Androidスマートフォンを使っていて、ホーム画面を左にスワイプしたら、ニュースやおすすめ記事がずらっと並んだ画面が表示された経験はありませんか?
「これって何の画面?」「なんか勝手に出てくるんだけど…」と疑問に思っている方も多いでしょう。
この画面の正体は、Google Discover(グーグルディスカバー)という機能です。
今回は、このGoogle Discoverが何なのか、どう使えば便利なのか、そして邪魔だと感じる場合はどうやって消せばいいのかを、分かりやすく解説していきます。
Google Discoverって何?
Google Discoverとは、Googleがあなたの興味や関心に合わせて、自動的におすすめのニュースや記事、動画などを表示してくれる機能です。
以前は「Googleフィード」という名前で呼ばれていましたが、現在はDiscoverという名称に変わっています。
どんな情報が表示されるの?
Google Discoverには、次のような情報が表示されます。
- 最新ニュース:世の中の出来事や話題のニュース
- 趣味に関する記事:あなたがよく検索する分野のブログや記事
- スポーツ情報:好きなチームの試合結果や速報
- 天気予報:現在地の天気情報
- 動画コンテンツ:YouTubeなどの関連動画
- 金融情報:株価や為替レート(設定した場合)
これらの情報は、あなたの検索履歴、閲覧したウェブサイト、YouTubeで見た動画などをGoogleが分析して、「この人はこんな情報に興味があるだろう」と予測して表示しています。
Google Discoverはどこにあるの?
Google Discoverは、主に以下の3つの場所で見ることができます。
1. Androidスマホのホーム画面
ホーム画面を左にスワイプすると表示されます(機種によって異なる場合があります)。
2. Googleアプリ
Googleアプリを開くと、検索バーの下にDiscoverが表示されます。
3. Google Chrome
Google Chromeで新しいタブを開くと、Discoverが表示されます。
Google Discoverの便利な使い方
Google Discoverは、設定次第でとても便利なツールになります。
興味のあるトピックをフォローする
好きなスポーツチームや有名人、趣味のトピックをフォローすることで、関連する情報が優先的に表示されるようになります。
フォローする方法
- Googleで好きなチームやアーティストを検索
- 検索結果の右側に表示される「フォロー」ボタンをタップ
これだけで、そのトピックに関連する最新情報がDiscoverに表示されやすくなります。
興味のない記事を非表示にする
表示される記事の中には、興味がないものもあるでしょう。そんな時は、その記事を非表示にすることができます。
非表示にする方法
- 興味のない記事の右上にある「…」(三点リーダー)をタップ
- 「興味がない」または「このトピックに興味がない」を選択
これで、似たような記事が表示されにくくなります。
特定のサイトをブロックする
「このサイトの記事は二度と見たくない」という場合は、サイトごとブロックすることもできます。
ブロックする方法
- 記事の右上にある「…」をタップ
- 「〇〇からの記事を表示しない」を選択
好きな記事に「いいね」する
気に入った記事には「♡」(ハートマーク)をタップして高評価をつけることができます。
これにより、Googleがあなたの好みをより正確に理解して、似たような記事を表示してくれるようになります。
機種によって名前が違う?Samsung FreeやOPPOの場合
実は、Android端末のメーカーによって、この左スワイプで表示される画面の名称や内容が異なることがあります。
Samsung(Galaxy)シリーズの場合
Samsungのスマートフォンでは、Samsung FreeとGoogle Discoverの両方から選べる場合があります。
Samsung Freeは、Samsungが独自に提供しているニュースフィードで、Google Discoverとは別のサービスです。
どちらを表示するかは、設定から選択できます。
OPPOシリーズの場合
OPPOのスマートフォンでは、「スマートアシスタント」という名前で同様の機能が提供されていることがあります。
また、機種によってはiPhoneのようなウィジェット画面が表示される場合もあります。
Google Discoverを消す方法(無効化する方法)
「朝からニュースは見たくない」「誤操作で開いてしまうのが面倒」という方は、Google Discoverを無効にすることができます。
方法1:ホーム画面の設定から無効化する(基本的な方法)
多くのAndroid端末で使える、一般的な方法です。
手順
- ホーム画面の何もないところを長押しする
- 「ホームの設定」または「設定」をタップ
- 「スワイプでGoogleアプリにアクセス」または「Google Discoverを表示」という項目を探す
- その項目をオフに切り替える
これで、ホーム画面を左にスワイプしても、Google Discoverは表示されなくなります。
方法2:Google Pixelシリーズの場合
Google Pixelシリーズでは、以下の手順で無効化できます。
手順
- ホーム画面の空いているところを長押し
- 「ホームの設定」をタップ
- 「Googleアプリの表示」または「スワイプでGoogleアプリにアクセス」をオフ
方法3:Samsung(Galaxy)シリーズの場合
Samsungのスマートフォンでは、2つの方法があります。
方法A:ホーム画面から
- ホーム画面を長押し
- 「設定」をタップ
- 「Samsung Free」または「Google Discover」の項目を探す
- トグルをオフにする
方法B:直接無効化
- 左にスワイプしてフィードを表示
- 右上のメニュー(三点リーダー)をタップ
- 「無効にする」または「オフにする」を選択
方法4:OPPOシリーズの場合
OPPOのスマートフォンでは、以下の手順で無効化できます。
手順
- ホーム画面を長押し
- 「ホーム画面設定」をタップ
- 「スマートアシスタント」または「Google Discover」を探す
- オフに切り替える
方法5:Googleアプリ内でDiscoverを完全にオフにする
ホーム画面だけでなく、Googleアプリ内でもDiscoverを非表示にしたい場合は、以下の方法があります。
手順
- Googleアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定」を選択
