Androidスマホを使っていて、「アプリがたくさんありすぎてホーム画面がごちゃごちゃ」「どこにどのアプリがあるか分からない」と困ったことはありませんか?
そんな時に便利なのが「ドロワー(アプリドロワー)」です。
ドロワーとは、スマホにインストールされているすべてのアプリを一覧で表示する機能のこと。上手に設定すれば、アプリの管理がとても楽になります。
この記事では、Androidドロワーの基本的な使い方から、便利なカスタマイズ方法まで詳しく解説します。
ドロワーとは?基本を理解する

ドロワーの意味
「ドロワー(drawer)」は英語で「引き出し」という意味です。
Androidでは、すべてのアプリが収納されている引き出しのような場所を「アプリドロワー」と呼んでいます。
ドロワーとホーム画面の違い
混同しやすいドロワーとホーム画面の違いを整理しましょう。
ホーム画面
- スマホを起動した時に最初に表示される画面
- よく使うアプリやウィジェットを自由に配置できる
- 複数のページを作成可能
- カスタマイズの自由度が高い
ドロワー(アプリドロワー)
- すべてのアプリが一覧表示される
- ホーム画面に表示していないアプリも確認できる
- アプリの検索機能がある
- 基本的にアプリのインストール順やアルファベット順で表示される
ドロワーを使うメリット
ドロワーを活用すると、以下のようなメリットがあります。
すべてのアプリを確認できる
インストールしているアプリを1ヶ所で確認できます。ホーム画面を何ページもめくる必要がありません。
ホーム画面をシンプルに保てる
よく使うアプリだけをホーム画面に配置し、その他はドロワーに収納できます。
アプリを素早く見つけられる
検索機能を使えば、アプリ名を入力するだけで目的のアプリを見つけられます。
整理整頓しやすい
フォルダ分けや並び替えで、アプリを使いやすく整理できます。
ドロワーの開き方
基本的な開き方を確認しましょう。
方法1:画面を上にスワイプ
最も一般的な方法です。
- ホーム画面を表示
- 画面の下から上に向かってスワイプ
- ドロワーが表示される
この操作で、インストールされているすべてのアプリが表示されます。
方法2:ドロワーアイコンをタップ
機種によっては、ホーム画面にドロワーアイコンがあります。
アイコンの場所
- 通常、画面下部のドック(よく使うアプリが並んでいる場所)にある
- 3×3のドット(点)が並んだアイコンが目印
- 機種によってデザインが異なる
このアイコンをタップすると、ドロワーが開きます。
ドロワーアイコンが見つからない場合
アイコンを誤って削除してしまった場合の復元方法です。
一般的な方法
- ホーム画面の何もない場所を長押し
- 「ホーム設定」または「設定」をタップ
- 「アプリ画面ボタンを表示」をオンにする
Samsung Galaxy の場合
- ホーム画面を長押し
- 「ホーム画面設定」をタップ
- 「アプリ画面ボタンをホーム画面に表示」をオンにする
ドロワーの基本設定
ドロワーを使いやすくするための基本設定を紹介します。
アプリの並び順を変更する
ドロワー内のアプリの並び順を設定できます。
設定方法
- ドロワーを開く
- 右上の三点リーダー(⋮)または設定アイコンをタップ
- 「並び替え」または「ソート」を選択
- 好みの並び順を選ぶ
選択できる並び順
- アルファベット順(A〜Z)
- 五十音順(あ〜ん)
- インストール日時順
- 使用頻度順
- カスタム(手動で並び替え)
アプリの検索機能を使う
ドロワー上部には検索バーがあります。
使い方
- ドロワーを開く
- 上部の検索バーをタップ
- アプリ名を入力
- 候補が表示されたらタップして起動
アプリがたくさんある場合、検索機能が最も速くアプリを見つけられます。
アプリをホーム画面に追加する
ドロワーからホーム画面にアプリを追加できます。
手順
- ドロワーを開く
- ホーム画面に追加したいアプリアイコンを長押し
- スマホが振動したら、指でドラッグ(押したまま動かす)
- ホーム画面の配置したい場所まで移動
- 指を離す
これでホーム画面にアプリのショートカットが作成されます。
ホーム画面からアプリを削除する
ホーム画面のアイコンを削除しても、アプリ自体はアンインストールされません。
手順
- ホーム画面で削除したいアプリアイコンを長押し
- 「削除」または「ホーム画面から削除」をタップ
- アイコンが消える
アプリ自体はドロワーに残っているので、また使いたい時はドロワーから起動できます。
ドロワーのカスタマイズ方法
より使いやすくするための応用的なカスタマイズ方法です。
フォルダを作成する
関連するアプリをフォルダにまとめることができます。
ホーム画面でのフォルダ作成
