「スマホひとつで電車に乗れたら便利なのに…」
そう思ったことはありませんか?
AndroidスマホでもSuicaが使えるんです。財布からカードを出す手間がなくなり、残高不足で改札で止められることもなくなります。さらに、券売機に並ばなくてもアプリからすぐにチャージできるので、忙しい朝の通勤がグッと楽になります。
この記事では、AndroidでモバイルSuicaを使い始める方法を、初めての方でも分かるように丁寧に解説していきます。
モバイルSuicaって何?スマホがSuicaカードになる便利なサービス

モバイルSuicaは、JR東日本が提供するサービスで、お持ちのスマートフォンがSuicaカードとして使えるようになります。
具体的には、こんなことができます:
- 駅の改札をスマホをかざすだけで通過できる
- コンビニやスーパーでキャッシュレス決済ができる
- アプリから好きなタイミングでチャージできる
- 定期券をスマホに入れて持ち歩ける
- 利用履歴をいつでも確認できる
物理的なカードを持ち歩く必要がなくなるので、財布の中身もスッキリしますね。
Androidで使える3つの方法|あなたに合った方法を選ぼう
Androidスマホでは、モバイルSuicaを使う方法が3つあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
1. モバイルSuicaアプリ(最も多機能)
JR東日本が提供する公式アプリです。3つの方法の中で最も機能が充実しています。
できること:
- 定期券の購入・管理
- Suicaグリーン券の購入
- JRE POINTの受け取り
- オートチャージの設定(ビューカード使用時)
- 利用履歴の詳細確認
おすすめな人: 定期券を使う方や、全ての機能を使いたい方
2. Google Pay(シンプルで手軽)
Googleが提供する決済サービスの一部として、Suicaを発行・管理できます。
できること:
- 改札通過とお店での支払い
- アプリからのチャージ
- 残高と利用履歴の確認
- JRE POINTの利用(別途登録が必要)
できないこと:
- 定期券の購入
- Suicaグリーン券の購入
- ネット決済での利用
おすすめな人: シンプルに使いたい方や、定期券を使わない方
3. 楽天ペイ(楽天ポイントが貯まる)
楽天ペイアプリからSuicaを発行・管理できます。
できること:
- 改札通過とお店での支払い
- 楽天カードからのチャージで楽天ポイントが貯まる(200円につき1ポイント)
- 楽天ポイントでチャージできる
- 残高確認
できないこと:
- 定期券の購入
- 利用履歴が前日分までしか見られない
おすすめな人: 楽天経済圏を活用している方や、ポイントを貯めたい方
どの方法でも、「おサイフケータイアプリ」のインストールが必須となります。これは次の項目で説明します。
使える機種の確認|おサイフケータイ対応が必須
モバイルSuicaを使うには、あなたのAndroidスマホが「おサイフケータイ」に対応している必要があります。
おサイフケータイとは?
おサイフケータイは、日本独自の非接触決済技術「FeliCa(フェリカ)」を搭載したスマホのことです。このチップがないと、モバイルSuicaは使えません。
確認方法:
- スマホの背面をチェック
背面に「おサイフケータイ」や「FeliCa」のマークがあれば対応しています - 設定から確認
設定アプリ → 「接続設定」または「機器接続」 → 「NFC」の項目があるか確認 - 機種情報を調べる
スマホのメーカーサイトで、お使いの機種がおサイフケータイ対応か確認できます
対応OSのバージョン:
- モバイルSuicaアプリ:Android 6.0以上
- Google Pay:Android 5.0以上
- 楽天ペイ:Android 6.0以上
海外で購入したAndroidスマホの多くは、FeliCaチップが搭載されていないため、モバイルSuicaは使えません。日本国内で販売されている機種を選ぶことが重要です。
モバイルSuicaアプリの設定方法|画面に従って進めるだけ
ここからは、最も多機能な「モバイルSuicaアプリ」での設定方法を詳しく解説します。
ステップ1:アプリをダウンロード
- Google Playストアを開く
- 「モバイルSuica」で検索
- 「モバイルSuica -いつものSuicaがスマホで便利に-」をインストール
- 同時に「おサイフケータイ」アプリもインストール
ステップ2:会員登録をする
- モバイルSuicaアプリを起動
- 「新規会員登録」をタップ
- 利用規約を確認して「同意して会員登録する」をタップ
- メールアドレスを入力して「メール送信」をタップ
- 届いた確認コードを入力
- Suicaパスワード(ログイン用)を設定
- 氏名、生年月日、電話番号などの基本情報を入力
ステップ3:Suicaを発行する
- 「Suicaカードを持っていない」を選択
(定期券を取り込む場合は別の選択肢があります) - 「会員登録が完了しました」と表示されたら完了
ステップ4:メインカードに設定する
モバイルSuicaを使えるようにするには、おサイフケータイアプリで「メインカード」に設定する必要があります。
- 「アプリを起動」をタップしておサイフケータイアプリを開く
- 新しく作成したSuicaが表示されるので「メインカードにする」をタップ
- これで設定完了です!
