スマホから通知音が鳴ったとき、「これ、LINEの通知かな?それともメールかな?」と、わざわざスマホを確認していませんか?
実は、Androidスマホなら、アプリごとに異なる通知音を設定できるんです。この設定をしておけば、音だけで「どのアプリからの通知か」を判断できるようになります。
今回は、Androidでアプリごとに通知音を変更する方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
なぜアプリごとに通知音を変えると便利なのか?

アプリごとに通知音を変更すると、日常生活がグッと便利になります。
すぐに確認すべきか判断できる
例えば、仕事で使うチャットアプリに特徴的な通知音を設定しておけば、音が鳴った瞬間に「仕事の連絡だ」と分かります。すぐに確認すべきかどうかを、スマホを見なくても判断できるんです。
料理中や運転中でも安心
手が離せない状況でも、通知音だけで重要な連絡かどうかを判断できます。家族や恋人からのメッセージアプリに特別な音を設定しておけば、他の通知と区別がつきます。
周りの人と差別化できる
電車の中やカフェで、誰かのスマホが鳴ったとき「あれ、自分のスマホかな?」と思った経験はありませんか?オリジナルの通知音を設定しておけば、そんな混乱もなくなります。
iPhoneでは標準アプリ以外の通知音変更に制限がありますが、Androidはこの点で自由度が高いのが大きなメリットです。
基本的な設定方法(標準的な手順)
Androidでアプリごとに通知音を変更する基本的な手順を説明します。
ただし、スマホのメーカーやOSバージョンによって、画面表示や設定項目が若干異なる場合があります。ここでは、多くのAndroidスマホに共通する標準的な手順を紹介します。
手順1:設定アプリを開く
スマホのホーム画面またはアプリ一覧から「設定」アプリを開きます。歯車のアイコンが目印です。
手順2:「アプリと通知」または「アプリ」を選択
機種によって表示が異なりますが、「アプリと通知」「アプリ」「インストール済みアプリ」「アプリ管理」などの項目を探してタップします。
手順3:通知音を変更したいアプリを選択
アプリの一覧が表示されます。ここで通知音を変更したいアプリ(例:WhatsApp、Gmail、Twitterなど)をタップします。
プルダウンメニューで「すべてのアプリ」を選択すると、表示されていないアプリも確認できます。
手順4:「通知」をタップ
アプリ情報の画面が表示されたら、「通知」という項目をタップします。
ちなみに、機種によっては、ホーム画面でアプリアイコンを長押しして「アプリ情報」を選択することで、この画面に直接アクセスできる場合もあります。
手順5:通知カテゴリを選択
Android 8.0 Oreo以降では、アプリの通知が細かくカテゴリ分けされています。
例えば、WhatsAppの場合:
- メッセージ通知
- グループ通知
- 通話通知
など、複数のカテゴリが表示されます。変更したいカテゴリをタップしましょう。
手順6:「詳細設定」または「音」を選択
通知カテゴリの画面で「詳細設定」をタップすると、さらに詳しい設定項目が表示されます。その中から「音」を選択します。
機種によっては、「詳細設定」を経由せず、直接「音」が表示される場合もあります。
手順7:好きな通知音を選択
プリセットされている通知音の一覧が表示されます。好きな音を選んでタップすれば、設定完了です。
各通知音をタップすると実際の音が再生されるので、確認しながら選べます。
機種別の設定方法
主要なAndroidスマホメーカーごとに、設定方法の違いを説明します。
Galaxyシリーズ(Samsung)の場合
Galaxyシリーズは、Android 14(One UI 6.1)以降で設定方法が変更されました。
Android 14以降のGalaxyの設定手順
Android 14以降のGalaxyでは、デフォルトで「通知カテゴリ」が非表示になっています。まず、この機能を有効にする必要があります。
- 「設定」を開く
- 「通知」をタップ
- 「詳細設定」をタップ
- 「各アプリの通知カテゴリを管理」のスイッチをオンにする
この設定を有効にした後、通常の手順で各アプリの通知音を変更できるようになります。
通知音の変更手順
- 「設定」→「アプリ」を開く
- 通知音を変更したいアプリを選択
- 「通知」をタップ
- 「通知を許可」がオンになっているか確認
- 「通知カテゴリ」をタップ
- 変更したい通知タイプを選択
- 「サウンド」をタップして好きな音を選択
Android 13以前のGalaxyでは、「通知カテゴリ」がデフォルトで表示されていたため、上記の手順4の操作は不要です。
Google Pixel(純正Android)の場合
Google Pixelシリーズは、純粋なAndroid OSを搭載しているため、比較的シンプルな設定方法です。