- ホーム画面でアプリアイコンを長押し
- 別のアプリアイコンの上にドラッグ
- 自動的にフォルダが作成される
- フォルダ名をタップして名前を変更
注意点
機種によっては、ドロワー内で直接フォルダを作成できない場合があります。その場合は、ホーム画面でフォルダを作成してください。
アプリを非表示にする
使わないアプリを非表示にして、ドロワーをすっきりさせることができます。
方法1:アプリを無効化する
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリと通知」をタップ
- 非表示にしたいアプリを選択
- 「無効にする」をタップ
ただし、無効化できるのはプリインストールアプリのみです。
方法2:ランチャーの非表示機能を使う
後述するランチャーアプリを使えば、より柔軟に非表示設定ができます。
グリッド数を変更する
ドロワーに表示されるアプリの列数や行数を変更できます。
設定方法(機種により異なる)
- ホーム画面を長押し
- 「ホーム設定」または「設定」をタップ
- 「グリッド」または「レイアウト」を選択
- 好みの列×行の数を選択(例:4×5、5×6など)
グリッド数を増やすと、一画面により多くのアプリを表示できます。
アイコンのサイズを変更する
アイコンを大きくしたり小さくしたりできます。
設定方法
- ホーム画面を長押し
- 「ホーム設定」をタップ
- 「アイコンサイズ」を選択
- スライダーで調整
視力に合わせて見やすいサイズに調整しましょう。
新規アプリの自動追加設定
アプリをインストールした時の動作を設定できます。
設定方法
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「ホーム」を選択
- 「ホーム画面にアイコンを追加」のオン・オフを切り替え
オンの場合
新しくインストールしたアプリが自動的にホーム画面に追加されます。
オフの場合
新しいアプリはドロワーにのみ追加され、ホーム画面には表示されません。
ランチャーアプリでのカスタマイズ

より高度なカスタマイズをしたい場合は、ランチャーアプリの導入がおすすめです。
ランチャーアプリとは
Androidのホーム画面やドロワーの見た目・機能を変更できるアプリです。
標準のランチャーでは実現できない、細かいカスタマイズが可能になります。
Nova Launcher
最も人気のあるランチャーアプリの一つです。
主な機能
- ドロワーのグリッド数を自由に変更
- アプリのアイコンサイズを細かく調整
- タブ機能でアプリをカテゴリ分け
- 縦スクロール・横スクロールを選択可能
- アプリの非表示機能
- フォルダのカスタマイズ
- 検索機能の強化
ドロワー設定の手順
- Nova Launcherをインストール
- ホーム画面を長押し
- 「設定」→「ドロワー」をタップ
- 各種設定を調整
カスタマイズ例
- ドロワーアプリグリッド:5×6に設定
- アイコンの大きさ:120%に拡大
- ドロワースタイル:縦スクロール
- よく使うアプリをタブとして追加
Niagara Launcher
シンプルで効率的なランチャーです。
特徴
- 縦スクロールのリスト表示
- お気に入りアプリを最大8個登録
- 通知をリスト内に表示
- アルファベット順の素早い検索
- 片手で操作しやすいデザイン
- 軽量で動作が速い
片手での操作性を重視する人におすすめです。
Microsoft Launcher
Microsoftが提供するランチャーです。
特徴
- Windows PCとの連携機能
- タイムライン機能
- カスタマイズ可能なフィード
- ジェスチャー操作
- Officeとの統合
WindowsユーザーやOfficeをよく使う人に便利です。
機種別の設定方法
主要な機種でのドロワー設定方法を紹介します。
Google Pixel
ドロワーの開き方
- 画面を下から上にスワイプ
設定方法
- ホーム画面を長押し
- 「ホームの設定」をタップ
- アプリの並び順やアイコンサイズを調整
特徴
- シンプルで直感的な操作
- Google純正のランチャー
- アプリの提案機能
Samsung Galaxy
ドロワーの開き方
- 画面を下から上にスワイプ
- またはドロワーアイコンをタップ
設定方法
- ホーム画面を長押し
- 「ホーム画面設定」をタップ
- 「アプリ画面」の設定を変更
カスタマイズ項目
- アプリの並び順
- グリッドサイズ(4×5、4×6、5×5、5×6)
- アプリ画面ボタンの表示・非表示
- アプリの非表示設定
ホーム画面スタイルの変更
- 標準:すべてのアプリがホーム画面に表示
- ドロワー:ホーム画面とドロワーを分離
Xperia
ドロワーの開き方
