動画を編集していたら、BGMと声の音量が全然合わない…
録音した音声が小さすぎて聞き取りにくい…
プレイリストの曲を再生すると、曲ごとに音量がバラバラで調整が面倒…
これらの問題、音量の正規化(ノーマライズ)を使えば一発で解決できます!
この記事では、音楽制作や動画編集に欠かせない「音量の正規化」について、初心者にも分かりやすく徹底解説します。
音量の正規化(ノーマライズ)とは?

簡単に言うと
音量の正規化(ノーマライズ)とは、音声データ全体を分析して、自動的に音量を適切なレベルに調整する処理のことです。
例えるなら:
料理で味付けをする時、塩加減を統一するようなもの
複数の料理の塩加減がバラバラ
↓
全部を「ちょうどいい塩加減」に統一
↓
どの料理も同じくらいの味わいに!
もう少し詳しく
音声データには「音量」があります。でも:
- 小さすぎる音
- 聞き取りにくい
- ボリュームを上げても限界がある
- 大きすぎる音
- 音割れ(クリッピング)が発生
- 歪んで汚い音になる
- バラバラの音量
- 曲ごとに音量が違って不便
- いちいちボリューム調整が必要
ノーマライズは、これらの問題を一気に解決します!
ノーマライズの仕組み
基本的な流れ
【ステップ1】音声データを分析
↓
音声ファイル全体をスキャンして
最大音量(ピーク)を検出
【ステップ2】どれくらい増幅するか計算
↓
音割れしない範囲で
最大限に音量を上げる量を算出
【ステップ3】全体を均等に増幅
↓
音声データ全体に
同じ割合で音量を増やす
【完成!】
↓
適切な音量に調整された音声データ
重要なポイント
✓ 音質は劣化しない
→ 単純に音量を増減するだけ
✓ ダイナミックレンジは保たれる
→ 音の強弱の関係性は変わらない
✓ 音割れを防げる
→ 自動的に限界値を超えないように調整
✓ 複数ファイルの音量を統一できる
→ プレイリストが快適になる
ノーマライズの種類
音量の正規化には、主に3つの方式があります。
1. ピークノーマライズ(Peak Normalization)
何をする?
音声データの最大音量(ピーク)を基準に、音割れしない限界まで音量を上げる方式。
仕組み:
元の音声:
最大音量 = -6dB
↓
ノーマライズ(0dBに設定)
↓
+6dB増幅
↓
最大音量 = 0dB(限界値)
メリット:
- 音割れ(クリッピング)を完全に防げる
- 計算が簡単で処理が速い
- デジタル音声の扱いに最適
デメリット:
- 「聴感上の音量」を揃えられない
- 瞬間的なピークだけが基準になる
こんな時に使う:
・録音レベルが低い音声を大きくしたい
・複数のサンプル音源の音量を統一したい
・マスタリングの初期段階
実例:
【録音時の失敗をリカバリー】
マイクが遠かったため、録音レベルが-12dB
↓
ピークノーマライズで0dBに調整
↓
+12dB増幅されて、適切な音量に!
2. RMSノーマライズ(RMS Normalization)
何をする?
音声の平均音量(RMS) を基準に、聴感上の音量を揃える方式。
RMSとは?
- Root Mean Square(二乗平均平方根)の略
- 簡単に言うと「平均的な音の大きさ」
- 人間が感じる「音量感」に近い
仕組み:
元の音声:
平均音量(RMS) = -18dB
↓
RMSノーマライズ(-12dBに設定)
↓
+6dB増幅
↓
平均音量(RMS) = -12dB
メリット:
- 「聴感上の音量」を揃えられる
- 複数の曲の音量感を統一できる
- より自然な仕上がり
デメリット:
- 音割れ(クリッピング)の可能性がある
- ピークが高い音声だと音割れしやすい
注意点:
⚠ RMSノーマライズは-6dB以下に設定!
理由:
RMSを0dBにすると、ピークが0dBを超えて
音割れする可能性が高い
推奨値: -12dB ~ -6dB
こんな時に使う:
・プレイリストの曲の音量を揃えたい
・複数の音声ファイルの聴感音量を統一したい
・ポッドキャストの音量調整
実例:
【プレイリストの音量統一】
J-POP: ピーク0dB、RMS -8dB → 大きく聴こえる
クラシック: ピーク0dB、RMS -20dB → 小さく聴こえる
↓
両方をRMS -12dBにノーマライズ
↓
聴感上の音量が揃う!
