「スマホの時計を24時間表示にしたい」「午前・午後の表示が分かりにくい」そんな悩みはありませんか?
Androidスマホの時計は、簡単な設定で12時間制と24時間制を切り替えられます。この記事では、24時間表示への変更方法を、機種別に詳しく解説します。
24時間表示と12時間表示の違い

まず、それぞれの表示形式の違いを確認しましょう。
24時間表示(24時間制)とは
1日を0時から23時までの24時間で表示する方式です。
表示例
- 午前9時 → 9:00
- 正午 → 12:00
- 午後3時 → 15:00
- 午後9時 → 21:00
- 深夜0時 → 0:00
数字だけで時刻を表すため、午前・午後を間違える心配がありません。
12時間表示(12時間制)とは
1日を午前(AM)と午後(PM)に分けて、それぞれ12時間で表示する方式です。
表示例
- 午前9時 → 9:00 AM(または 午前9:00)
- 正午 → 12:00 PM
- 午後3時 → 3:00 PM(または 午後3:00)
- 午後9時 → 9:00 PM(または 午後9:00)
- 深夜0時 → 12:00 AM
機種によっては、「午前」「午後」や「AM」「PM」の表示がなく、数字だけが表示されることもあります。この場合、午前9時も午後9時も「9:00」と表示されるため、判別しづらくなります。
どちらが良い?
24時間表示がおすすめの人
- 時刻を一目で正確に把握したい
- 午前・午後を間違えたくない
- ビジネスや軍隊など、正確な時刻管理が必要
12時間表示がおすすめの人
- 午前・午後の表現に慣れている
- アメリカ英語圏の表示に慣れている
- 見慣れた表示が良い
日本では24時間表示が一般的なので、多くの人が24時間表示を好む傾向にあります。
基本的な設定方法(標準Android)
ほとんどのAndroidスマホで共通する設定方法を紹介します。
手順1:設定アプリを開く
- ホーム画面またはアプリ一覧から「設定」アプリをタップ
- または、画面上部から下にスワイプして、歯車アイコンをタップ
手順2:システム設定を開く
「設定」画面で「システム」をタップします。
機種によっては「一般管理」「その他の設定」などの名称になっている場合もあります。
手順3:日付と時刻を開く
「システム」の中から「日付と時刻」を探してタップします。
手順4:24時間表示をオンにする
「24時間表示」または「24時間形式を使用」という項目を探し、スイッチをオンにします。
確認ポイント
スイッチをオンにすると、すぐに画面右上のステータスバーの時刻が24時間表示に変わります。
12時間表示に戻したい場合は、同じスイッチをオフにすれば元に戻ります。
言語/地域のデフォルト設定について
「24時間表示」の設定画面に「言語/地域のデフォルトを使用する」という項目がある場合があります。
デフォルト設定とは
この設定がオンになっていると、スマホの言語・地域設定に従って、自動的に時刻表示形式が決まります。
日本の場合
日本語・日本地域に設定していると、デフォルトで24時間表示になります。
アメリカの場合
英語(米国)に設定していると、デフォルトで12時間表示になります。
手動で変更したい場合
24時間表示と12時間表示を自分で選びたい場合は、「言語/地域のデフォルトを使用する」をオフにしてください。
オフにすると、「24時間表示」のスイッチを自由に切り替えられるようになります。
機種別の設定方法

メーカーによって、設定画面の名称や場所が若干異なります。
Samsung(Galaxy)シリーズ
手順
- 「設定」を開く
- 「一般管理」をタップ
- 「日付と時刻」をタップ
- 「24時間形式を使用」のスイッチをオンにする
Galaxyシリーズでは、「システム」ではなく「一般管理」の中に「日付と時刻」があります。
Google Pixelシリーズ
手順
- 「設定」を開く
- 「システム」をタップ
- 「日付と時刻」をタップ
- 「24時間表示」のスイッチをオンにする
Pixelシリーズは、標準的なAndroidの設定方法と同じです。
Xperia(Sony)シリーズ
手順
- 「設定」を開く
- 「システム」をタップ
- 「日付と時刻」をタップ
- 「24時間表示」のスイッチをオンにする
Xperiaシリーズも、基本的には標準Androidと同じ手順です。
AQUOS(Sharp)シリーズ
手順
- 「設定」を開く
- 「システム」をタップ
- 「日付と時刻」をタップ
- 「24時間表示」のスイッチをオンにする
AQUOSシリーズも、標準的な設定方法で変更できます。
その他のメーカー
Xiaomi、OPPO、Huaweiなどの機種も、基本的な手順は同じです。
「設定」→「システム」(または「一般管理」「その他の設定」)→「日付と時刻」→「24時間表示」
機種によって若干名称が異なる場合がありますが、「日付と時刻」の項目を探せば見つかります。
24時間表示が反映される場所
設定を変更すると、スマホのさまざまな場所の時刻表示が変わります。
