アニメやゲーム、映画で「吸血鬼」「人狼」「トロール」といった名前を聞いたことはありませんか?
これらはすべて、世界各地に伝わる妖怪や怪物たちの名前です。
日本では「妖怪」といえば河童や天狗を思い浮かべますよね。
でも実は、世界中のあらゆる地域に、その土地ならではの不思議な存在が語り継がれているんです。
「名前は知っているけど、どんな怪物なの?」「日本の妖怪とどう違うの?」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカなど、世界各地に伝わる妖怪・怪物・精霊を地域別に詳しくご紹介します。
世界の妖怪って何?

「妖怪」という概念の広がり
「妖怪」という言葉は、もともと日本独自の概念だと思われがちですが、実は中国の『漢書』にすでに登場しています。
ただし、中国では「怪奇な異常現象」というニュアンスが強く、日本で使われる「妖怪」とは少し意味合いが異なります。
世界各地には、それぞれの文化や自然環境を反映した、独自の超自然的存在が語り継がれています。
各地域での呼び方
- 日本:妖怪(ようかい)、物の怪(もののけ)、魔物(まもの)
- 中国:妖精、精霊、妖魔、妖鬼
- ヨーロッパ:モンスター、クリーチャー、精霊(スピリット)
- アフリカ:精霊(スピリット)、呪霊
- 中東:ジン(精霊)
なぜ世界中に妖怪がいるの?
世界中で妖怪や怪物の伝承が生まれた理由には、いくつかの共通点があります。
自然現象の説明
科学が発達していなかった時代、人々は雷や地震、疫病などの自然現象を「神々や怪物の仕業」として理解していました。
道徳教育
「悪いことをすると妖怪が来る」という話は、子どもへの教育や社会のルールを守らせる役割を果たしていたんです。
未知への恐怖
深い森、暗い海、遠い山々──人間が踏み入れない場所への恐怖が、さまざまな怪物の姿となって語られてきました。
ヨーロッパの妖怪・怪物
ヨーロッパには、中世の伝承やキリスト教の影響を受けた独特の怪物たちが数多く存在します。
吸血鬼(ヴァンパイア)──不死の血を求める者
基本情報
- 発祥地域:東欧(特にルーマニア、セルビア、ブルガリア)
- 特徴:血を吸う不死の存在
- 弱点:日光、十字架、ニンニク、聖水
どんな存在?
吸血鬼は、死後に蘇り生者の血を吸う不死の怪物です。
18世紀の東欧で大規模な「吸血鬼パニック」が起こり、実際に墓を掘り返して遺体を処理する事件が多発しました。
現代の痩せて青白い吸血鬼のイメージは19世紀以降に確立したもので、本来の伝承では膨れ上がった赤黒い姿で描かれていたんです。
有名な吸血鬼の種類
| 名前 | 地域 | 特徴 |
|---|---|---|
| ストリゴイ | ルーマニア | 変身能力を持つ吸血鬼の原型 |
| ヴリコラカス | ギリシャ | 破門された者や罪人が変化 |
| ウピル | スラブ地域 | 生命力を吸い取る能力 |
| ドラウグ | 北欧 | 墓を守る不死の番人 |
人狼(ワーウルフ)──月夜に変身する獣人
基本情報
- 発祥地域:ヨーロッパ全域
- 特徴:人間が狼に変身する
- 変身条件:満月、呪い、先天的能力
どんな存在?
人狼は、人間が狼の姿に変身する伝承で、古代ギリシャの「リュカンスロポス」(狼人間)という言葉が語源とされています。
中世ヨーロッパでは、魔女裁判と同様に「人狼裁判」も行われ、多くの人が処刑されました。
東欧では吸血鬼と人狼の伝承が混ざり合い、人狼が死後に吸血鬼になるという話も生まれています。
地域別の人狼伝承
- フランス:ルー・ガルー(最も有名な人狼伝承)
- ドイツ:ヴェアヴォルフ
- セルビア:ヴコドラク(吸血鬼と人狼の複合)
- リトアニア:ヴィルコラキス
トロール──北欧の山に棲む巨人
基本情報
- 発祥地域:北欧(特にノルウェー、スウェーデン)
- 特徴:巨大、醜悪、日光で石化
- 住処:山、洞窟、橋の下
どんな存在?