3. ラウドネスノーマライズ(Loudness Normalization)
何をする?
人間の聴覚特性を考慮したラウドネス(LUFS/LKFS) を基準に、より正確に聴感音量を揃える方式。
ラウドネスとは?
- 人間が実際に感じる「音の大きさ」
- 周波数帯域ごとに重み付けされている
- 放送業界の標準規格
主な規格:
| 規格 | 用途 | 推奨値 |
|---|---|---|
| EBU R128 | ヨーロッパの放送 | -23 LUFS |
| ATSC A/85 | アメリカのテレビ | -24 LKFS |
| YouTube | YouTube動画 | -14 LUFS |
| Spotify | Spotifyの音楽 | -14 LUFS |
| Apple Music | Apple Music | -16 LUFS |
| Netflix | Netflix配信 | -27 LUFS |
メリット:
- 最も正確な聴感音量の調整
- プラットフォームごとの最適化が可能
- 国際標準規格に準拠
デメリット:
- 計算が複雑
- 処理に時間がかかる
- 専用のソフトが必要
こんな時に使う:
・YouTube動画のアップロード前
・音楽配信サービスへのマスタリング
・テレビ番組・CM制作
・ポッドキャスト配信
ノーマライズとコンプレッサー・リミッターの違い

よく混同されるこれらの処理、実は全然違います!
ノーマライズ
特徴:
- 音声データ全体を一定の割合で増幅
- ダイナミックレンジは変化しない
- リアルタイム処理はできない(事前に分析が必要)
イメージ:
元の音: [小|中|大]
↓ 全体を2倍に
処理後: [中|大|超大]
→ 音の強弱の関係は保たれる
コンプレッサー
特徴:
- 大きな音を圧縮して小さくする
- ダイナミックレンジが狭くなる
- リアルタイム処理が可能
イメージ:
元の音: [小|中|大]
↓ 大きい音だけ圧縮
処理後: [小|中|中]
→ 音の強弱の差が小さくなる
リミッター
特徴:
- 一定レベル以上の音をカットする
- 音割れを強制的に防ぐ
- ダイナミックレンジがさらに狭くなる
イメージ:
元の音: [小|中|大|超大]
↓ 「大」以上をカット
処理後: [小|中|大|大]
→ 超大が大にカットされる
使い分けガイド
| 目的 | 使うべき処理 |
|---|---|
| 音量を大きくしたい | ノーマライズ |
| 音量のばらつきを抑えたい | コンプレッサー |
| 音割れを絶対に防ぎたい | リミッター |
| 聴感音量を揃えたい | RMSノーマライズ or ラウドネスノーマライズ |
| プロっぽい音圧を出したい | コンプレッサー + リミッター + ノーマライズ |
ノーマライズのメリットとデメリット
メリット
✓【メリット1】音質が劣化しない
→ 単純に音量を増減するだけなので、
音質には影響しない
✓【メリット2】音割れを防げる
→ 自動的に限界値を超えないように調整
✓【メリット3】操作が簡単
→ ボタン一つで完了
✓【メリット4】複数ファイルを一括処理できる
→ 大量の音声ファイルを効率的に処理
✓【メリット5】ダイナミックレンジが保たれる
→ 音楽の表現力が失われない
デメリット
❌【デメリット1】ノイズも増幅される
→ 元の音声にノイズがあると、
ノイズも同じ割合で大きくなる
❌【デメリット2】ピークノーマライズでは聴感音量が揃わない
→ 瞬間的なピークだけが基準になるため、
実際の「音量感」はバラバラのまま
❌【デメリット3】音量が上がらないケースがある
→ 元々ピークが高い音声は、
ほとんど音量が上がらない
❌【デメリット4】リアルタイム処理ができない
→ 事前にファイル全体を分析する必要がある
❌【デメリット5】音圧は上がらない
→ 迫力やパンチは変わらない
誤解されやすいポイント
【誤解1】「ノーマライズすれば音が大きくなる」
✕ 間違い:
常に音が大きくなるわけではない