反映される場所
ステータスバー(画面上部)
常に表示されている時刻が24時間表示になります。
ロック画面
ロック画面の大きな時計表示も24時間表示に変わります。
時計アプリ
標準の時計アプリ(アラーム、タイマーなど)も24時間表示になります。
通知
アプリからの通知に表示される時刻も24時間表示になります。
カレンダーアプリ
予定の時刻表示も24時間表示に変更されます。
その他のアプリ
多くのアプリが、システムの設定に従って時刻を表示します。
反映されない場合もある
一部のアプリは、独自の時刻表示形式を使っているため、システム設定が反映されないことがあります。
その場合は、そのアプリ内の設定で時刻表示を変更する必要があります。
うまく変更できない時の対処法
設定を変更しても反映されない場合、以下の方法を試してください。
対処法1:スマホを再起動する
設定変更後、一度スマホを再起動すると反映されることがあります。
- 電源ボタンを長押し
- 「再起動」をタップ
対処法2:言語/地域のデフォルト設定を確認
「言語/地域のデフォルトを使用する」がオンになっている場合、それをオフにしてから「24時間表示」を変更してみてください。
対処法3:時刻の自動設定を確認
「日付と時刻の自動設定」がオフになっていると、問題が起きることがあります。
- 「設定」→「システム」→「日付と時刻」
- 「日付と時刻の自動設定」をオンにする
- その後で「24時間表示」を変更
対処法4:アプリのキャッシュをクリア
時計アプリのキャッシュをクリアしてみましょう。
- 「設定」→「アプリ」→「時計」
- 「ストレージとキャッシュ」→「キャッシュを削除」
対処法5:システムアップデートを確認
古いバージョンのAndroidでは、不具合があることがあります。
- 「設定」→「システム」→「システムアップデート」
- 最新版があればアップデート
対処法6:初期化(最終手段)
すべての対処法を試してもダメな場合、初期化が必要かもしれません。ただし、これは最終手段です。
初期化する前に、必ずバックアップを取ってください。
12時間表示と24時間表示を同時に見る方法
「普段は24時間表示だけど、12時間表示も確認したい」という場合もありますよね。
ウィジェットを活用する
サードパーティの時計ウィジェットを使えば、両方の表示を同時に見られます。
おすすめアプリ:Digital Clock Xperia
- Google PlayストアからDigital Clock Xperiaをインストール
- アプリを開いて「Time format」で表示形式を選択
- ホーム画面にウィジェットを追加
このアプリを使えば、ステータスバーは24時間表示、ウィジェットは12時間表示、といった使い分けができます。
デュアルクロックウィジェット
海外とやり取りが多い人は、2つの時刻を同時に表示できるウィジェットも便利です。
1つの時計で現地時間を24時間表示、もう1つで日本時間を表示、といった使い方ができます。
ロック画面の時計デザインを変更する
Android 12以降では、ロック画面の時計デザインをカスタマイズできます。
手順
- ホーム画面の空いている場所を長押し
- 「壁紙とスタイル」をタップ
- 「ロック画面」をタップ
- 「時計の色とサイズ」で左右にスワイプ
- 好みのスタイルを選択
時計の大きさや色を変更しても、24時間表示の設定は保持されます。
スクリーンセーバーの時計表示
スマホを充電中に表示されるスクリーンセーバー(画面セーバー)の時計も、24時間表示に変更できます。
手順
- 時計アプリを開く
- 右上の3点メニュー→「設定」
- 「スクリーンセーバー」をタップ
- 「スタイル」でアナログまたはデジタルを選択
- 表示される時刻は、システムの24時間表示設定に従います
海外旅行時の注意点
海外に行くと、自動的に現地時刻に切り替わりますが、24時間表示の設定は保持されます。
タイムゾーンの自動設定
「日付と時刻の自動設定」と「タイムゾーンの自動設定」をオンにしておけば、現地に到着すると自動的に時刻が調整されます。
24時間表示の設定は変わらないので、現地でも引き続き24時間表示で時刻を確認できます。
複数の時計を表示
世界時計機能を使えば、日本時間と現地時間を同時に確認できます。
時計アプリの「世界時計」から、複数の都市の時刻を登録できます。
よくある質問
Q1:24時間表示にしても、一部のアプリでは12時間表示のままです
一部のアプリは、独自の時刻表示設定を持っています。その場合は、アプリ内の設定で時刻表示形式を変更してください。
特に海外製のアプリでは、アメリカ式の12時間表示がデフォルトになっていることがあります。
Q2:ロック画面に「午前」「午後」の文字が表示されません
12時間表示にした場合、機種によっては「午前」「午後」や「AM」「PM」の表示がないことがあります。
この場合、数字だけが表示されるため、24時間表示にした方が分かりやすいかもしれません。
Q3:24時間表示と12時間表示、どちらが一般的ですか?