トロールは北欧神話に登場する妖精の一種で、伝承によってその姿は大きく異なります。
巨大で毛むくじゃらの怪物として描かれることもあれば、小柄な老人、時には美しい女性の姿で現れることもあるんです。
共通しているのは「日光に当たると石になる」という性質で、ノルウェーの奇岩はトロールが石化したものだと言われています。
現代のノルウェーでは「物がなくなるとトロールのいたずら」という言い方があり、身近な存在として親しまれています。
クラーケン──海を支配する巨大怪物
基本情報
- 発祥地域:ノルウェー、アイスランド
- 特徴:島と見間違えるほど巨大
- 正体:ダイオウイカと同一視される
どんな存在?
クラーケンは、北欧の海に伝わる巨大な海の怪物です。
その大きさは「島のよう」と表現され、船乗りが着陸して漁をしていたら突然沈んでいった、という話が伝わっています。
18世紀の博物学書にも記載され、当時の人々にとっては「遭遇するかもしれない脅威」として認識されていました。
現代では、実在するダイオウイカがクラーケン伝説の正体だと考えられています。
その他のヨーロッパの怪物
| 名前 | 地域 | 特徴 |
|---|---|---|
| バジリスク | リビア | 見つめただけで人を殺す毒蛇 |
| ゴブリン | イギリス | いたずら好きの小鬼 |
| バンシー | アイルランド | 死を予告する叫び声の精霊 |
| デュラハン | アイルランド | 首なし騎士 |
| クランプス | ドイツ・オーストリア | 悪い子を罰する半獣半魔 |
アジアの妖怪・怪物
アジアには、日本だけでなく中国、東南アジア、中東にも独自の妖怪文化が根づいています。
中国の妖怪──山海経から西遊記まで
中国には数千年にわたる神話体系と、膨大な数の妖怪・霊獣の物語が存在します。
- 特徴:死体が動き出した存在
- 移動方法:両手を前に突き出してピョンピョン跳ねる
- 弱点:お札、もち米、鏡
キョンシーは、道教の呪術によって動く死体です。
腐敗が進んで膝が曲がらないため、独特の「跳ねる」動きをします。
- 特徴:九本の尻尾を持つ妖狐
- 能力:人間に化ける、長寿
百年生きた狐は尻尾が増え、千年で九本になるとされています。
日本の玉藻前やインドの華陽夫人も、この九尾の狐が正体だという伝説があります。
四神(しじん)
中国神話における四方を守護する聖獣です。
東南アジアの妖怪──熱帯の怪異
東南アジアには、熱帯特有の自然環境を反映した独自の妖怪が存在します。
ポンティアナック(インドネシア・マレーシア)
- 特徴:出産で死んだ女性の怨霊
- 外見:長い黒髪の美女、首の後ろに穴
- 対処法:首の穴に髪を詰める
出産中に亡くなった女性が変化した存在で、子どもの血を吸うとされています。
遺体の口にガラス玉を、脇の下に卵を、手のひらに針を入れて埋葬すると、ポンティアナックになるのを防げると信じられていました。
アスワン(フィリピン)
- 特徴:昼は普通の人間、夜は怪物に変身
- 能力:上半身だけで飛行、人肉を食べる
- 弱点:塩、ニンニク
アスワンは、夜になると上半身と下半身が分離し、上半身だけで飛び回って人を襲う恐ろしい存在です。
下半身を見つけて塩をまくと、元に戻れなくなると言われています。
ナーガ(インド・東南アジア)
- 特徴:上半身が人間、下半身が蛇
- 役割:水の神、雨をもたらす