◯ 正しい:
元の音声の状態による
・ピークが低い → たくさん大きくなる
・ピークが高い → あまり変わらない
【誤解2】「ノーマライズで音質が良くなる」
✕ 間違い:
音質は変わらない
◯ 正しい:
音量が適切になるだけ
ノイズがあればノイズも大きくなる
【誤解3】「ノーマライズすれば音圧が上がる」
✕ 間違い:
音圧(迫力)は変わらない
◯ 正しい:
音圧を上げるにはコンプレッサーや
リミッターが必要
実際の使い方
主要な音声編集ソフトでのノーマライズ方法を紹介します。
1. Audacity(無料)
手順:
【ステップ1】音声を読み込む
ファイル → 開く
【ステップ2】ノーマライズしたい範囲を選択
・全体なら: Ctrl + A
・一部なら: マウスでドラッグ
【ステップ3】ノーマライズを実行
エフェクト → ノーマライズ
【ステップ4】設定
□ DCオフセットの削除: チェックを入れる
(音声の中心を0に調整)
□ 最大振幅をノーマライズ: チェックを入れる
値: 0 dB
(音割れしない最大レベル)
□ ステレオチャンネルごとにノーマライズ:
・チェックなし → L/Rが同じ増幅率
・チェックあり → L/R個別に最大化
【ステップ5】OK をクリック
【完了!】
2. Adobe Audition
手順:
【ステップ1】音声を読み込む
ファイル → 開く
【ステップ2】範囲を選択
Ctrl + A で全選択
【ステップ3】ノーマライズを実行
エフェクト → 振幅と圧縮 → ノーマライズ(プロセス)
【ステップ4】設定
■ ノーマライズモード:
・ピークに正規化: ピークノーマライズ
・知覚ラウドネス: ラウドネスノーマライズ
■ 正規化するレベル:
・ピークの場合: 0 dB
・ラウドネスの場合: -14 LUFS(YouTube用など)
【ステップ5】適用 をクリック
【完了!】
3. iMovie(Mac/iPhone)
手順:
【ステップ1】動画を読み込む
【ステップ2】クリップを選択
【ステップ3】設定
画面右上の「音量調整」ボタンをクリック
【ステップ4】オートノーマライズ
「オーディオを均一化」にチェック
↓
自動的に音量が調整される
【完了!】
4. Final Cut Pro(Mac)
手順:
【ステップ1】クリップを選択
【ステップ2】オーディオインスペクタを開く
コマンド + 5
【ステップ3】ラウドネス分析
オーディオエンハンスメント →
「ラウドネス」セクション
【ステップ4】目標ラウドネスを設定
例: -14 LUFS(YouTube用)
【ステップ5】適用
【完了!】
5. Premiere Pro(Adobe)
手順:
【ステップ1】クリップを選択
【ステップ2】オーディオゲインを開く
右クリック → オーディオゲイン
【ステップ3】設定を選択
■ ピークを正規化:
→ ピークノーマライズ
設定: 0 dB
■ すべてのピークを正規化:
→ 全チャンネルを統一
■ ラウドネスを正規化:
→ ラウドネスノーマライズ
設定: -14 LUFS(YouTube用など)
【ステップ4】OK をクリック
【完了!】
ノーマライズが効果的な場面

1. 録音レベルが低い音声
状況:
マイクが遠すぎて、録音レベルが-15dB
↓
ボリュームを上げても小さい
解決:
ピークノーマライズで0dBに調整
↓
+15dB増幅されて、適切な音量に!
2. プレイリストの音量バラバラ
状況:
曲A: ピーク0dB、RMS -8dB → うるさい
曲B: ピーク0dB、RMS -20dB → 小さい
↓
曲ごとにボリューム調整が必要
解決:
全曲をRMS -12dBにノーマライズ
↓
聴感上の音量が揃う!
3. 動画のBGMと声の音量調整
状況:
BGM: ピーク0dB → うるさい
ナレーション: ピーク-10dB → 小さい
↓
バランスが悪い
解決:
ナレーションをピークノーマライズ
↓
BGMとのバランスが良くなる!
