Androidバージョン完全一覧|歴代コードネームと主な機能を徹底解説

「自分のスマホのAndroidバージョンは何?」「最新のAndroidは何バージョン?」「コードネームって何のこと?」

Androidは2008年の誕生以来、毎年のように進化を続けてきました。バージョンアップのたびに新しい機能が追加され、セキュリティも強化されています。しかし、バージョンが多すぎてどれが何だか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Android 1.0から最新のAndroid 16まで、すべてのバージョンを一覧形式で紹介します。各バージョンのコードネーム、リリース日、主な機能まで詳しく解説します。

スポンサーリンク

Androidバージョン一覧表【全バージョン網羅】

まずは、Android 1.0から最新版までの全バージョンを一覧表で確認しましょう。

Android 1.0~1.1(2008年)

  • Android 1.0(2008年9月)- コードネームなし
  • Android 1.1(2009年2月)- コードネームなし

Android 1.5~2.3(お菓子の名前シリーズ開始)

  • Android 1.5 Cupcake(2009年4月)- カップケーキ
  • Android 1.6 Donut(2009年9月)- ドーナツ
  • Android 2.0/2.1 Eclair(2009年10月)- エクレア
  • Android 2.2 Froyo(2010年5月)- フローズンヨーグルト
  • Android 2.3 Gingerbread(2010年12月)- ジンジャーブレッド

Android 3.0~4.4(タブレット対応からスマホ統合へ)

  • Android 3.0/3.1/3.2 Honeycomb(2011年2月~)- ハニカム
  • Android 4.0 Ice Cream Sandwich(2011年10月)- アイスクリームサンドイッチ
  • Android 4.1/4.2/4.3 Jelly Bean(2012年7月~)- ジェリービーン
  • Android 4.4 KitKat(2013年10月)- キットカット

Android 5.0~9(近代化の時代)

  • Android 5.0/5.1 Lollipop(2014年11月)- ロリポップ
  • Android 6.0 Marshmallow(2015年10月)- マシュマロ
  • Android 7.0/7.1 Nougat(2016年8月)- ヌガー
  • Android 8.0/8.1 Oreo(2017年8月)- オレオ
  • Android 9 Pie(2018年8月)- パイ

Android 10~16(コードネーム廃止後)

  • Android 10(2019年9月)- 公式コードネームなし(内部:Q)
  • Android 11(2020年9月)- 公式コードネームなし(内部:R)
  • Android 12(2021年10月)- 公式コードネームなし(内部:S)
  • Android 13(2022年8月)- Tiramisu(ティラミス)
  • Android 14(2023年10月)- Upside Down Cake(アップサイドダウンケーキ)
  • Android 15(2024年9月)- Vanilla Ice Cream(バニラアイスクリーム)
  • Android 16(2025年6月)- Baklava(バクラヴァ)

2025年12月現在、最新のAndroidバージョンはAndroid 16です。

Androidバージョンの見方と仕組み

Androidのバージョン表記には、いくつかのルールがあります。

バージョン番号の読み方

Androidのバージョン番号は「メジャーバージョン.マイナーバージョン」という形式です。

例えば「Android 8.1」の場合

  • 8:メジャーバージョン(大きな機能追加や変更)
  • 1:マイナーバージョン(小さな改善や修正)

メジャーバージョンは年に1回程度アップデートされ、大きな機能追加やデザイン変更が行われます。マイナーバージョンは、バグ修正や小規模な機能追加のためのアップデートです。

APIレベルとは?

開発者向けの資料では「APIレベル」という数字がよく使われます。

APIレベルは、Androidが提供するプログラミング機能(API)のバージョンを示す番号です。例えば、Android 16はAPIレベル36に対応しています。

主要なAPIレベル一覧

  • Android 4.4(KitKat):API 19
  • Android 5.0(Lollipop):API 21
  • Android 6.0(Marshmallow):API 23
  • Android 7.0(Nougat):API 24
  • Android 8.0(Oreo):API 26
  • Android 9(Pie):API 28
  • Android 10:API 29
  • Android 11:API 30
  • Android 12:API 31
  • Android 13:API 33
  • Android 14:API 34
  • Android 15:API 35
  • Android 16:API 36

アプリ開発者は、このAPIレベルを指定することで、どのAndroidバージョン以降で動作するアプリかを決定します。

コードネームの歴史と変遷

Androidバージョンには、数字だけでなく「コードネーム」と呼ばれる愛称が付けられていました。

お菓子の名前シリーズ(Android 1.5~9)

