「Googleアナリティクスで『参照元 google』って表示されるけど、これって何?」
アクセス解析を始めたばかりの方は、このような疑問を持つことが多いでしょう。参照元という言葉自体が少し分かりにくいですよね。
この記事では、Googleアナリティクスにおける「参照元 google」の意味から、確認方法、具体的な分析のやり方まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
参照元とは?基本を理解しよう
まずは「参照元」という用語の意味から説明します。
参照元の基本的な意味
参照元(リファラー) とは、ユーザーがあなたのWebサイトに訪問する際に、どこから来たのかを示す情報です。
例えば、あるユーザーがGoogle検索で「おすすめカフェ 東京」と検索して、検索結果からあなたのカフェ紹介サイトに訪れたとします。この場合、参照元は「google」となります。
なぜ参照元が重要なのか
参照元を分析することで、以下のようなことが分かります。
- どの経路からのアクセスが多いか
- 広告の効果が出ているか
- SEO対策が機能しているか
- SNS投稿がどれくらい集客に貢献しているか
つまり、マーケティング施策の効果を測定するために、参照元の分析は欠かせないのです。
「参照元 google」とは
それでは、本題の「参照元 google」について見ていきましょう。
参照元「google」の意味
Googleアナリティクスで 「参照元:google」 と表示される場合、それは Googleのサービスからユーザーが流入してきた ことを意味します。
具体的には以下のようなケースです。
- Google検索で検索して訪問
- Google広告をクリックして訪問
- Gmailのリンクから訪問
- YouTubeのリンクから訪問
つまり、「google」という参照元は、Google関連のサービス全般を指しているんです。
参照元とメディアの関係
ただし、Googleアナリティクスでは参照元だけでなく、「メディア」という情報とセットで表示されます。
これが 「参照元/メディア」 という形式です。
参照元とメディアの違い
- 参照元:どこから来たか(具体的な場所)
- メディア:どのような経路で来たか(流入の種類)
例えば「google / organic」という表示なら:
- 参照元 = google(Googleから)
- メディア = organic(自然検索で)
つまり「Google検索の自然検索結果から訪問した」という意味になります。
「google」の主な参照元/メディアのパターン
Googleからの流入には、いくつかのパターンがあります。それぞれの意味を見ていきましょう。
google / organic(最も一般的)
意味:Google検索の自然検索結果からの流入
ユーザーがGoogleで何かを検索して、通常の検索結果(広告ではない部分)からあなたのサイトをクリックした場合です。
これは SEO(検索エンジン最適化)の成果 を示す重要な指標です。
例:
- ユーザーが「東京 カフェ」で検索
- 検索結果の10位以内にあなたのサイトが表示
- ユーザーがクリックして訪問
- → 参照元/メディアは「google / organic」
google / cpc
意味:Googleのクリック課金型広告(リスティング広告)からの流入
Google検索結果の上部や下部に表示される「広告」と書かれた検索連動型広告からの訪問です。
CPCは「Cost Per Click(クリック単価)」の略で、クリックされるたびに課金される広告形式を指します。
例:
- Google広告でリスティング広告を出稿
- ユーザーが広告をクリック
- → 参照元/メディアは「google / cpc」
google / display
意味:Googleディスプレイ広告からの流入
Googleディスプレイネットワーク(GDN)を通じて配信されるバナー広告やテキスト広告からの訪問です。
YouTubeやGmail、その他のWebサイトに表示される画像広告やテキスト広告が該当します。
例:
- Googleディスプレイ広告を配信
- ユーザーがYouTubeの動画視聴中にバナー広告をクリック
- → 参照元/メディアは「google / display」
google / referral
意味:Google関連サービスからのリンク経由の流入
Gmailのメール内リンクや、Googleマイビジネス、その他のGoogleサービスからのリンククリックです。
例:
- Gmailで送ったメルマガのリンクをクリック
- Googleマイビジネスのプロフィールリンクをクリック
- → 参照元/メディアは「google / referral」
その他のパターン
稀に以下のようなパターンもあります。
- google / email:Gmailからのメールリンク(パラメータ設定時)
- google / social:Google+からの流入(現在はほぼ見られない)
Googleアナリティクスで参照元を確認する方法
実際にGoogleアナリティクスで参照元を確認してみましょう。ここではGA4(Googleアナリティクス4)とUA(旧バージョン)の両方を説明します。
GA4での確認方法
ステップ1:Googleアナリティクスにログイン
自社のGoogleアナリティクスアカウントにログインします。
ステップ2:レポート画面を開く
左側のメニューから「レポート」をクリックします。
ステップ3:集客レポートを選択
「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」を選択します。
ステップ4:参照元を確認
デフォルトでは「セッションのデフォルトチャネルグループ」が表示されています。
画面中央の表の上にある「セッションのデフォルトチャネルグループ」をクリックし、プルダウンメニューから「セッションの参照元/メディア」を選択してください。
これで、参照元とメディアの組み合わせが一覧で表示されます。
UA(ユニバーサルアナリティクス)での確認方法
ステップ1:集客レポートを開く
左側のサイドメニューから「集客」をクリックします。
ステップ2:すべてのトラフィックを選択
「すべてのトラフィック」をクリックすると、サブメニューが表示されます。
ステップ3:参照元/メディアを選択
サブメニューから「参照元/メディア」をクリックします。
画面下部に、参照元とメディアの組み合わせが一覧で表示されます。
参照元データの見方と分析のポイント
参照元を確認できたら、次は分析してみましょう。
基本的な見方
参照元/メディアのレポートには、通常以下のような指標が表示されます。
- セッション数(訪問数):その参照元からの訪問回数
