Slackを使っていると、いつの間にかチャンネルがどんどん増えていきますよね。プロジェクト関連、部署ごと、お客様とのやり取り、趣味の雑談など、気づけばサイドバーがチャンネルだらけで「あのチャンネルどこだっけ?」と探すのに時間がかかってしまう…。
そんな悩みを解決してくれるのが、Slackの「セクション」という機能なんです。今回はこのセクション機能について、使い方からメリットまで詳しく解説していきます。
セクションって何?フォルダみたいなもの

Slackの「セクション(カスタムセクション)」とは、サイドバーに表示されるチャンネルやDM(ダイレクトメッセージ)を、自分の好きなようにグループ分けできる機能です。
パソコンのファイルをフォルダに整理するのと同じように、Slackのチャンネルもグループごとにまとめられます。
たとえば「急ぎの案件」「プロジェクトA」「部署のチャンネル」「プライベート」といった感じで、自分にとって分かりやすいカテゴリを作って整理できるんですね。
セクションの基本的な特徴
自分だけに見える整理方法
セクションは自分のSlack画面だけに表示されます。つまり、同じチャンネルに入っている他のメンバーには影響しません。自分が使いやすいように、自由にカスタマイズできるわけです。
絵文字で見やすく
各セクションには好きな絵文字を設定できるので、視覚的にも分かりやすくなります。炎の絵文字で「🔥緊急対応」、カレンダーの絵文字で「📅定例会議」など、自分なりの工夫ができます。
折りたたみ可能
使わないセクションは折りたたんでおけるので、サイドバーがスッキリします。必要なときだけ展開すればいいので、画面を有効活用できるんですね。
セクション機能を使うメリット
チャンネル探しの時間が激減
関連するチャンネルがまとまっているので、目的のチャンネルをすぐに見つけられます。アルファベット順にズラッと並んだチャンネルリストから探すより、はるかに効率的です。
重要な情報を見逃さない
「最優先」「今日確認」といったセクションを作ってサイドバーの一番上に配置すれば、大切なチャンネルをいつでもチェックできます。メッセージの見落としを防げるんですね。
仕事とプライベートの切り替えがスムーズ
業務用のチャンネルと雑談用のチャンネルを別々のセクションに分けておけば、今どちらに集中すべきかが一目瞭然になります。オンとオフの切り替えがしやすくなるわけです。
セクションごとに表示ルールを設定可能
セクションごとに、チャンネルの並び順や表示方法をカスタマイズできます。
- アルファベット順:チャンネル名で並べる
- 新しい順:最近更新されたものが上に
- 優先度順:よく使うチャンネルが上に
- 未読のみ表示:未読メッセージがあるチャンネルだけ表示
たとえば「緊急対応」セクションは未読のみ表示にして、常に最新の状況を把握。「アーカイブ」セクションはアルファベット順にして、過去の資料を探しやすくする、といった使い分けができるんです。
セクションの作り方
デスクトップ版での作成手順
- セクション作成メニューを開く
サイドバーの「チャンネル」の横にある▼マークをクリックして、「作成」→「セクションを作成する」を選択します。 - セクション名と絵文字を設定
好きな名前を入力します(Slackが提案してくれる名前もあります)。顔マークのアイコンをクリックして、お好みの絵文字を選びましょう。 - 作成完了
「作成する」ボタンを押せば、新しいセクションがサイドバーに追加されます。
チャンネルをセクションに追加する方法
ドラッグ&ドロップで移動
チャンネルを長押しして、作成したセクションにドラッグすれば移動完了です。
星マークから追加
チャンネルを開いて、上部の星マーク(またはセクションに設定した絵文字)をクリック。表示されるリストから追加したいセクションを選べばOKです。
こんな使い方がおすすめ
営業担当の方向け
⭐️ 最優先
└ 重要顧客とのDM
└ 緊急案件チャンネル
💼 担当アカウント
└ A社プロジェクト
└ B社プロジェクト
└ C社サポート
📊 社内連携
└ 営業部チーム
└ 週次報告
顧客ごと、案件の重要度ごとに整理すれば、対応漏れを防げます。
エンジニアの方向け
🚨 監視・アラート
└ システム監視
└ エラー通知
💻 開発プロジェクト
└ 新機能開発
└ コードレビュー
└ テスト環境
📚 情報共有
└ 技術情報
└ ナレッジ共有
開発の工程ごとにチャンネルを分けると、今やるべきことに集中できます。
プロジェクト管理の方向け
🔥 今週の最優先
└ 納期迫っている案件
└ クライアント対応
📁 プロジェクトA
└ 開発チーム
└ デザインチーム
└ 進捗管理
📁 プロジェクトB
└ 企画会議
└ 制作進行
プロジェクトごと、フェーズごとに整理すれば、複数案件を同時進行していても混乱しません。
セクション機能の注意点
有料プランが必要
セクション機能は、Slackの有料プラン(Pro、Business+、Enterprise Grid)でのみ利用できます。無料プランでは使えないので、注意が必要です。
無料プランの方は、トライアル期間を利用してセクション機能を試してみるのもいいでしょう。
デスクトップ版のみ対応
2024年時点の情報では、セクション機能はデスクトップアプリまたはブラウザ版でのみ利用可能です。スマホアプリでは、作成したセクション自体は表示されますが、新規作成や編集はできません。
パソコンでセクションを整理しておけば、スマホでも同じ分類で表示されるので、デスクトップで設定しておくと便利ですね。
セクションの共有は基本的にできない
作成したセクションは自分だけのもので、基本的には他のメンバーと共有できません。各ユーザーが自分で設定する必要があります。
ただし、有料プランでは「セクションを共有する」機能を使って、特定のメンバーやユーザーグループにセクションを共有できるようになりました。新入社員のオンボーディングや、チーム全体で同じ整理方法を使いたいときに便利です。
セクションを使いこなすコツ
セクション数は5〜10個程度に
セクションを作りすぎると、かえって管理が大変になります。本当に必要なカテゴリに絞って、5〜10個程度にとどめるのがおすすめです。
重要なものほど上に配置
サイドバーの上部に配置したセクションほど、目に入りやすくなります。優先度の高いチャンネルをまとめたセクションは、一番上に持ってきましょう。
定期的に見直す
プロジェクトが終わったら、そのセクションを削除したり、チャンネルを別のセクションに移動したりしましょう。常に最新の状態を保つことで、快適に使い続けられます。
命名規則を統一する
セクション名に一定のルールを設けると、さらに整理しやすくなります。絵文字+カテゴリ名という形式で統一すれば、視覚的にも分かりやすいですね。
まとめ:セクション機能でSlackをもっと使いやすく
Slackのセクション機能は、増えすぎたチャンネルを整理して、必要な情報にすぐアクセスできるようにしてくれる便利な機能です。
- フォルダのようにチャンネルをグループ分けできる
- 自分だけのカスタマイズで他のメンバーには影響しない
- 絵文字で視覚的に分かりやすくできる
- セクションごとに表示ルールを設定可能
- 有料プランのデスクトップ版で利用できる
「チャンネルが多すぎて整理できない」「大切なメッセージを見逃してしまう」といった悩みがある方は、ぜひセクション機能を試してみてください。
自分の働き方に合わせてカスタマイズすれば、Slackがぐっと使いやすくなりますよ。

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