Android 1.5 Cupcake(カップケーキ)から始まり、Android 9 Pie(パイ)まで、アルファベット順にお菓子の名前が付けられていました。

アルファベット順のコードネーム

  • C:Cupcake(カップケーキ)
  • D:Donut(ドーナツ)
  • E:Eclair(エクレア)
  • F:Froyo(フローズンヨーグルト)
  • G:Gingerbread(ジンジャーブレッド)
  • H:Honeycomb(ハチの巣)
  • I:Ice Cream Sandwich(アイスクリームサンドイッチ)
  • J:Jelly Bean(ジェリービーン)
  • K:KitKat(キットカット)
  • L:Lollipop(ロリポップ)
  • M:Marshmallow(マシュマロ)
  • N:Nougat(ヌガー)
  • O:Oreo(オレオ)
  • P:Pie(パイ)

Androidのマスコットキャラクター「ドロイド君」が、それぞれのお菓子に扮したイラストも人気でした。

コードネーム廃止(Android 10以降)

Android 10からは、公式のコードネームが廃止されました。理由は、以下の通りです。

廃止の理由

  1. 世界中の人が理解しやすいようにするため
  2. 一部のお菓子の名前は地域によって知られていない
  3. バージョン番号だけの方がシンプルで分かりやすい

ただし、Google社内や開発者向けには、引き続きアルファベット順のコードネームが使われています。

内部コードネーム

  • Android 10:Q(社内:Quince Tart)
  • Android 11:R(社内:Red Velvet Cake)
  • Android 12:S(社内:Snow Cone)
  • Android 13:T(Tiramisu)
  • Android 14:U(Upside Down Cake)
  • Android 15:V(Vanilla Ice Cream)
  • Android 16:W…ではなくB(Baklava)

興味深いことに、Android 16では「W」ではなく「B」から始まるBaklava(バクラヴァ)という名前に戻りました。これはGoogleが新しいビルドプロセスを導入したためです。

歴代Androidバージョンの主な特徴

各バージョンで追加された重要な機能を、時代順に見ていきましょう。

初期バージョン(Android 1.0~2.3)

Android 1.0(2008年9月)
記念すべき最初のAndroid。基本的な機能のみで、Gmail、Google マップ、YouTube、Googleカレンダーなどが統合されていました。最初のAndroid端末は、HTCが製造した「HTC Dream」(別名:T-Mobile G1)でした。

Android 1.5 Cupcake(2009年4月)
初めてコードネームが付いたバージョン。ウィジェット機能、画面の自動回転、動画の撮影・アップロード機能が追加されました。

Android 2.0/2.1 Eclair(2009年10月)
Bluetoothのサポート強化、複数のGoogleアカウント管理、音声ガイド付きナビゲーション機能が登場。MotorolaのDROIDスマートフォンで一気に人気が高まりました。

Android 2.2 Froyo(2010年5月)
パフォーマンスが大幅に向上し、処理速度が2.5倍に。Adobe Flashのサポートやテザリング機能が追加されました。

Android 2.3 Gingerbread(2010年12月)
UI(ユーザーインターフェース)が改善され、より洗練されたデザインに。バッテリー管理の強化、NFC(近距離無線通信)のサポートが追加されました。

タブレット時代とスマホ統合(Android 3.0~4.4)

Android 3.0 Honeycomb(2011年2月)
タブレット専用として開発された唯一のバージョン。大画面に最適化されたUI、マルチタスク機能の強化が特徴でした。スマートフォン版とは別に存在していました。

Android 4.0 Ice Cream Sandwich(2011年10月)
スマートフォンとタブレットのOSが統合された記念すべきバージョン。新しいデザイン言語「Holo」が導入され、見た目が大きく変わりました。顔認識でのロック解除、スクリーンショット機能(電源ボタン+音量下ボタン)が標準化されました。

Android 4.1~4.3 Jelly Bean(2012年7月~)
「Project Butter」によりUI の滑らかさが大幅に向上。Google Nowが登場し、音声アシスタント機能が強化されました。通知機能も改善され、現在の形に近づきました。

Android 4.4 KitKat(2013年10月)
メモリ使用量を削減し、低スペック端末でも動作するように最適化。Nestle社のお菓子「Kit Kat」とコラボレーションした初のバージョンです。Google検索が「OK Google」で起動できるようになりました。

近代化の時代(Android 5.0~9)

Android 5.0 Lollipop(2014年11月)
Material Designが導入され、デザインが大きく刷新。64bitアーキテクチャのサポート、複数ユーザーアカウント機能、バッテリーセーバーモードが追加されました。

Android 6.0 Marshmallow(2015年10月)
アプリの権限管理が改善され、必要なときだけ権限を許可する仕組みに。指紋認証のネイティブサポート、Dozeモード(省電力機能)が追加されました。