- 信仰:カンボジアのアンコール・ワットなど寺院で崇拝
ナーガは蛇の神として広く信仰され、王権の象徴ともされました。
インドでは神々の敵として描かれることもありますが、東南アジアでは守護者として崇められています。
中東の妖怪──ジンと魔物
ジン(アラビア)
- 特徴:煙のない火から創造された精霊
- 種類:善良なジンと邪悪なジンが存在
- 有名な例:「アラジンと魔法のランプ」のランプの精
イスラム教の教義では、ジンはアッラーによって人間とは別に創造された存在とされています。
『千夜一夜物語』に登場するジンは、壺やランプに封じ込められ、願いを叶える存在として描かれています。
- 特徴:墓場に住み、死体を食べる
- 外見:醜い姿、変身能力を持つ
- 語源:アラビア語の「ghūl」(悪霊)
グールは墓場を徘徊し、死体を掘り起こして食べる恐ろしい存在です。
旅人を騙して荒野に誘い込み、殺して食べるという話も伝わっています。
アフリカの妖怪・精霊

アフリカでは「妖怪」という言葉よりも、精霊(スピリット)や呪霊として語られることが多いです。
トコロシュ(南部アフリカ)
基本情報
- 特徴:背が低く毛むくじゃら、いたずら好き
- 活動:夜に忍び込んで悪さをする
- 対処法:ベッドを高くして寝る
トコロシュは南部アフリカに伝わる小型の精霊で、夜中に人を襲って息苦しくさせると言われています。
アフリカの一部地域では、ベッドの下にレンガを置いて高くして寝る習慣があるんです。
これはトコロシュを避けるためだとか。
ポポバワ(東アフリカ)
基本情報
- 発祥地域:タンザニア
- 特徴:コウモリのような姿、夢魔
- 意味:スワヒリ語で「バットマン」
ポポバワは1970年代にタンザニアで広まった都市伝説的な存在で、夜中に人々の夢に現れ、悪夢を見せて金縛りにすると言われています。
当時は社会問題にもなりました。
アサンボサム(西アフリカ)
基本情報
- 発祥地域:ガーナ(アシャンティ族)
- 特徴:鉄の歯、木に住む
- 能力:吸血
アサンボサムは木に住む吸血鬼で、鉄でできた歯と鉤状の足を持ちます。
木の上から獲物に飛びかかり、血を吸うとされています。
アフリカの妖怪一覧
| 名前 | 地域 | 特徴 |
|---|---|---|
| アナンシ | ガーナ | 蜘蛛の姿のトリックスター |
| アドゼ | トーゴ・ガーナ | 蛍に変身する吸血鬼 |
| インプンドゥル | 南アフリカ | 雷を呼ぶ大きな鳥 |
| マミワタ | 西アフリカ | 美しい水の精霊 |
南北アメリカの妖怪・怪物
アメリカ大陸には、先住民の伝承と移民が持ち込んだ文化が融合した独自の怪物が存在します。
ウェンディゴ(北米先住民)
基本情報
- 発祥地域:カナダ、アメリカ北部
- 特徴:極度の飢餓、人食い
- 伝承民族:アルゴンキン語族
どんな存在?
ウェンディゴは、カナダの先住民に伝わる人食いの精霊です。
極寒の冬に飢餓状態に陥った人間が、人肉を食べることでウェンディゴに変化するとされています。
変化した者は永遠に満たされない飢餓感に苦しみ、人を食べ続けると言われています。
この伝承は、厳しい冬を乗り越えるための戒め──「どんなに飢えても人肉を食べてはいけない」という教訓を含んでいるとも解釈されています。
チュパカブラ(中南米)
基本情報
- 発祥地域:プエルトリコ、メキシコ
- 特徴:家畜の血を吸う
- 目撃時期:1990年代以降
どんな存在?