4. ポッドキャストの音量統一
状況:
ゲストAの声: -20dB → 小さい
ゲストBの声: -5dB → 大きい
↓
聞きづらい
解決:
各トラックをRMSノーマライズ
↓
聴きやすい音量に統一!
5. YouTube動画のアップロード前
状況:
動画の音量がYouTube基準より大きい
↓
YouTube側で自動的に音量が下げられる
↓
音質が劣化する可能性
解決:
-14 LUFSにラウドネスノーマライズ
↓
YouTube基準に最適化!
↓
音質劣化なし
ノーマライズが効果的でない場面
1. ダイナミックレンジが極端に広い
問題:
静かな部分: -40dB
大きな部分: 0dB(ピーク)
↓
ノーマライズしても変化なし
(すでにピークが0dB)
↓
静かな部分は小さいまま
解決策:
コンプレッサーを使う
↓
大きい音を圧縮
↓
全体の音量感を揃える
2. ノイズが多い音声
問題:
音声にヒスノイズが含まれている
↓
ノーマライズで音量を上げる
↓
ノイズも同じ割合で大きくなる
↓
余計に聞きづらくなる
解決策:
先にノイズ除去
↓
その後ノーマライズ
3. 音圧を上げたい
問題:
ノーマライズは音量を増やすだけ
↓
音圧(迫力・パンチ)は変わらない
解決策:
コンプレッサー + リミッター
↓
その後ノーマライズ
↓
音圧が上がる
よくある質問(Q&A)
Q1: ノーマライズすると音質は劣化しますか?
A: 基本的に劣化しません!
ノーマライズは単純に音量を増減するだけなので、音質には影響しません。
ただし:
⚠ 元の音声にノイズがある場合
ノイズも同じ割合で大きくなるため、
「音質が悪くなった」と感じることがある
でもこれは、ノーマライズのせいではなく、
元々の録音品質の問題です。
Q2: ノーマライズとコンプレッサーはどう使い分ける?
A: 目的によって使い分けます。
| 目的 | 使うべき処理 |
|---|---|
| 単純に音量を大きくしたい | ノーマライズ |
| 音量のばらつきを抑えたい | コンプレッサー |
| 両方やりたい | コンプレッサー → ノーマライズ |
おすすめの順序:
1. ノイズ除去
2. コンプレッサー(必要なら)
3. リミッター(必要なら)
4. ノーマライズ
Q3: ピークノーマライズとRMSノーマライズ、どちらを使うべき?
A: 用途によります!
ピークノーマライズが適している:
・録音レベルが低い音声を大きくしたい
・サンプル音源の音量を統一したい
・マスタリングの初期段階
・音割れを絶対に避けたい
RMSノーマライズが適している:
・プレイリストの曲の音量を揃えたい
・複数の動画の音量感を統一したい
・聴感上の音量を重視する
ラウドネスノーマライズが適している:
・YouTube動画のアップロード
・音楽配信サービス用のマスタリング
・テレビ番組・CM制作
Q4: ノーマライズしても音が小さいまま?
A: いくつかの原因が考えられます。
原因1: すでにピークが高い
元の音声のピークが-1dBの場合
↓
0dBにノーマライズ
↓
+1dBしか上がらない
原因2: ダイナミックレンジが広すぎる
瞬間的なピークだけが大きい
↓
全体はピークに合わせて増幅
↓
小さい部分はあまり大きくならない
解決策:
コンプレッサーを使って
ダイナミックレンジを圧縮してから
ノーマライズする
Q5: 0dB以上にノーマライズできますか?
A: デジタル音声では不可能です!
デジタル音声の仕様:
0dB = 音割れしない最大レベル
0dBを超えると:
・クリッピング(音割れ)が発生
・波形が切り取られる
・歪んだ汚い音になる
ただし:
アナログ機器の場合は0dB以上も存在しますが、
デジタルでは0dBが絶対的な上限です。
Q6: YouTube動画のノーマライズ設定は?
A: -14 LUFSが推奨です。
YouTube の基準: -14 LUFS
自分の動画: -10 LUFS(大きすぎる)
↓
YouTube側で自動的に-4dB下げられる
↓
音質が劣化する可能性
推奨:
事前に-14 LUFSにノーマライズ
↓
YouTube側で調整されない
↓
最高音質で配信!