地域によって異なります。
- 日本、ヨーロッパ、アジアの多くの国:24時間表示が一般的
- アメリカ、カナダ、オーストラリア:12時間表示が一般的
日本で使うなら、24時間表示の方が慣れている人が多いでしょう。
Q4:深夜0時は、24時間表示だと「0:00」ですか?「24:00」ですか?
正式には「0:00」です。
- 深夜0時 = 0:00
- 深夜0時30分 = 0:30
- 深夜1時 = 1:00
ただし、日本語の表現では「24:00」と書くこともありますが、Androidの時計では「0:00」と表示されます。
Q5:設定を変更したのに、反映されません
以下を確認してください。
- スマホを再起動する
- 「言語/地域のデフォルトを使用する」をオフにする
- システムアップデートを確認する
それでもダメな場合は、時計アプリのキャッシュをクリアしてみてください。
Q6:Galaxyスマホで設定がどこにあるか分かりません
Galaxyの場合:
「設定」→「一般管理」→「日付と時刻」→「24時間形式を使用」
他のメーカーと若干場所が異なるので注意してください。
Q7:アラームの時刻設定も24時間表示になりますか?
はい、時計アプリのアラーム設定も24時間表示になります。
午後7時にアラームを設定する場合、24時間表示では「19:00」と表示されます。
Q8:カレンダーアプリの予定も24時間表示になりますか?
ほとんどのカレンダーアプリは、システムの設定に従います。
ただし、Googleカレンダーなど一部のアプリには独自の設定がある場合もあります。その場合は、アプリ内で別途設定してください。
Q9:12時間表示の方が見やすいという人もいますか?
はい、人によって好みが分かれます。
アメリカ英語圏で育った人や、12時間表示に慣れている人は、12時間表示の方が直感的に分かりやすいと感じることがあります。
どちらが正しいということはないので、自分の好みで選んでください。
Q10:設定を変更すると、他のアプリにも影響しますか?
システムの時刻表示設定を変更すると、多くのアプリの時刻表示も自動的に変わります。
ただし、すべてのアプリが対応しているわけではありません。独自の設定を持つアプリもあります。
まとめ
Androidスマホの時計を24時間表示に変更するのは簡単です。
基本的な手順
- 「設定」を開く
- 「システム」(または「一般管理」)をタップ
- 「日付と時刻」をタップ
- 「24時間表示」をオンにする
この設定で、ステータスバー、ロック画面、時計アプリなど、スマホ全体の時刻表示が24時間形式に変わります。
うまくいかない場合
- スマホを再起動する
- 「言語/地域のデフォルトを使用する」をオフにする
- システムアップデートを確認する
機種による違い
ほとんどのAndroidスマホで設定方法は同じですが、Galaxyシリーズだけは「一般管理」の中に「日付と時刻」があります。
12時間表示との使い分け
24時間表示は、午前・午後を間違えることがなく、一目で正確な時刻が分かります。日本では24時間表示が一般的なので、多くの人にとって使いやすい形式です。
一方、12時間表示は、アメリカ英語圏で一般的な表示形式です。どちらを選ぶかは、完全に個人の好みです。
設定はいつでも変更できるので、両方試してみて、自分に合った方を選びましょう!

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