「パソコンのChromeでは便利な拡張機能が使えるのに、スマホでは使えない…」そんな悩みを抱えていませんか？
実は、Android版のChromeアプリには拡張機能が搭載されていません。しかし、諦める必要はありません。この記事では、Androidスマホやタブレットで拡張機能を使う方法を分かりやすく解説します。
Androidの標準Chromeアプリでは拡張機能が使えない理由
2025年1月現在、GoogleはAndroid版のChromeアプリに拡張機能のサポートを提供していません。
なぜでしょうか？主な理由は以下の通りです。
技術的な制約
スマートフォンはパソコンに比べて処理能力やメモリが限られています。
拡張機能を動かすと、バッテリーの消耗が早くなったり、ブラウザの動作が重くなる可能性があるのです。
ビジネス上の理由
Googleの主な収入源は広告です。
広告ブロック機能を持つ拡張機能が広く使われると、収益に影響が出る可能性があります。
ただし、良いニュースもあります。
Googleは「Desktop Android」というプロジェクトで拡張機能のサポートを開発中です。
これはChromebookなどの大画面デバイス向けですが、将来的には通常のスマホにも展開される可能性があります。
Androidで拡張機能を使う最も簡単な方法
現時点でAndroidで拡張機能を使いたい場合、最も確実な方法はKiwi Browserを使うことです。
Kiwi Browserとは？
Kiwi Browserは、エストニアのGeometry OUが開発したAndroid向けブラウザアプリです。Chromeと同じChromiumというシステムをベースに作られているため、Chrome拡張機能が正常に動作します。
Kiwi Browserの特徴
- Android 7以上で動作
- アプリサイズは約187MBとコンパクト
- トラッカーが一切含まれていない（プライバシー保護）
- UIがChromeに似ているため、違和感なく使える
- 完全に日本語対応
Kiwi Browserで拡張機能を追加する手順
実際の手順は驚くほど簡単です。
ステップ1：Kiwi Browserをインストール
Google Playストアで「Kiwi Browser」を検索してインストールしてください。累計ダウンロード数は500万件以上と、多くのユーザーに利用されています。
ステップ2：Chrome Web Storeにアクセス
Kiwi Browserを開いて、パソコン版と同じようにChrome Web Storeにアクセスします。
ステップ3：拡張機能を追加
使いたい拡張機能のページで「Chromeに追加」ボタンをタップするだけです。パソコンと全く同じ手順で完了します。
ステップ4：拡張機能の管理
画面右上のメニューから「拡張機能」を選ぶと、インストールした拡張機能の確認や設定ができます。
エラーメッセージが表示されることがありますが、無視して問題ありません。拡張機能は正常に動作します。
Kiwi Browser以外の選択肢
Kiwi Browser以外にも、拡張機能をサポートするブラウザがあります。
Yandex Browser
ロシアのYandexが開発したブラウザです。Chrome Web Storeから直接拡張機能をインストールできます。
ただし、注意点があります。
- アプリサイズが約321MBとやや大きい
- 6つのトラッカーが含まれている
- uBlock OriginやAdGuardなど、一部の人気拡張機能がインストールできない制限がある
プライバシーを重視する方には、Kiwi Browserの方がおすすめです。
Firefox for Android
老舗ブラウザのFirefoxもAndroid版で拡張機能（アドオン）をサポートしています。
ただし、2020年のアップデートでインストール可能なアドオンの数が大幅に減少しました。現在は限られた拡張機能のみが利用可能です。
Androidでおすすめの拡張機能8選
実際にどんな拡張機能が便利なのか、用途別に紹介します。
広告ブロック系
uBlock Origin
最も性能が高い広告ブロッカーです。YouTubeの広告もブロックできます。ページの読み込み速度が速くなり、悪質な広告からも保護されます。
Ghostery
広告ブロックに加えて、トラッカー（追跡システム）もブロックします。プライバシー保護を重視する方におすすめです。
翻訳・学習系
DeepL翻訳
高精度な翻訳サービスです。画面上で選択したテキストをワンタッチで翻訳できます。外国語のサイトを閲覧する際に便利です。
eJOY英語辞書
ブラウジング中に新しい単語を学習できる拡張機能です。単語をタップするだけで意味や発音を確認できます。
生産性向上系
OneTab
開いている複数のタブを一つのグループにまとめられます。タブが多くなりすぎた時に整理できて、メモリの節約にもなります。
Todoist
タスク管理ツールです。ウェブページや気になった情報を、すぐにタスクリストに追加できます。
セキュリティ系
Bitwarden
パスワード管理ツールです。強力なパスワードを自動生成し、安全に保管できます。無料版でも無制限のデバイスで使えます。
閲覧環境改善系
Dark Reader
すべてのウェブサイトをダークモード表示に変換します。夜間の閲覧時に目が疲れにくくなります。
よくある質問（FAQ）
Q1：iPhoneでもChrome拡張機能は使えますか？
残念ながら、2025年1月時点でiPhoneやiPadでChrome拡張機能を使う方法はありません。iOS版のChromeやKiwi Browserは拡張機能に対応していません。
Q2：すべてのChrome拡張機能がAndroidで動きますか？
ほとんどの拡張機能は正常に動作しますが、一部は動かない場合があります。特にパソコンの画面サイズを前提とした拡張機能は、スマホの画面では使いにくいことがあります。
Q3：Kiwi Browserは安全ですか？
Kiwi Browserはトラッカーやスパイウェアを含まない、信頼できるブラウザです。ただし、どのブラウザを使う場合でも、信頼できる拡張機能のみをインストールすることが重要です。
Q4：拡張機能を入れすぎるとスマホが遅くなりますか？
はい、拡張機能を多数インストールすると、ブラウザの動作が遅くなったり、バッテリーの消耗が早くなる可能性があります。本当に必要な拡張機能だけをインストールしましょう。
Q5：拡張機能が正常に動作しない場合はどうすればいいですか？
まず、ブラウザを再起動してみてください。それでも解決しない場合は、拡張機能を一度削除して再インストールするか、ブラウザのアップデートを確認しましょう。
Q6：Chrome拡張機能は無料ですか？
ほとんどの拡張機能は無料で利用できます。ただし、一部の拡張機能には有料版があり、追加機能を利用するには課金が必要な場合があります。
Q7：Google公式のAndroid版Chromeで将来的に拡張機能が使えるようになりますか？
Googleは大画面デバイス向けには開発を進めていますが、通常のスマートフォン向けのChrome拡張機能サポートは現時点で計画されていません。
まとめ
Android版の標準Chromeアプリでは拡張機能が使えませんが、Kiwi Browserなどの代替ブラウザを使えば、パソコン版とほぼ同じように拡張機能を利用できます。
特にKiwi Browserは、Chromeと同じ操作感でありながら、プライバシー保護にも配慮されているため、最もおすすめのブラウザです。
広告ブロック、翻訳ツール、パスワード管理など、便利な拡張機能を活用すれば、スマホでのブラウジングがさらに快適になります。ぜひ試してみてください。
ただし、拡張機能を入れすぎるとスマホの動作が重くなる可能性があるので、本当に必要なものだけを厳選してインストールすることをおすすめします。
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