チュパカブラは「山羊の血を吸う者」という意味で、1995年にプエルトリコで最初に報告されました。
家畜が血を抜かれて死んでいる事件が相次ぎ、二足歩行の爬虫類のような生物が目撃されたことから伝説が広まりました。
現代のUMA(未確認生物)として世界的に有名になっています。
ルー・ガルー(カリブ海)
基本情報
- 発祥地域:ハイチ、ルイジアナ
- 特徴:人狼とブードゥー教の融合
- 語源:フランス語の「loup-garou」(人狼)
フランスの人狼伝説とアフリカのブードゥー教が融合して生まれた存在です。
呪いによって夜な夜な狼に変身し、人を襲うとされています。
南北アメリカの怪物一覧
| 名前 | 地域 | 特徴 |
|---|---|---|
| サスクワッチ(ビッグフット) | 北米 | 巨大な類人猿 |
| モスマン | アメリカ | 赤い目、巨大な翼 |
| ナワル | メキシコ | 動物に変身する呪術師 |
| シグアパ | ドミニカ | 足が後ろ向きの美女 |
日本の妖怪との比較
世界各地の妖怪と日本の妖怪を比較すると、興味深い共通点と相違点が見えてきます。
共通する妖怪タイプ
変身する妖怪
- 日本:狐(きつね)、狸(たぬき)
- 中国:狐仙、九尾の狐
- ヨーロッパ:人狼
- アフリカ:シェイプシフター
人間に化ける動物の妖怪は、世界中に存在します。
日本では狐や狸が有名ですが、ヨーロッパでは狼が、アフリカではヒョウやハイエナが変身の対象となっています。
水辺の妖怪
- 日本:河童
- ヨーロッパ:セルキー(アザラシ人間)
- 東南アジア:ポンティアナック
- アフリカ:マミワタ
水辺は人間にとって危険な場所だったため、各地で水に関連する妖怪が生まれました。
不死の存在
- 日本:幽霊、怨霊
- ヨーロッパ:吸血鬼、ドラウグ
- 中国:キョンシー
- 東南アジア:アスワン
死後も活動する存在への恐怖は、世界共通のテーマといえます。
日本の妖怪の特徴
日本の妖怪には、他の地域にはない独自の特徴があります。
付喪神(つくもがみ)
古い道具や物品が魂を持って動き出すという概念は、日本独特のものです。
100年使われた傘が「からかさ小僧」になる、古い琵琶が「琵琶牧々」になるなど、物を大切にする文化が反映されています。
妖怪の「かわいい」文化
日本では妖怪をキャラクター化し、親しみやすい存在として描く文化があります。
「ゲゲゲの鬼太郎」「妖怪ウォッチ」など、妖怪をテーマにしたエンターテイメントが盛んなのは日本ならではです。
世界の妖怪 完全一覧

ここでは、世界各地の妖怪・怪物・精霊を地域別にリストアップしました。
ヨーロッパの妖怪
| 名前 | 地域 | 分類 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 吸血鬼(ヴァンパイア) | 東欧 | アンデッド | 血を吸う不死の存在 |
| 人狼(ワーウルフ) | 欧州全域 | 変身者 | 狼に変身する人間 |
| トロール | 北欧 | 巨人/妖精 | 山に住む、日光で石化 |
| クラーケン | 北欧 | 海の怪物 | 島のように巨大 |
| ドラウグ | 北欧 | アンデッド | 墓を守る不死者 |
| ゴブリン | イギリス | 小鬼 | いたずら好き |
| バンシー | アイルランド | 精霊 | 死を予告する |
| デュラハン | アイルランド | 妖精 | 首なし騎士 |
| バジリスク | 南欧 | 魔獣 | 視線で殺す毒蛇 |
| ユニコーン | 西欧 | 聖獣 | 一本角の馬 |
| グリフィン | ギリシャ | 幻獣 | 鷲の頭と獅子の体 |
| ケルベロス | ギリシャ | 魔獣 | 三つ首の地獄の番犬 |
| メデューサ | ギリシャ | 怪物 | 蛇の髪、石化の視線 |
| セイレーン | ギリシャ | 精霊 | 美声で船乗りを惑わす |
| クランプス | ドイツ | 悪魔 | 悪い子を罰する |
| ルサールカ | スラブ | 水の精霊 | 溺死した女性の霊 |
アジアの妖怪
| 名前 | 地域 | 分類 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| キョンシー | 中国 | アンデッド | 跳ねて移動する死体 |
| 九尾の狐 | 中国 | 妖獣 | 九本の尻尾を持つ狐 |
| 青龍 | 中国 | 聖獣 | 東を守護する龍 |
| 白虎 | 中国 | 聖獣 | 西を守護する虎 |
