仕事中にSlackが突然つながらなくなった経験、ありませんか?
大事な会議の直前だったり、急ぎの連絡を送りたい時に限って「接続できません」のエラーが出てしまう。そんな時、どうすればいいのか分からず焦ってしまいますよね。
実は、Slackに接続できない原因はいくつかあって、それぞれに対応した解決方法があるんです。この記事では、初心者の方でもすぐに試せる方法から、ちょっと専門的な対処法まで、実際に効果のある解決策を順番にご紹介していきます。
焦らなくて大丈夫。一緒に確認していきましょう。
まず最初に確認!Slack側の障害かも?

いきなり自分のパソコンをいじる前に、まずはSlack自体に問題が起きていないか確認しましょう。
実は、Slackのサーバー側で障害が発生していることがあります。この場合、あなたのパソコンやスマホには何も問題がなく、Slackの運営側が解決するのを待つしかありません。
確認方法:
- Slackの公式ステータスページをチェック
- 「status.slack.com」にアクセスしてください
- すべてのサービスが「Operational(正常稼働中)」と表示されていればOKです
- 何か問題が起きている場合は、赤や黄色の警告が表示されます
- ダウンディテクターで確認
- 「Downdetector Slack」で検索してみましょう
- 他のユーザーからの障害報告がリアルタイムで見られます
- 自分だけじゃなく、多くの人が同じ問題を抱えているかが分かります
もしSlack側の障害だった場合は、復旧を待つしかありません。でも安心してください。Slackの運営チームは優秀で、通常は数時間以内に問題を解決してくれます。
原因1:インターネット接続の問題【最も多い原因】
Slackに接続できない原因で一番多いのが、実はあなたのインターネット接続に問題があるケースです。
まず試してほしいこと:
ステップ1:他のサイトが見られるか確認
GoogleやYahoo!などの他のウェブサイトを開いてみてください。開けない場合は、Slackの問題ではなく、インターネット接続自体に問題があります。
ステップ2:Wi-Fiルーターを再起動
インターネット接続に問題がある場合、一番効果的なのがルーターの再起動です。
- ルーターの電源を抜く
- 30秒ほど待つ
- もう一度電源を入れる
- 2〜3分待ってから、Slackに接続してみる
これだけで驚くほど多くの問題が解決します。
ステップ3:有線接続に切り替えてみる
Wi-Fiではなく、LANケーブルで直接パソコンとルーターをつないでみましょう。Wi-Fiは便利ですが、安定性では有線接続に劣ります。有線でつながるなら、Wi-Fiの電波に問題があるということです。
ステップ4:Slackの接続テストを実行
Slackには公式の接続テストツールがあります。
- ブラウザで「slack.com/help/test」にアクセス
- テストが自動で実行されます
- エラーが表示された場合は、ネットワーク管理者に相談してください
このテストでは、特に「WebSocket」という通信方法が正しく動いているかチェックされます。WebSocketとは、Slackがリアルタイムでメッセージをやり取りするために使っている技術のことです。
原因2:キャッシュの蓄積【意外と見落としがち】
キャッシュって何?と思う方もいるかもしれません。
キャッシュとは、アプリやブラウザが「次回の起動を速くするために保存しておく一時的なデータ」のことです。でも、このキャッシュが古くなったり壊れたりすると、逆に接続を妨げてしまうことがあるんです。
デスクトップアプリの場合
Windows / Mac共通:
- Slackアプリを開く
- 画面左上の「≡」(3本線)アイコンをクリック
- 「ヘルプ」→「トラブルシューティング」を選択
- 「キャッシュをクリアして再起動」をクリック
これだけです。アプリが自動的に再起動して、新鮮な状態で立ち上がります。
ブラウザ版の場合
Google Chromeの例:
- 右上の「︙」(3つの点)をクリック
- 「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」を選択
- 期間を「全期間」に設定
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」をクリック
他のブラウザ(Microsoft Edge、Firefox、Safariなど)でも、似たような手順でキャッシュを削除できます。
スマホアプリの場合
iPhone:
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Slack」を探す
- 「次回起動時にキャッシュをリセット」をオンにする
- Slackアプリを一度完全に終了してから開き直す
Android:
- スマホの「設定」を開く
- 「アプリ」→「すべてのアプリ」を選択
- 「Slack」を探してタップ
- 「ストレージ」→「キャッシュを削除」をタップ
原因3:セキュリティソフトやファイアウォールが邪魔をしている