- 「設定」を開く
- 「アプリ」をタップ
- 「〇個のアプリをすべて表示」をタップ
- 通知音を変更したいアプリを選択
- 「通知」をタップ
- 通知カテゴリを選択
- 「音」または「詳細設定」→「音」をタップ
- 好きな通知音を選択
AQUOS(SHARP)の場合
AQUOSシリーズも、基本的には標準的な手順で設定できます。
- 「設定」を開く
- 「アプリと通知」をタップ
- 「アプリをすべて表示」をタップ
- 通知音を変更したいアプリを選択
- 「通知」をタップ
- 通知カテゴリを選択
- 「詳細設定」→「音」をタップ
- 好きな通知音を選択
SHARPは「My AQUOS」という公式アプリで、無料のオリジナル通知音をダウンロードできます。
アプリ内で通知音を変更する方法

一部のアプリでは、アプリ内の設定メニューから直接通知音を変更できます。
LINEの場合
LINEは、アプリ内で通知音を細かく設定できます。
- LINEアプリを開く
- ホーム画面右上の歯車アイコン(設定)をタップ
- 「通知」をタップ
- 「通知サウンド」で好きな音を選択
また、トークルームごとに個別の通知音を設定することも可能です。
Gmailの場合
Gmailも、アプリ内で通知音を変更できます。複数のGmailアカウントを使っている場合、アカウントごとに異なる通知音を設定できるのが便利です。
- Gmailアプリを開く
- 左上のメニューアイコン(三本線)をタップ
- 「設定」を選択
- 通知音を変更したいメールアドレスをタップ
- 「通知を管理する」をタップ
- 「その他」をタップ
- 「詳細設定」→「音」をタップ
- 好きな通知音を選択
Twitterの場合
Twitterアプリでも、アプリ内で通知音の設定が可能です。
- Twitterアプリを開く
- プロフィールアイコンをタップ
- 「設定とサポート」→「設定とプライバシー」をタップ
- 「通知」をタップ
- 「プッシュ通知」をタップ
- 通知音を変更したい項目を選択
ただし、アプリのバージョンによって設定方法が変わることがあります。
好きな曲やオリジナル音声を通知音に設定する
Androidの大きな魅力の一つが、自分で用意した音声ファイルを通知音にできることです。
音声ファイルの準備
通知音として使える音声ファイルの形式は、主に以下の通りです:
- MP3
- WAV
- AAC
- FLAC
ただし、機種によってはWAVやWMVなどの形式が使えない場合があります。
通知音としては、短い音声(3〜10秒程度)が適しています。長すぎると鳴り終わるまで時間がかかってしまいます。
方法1:「端末内のファイル」から選択(機種によって異なる)
一部の機種では、通知音の選択画面で「端末内のファイル」や「通知の追加」という項目が表示されます。
- 前述の手順で通知音の選択画面まで進む
- 「端末内のファイル」または「通知の追加」をタップ
- ファイルマネージャーが開くので、使いたい音声ファイルを選択
この方法が使えない機種の場合は、次の方法2を試してください。
方法2:Notificationsフォルダに音声ファイルをコピー
多くのAndroidスマホで使える確実な方法です。
- パソコンとスマホをUSBケーブルで接続する
- パソコンでスマホの内部ストレージを開く
- 「Notifications」フォルダを探す(なければ作成する)
- このフォルダに音声ファイル(MP3など)をコピーする
- スマホの通知音設定画面で、「マイサウンド」「カスタム」などの項目に追加された音声ファイルが表示される
Notificationsフォルダの場所は、通常「内部ストレージ」→「Notifications」です。
方法3:ボイスレコーダーで録音
スマホに標準搭載されているボイスレコーダーアプリを使えば、オリジナルの通知音を作成できます。
例えば:
- 家族の声を録音する
- 愛犬の鳴き声を録音する
- 自分で歌った鼻歌を録音する
録音したファイルを通知音に設定すれば、世界に一つだけの通知音の完成です。
ただし、録音したファイルを通知音として使うには、ファイルマネージャーアプリで録音ファイルをNotificationsフォルダに移動させる必要がある場合があります。
デフォルトの通知音を変更する
アプリごとではなく、すべての通知音を一括で変更したい場合は、デフォルトの通知音を変更します。
標準的なAndroidの場合
- 「設定」を開く
- 「音」または「音設定」をタップ
- 「デフォルトの通知音」をタップ
- 好きな音を選択して「保存」をタップ
Galaxyシリーズの場合
- 「設定」を開く
- 「サウンドとバイブ」をタップ
- 「通知音」をタップ
- 好きな音を選択
この設定を変更すると、個別に通知音を設定していないすべてのアプリの通知音が変更されます。
通知音の音量を調整する
通知音が大きすぎる、または小さすぎると感じたら、音量を調整しましょう。
