないために、必ずバックアップを取っておきましょう。
iCloudでバックアップする方法:
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「iCloud」→「iCloudバックアップ」と進む
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
Wi-Fi環境が必要で、完了まで数分~数十分かかります。
パソコンでバックアップする方法:
MacならFinder、WindowsならAppleデバイスアプリ(またはiTunes)を使います。iPhoneをパソコンに接続して、「今すぐバックアップを作成」をクリックすればOKです。
Apple IDとパスワードを確認
初期化の途中でApple IDのパスワードを求められることがあります。
Apple IDの確認方法:
「設定」アプリを開いて、一番上に表示される自分の名前をタップすると、その下にメールアドレス(Apple ID)が表示されます。
もしパスワードを忘れた場合は、Apple公式サイト(appleid.apple.com)からリセットできますよ。
「iPhoneを探す」をオフにする
売却や譲渡する場合は、必ず事前にこの設定をオフにしましょう。
「iPhoneを探す」をオフにする手順:
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「探す」を選択
- 「iPhoneを探す」をタップ
- トグルをオフにする
- Apple IDのパスワードを入力
これでアクティベーションロックが解除されます。
初期化できないときの解決方法
それでは、状況別の解決方法を見ていきましょう。
方法1:設定アプリから初期化(基本)
iPhoneが正常に動作していて、Apple IDやパスコードがわかる場合は、この方法が一番簡単です。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPhoneをリセット」を選択
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
- パスコードとApple IDのパスワードを入力
- 確認画面で「iPhoneを消去」をタップ
この方法がうまくいかない場合は、次の方法を試してください。
方法2:iCloud(iPhoneを探す)で初期化
iPhoneが手元になくても、他のデバイスから初期化できる方法です。
条件:
- 「iPhoneを探す」機能がオンになっていること
- Apple IDとパスワードがわかること
手順:
- 別のスマホやパソコンのブラウザでicloud.comにアクセス
- Apple IDでサインイン
- 「探す」を選択
- デバイス一覧から初期化したいiPhoneを選ぶ
- 「iPhoneを消去」をクリック
iPhoneがオフラインでも、次回オンラインになったときに自動的に初期化が開始されます。
方法3:リカバリーモードでパソコンから初期化
パスコードを忘れた場合や、画面が操作できない場合に有効な方法です。
準備するもの:
- パソコン(Mac、またはWindowsパソコン)
- USBケーブル
- 最新のiTunes(Windows)またはFinder(Mac)
手順:
- パソコンでiTunes(Windows)またはFinder(Mac)を起動
- iPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続
- iPhoneをリカバリーモードにする
リカバリーモードの起動方法(機種別):
iPhone 8以降の場合:
- 音量を上げるボタンを押してすぐ離す
- 音量を下げるボタンを押してすぐ離す
- サイドボタンを長押し(リカバリーモード画面が出るまで)
iPhone 7シリーズの場合:
- 音量を下げるボタンとサイドボタンを同時に長押し
iPhone 6以前の場合:
- ホームボタンとサイドボタン(または電源ボタン)を同時に長押し
- パソコン画面に「復元」または「アップデート」のメッセージが表示される
- 「復元」を選択
これでiPhoneが工場出荷時の状態に戻ります。
方法4:強制再起動を試す
初期化が途中で止まってしまった場合や、動作がおかしい場合は、強制再起動が効果的です。
強制再起動の方法(機種別):
iPhone 8以降:
- 音量を上げるボタンを押してすぐ離す
- 音量を下げるボタンを押してすぐ離す
- Appleロゴが表示されるまでサイドボタンを長押し
iPhone 7シリーズ:
- 音量を下げるボタンとサイドボタンを同時に長押し
- Appleロゴが表示されたら指を離す
iPhone 6以前:
- ホームボタンとサイドボタン(または電源ボタン)を同時に長押し
- Appleロゴが表示されたら指を離す
強制再起動後に、再度初期化を試してみてください。
方法5:ネットワーク環境を改善する
ネットワークが原因で初期化できない場合は、以下を試しましょう。
改善方法:
- Wi-Fiルーターの近くで作業する
- モバイルデータ通信に切り替えてみる
- Wi-Fiを一度オフにして、再度オンにする
- ネットワーク設定をリセットする
ネットワーク設定のリセット手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPhoneをリセット」を選択
- 「リセット」をタップ
- 「ネットワーク設定をリセット」を選択
- パスコードを入力
この操作後、Wi-Fiに再接続してから初期化を試してください。
方法6:iOSを最新バージョンに更新
古いバージョンのiOSを使っていると、初期化がうまくいかないことがあります。
更新手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」を選択
- アップデートがあれば「ダウンロードしてインストール」をタップ
Wi-Fi環境とバッテリー残量(50%以上推奨)を確保してから実行しましょう。
よくある質問と答え

パスコードを忘れた場合はどうする?
リカバリーモード(方法3)を使えば、パスコードなしでも初期化できます。ただし、すべてのデータが消えるので、バックアップがない場合は復元できません。
Apple IDのパスワードがわからない
Apple公式サイト(appleid.apple.com)の「Apple IDまたはパスワードをお忘れですか?」からリセットできます。登録したメールアドレスや電話番号が必要です。
中古で買ったiPhoneに前の持ち主のApple IDが残っている
これは非常に厄介な状況です。前の持ち主に連絡して、Apple IDをサインアウトしてもらうか、Apple サポートに相談する必要があります。
初期化が途中で止まったまま動かない
強制再起動(方法4)を試してください。それでも動かない場合は、リカバリーモード(方法3)で強制的に初期化しましょう。
「iPhoneを探す」がオフにできない
Apple IDのパスワードがわからないと、オフにできません。パスワードをリセットするか、リカバリーモードで初期化する必要があります。
それでも解決しない場合は
上記の方法をすべて試しても初期化できない場合は、以下の対応を検討してください。
Appleサポートに問い合わせ
公式のサポートが一番確実です。
電話サポートやチャットサポート、またはApple Storeの予約(Genius Bar)を利用しましょう。故障の可能性もあるため、専門家の診断を受けるのが安心です。
修理業者に相談
画面が壊れている、電源が入らないなど、ハードウェアの問題が疑われる場合は、修理業者に相談するのも一つの方法です。
ただし、Apple正規のサービスプロバイダ以外で修理すると、その後のAppleサポートが受けられなくなる可能性があるので注意してください。
まとめ:焦らず段階的に試そう
iPhoneが初期化できない原因は、Apple IDやパスワードの問題、ネットワークの不具合、本体の故障など様々です。
解決の基本ステップ:
- バックアップを取る
- Apple IDとパスワードを確認
- 「iPhoneを探す」をオフにする
- 設定アプリから初期化を試す
- うまくいかなければリカバリーモードを使う
- それでもダメならAppleサポートへ
焦らず、一つずつ対処法を試していけば、ほとんどのケースは解決できます。
売却や譲渡の前は、特に時間に余裕を持って初期化作業を行うのがおすすめですよ。安心してiPhoneを手放せるよう、しっかり準備してくださいね。

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