メインカードに設定されていないと、改札やレジで使えないので注意しましょう。
Google Payでの設定方法|よりシンプルに始めたい方へ
Google Pay(Google Wallet)を使う場合は、モバイルSuicaよりも簡単に始められます。
設定手順:
- Google Playストアから「Google Wallet」アプリをインストール
- アプリを開いて「使ってみる」をタップ
- 「交通系ICカード」または「カードを追加」を選択
- 「Suica」を選択
- 「新規発行」を選び、初回チャージ額を設定
- 支払い方法を登録して完了
Google Payの場合も、定期券などの機能が必要になったら、後からモバイルSuicaアプリを追加できます。両方のアプリで同じSuicaを管理する形になるので、どちらからでもチャージや確認ができます。
チャージ方法|いつでもどこでも残高を追加できる

モバイルSuicaは、さまざまな方法でチャージできます。
1. アプリからクレジットカードでチャージ(いつでもどこでも)
モバイルSuicaアプリの場合:
- アプリを開く
- 「チャージ」をタップ
- チャージ金額を入力(1,000円から1円単位で可能)
- 登録済みのクレジットカードを選択
- 「チャージする」をタップ
Google Payの場合:
- Google Walletアプリを開く
- Suicaカードをタップ
- 「チャージ」を選択
- 金額を入力して決済
楽天ペイの場合:
- 楽天ペイアプリを開く
- Suicaマークをタップ
- 「チャージ」または「ポイントチャージ」を選択
- 金額を入力して確定
楽天カードからのチャージなら、200円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まるのでお得です。
2. コンビニで現金チャージ(クレジットカードを使わない方法)
セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンなどで現金チャージができます。
- レジで「Suicaのチャージをお願いします」と伝える
- チャージしたい金額を伝える
- 現金を支払う
- スマホの背面をレジのリーダーにかざす
- チャージ完了
1,000円単位でチャージできます。
3. 駅の券売機でチャージ
交通系ICカードに対応している券売機なら、モバイルSuicaにもチャージできます。
- 券売機の「チャージ」ボタンを押す
- スマホをリーダーにかざす
- チャージ金額を選択
- 現金を投入
- チャージ完了
4. オートチャージ(ビューカード限定)
ビューカード(JR東日本のクレジットカード)を登録すると、オートチャージが使えます。
改札を通るときに、設定した残高以下になると自動的にチャージされる便利な機能です。
設定方法:
- モバイルSuicaアプリを開く
- メニューから「オートチャージ設定」を選択
- 実行条件(例:残高が1,000円以下)とチャージ額を設定
チャージ上限は、端末内の残高と合わせて20,000円までです。
使い方|改札もお店もスマホをかざすだけ
モバイルSuicaの使い方は、カードのSuicaとほぼ同じです。
改札の通り方
- スマホの電源が入っていることを確認(画面ロックされていてもOK)
- 改札機のICカードリーダー(ピッとする部分)にスマホの背面をかざす
- 「ピッ」と音がしたら通過OK
ポイント:
- アプリを起動する必要はありません
- 画面ロック中でも使えます
- ただし、電源が完全に切れていると使えないので注意
- スマホケースが厚い場合、反応しにくいことがあります
お店での支払い方
- レジで「Suicaで」と伝える
- レジのリーダーにスマホの背面をかざす
- 「ピッ」と音がしたら決済完了
コンビニ、スーパー、自動販売機など、Suicaマークがあるお店ならどこでも使えます。
定期券の取り込み方法|カードからスマホへ
すでにSuica定期券(カード)をお持ちの場合、スマホに取り込むことができます。
注意: Androidでは、定期券以外の普通のSuicaカードは取り込めません(iPhoneのみ可能)。普通のSuicaを使っている方は、新規発行する必要があります。
取り込み手順:
- モバイルSuicaアプリで会員登録時に「Suicaカードを取り込む」を選択
- 注意事項を確認
- カード裏面のJE(またはJB)で始まる番号(SuicaID番号)を入力
- カードの裏面にスマホをぴったり重ねる