あなたのパソコンを守ってくれているセキュリティソフトやファイアウォール。実はこれらが、良かれと思ってSlackの通信をブロックしてしまうことがあります。
確認と対処法
ウイルス対策ソフトを一時的に無効化してみる:
- タスクトレイ(画面右下)からセキュリティソフトのアイコンを探す
- 右クリックして「保護を一時停止」などを選択
- Slackに接続できるか確認
もし接続できた場合は、セキュリティソフトがSlackをブロックしていたということです。
解決方法:
セキュリティソフトの設定画面を開いて、Slackを「信頼できるアプリケーション」や「ホワイトリスト」に追加しましょう。具体的な手順は、お使いのセキュリティソフト(Norton、McAfee、Avast、ウイルスバスターなど)によって異なります。
VPNを使っている場合
VPN(仮想プライベートネットワーク)を使っている場合も要注意です。
- VPNを一度切断してみる
- Slackに接続できるか確認
- 接続できた場合は、VPNの設定でSlackを許可する
会社のVPNの場合は、IT部門に相談してください。
原因4:ブラウザの拡張機能が干渉している【ブラウザ版限定】
ブラウザでSlackを使っている場合、広告ブロッカーなどの拡張機能が原因で接続できないことがあります。
シークレットモードで確認
- Chromeなら「Ctrl + Shift + N」(Macは「Command + Shift + N」)
- シークレットモードでSlackを開く
- 接続できるかチェック
シークレットモードで接続できた場合は、拡張機能が原因です。
拡張機能を1つずつ無効化
- ブラウザの拡張機能一覧を開く
- 特に広告ブロッカー(AdBlock、uBlock Originなど)を無効化
- Slackが使えるようになるまで、1つずつオフにしていく
原因の拡張機能が見つかったら、その拡張機能の設定でSlackのドメイン(*.slack.comなど)を許可リストに追加しましょう。
原因5:Slackアプリやブラウザが古い
ソフトウェアのバージョンが古いと、接続の問題が起きることがあります。
デスクトップアプリのアップデート確認
- Slackアプリを開く
- 「≡」→「ヘルプ」→「更新を確認」をクリック
- 新しいバージョンがあれば、指示に従ってアップデート
通常、Slackは自動でアップデートされますが、何らかの理由で止まっていることもあります。
ブラウザのアップデート
使っているブラウザが最新バージョンか確認してください。
Chrome:
- 右上の「︙」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」
- 自動でアップデートが始まります
Edge:
- 右上の「…」→「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」
スマホアプリのアップデート
iPhone:
- App Storeを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- Slackのところに「アップデート」があればタップ
Android:
- Google Play Storeを開く
- 左上の「≡」→「マイアプリ&ゲーム」
- Slackを探してアップデート
原因6:ログアウト&再ログインで解決することも

シンプルですが、意外と効果的なのがログアウトと再ログインです。
デスクトップアプリ・ブラウザ版
- Slackの画面左上にあるワークスペース名をクリック
- 「〇〇からサインアウト」を選択
- 数分待つ(できればアプリも完全に閉じる)
- もう一度Slackを開いてログイン
スマホアプリ
- 画面下部の「あなた」タブをタップ
- 右上の「⚙」(設定)をタップ
- 一番下までスクロールして「サインアウト」
- 数分待ってから再ログイン
この方法で、Slackアプリ内部で起きている一時的な問題がリセットされることがあります。
原因7:会社や学校のネットワーク設定の問題
会社や学校でSlackを使っている場合、ネットワーク管理者が特定の通信をブロックしている可能性があります。
症状の特徴
- 自宅のWi-Fiでは問題なく使える
- 会社や学校のネットワークに接続すると使えない
- 「WebSocket接続エラー」というメッセージが出る
対処法
この場合は、自分で解決するのは難しいです。
- IT部門やネットワーク管理者に連絡
- 「Slackに接続できない」と伝える
- 「WebSocket接続が必要」と説明する
専門的な話になりますが、管理者は以下のドメインを許可リストに追加する必要があります:
- *.slack.com
- wss-primary.slack.com
- wss-backup.slack.com
原因8:デバイスの再起動【基本だけど効果大】
「パソコンやスマホを再起動しましたか?」
IT業界でよく言われるジョークですが、実際にこれで解決することは本当に多いんです。
なぜ再起動が効くのか?