| 朱雀 | 中国 | 聖獣 | 南を守護する鳳凰 |
| 玄武 | 中国 | 聖獣 | 北を守護する亀と蛇 |
| 麒麟 | 中国 | 聖獣 | 仁の獣 |
| ジン | 中東 | 精霊 | 火から生まれた精霊 |
| グール | 中東 | 悪霊 | 墓場の死体食い |
| イフリート | 中東 | 精霊 | 強力な火のジン |
| ナーガ | インド・東南アジア | 神獣 | 蛇の神 |
| ヤクシャ | インド | 精霊 | 森の守護精霊 |
| アスワン | フィリピン | 妖怪 | 上下に分離する吸血鬼 |
| ポンティアナック | インドネシア | 幽霊 | 出産で死んだ女性の怨霊 |
| ピー | タイ | 精霊 | 様々な種類の精霊 |
| マレク | マレーシア | 精霊 | 森の精霊 |
アフリカの妖怪
| 名前 | 地域 | 分類 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| トコロシュ | 南部アフリカ | 精霊 | 小さく毛むくじゃら |
| ポポバワ | 東アフリカ | 夢魔 | コウモリ型の悪夢 |
| アサンボサム | 西アフリカ | 吸血鬼 | 鉄の歯を持つ |
| アドゼ | 西アフリカ | 吸血鬼 | 蛍に変身 |
| アナンシ | ガーナ | トリックスター | 蜘蛛の姿 |
| インプンドゥル | 南アフリカ | 精霊 | 雷を呼ぶ鳥 |
| マミワタ | 西アフリカ | 水の精霊 | 美しい水の女神 |
アメリカの妖怪
| 名前 | 地域 | 分類 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ウェンディゴ | 北米 | 精霊 | 人食いの飢餓の精 |
| サスクワッチ | 北米 | UMA | 巨大な類人猿 |
| モスマン | 北米 | UMA | 赤い目の翼ある生物 |
| チュパカブラ | 中南米 | UMA | 家畜の血を吸う |
| ルー・ガルー | カリブ海 | 人狼 | ブードゥーの人狼 |
| ナワル | メキシコ | 変身者 | 動物に変身する呪術師 |
| シグアパ | カリブ海 | 妖怪 | 足が後ろ向きの女 |
| スークヤント | カリブ海 | 吸血鬼 | 火の玉に化ける老婆 |
妖怪と現代文化
エンターテイメントへの影響
世界の妖怪たちは、現代のエンターテイメントに大きな影響を与えています。
映画・ドラマ
- 吸血鬼:『ドラキュラ』『トワイライト』シリーズ
- 人狼:『ハウリング』『アンダーワールド』
- ゾンビ:『ウォーキング・デッド』『バイオハザード』
ゲーム
- トロール、ゴブリン:多くのRPGに登場
- 吸血鬼:『悪魔城ドラキュラ』
- 中国の妖怪:『真・三國無双』シリーズ
漫画・アニメ
日本では妖怪をテーマにした作品が特に多く、『ゲゲゲの鬼太郎』『妖怪ウォッチ』『ぬらりひょんの孫』などが人気を集めています。
なぜ妖怪は今も人気なのか?
現代社会においても妖怪や怪物が愛され続ける理由には、いくつかの要因があります。
未知への魅力
科学が発達しても、人間は「説明できないもの」に惹かれます。
妖怪は、その「わからなさ」を楽しむ存在なのかもしれません。
文化のアイデンティティ
各地域の妖怪は、その土地の文化や価値観を反映しています。
妖怪を知ることは、その地域の人々の考え方や歴史を理解することにもつながるんです。
普遍的なテーマ
死への恐怖、自然への畏敬、道徳的な教訓──妖怪が体現するテーマは、時代を超えて人間に共通するものばかりです。
まとめ
世界の妖怪たちは、単なる古い物語の登場人物ではありません。
妖怪が象徴するもの
- 自然現象への畏敬と恐怖
- 社会のルールや道徳を守らせる役割
- その土地の文化や価値観の反映
- 人間の普遍的な恐怖や願望
ヨーロッパの吸血鬼、中国のキョンシー、アフリカのトコロシュ、アメリカのウェンディゴ──これらはすべて、それぞれの土地で生まれ、その土地の人々の心に根づいてきた存在です。
日本の妖怪が「かわいい」キャラクターとして親しまれているように、世界各地の妖怪たちも現代のエンターテイメントの中で新たな姿を見せ続けています。
興味を持った妖怪がいたら、ぜひその地域の神話や伝承も調べてみてください。
妖怪を通じて、世界の文化や人々の考え方がより深く理解できるかもしれませんよ。









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