- 「カードを読み取り中」と表示されるので、そのまま動かさずに待つ
- 読み取りが完了したら、元のカードは使えなくなります
取り込んだ定期券は、モバイルSuicaアプリで継続購入や区間変更ができるようになります。
よくあるトラブルと対処法|困ったときはここをチェック
トラブル1:改札やレジで反応しない
確認すること:
- スマホの電源が入っているか
電源が切れていると使えません - メインカードに設定されているか
おサイフケータイアプリを開いて、Suicaが「メインカード」になっているか確認 - NFC設定がオンになっているか
設定 → 接続設定 → NFC → オンになっているか確認 - 他のアプリを閉じる
別の決済アプリが起動していると干渉することがあります - スマホを再起動する
一時的な不具合が解消されることがあります - 定期券有効期間外の設定
定期券を使っている場合、モバイルSuicaアプリで「定期券有効期間外のSF利用」が「ON」になっているか確認
トラブル2:残高が足りない
改札で「ピピピッ」と鳴って止められた場合:
- その場でアプリからチャージできます
- または、近くのコンビニでチャージ
- 駅の券売機でもチャージ可能
残高不足を防ぐには、ビューカードのオートチャージ設定がおすすめです。
トラブル3:チャージができない
クレジットカードでチャージできない場合:
- カード情報が正しく登録されているか確認
- カードの有効期限が切れていないか確認
- カードの利用限度額に達していないか確認
- 一部のクレジットカードは使えないことがあります
コンビニでチャージできない場合:
- おサイフケータイアプリでSuicaがメインカードになっているか確認
- NFC設定がオンになっているか確認
- 店員の指示に従って、もう一度リーダーにかざす
トラブル4:機種変更したい
機種変更する際は、データを移行する必要があります。
手順:
- 新しいスマホにモバイルSuicaアプリをインストール
- アプリを起動して「再発行・機種変更の方はこちら」を選択
- 登録済みのメールアドレスとパスワードでログイン
- 「初期設定する」をタップ
- データの移行が完了
機種変更の前に、必ず旧端末でSuicaの使用を停止しておきましょう。
トラブル5:アプリにログインできない
パスワードを忘れた場合:
- ログイン画面の「パスワードを忘れた方」をタップ
- 登録済みのメールアドレスを入力
- 届いたメールの案内に従ってパスワードを再設定
知っておくと便利な機能|もっと使いこなそう
JRE POINTを貯める
JRE POINTに登録すると、JR東日本の鉄道を利用するだけでポイントが貯まります。
貯まったポイントは、1ポイント=1円でSuicaにチャージできます。
登録方法:
- JRE POINTのWebサイトにアクセス
- 会員登録をする
- 「Suica登録」からモバイルSuicaのSuica番号を登録
利用履歴の確認
モバイルSuicaアプリから、いつでも利用履歴を確認できます。
- アプリを開く
- 「SF(電子マネー)利用履歴」をタップ
- 最大26週間分(約6ヶ月分)の履歴が見られます
交通費の精算などに便利です。
複数のSuicaを管理
Android端末では、複数のSuicaを登録して使い分けることができます(機種による)。
例えば:
- 通勤用のSuica
- プライベート用のSuica
用途に応じて切り替えられるので、経費管理がしやすくなります。
まとめ|モバイルSuicaでキャッシュレス生活を始めよう
AndroidでモバイルSuicaを使う方法を解説してきました。
ポイントをおさらいすると:
- Androidでは「モバイルSuicaアプリ」「Google Pay」「楽天ペイ」の3つの方法がある
- おサイフケータイ対応機種が必須(FeliCaチップ搭載)
- モバイルSuicaアプリが最も多機能で、定期券も使える
- チャージはアプリ、コンビニ、券売機など複数の方法がある
- 改札もお店も、スマホをかざすだけで使える
- トラブル時は、メインカード設定とNFC設定を確認
スマホひとつで電車にもコンビニにも行けるのは本当に便利です。財布を忘れても大丈夫ですし、残高を気にせずチャージできるのも安心ですね。
まずは「モバイルSuicaアプリ」をダウンロードして、新しいキャッシュレス生活を始めてみませんか?
初回チャージは1,000円からできるので、気軽に試してみてください。慣れてきたら、定期券の取り込みやオートチャージなど、便利な機能も活用していきましょう。

コメント