パソコンやスマホは、長時間使い続けると、目に見えないところでメモリやプログラムがおかしな状態になることがあります。再起動することで、すべてがリセットされて、正常な状態に戻るわけです。
正しい再起動の手順
Windows:
- スタートメニューを開く
- 電源アイコン→「再起動」をクリック
- 「シャットダウン」ではなく「再起動」を選ぶのがポイント
Mac:
- 左上のAppleメニュー→「再起動」
- 開いているアプリを保存して閉じる
スマホ:
- 電源ボタンを長押しして「再起動」を選択
再起動後、2〜3分待ってからSlackを開いてみてください。
それでも接続できない時の最終手段
ここまでの方法を全部試してもダメだった場合、最終手段があります。
1. Slackアプリを再インストール
デスクトップ:
- Slackをアンインストール(Windowsなら「設定」→「アプリ」から)
- パソコンを再起動
- 公式サイト(slack.com/downloads)から最新版をダウンロード
- インストールして設定
スマホ:
- Slackアプリを長押しして削除
- スマホを再起動
- App StoreまたはGoogle Play Storeから再インストール
2. ネットワークログを収集してサポートに送る
どうしても解決しない場合は、Slackのサポートチームに助けを求めましょう。
ネットワークログの収集方法(デスクトップアプリ):
- Slackアプリを開く
- 「ヘルプ」→「トラブルシューティング」を選択
- 「再起動してネットワークログを収集」をクリック
- 生成されたログファイルを保存
その後、Slackの公式サポート(support@slack.com)にメールで連絡し、ログファイルを添付して状況を説明してください。日本語でも対応してくれます。
よくある質問(Q&A)
Q1: Slackに「最終更新:1分以内…」と表示されたまま動かない
A: これはWebSocket接続に問題があるサインです。上記の「原因7:会社や学校のネットワーク設定の問題」の対処法を試してください。自宅なら、ルーターの再起動が効果的です。
Q2: スマホでは接続できるのに、パソコンでは接続できない
A: パソコン側のファイアウォールやセキュリティソフトが原因の可能性が高いです。「原因3」の対処法を試してみてください。
Q3: 「接続できません」というエラーが出て、すぐ消える
A: ネットワークの通信が不安定な状態です。Wi-Fiの電波が弱い場所にいる場合は、ルーターの近くに移動してみてください。または有線接続に切り替えましょう。
Q4: 特定のチャンネルだけ読み込めない
A: チャンネル自体に問題がある可能性があります。別のデバイス(スマホなど)でも同じ症状が出るか確認してください。出る場合は、ワークスペースの管理者に連絡しましょう。
Q5: メッセージは見られるけど送信できない
A: 読み込みはできても送信できない場合は、アップロード速度に問題があるかもしれません。インターネット速度テストサイト(fast.comなど)でアップロード速度を確認してください。
まとめ:焦らず順番に試していこう
Slackに接続できない時の対処法、たくさん紹介しました。でも、焦る必要はありません。
まずはこの順番で試してみてください:
- ✅ Slackの公式ステータスページを確認(障害じゃないかチェック)
- ✅ インターネット接続を確認(他のサイトが見られるか)
- ✅ ルーターを再起動
- ✅ キャッシュをクリアして再起動
- ✅ デバイスを再起動
- ✅ ログアウト&再ログイン
- ✅ セキュリティソフトを一時的に無効化して確認
この順番で進めていけば、ほとんどの接続問題は解決します。
それでもダメな場合は、Slackアプリの再インストールや、サポートへの連絡を検討してください。
大事なのは、1つずつ確実に試していくこと。慌てて適当にいろいろ触ると、かえって状況が悪化することもあります。
Slackは仕事や学校で欠かせないツールです。この記事を参考に、接続トラブルを素早く解決して、スムーズなコミュニケーションを取り戻してくださいね。
最後に一言:
接続の問題は誰にでも起こることです。この記事をブックマークしておけば、次に問題が起きた時もすぐに対処できます。困った時は、また戻ってきてくださいね!


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