Q7: 複数ファイルを一括でノーマライズできますか?
A: できます!多くのソフトに機能があります。
Audacity の場合:
1. ファイル → 複数のファイルを編集
2. 処理: ノーマライズ
3. フォルダを指定
4. 実行
専用ツール:
- MP3Gain(MP3ファイル用)
- AIMP(音楽プレイヤー機能付き)
- ffmpeg-normalize(コマンドライン)
Q8: ステレオの左右で音量が違う場合は?
A: 設定によって変わります!
パターン1: L/R個別にノーマライズ
左チャンネル: ピーク -10dB → 0dB(+10dB)
右チャンネル: ピーク -5dB → 0dB(+5dB)
↓
左右で増幅率が違う
↓
音像が変わる可能性
パターン2: L/R同じ増幅率
左チャンネル: ピーク -10dB
右チャンネル: ピーク -5dB(こちらが基準)
↓
両方+5dB増幅
↓
左: -5dB、右: 0dB
↓
音像は保たれる
推奨:
音楽の場合は「L/R同じ増幅率」を使う
まとめ:ノーマライズを使いこなそう!
音量の正規化(ノーマライズ)、理解できましたか?
重要ポイントのおさらい
【ノーマライズとは】
音声データ全体を分析して、
自動的に音量を適切なレベルに調整する処理
【3つの方式】
1. ピークノーマライズ
→ 音割れを防ぐ(0dBまで)
2. RMSノーマライズ
→ 聴感音量を揃える
3. ラウドネスノーマライズ
→ より正確な聴感音量調整
【メリット】
✓ 音質が劣化しない
✓ 音割れを防げる
✓ 操作が簡単
✓ 一括処理が可能
【デメリット】
❌ ノイズも増幅される
❌ 音圧は上がらない
❌ リアルタイム処理不可
使い分けガイド
【目的別】使うべき処理
■ 音量を大きくしたい
→ ピークノーマライズ
■ 複数ファイルの聴感音量を揃えたい
→ RMSノーマライズ or ラウドネスノーマライズ
■ YouTube動画を最適化したい
→ -14 LUFSにラウドネスノーマライズ
■ 音量のばらつきを抑えたい
→ コンプレッサー + ノーマライズ
■ 音圧を上げたい
→ コンプレッサー + リミッター + ノーマライズ
おすすめの処理順序
【基本的なワークフロー】
1. ノイズ除去
↓
2. イコライザー(必要なら)
↓
3. コンプレッサー(必要なら)
↓
4. リミッター(必要なら)
↓
5. ノーマライズ
↓
6. 最終チェック
プラットフォーム別の推奨設定
| プラットフォーム | 推奨設定 |
|---|---|
| YouTube | -14 LUFS |
| Spotify | -14 LUFS |
| Apple Music | -16 LUFS |
| Netflix | -27 LUFS |
| テレビ放送(日本) | -24 LKFS |
| ポッドキャスト | -16 LUFS |
| 一般的な動画 | -12 ~ -14 LUFS |
ボーナス情報:プロが使うテクニック
1. アルバムノーマライズ
アルバム全体の相対的な音量バランスを保ちながら、
全体の音量を最適化する方法。
【通常のノーマライズ】
曲A: ピーク0dB
曲B: ピーク0dB
曲C: ピーク0dB
↓
全曲が同じ最大音量
↓
でも、元々の音量感の違いが失われる
【アルバムノーマライズ】
アルバム全体の最大ピークを検出
↓
全曲に同じ増幅率を適用
↓
相対的な音量バランスが保たれる
2. K-System メータリング
Bob Katzが提唱した音量管理システム。
K-20: クラシック・ジャズ
K-14: ポップス・ロック
K-12: ラウドな音楽
3. True Peak リミッティング
サンプル間のピークを考慮した
より正確なピーク検出方法
推奨値: -1.0 dBTP(True Peak)
理由:
MP3などに変換する際、
サンプル間ピークでクリッピングする
可能性を防ぐため
これでノーマライズはマスター!
音量の悩みから解放されて、
快適な音声編集ライフを!

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