Androidスマホでイヤホンやヘッドホンを外したのに、画面上部のヘッドホンマークが消えなくて困っていませんか?
ヘッドホンマークが表示されたままだと、スマホのスピーカーから音が出なくなってしまい、動画を見たり、音楽を聴いたり、電話に出たりするのに不便ですよね。
この記事では、Androidのヘッドホンマークが消えない原因と、誰でもできる解決方法を詳しく解説していきます。
ヘッドホンマークとは?

ヘッドホンマークは、Androidスマホの画面上部(ステータスバー)に表示されるアイコンで、イヤホンやヘッドホンが接続されていることを示します。
通常、有線イヤホンをイヤホンジャックに差し込むと表示され、抜けば自動的に消えます。
ヘッドホンマークが表示されている時の状態
- スマホのスピーカーから音が出ない
- 音量ボタンを押すと「ヘッドホン音量」が調整される
- 着信音がスピーカーから鳴らない
- 通話時に相手の声が聞こえない(スピーカーモードでも)
つまり、ヘッドホンマークが表示されている間は、スマホが「ヘッドホンモード」になっているということです。
ヘッドホンマークが消えない原因
ヘッドホンを外したのにマークが消えない場合、以下の原因が考えられます。
1. イヤホンジャック内のゴミや異物
イヤホンジャックの中にホコリ、ゴミ、糸くずなどが入り込んでいると、スマホが「まだイヤホンが刺さっている」と誤認識してしまいます。
ポケットやカバンにスマホを入れていると、知らないうちにゴミが溜まることが多いです。
2. イヤホンジャック内の水分・湿気
お風呂場で使った、雨に濡れた、汗をかいた状態でポケットに入れた、などでイヤホンジャックに水分が入ると、センサーが誤作動を起こします。
水分が電気を通してしまうため、スマホがイヤホンが接続されていると判断してしまうのです。
3. イヤホンジャック内部の接点の故障
イヤホンジャック内には、イヤホンの接続を検知するための小さなスイッチ(接点)があります。
この接点が曲がったり、固着したりすると、イヤホンを抜いても元の位置に戻らず、ヘッドホンマークが表示され続けます。
4. 一時的なソフトウェアの不具合
Androidシステムの一時的なバグや、音声関連アプリの不具合により、ヘッドホンモードが正常に解除されないことがあります。
5. Bluetoothイヤホンの接続が残っている
有線イヤホンを外しても、Bluetoothイヤホンやヘッドホンとの接続が残っていると、ヘッドホンマークが表示され続けることがあります。
6. イヤホンの抜き方の問題
イヤホンを斜めに抜いたり、勢いよく引き抜いたりすると、ジャック内のセンサーが正常に戻らないことがあります。
ヘッドホンマークを消す方法【ソフトウェア編】
まずは、簡単にできるソフトウェア的な対処法から試してみましょう。
方法1:イヤホンを抜き差しする
最も簡単で効果的な方法です。
手順
- イヤホンをイヤホンジャックに差し込む
- 「カチッ」と音がするまでしっかり奥まで差し込む
- 3秒ほど待つ
- まっすぐゆっくりと抜く
- ヘッドホンマークが消えるか確認
これを3〜5回繰り返すと、ほとんどの場合は解決します。
コツ
- イヤホンを差し込んだ状態で、少し回転させてから抜く
- 抜くときは斜めにならないよう、まっすぐ引き抜く
方法2:スマホを再起動する
一時的なソフトウェアの不具合は、再起動で解決することが多いです。
再起動の手順
- 電源ボタンを長押し
- 「再起動」または「電源を切る」をタップ
- 電源が切れたら、再度電源ボタンを押して起動
再起動後、ヘッドホンマークが消えているか確認しましょう。
方法3:Bluetoothをオフにする
Bluetoothイヤホンの接続が残っている可能性があります。
手順
- 画面上部から下にスワイプ
- クイック設定パネルを表示
- 「Bluetooth」アイコンをタップしてオフにする
または
- 「設定」アプリを開く
- 「接続済みのデバイス」または「Bluetooth」をタップ
- Bluetoothをオフにする
方法4:音量を調整する
音量バーを動かすことで、システムが音声出力をリセットすることがあります。
手順
- 音量ボタンを何度か押す
- 音量バーが表示されたら、最小から最大まで動かす
- スピーカーから音が出るか確認
方法5:セーフモードで起動
サードパーティのアプリが原因の場合、セーフモードで起動すると問題が解決することがあります。
セーフモードの起動方法
- 電源ボタンを長押し
- 「電源を切る」を長押し
- 「セーフモードで再起動」が表示されたらタップ
- セーフモードで起動したら、ヘッドホンマークが消えるか確認
セーフモードでヘッドホンマークが消える場合は、インストールしたアプリが原因です。
最近インストールしたアプリを削除してから、通常モードで再起動してみましょう。
方法6:SoundAboutアプリを使う
音声出力を強制的にスピーカーに切り替えるアプリを使う方法です。