- 画面下部の「アプリ」アイコンをタップ
設定方法
- ドロワーを開く
- 右上のメニュー(⋮)をタップ
- 「アプリの並び替え」を選択
特徴
- フォルダ作成が可能
- アプリを長押しで並び替え
- カスタム順での整理
AQUOS
ドロワーの開き方
- 画面を下から上にスワイプ
設定方法
- ホーム画面を長押し
- 「ホームの設定」をタップ
- 各種設定を変更
独自機能
- AQUOS Home独自のカスタマイズ
- 機種によってランチャーが異なる
HUAWEI
ドロワーの有効化
- ホーム画面を長押し
- 「ホーム画面の設定」をタップ
- 「ホーム画面のスタイル」で「ドロワー」を選択
ドロワーの使い方
- 画面を上にスワイプして開く
- アプリを長押ししてホーム画面に追加
ドロワーの便利な使い方
より効率的にドロワーを活用するテクニックです。
音声検索を活用する
Googleアシスタントを使って、音声でアプリを起動できます。
使い方
- 「OK Google」と話しかける
- 「〇〇を開いて」と言う
- アプリが起動する
ジェスチャーでドロワーを開く
ランチャーによっては、ジェスチャー操作でドロワーを開けます。
設定例(Nova Launcher)
- 画面を上にスワイプ:ドロワーを開く
- 画面を下にスワイプ:通知パネルを開く
- ダブルタップ:画面をオフ
アプリの使用頻度で自動整理
一部のランチャーでは、よく使うアプリを自動的に上部に表示する機能があります。
これにより、スクロールせずに頻繁に使うアプリにアクセスできます。
ウィジェットをドロワーに追加
Nova Launcherなどでは、ドロワー内にウィジェットを配置できます。
天気予報やカレンダーなど、よく確認する情報を表示しておくと便利です。
よくある質問
Q1. ドロワーを無効化してiPhoneのように使えますか?
A. 機種やランチャーによっては可能です。
方法1:ホーム画面スタイルの変更
- Samsung Galaxyなど一部の機種では、「標準」スタイルを選択することで、すべてのアプリをホーム画面に表示できます
方法2:iOSランチャーを使用
- iOSランチャーアプリをインストールすると、iPhoneのような表示になります
Q2. ドロワーにアプリが表示されません
A. いくつかの原因が考えられます。
確認事項
- アプリが本当にインストールされているか(設定→アプリで確認)
- アプリが無効化されていないか
- ランチャーの非表示設定がオンになっていないか
- スマホを再起動してみる
Q3. ドロワー内でフォルダは作れますか?
A. 機種によって異なります。
- 一部の機種:ドロワー内で直接フォルダを作成可能
- 多くの機種:ホーム画面でフォルダを作成し、そこから管理
- Nova Launcherなど:タブ機能でカテゴリ分け可能
Q4. ドロワーのアプリ順を手動で変えられますか?
A. 標準ランチャーでは難しい場合が多いです。
手動で細かく並び替えたい場合は、Nova Launcherなどのランチャーアプリの使用をおすすめします。
Q5. ドロワーの背景や色を変更できますか?
A. 標準ランチャーでは限定的です。
ランチャーアプリを使えば、背景画像、透過度、色などを自由にカスタマイズできます。
Q6. アプリをインストールした時、自動的にホーム画面に追加されないようにしたい
A. 設定で変更できます。
- 「設定」→「アプリ」または「ホーム」
- 「ホーム画面にアイコンを追加」をオフ
これで新しいアプリはドロワーにのみ追加されます。
Q7. ドロワーが重くて動作が遅いです
A. 以下の方法を試してください。
- 不要なアプリをアンインストール
- キャッシュをクリア(設定→ストレージ)
- スマホを再起動
- 軽量なランチャーに変更(Niagara Launcherなど)
まとめ
Androidドロワーの設定とカスタマイズ方法について解説しました。
この記事のポイント
- ドロワーはすべてのアプリを一覧表示する引き出しのような機能
- ホーム画面を上にスワイプすると開く
- 並び順の変更、検索機能、フォルダ作成で整理できる
- ランチャーアプリを使えば高度なカスタマイズが可能
- 機種によって設定方法が異なる
- 自分の使い方に合わせて設定を調整することが大切
ドロワーを上手に活用すれば、アプリの管理がとても楽になります。
まずは基本的な並び替えや検索機能から試してみて、慣れてきたらランチャーアプリでのカスタマイズにも挑戦してみてください。
ホーム画面をシンプルに保ちつつ、必要なアプリに素早くアクセスできる、快適なスマホライフを実現しましょう。

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