Android 7.0 Nougat(2016年8月)
マルチウィンドウ機能により、2つのアプリを同時に画面に表示可能に。通知バーから直接返信できる機能、改善されたDozeモードが登場しました。

Android 8.0 Oreo(2017年8月)
ピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)機能で動画を小窓表示。通知チャンネル機能により、アプリごとに通知を細かく管理可能に。バックグラウンドでのアプリ制限が強化されました。

Android 9 Pie(2018年8月)
ジェスチャーナビゲーションが導入され、画面下部のバーから操作。アダプティブバッテリー・アダプティブブライトネスなど、AIを活用した機能が追加。デジタルウェルビーイング機能でスマホ使用時間を管理できるようになりました。

現代のAndroid(Android 10~16)

Android 10(2019年9月)
ダークモードが標準搭載。ジェスチャーナビゲーションがさらに改善され、プライバシー保護機能が強化されました。位置情報の権限が「使用中のみ」「常に許可」などより細かく設定可能に。

Android 11(2020年9月)
会話通知が優先表示され、メッセージアプリが使いやすく。画面録画機能が標準搭載、メディアコントロールが改善されました。ワンタイムパーミッション(一度だけの権限許可)が追加されました。

Android 12(2021年10月)
Material Youデザインにより、壁紙の色に合わせてシステム全体の色が変化。プライバシーダッシュボードで、どのアプリがいつカメラやマイクにアクセスしたか確認可能に。

Android 13(2022年8月)
通知権限が必須化され、アプリが勝手に通知を送れなくなりました。テーマカラーのカスタマイズ性が向上、多言語対応が強化されました。

Android 14(2023年10月)
ロック画面のカスタマイズ機能が拡張。フォントサイズを200%まで拡大可能に。極端なバッテリーセーバーモードが追加され、バッテリー寿命がさらに向上しました。

Android 15(2024年9月)
プライベートスペース機能により、アプリを隠して別パスワードで保護可能に。盗難防止機能が強化され、スマホが盗まれた際の保護が向上。カメラコントロールが改善されました。

Android 16(2025年6月)
2025年6月にリリースされた最新バージョン。Googleは2025年から年2回のアップデートサイクルに変更し、Android 16が春のリリースとなりました。

主な新機能

  • ライブアップデート:進行中のアクティビティ(配達、ナビなど)をリアルタイムで通知
  • デスクトップモード:タブレットでPC風の操作が可能に(2025年後半予定)
  • Linuxターミナル:仮想マシン上でLinuxアプリを実行可能
  • クラウドメディア対応:Google フォトなどからフォトピッカーで直接選択
  • 画面の向きと サイズ制限の撤廃:大画面デバイスでアプリが強制的に対応

自分のAndroidバージョンを確認する方法

自分のスマホやタブレットが何のAndroidバージョンなのか確認する方法を紹介します。

手順1:設定アプリを開く
ホーム画面またはアプリ一覧から「設定」アプリをタップします。

手順2:デバイス情報を開く
設定画面を下にスクロールし、以下のいずれかを探してタップします。

  • 「デバイス情報」
  • 「端末情報」
  • 「タブレット情報」
  • 「システム」→「端末情報」

機種によって表示される項目名が異なります。

手順3:Androidバージョンを確認
「Androidバージョン」という項目に、現在のバージョンが表示されます。

例:「Android 15」「Android 14」など

同じ画面で「ビルド番号」や「セキュリティパッチレベル」も確認できます。セキュリティパッチレベルは、最新のセキュリティ更新がいつ適用されたかを示す日付です。

イースターエッグを見つけよう

Androidには、各バージョンごとに隠れた「イースターエッグ」(隠し機能)があります。

イースターエッグの表示方法

  1. 設定→デバイス情報を開く
  2. 「Androidバージョン」を何度も連続でタップ
  3. 隠れたゲームやアニメーションが表示される

バージョンによって内容が異なり、ミニゲームが楽しめるものもあります。ぜひ試してみてください。

Androidバージョンアップの重要性

Androidのバージョンアップは、なぜ重要なのでしょうか。

セキュリティの向上

最も重要なのがセキュリティ対策です。古いバージョンのAndroidには、セキュリティの脆弱性(セキュリティホール)が存在する可能性があります。

新しいバージョンでは、これらの問題が修正され、マルウェアや不正アクセスから守られます。特に、個人情報や金融情報を扱うアプリを使う場合、最新バージョンを保つことは必須です。