設定アプリから調整
- 「設定」を開く
- 「音」または「音設定」をタップ
- 「着信音と通知音の音量」のスライダーを左右に動かして調整
音量ボタンで調整
スマホの側面にある音量ボタンを押すと、通知音の音量を調整できます。
ただし、動画を見ているときなど、何かを再生中に音量ボタンを押すと、再生中のメディア音量が変わってしまうことがあります。通知音の音量を調整したい場合は、何も再生していない状態で音量ボタンを押すと良いでしょう。
通知音が鳴らない場合の対処法
通知音を設定したのに鳴らない場合は、以下の点を確認してください。
マナーモードやサイレントモードになっていないか
スマホがマナーモードやサイレントモードになっていると、通知音は鳴りません。画面上部の通知バーや、音量ボタンを押したときに表示される画面で確認できます。
通知自体がオフになっていないか
アプリの通知設定で、通知自体がオフになっていると、音も鳴りません。
- 「設定」→「アプリ」→該当アプリ→「通知」を開く
- 「通知を許可」や「通知の表示」がオンになっているか確認
おやすみモードやフォーカスモードになっていないか
Androidには、特定の時間帯や状況で通知を制限する機能があります。これらのモードが有効になっていると、通知音が鳴らない場合があります。
設定アプリの「Digital Wellbeing」や「通知」の項目で確認できます。
アプリのバックグラウンド動作が制限されていないか
バッテリー節約のため、アプリのバックグラウンド動作が制限されていると、通知が届かないことがあります。
- 「設定」→「アプリ」→該当アプリ→「バッテリー」を開く
- 「バックグラウンドでの制限なし」を選択
よくある質問
通知カテゴリって何?
Android 8.0以降では、アプリの通知が細かくカテゴリ分けされています。
例えば、Facebookアプリの場合:
- 友達リクエスト
- コメント
- いいね
- イベント招待
など、通知の種類ごとに別々の設定ができます。それぞれに異なる通知音を設定することも可能です。
設定した通知音が鳴らないアプリがある
一部のアプリは、通知カテゴリをサポートしていません。その場合、「詳細設定」が直接表示されたり、音の設定自体ができない場合があります。
アプリによっては、Android側の設定ではなく、アプリ内で通知音を管理している場合もあります。その場合は、アプリ内の設定メニューを確認してみましょう。
iPhoneでも同じことができる?
iPhoneでは、標準アプリ(メール、メッセージなど)の一部で通知音を変更できますが、サードパーティアプリの多くは通知音の変更に対応していません。
一部のアプリ(LINEなど)は、アプリ内で通知音を設定できますが、Androidほど自由度は高くありません。
連絡先ごとに着信音を変えられる?
はい、多くのAndroidスマホでは、連絡先ごとに異なる着信音を設定できます。
- 「連絡先」アプリを開く
- 着信音を設定したい人を選択
- 「編集」をタップ
- 「さらに表示」または「その他の項目」をタップ
- 「着信音」を選択して好きな音を選ぶ
これで、特定の人からの電話を音だけで判別できるようになります。
サードパーティアプリを使う方法
より高度な通知音のカスタマイズをしたい場合は、専用のアプリを使うという選択肢もあります。
Notification Sound Manager
このアプリを使うと、以下のような機能が利用できます:
- カスタム音声ファイルのアップロード
- テキスト読み上げ機能(通知内容を音声で読み上げ)
- 一時的に特定の通知を無効化
Google Playストアから無料でダウンロードできます。
ただし、サードパーティアプリを使う場合は、通知へのアクセス権限を付与する必要があります。信頼できる開発元のアプリを選びましょう。
まとめ
Androidスマホでアプリごとに通知音を変更する方法を解説しました。
基本的な手順は、「設定」→「アプリ」→該当アプリ→「通知」→通知カテゴリ→「音」という流れです。ただし、機種やOSバージョンによって若干異なるため、自分のスマホで確認しながら設定してみてください。
特にGalaxyのAndroid 14以降を使っている場合は、まず「各アプリの通知カテゴリを管理」をオンにする必要があります。
アプリごとに通知音を設定すれば、音だけでどのアプリからの通知かを判断できるようになります。仕事のチャットアプリに特徴的な音を設定したり、家族からのメッセージに特別な音を割り当てたりと、使い方は自由です。
好きな曲やオリジナルの音声を通知音にすることもできるので、自分だけのカスタマイズを楽しんでみてください。
スマホを見なくても通知の重要度が分かるようになれば、日常生活がもっと便利になるはずですよ。


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