- ユーザー数:訪問したユーザーの数
- ページビュー数:閲覧されたページの総数
- 平均セッション時間:1回の訪問あたりの滞在時間
- 直帰率:1ページだけ見て離脱した割合
- コンバージョン数:目標達成数(購入、問い合わせなど)
「google / organic」の分析ポイント
確認すべきこと:
- セッション数の推移:SEO対策の効果が出ているか
- 直帰率:検索意図とコンテンツがマッチしているか
- コンバージョン率:検索流入がビジネスに貢献しているか
改善のヒント:
- セッション数が少ない → SEO対策の強化、コンテンツ追加
- 直帰率が高い → タイトルと内容のミスマッチ、ページの質改善
- コンバージョン率が低い → CTA(行動喚起)の改善
「google / cpc」の分析ポイント
確認すべきこと:
- コンバージョン数:広告費に見合う成果が出ているか
- クリック単価:適切な予算配分か
- コンバージョン率:ランディングページの質は十分か
改善のヒント:
- コンバージョンが少ない → 広告文、キーワード、ランディングページの見直し
- クリック単価が高い → キーワードの再選定、品質スコアの改善
- 直帰率が高い → 広告とランディングページの整合性を確認
ページごとの参照元を確認する方法
サイト全体だけでなく、特定のページごとの参照元も確認できます。
GA4での確認方法
- 「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開く
- 分析したいページをクリック
- 右側に表示される詳細情報で参照元を確認
UAでの確認方法
- 「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」を開く
- セカンダリディメンションで「参照元/メディア」を選択
- ページごとの参照元が表示される
よくある質問
Q. 「google / organic」と「google / cpc」はどう違うのですか?
A. 「google / organic」は自然検索結果からの無料の流入で、「google / cpc」は広告からの有料の流入です。organicはSEOの成果、cpcは広告の成果を示します。
Q. 参照元が「(direct) / (none)」と表示されるのはなぜですか?
A. これは「ダイレクトトラフィック」または「ノーリファラー」と呼ばれ、流入経路が不明な場合に表示されます。ブックマークからの訪問、URLの直接入力、QRコードからの流入などが該当します。
Q. 参照元「google」のデータが少ないのですが問題ですか?
A. 業種やビジネスモデルによって異なりますが、一般的にGoogle検索は主要な流入源です。少ない場合はSEO対策の強化や、他の集客チャネルとのバランスを見直す必要があるかもしれません。
Q. 参照元データはリアルタイムで更新されますか?
A. GA4では比較的リアルタイムに近いデータが取得できますが、完全な確定データは数時間〜1日程度かかることがあります。UAではさらに時間がかかる場合があります。
Q. 同じユーザーが異なる参照元から訪問した場合はどうなりますか?
A. GA4では、セッションごとに参照元が記録されます。そのため、同じユーザーでも、1回目はGoogle検索(google / organic)、2回目は直接訪問(direct / none)というように、別々にカウントされます。
Q. UTMパラメータを使うと参照元はどう表示されますか?
A. UTMパラメータを設定すると、その設定内容が優先されます。例えば「utm_source=google&utm_medium=email」と設定すれば「google / email」と表示されます。これにより、より詳細なトラッキングが可能になります。
Q. スマホとPCで参照元は分けて分析できますか?
A. はい、できます。「デバイスカテゴリ」をセカンダリディメンションとして追加すれば、デバイス別の参照元を確認できます。
トラブルシューティング
参照元データが表示されない
原因1:Googleアナリティクスのトラッキングコードが正しく設置されていない
解決方法:トラッキングコードの設置状況を確認し、全ページに正しく設置されているか確認してください。
原因2:データの収集期間が短すぎる
解決方法:データ収集には時間がかかります。設置後24〜48時間待ってから確認してください。
原因3:フィルタ設定の問題
解決方法:Googleアナリティクスのフィルタ設定を確認し、不要なフィルタがかかっていないか確認してください。
「google」の流入が異常に多い/少ない
多い場合の原因:
- ボットやスパムのアクセス
- 広告を大量に配信している
- バズって急激にアクセスが増えた
少ない場合の原因:
- SEO対策が不十分
- 広告を出していない
- サイトが新しくて認知度が低い
まとめ:参照元「google」を理解してサイト改善に活かそう
「参照元 google」について、詳しく解説してきました。
最後に、重要なポイントをおさらいしておきましょう。
参照元「google」の基本
- Google関連のサービスからの流入を示す
- メディアとセットで「参照元/メディア」として表示される
- 流入の種類を正確に把握するにはメディアも確認する必要がある
主な参照元/メディアのパターン
- google / organic:Google自然検索からの流入(SEOの成果)
- google / cpc:Googleリスティング広告からの流入
- google / display:Googleディスプレイ広告からの流入
- google / referral:その他のGoogle関連サービスからの流入
確認方法
- GA4:レポート → 集客 → トラフィック獲得 → セッションの参照元/メディア
- UA:集客 → すべてのトラフィック → 参照元/メディア
分析のポイント
- セッション数の推移を定期的にチェック
- 直帰率やコンバージョン率も併せて確認
- ページごとの参照元も分析する
- organicとcpcを比較して費用対効果を検証
参照元の分析は、アクセス解析の基本中の基本です。
特に「google / organic」は、SEO対策の成果を測る重要な指標なので、定期的にチェックする習慣をつけましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、毎日少しずつデータを見ていくうちに、自然と理解が深まっていきますよ。
まずは自社サイトのGoogleアナリティクスを開いて、「参照元/メディア」のレポートを確認してみてください!


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