SoundAboutの使い方
- Google PlayストアからSoundAboutをインストール
- アプリを開く
- 「Media audio」をタップ
- 「Speaker」(スピーカー)を選択
- アプリをバックグラウンドで動作させる
これで、スピーカーから音が出るようになります。
注意:これはあくまで一時的な対処法で、根本的な解決にはなりません。
方法7:キャッシュをクリアする
音声関連のシステムキャッシュをクリアすることで、問題が解決する場合があります。
キャッシュクリアの手順(リカバリーモード)
- スマホの電源を切る
- 「電源ボタン + 音量上ボタン」を同時に長押し(機種によって異なる)
- リカバリーモードが起動する
- 音量ボタンで「Wipe cache partition」を選択
- 電源ボタンで決定
- 完了したら「Reboot system now」を選択
注意:機種によってリカバリーモードの起動方法が異なります。
方法8:バッテリーセーバーをオフにする
一部の機種では、バッテリーセーバーモードがヘッドホンセンサーの動作に影響することがあります。
手順
- 「設定」→「バッテリー」
- 「バッテリーセーバー」をオフにする
- スマホを再起動
ヘッドホンマークを消す方法【ハードウェア編】
ソフトウェア的な対処法で解決しない場合は、ハードウェアの問題が考えられます。
方法9:イヤホンジャックを掃除する
イヤホンジャック内のゴミや異物を取り除きます。
掃除の手順
- スマホの電源を切る(必須)
- 懐中電灯でイヤホンジャックの中を確認
- 以下のいずれかの方法で掃除
掃除方法A:つまようじを使う
- つまようじの先に小さな綿を巻き付ける
- イヤホンジャックに優しく差し込む
- 回転させながらゴミを取り除く
掃除方法B:エアダスターを使う
- エアダスター(圧縮空気)の先をジャックに向ける
- 短く吹き飛ばす(3〜5秒)
- スマホを下向きにして、中のゴミを落とす
掃除方法C:掃除機を使う
- 小型の掃除機(ハンディクリーナー)を使う
- 弱い吸引力でジャック内のゴミを吸い取る
注意事項
- 金属製のピンや針は使わない(内部を傷つける可能性がある)
- 水や液体は絶対に入れない
- 力を入れすぎない
方法10:イヤホンジャックの水分を取り除く
水分が原因の場合は、乾燥させることが重要です。
乾燥させる方法
方法A:自然乾燥
- スマホの電源を切る
- ティッシュを細く丸めて、イヤホンジャックに軽く差し込む
- 水分を吸い取る
- 風通しの良い場所に6〜24時間放置
方法B:シリカゲル(乾燥剤)を使う
- スマホの電源を切る
- ジップロックなどの密閉袋にシリカゲルとスマホを入れる
- 12〜24時間放置
方法C:扇風機やドライヤー(冷風)を使う
- スマホの電源を切る
- 扇風機の風を当てる、またはドライヤーの冷風を遠くから当てる
- 2〜3時間放置
注意:ドライヤーの温風は絶対に使わないでください。高温でスマホが故障します。
方法11:綿棒とアルコールで掃除する
イヤホンジャック内の汚れや油分を取り除きます。
手順
- スマホの電源を切る
- 綿棒に無水エタノール(またはイソプロピルアルコール)を少量つける
- 余分なアルコールを絞り出す
- 綿棒をイヤホンジャックに差し込み、優しく回転させる
- 5分ほど乾燥させてから電源を入れる
注意:アルコールは少量にしてください。多すぎると内部に染み込んで故障の原因になります。
方法12:バッテリーを取り外す(取り外し可能な機種のみ)
古い機種で、バッテリーが取り外せる場合は試してみましょう。
手順
- スマホの電源を切る
- 裏蓋を外してバッテリーを取り出す
- 3〜5分待つ
- バッテリーを戻して電源を入れる
これにより、システムが完全にリセットされ、問題が解決することがあります。
ヘッドホンマークを消す方法【最終手段】

上記の方法をすべて試してもダメな場合の最終手段です。
方法13:工場出荷時の状態に初期化(ファクトリーリセット)
スマホを購入時の状態に戻します。
注意:すべてのデータが消えるので、必ずバックアップを取ってください。
初期化の手順
- 「設定」アプリを開く
- 「システム」→「リセット オプション」をタップ
- 「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」をタップ
- 「スマホをリセット」をタップ
- 「すべて削除」をタップ
初期化後、ヘッドホンマークが消えているか確認しましょう。
方法14:修理に出す
ソフトウェアの問題ではなく、ハードウェア(イヤホンジャック)の故障の場合は、修理が必要です。
修理の選択肢
- メーカーの公式サポート
- 保証期間内なら無料で修理できる可能性がある
- 時間がかかる(1〜2週間程度)
- キャリアショップ(ドコモ、au、ソフトバンクなど)
- その場で診断してくれる
- 修理代行サービスがある
- 街の修理店
- 即日修理できることが多い
- 費用は5,000円〜15,000円程度
- 保証が切れる可能性がある
- 自分で修理
- イヤホンジャックの交換部品はネットで購入可能
- 技術と工具が必要
- 失敗すると完全に壊れる可能性がある
ヘッドホンマークが出ないようにする予防策
ヘッドホンマークの問題を防ぐために、以下のことに気をつけましょう。
1. イヤホンジャックを定期的に掃除する
月に1回程度、エアダスターや綿棒でイヤホンジャックを掃除しましょう。
2. イヤホンジャックにカバーをする
使わない時は、イヤホンジャックにダストカバー(栓)を付けておくと、ゴミや水分の侵入を防げます。
Amazonなどで数百円で購入できます。
3. 水気のある場所では使わない
お風呂場、プール、雨の日など、水気のある場所ではイヤホンジャックに水分が入りやすいので注意しましょう。
防水スマホでも、イヤホンジャックは防水ではないことが多いです。
4. イヤホンを正しく抜き差しする
- 差し込む時は、まっすぐ奥まで差し込む
- 抜く時は、斜めにならないようまっすぐ引き抜く
- 力を入れすぎない
5. ポケットに入れる時は向きに注意
イヤホンジャックが下向きになるようにポケットに入れると、ゴミが入りにくくなります。
6. Bluetoothイヤホンに切り替える
根本的な解決策として、Bluetoothイヤホンに切り替えるのもおすすめです。
有線イヤホンジャックがなければ、この問題は発生しません。
最近のAndroidスマホは、イヤホンジャックがない機種が増えているのも、こういったトラブルを避けるためです。
よくある質問
Q: ヘッドホンマークが消えたり、また出たりします
一時的に消えても、また出る場合は、イヤホンジャック内の接点が不安定な状態です。
掃除をしっかり行うか、修理に出すことをおすすめします。
Q: イヤホンを差してもヘッドホンマークが出ません
逆のパターンですね。この場合も、イヤホンジャックの故障が考えられます。
イヤホンを他のデバイスで試して、イヤホン自体に問題がないか確認しましょう。
Q: ヘッドホンマークが出ている状態でも、イヤホンを差せば音は聞こえます
スピーカーから音が出ないだけで、イヤホンは使えるということですね。
一時的な対処法として、イヤホンやBluetoothイヤホンを使い続けることもできますが、根本的な解決にはなりません。
Q: 修理費用はどのくらいかかりますか?
街の修理店では5,000円〜15,000円程度です。
メーカー修理の場合は、保証期間内なら無料、保証期間外なら10,000円〜20,000円程度かかることが多いです。
Q: 保証は使えますか?
自然故障であれば、メーカー保証が使える場合があります。
ただし、水没や落下による故障は保証対象外です。
購入時にキャリアの保証サービス(例:ドコモのケータイ補償サービス)に加入していれば、それが使える場合もあります。
Q: イヤホンジャックがない機種なのにヘッドホンマークが出ます
USB-C変換アダプタを使っている場合は、アダプタの接点が汚れている可能性があります。
アダプタを掃除するか、別のアダプタで試してみましょう。
また、Bluetoothイヤホンの接続が残っている可能性もあります。
Q: SoundAboutアプリは安全ですか?
Google Playストアで配信されている公式アプリなので、基本的には安全です。
ただし、あくまで一時的な対処法なので、根本的な解決には別の方法を試しましょう。
Q: 初期化しないと直りませんか?
ほとんどの場合、初期化しなくても直ります。
まずは、イヤホンの抜き差し、再起動、イヤホンジャックの掃除を試してみましょう。
それでもダメな場合にのみ、初期化を検討してください。
Q: Xperiaでよく起こる問題ですか?
Xperiaに限った問題ではなく、イヤホンジャックがあるAndroidスマホ全般で起こりうる問題です。
ただし、Xperiaのイヤホンジャックは精密な作りのため、トラブルが報告されることは確かにあります。
まとめ
Androidのヘッドホンマークが消えない問題は、多くの場合、イヤホンジャック内のゴミや水分、または一時的なソフトウェアの不具合が原因です。
まずは以下の簡単な方法から試してみましょう。
- イヤホンを何度か抜き差しする
- スマホを再起動する
- Bluetoothをオフにする
- イヤホンジャックを掃除する
これらで解決しない場合は、イヤホンジャックの故障の可能性が高いため、修理を検討しましょう。
また、予防策として、イヤホンジャックを定期的に掃除し、水気のある場所では使わないように気をつけることが大切です。
根本的な解決策として、Bluetoothイヤホンに切り替えるのもおすすめですよ。
この記事の方法で、ヘッドホンマークの問題が解決することを願っています!

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