- 「全般」をタップ
- 「Discover」をオフに切り替える
注意点
この設定を変えると、Googleアプリを開いた時にもDiscoverが表示されなくなります。ホーム画面の左スワイプだけを無効にしたい場合は、方法1〜4を使いましょう。
左スワイプができない?表示されない時の対処法
逆に、「Google Discoverが表示されない」「左にスワイプしても反応しない」という場合もあります。
原因1:設定がオフになっている
まずは、ホーム画面の設定で「Google Discoverを表示」がオンになっているか確認しましょう。
確認方法
- ホーム画面を長押し
- 「ホームの設定」をタップ
- 「スワイプでGoogleアプリにアクセス」がオンになっているか確認
原因2:ホーム画面が1ページしかない
ホーム画面が1ページしかない場合、左にスワイプするスペースがありません。
解決策
アプリをホーム画面の右端にドラッグして、新しいページを追加しましょう。これでスワイプスペースが確保できます。
原因3:Googleアプリのキャッシュがたまっている
アプリのキャッシュが原因で、正常に動作しないことがあります。
解決策
- 設定アプリを開く
- 「アプリと通知」をタップ
- 「Google」を選択
- 「ストレージとキャッシュ」をタップ
- 「キャッシュを削除」を選択
キャッシュを削除すると、アプリの動作がリフレッシュされて、問題が解決することがあります。
原因4:Googleアプリが無効になっている
何らかの理由でGoogleアプリが無効になっている可能性があります。
確認方法
- 設定アプリを開く
- 「アプリと通知」をタップ
- 「Google」を選択
- 「無効にする」ボタンが表示されていれば、アプリは有効です
- 「有効にする」ボタンが表示されている場合は、それをタップ
原因5:機種やOSのバージョンによる制限
一部の機種やOSバージョンでは、Google Discoverがサポートされていない場合があります。
また、企業用のGoogle Workspaceアカウントを使用している場合、管理者によってDiscoverが制限されていることもあります。
Discover以外の選択肢:カスタムランチャーを使う
「Google Discoverは使いたくないけど、左スワイプで別の機能を使いたい」という場合は、カスタムランチャーを導入する方法があります。
Nova Launcher(ノヴァランチャー)
最も人気のあるカスタムランチャーの一つです。
特徴
- 左スワイプを完全にカスタマイズ可能
- 無効化はもちろん、別のアプリを起動するように設定できる
- 無料版でも十分な機能が使える
Microsoft Launcher
Microsoftが提供するランチャーアプリです。
特徴
- 左スワイプでMicrosoftフィードを表示
- 完全無効化も可能
- パソコンとの連携機能が充実
Lawnchair(ローンチェア)
Google Pixelのランチャーに似た操作感のランチャーです。
特徴
- オープンソースで無料
- 左スワイプの詳細設定が可能
- シンプルで軽快な動作
よくある質問(FAQ)
Q1. Google Discoverを消しても、検索機能は使えますか?
はい、Google検索は通常通り使えます。Discoverを無効にしても、Google検索やGoogleアプリの他の機能には影響ありません。
Q2. 一度消したGoogle Discoverを、再び表示させることはできますか?
はい、可能です。無効化した時と同じ手順で、設定をオンに戻すだけです。
Q3. Google Discoverは通信量(ギガ)を消費しますか?
はい、Discoverはニュース記事や画像を取得するため、データ通信量を消費します。Wi-Fi環境での利用がおすすめです。
Q4. Discoverに表示される記事は、誰かに見られていますか?
いいえ、Discoverに表示される記事はあなただけが見ることができます。ただし、Googleはあなたの興味を分析するために、検索履歴などを利用しています。
Q5. 特定のキーワードを含む記事を表示させたくありません。
記事を非表示にする際に、特定のキーワードやトピックを選択してブロックできます。また、記事の右上のメニューから「このトピックに興味がない」を選ぶことで、関連記事が表示されにくくなります。
Q6. 左スワイプすると、Google Discoverではなく空白の画面が表示されます。
Discoverがオフになっている、またはGoogleアプリで「Discoverを ON にする」というボタンが表示されている可能性があります。そのボタンをタップしてください。
Q7. Samsung FreeとGoogle Discover、どちらがおすすめですか?
これは個人の好み次第です。Google Discoverはより広範囲の情報をカバーし、Googleの検索履歴と連動します。Samsung Freeは、Samsung独自のコンテンツやサービスと連携しています。両方試してみて、自分に合う方を選びましょう。
まとめ:Google Discoverを使いこなそう
Androidスマートフォンで左にスワイプすると表示される画面は、Google Discoverというニュースフィード機能です。
Google Discoverの特徴
- あなたの興味に合わせたニュースや記事を自動表示
- 検索履歴やウェブ閲覧履歴から好みを分析
- フォロー機能で、好きなトピックの情報を優先表示
- 不要な記事は非表示にできる
便利な使い方
- 朝のニュースチェックに活用
- 好きなスポーツチームの速報を受け取る
- 趣味に関する新しい記事を発見
- 天気や株価などの情報を素早く確認
無効化する方法
- ホーム画面を長押し → 「ホームの設定」
- 「スワイプでGoogleアプリにアクセス」をオフ
- 機種によって手順が異なる場合がある
表示されない時の対処法
- 設定がオフになっていないか確認
- ホーム画面を複数ページにする
- Googleアプリのキャッシュを削除
- Googleアプリが無効になっていないか確認
Google Discoverは、上手に使えば毎日の情報収集がとても楽になる便利な機能です。
一方で、「朝からニュースは見たくない」「誤操作で開いてしまう」という場合は、簡単に無効化できます。
自分のライフスタイルに合わせて、設定を調整してみてください。
あなたのAndroidライフが、もっと快適になりますように!

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