新機能の利用

バージョンアップにより、便利な新機能が使えるようになります。ダークモード、ジェスチャー操作、画面録画など、今では当たり前の機能も、バージョンアップで追加されたものです。

アプリの互換性

新しいアプリは、古いAndroidバージョンでは動作しない場合があります。Google Playストアのアプリには「必要なAndroidバージョン」が設定されており、それ以下のバージョンではインストールできません。

最新のアプリを使い続けるためにも、Androidを新しく保つことが大切です。

パフォーマンスの改善

各バージョンで、システムの処理速度やバッテリー持続時間が改善されています。同じスマホでも、バージョンアップすることで快適に使えるようになる場合があります。

Androidバージョンアップの注意点

バージョンアップは重要ですが、いくつか注意すべき点もあります。

ストレージ容量の確保

アップデートファイルは数GB(ギガバイト)になることがあります。ストレージに十分な空き容量がないとアップデートできません。

不要なアプリや写真を削除して、空き容量を確保しておきましょう。

Wi-Fi環境でのダウンロード

大容量のデータをダウンロードするため、モバイルデータ通信ではなくWi-Fi環境での実施をおすすめします。モバイルデータで行うと、通信料金が高額になる可能性があります。

バッテリー残量の確認

アップデート中にバッテリーが切れると、システムに不具合が生じる可能性があります。バッテリー残量が50%以上、できれば充電しながら実施しましょう。

アプリの対応状況

一部のアプリは、新しいAndroidバージョンに対応していない場合があります。仕事で使う重要なアプリがある場合、事前に対応状況を確認しておくと安心です。

すべての機種で最新版が使えるわけではない

残念ながら、古い機種では最新のAndroidバージョンにアップデートできない場合があります。

各メーカーは、機種ごとにサポート期間を設定しており、その期間を過ぎるとアップデートが提供されなくなります。Google Pixelシリーズは比較的長期間サポートされますが、他のメーカーは機種によって異なります。

まとめ:Androidバージョンの進化は続く

ここまで、Android 1.0から最新のAndroid 16まで、全バージョンの歴史を振り返ってきました。

この記事のポイント

  • 2025年12月現在、最新はAndroid 16(2025年6月リリース)
  • Android 1.5~9まではお菓子の名前のコードネームが付いていた
  • Android 10以降は公式コードネームが廃止された
  • 各バージョンでセキュリティや機能が大幅に向上
  • 定期的なバージョンアップが重要

Androidは毎年進化を続けており、2025年からは年2回のアップデートサイクルに変更されました。これにより、より頻繁に新機能やセキュリティ強化が提供されるようになります。

自分のスマホのAndroidバージョンを確認し、アップデートが利用可能な場合は、ぜひ最新版にアップデートしてください。より安全で快適なスマホライフを楽しめますよ。

よくある質問(FAQ)

Q1:Androidの最新バージョンは何ですか?

2025年12月現在、Android 16が最新バージョンです。2025年6月にリリースされました。次のアップデートは2025年後半に予定されています。

Q2:自分のスマホを最新のAndroidにアップデートできますか?

機種によります。設定アプリ→デバイス情報→システムアップデートで確認できます。古い機種では最新版が提供されない場合があります。メーカーごとにサポート期間が異なるため、購入時に長期サポートを重視するのも一つの選択肢です。

Q3:Androidバージョンアップにかかる時間はどれくらいですか?

ダウンロードとインストールを合わせて30分~1時間程度が一般的です。ファイルサイズや通信速度、機種の性能によって変わります。時間に余裕があるときに実施しましょう。

Q4:バージョンアップ後に以前のバージョンに戻せますか?

基本的にはできません。一度バージョンアップすると、公式の方法では元に戻せない仕様になっています。アップデート前に重要なデータはバックアップしておきましょう。

Q5:AndroidのAPIレベルとは何ですか?

APIレベルは、開発者向けにAndroidが提供する機能のバージョンを示す数字です。例えばAndroid 16はAPIレベル36です。一般ユーザーは気にする必要はありませんが、アプリ開発者はこの数値を使って対応バージョンを指定します。

Q6:メーカーによってAndroidの見た目が違うのはなぜですか?

Samsung、SONY、Sharpなどのメーカーは、Androidをベースに独自のカスタマイズを加えています。One UI(Samsung)、Xperia UI(SONY)など、各社独自のデザインと機能が追加されています。基本的な機能はAndroidのバージョンに準拠しています。

Q7:Android 10以降、コードネームはなくなったのですか?

公式には廃止されましたが、Google社内や開発者向けには引き続きコードネームが使われています。Android 13からは一部のコードネームが再び公開されるようになりました(Tiramisu、Upside Down Cakeなど)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました