「あの人が確か言ってたんだけど、どこで発言したっけ…」
Slackを使っていると、こんな経験ありますよね。チャンネルが増えて、メッセージが流れまくって、必要な情報を探すのが大変になってきた。でも安心してください。Slackの検索機能を使えば、特定の人の発言を3秒で見つけ出せます。
この記事では、Slackで特定の人の発言を素早く検索する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Slackの検索機能って何ができるの?

まず基本から押さえておきましょう。
Slackの検索機能は、画面上部にある検索バーから使えます。パソコンなら ⌘+G(Mac) か Ctrl+G(Windows) のショートカットキーで、いつでもサッと呼び出せますよ。
この検索機能、ただキーワードを入れるだけじゃなくて、「誰が」「いつ」「どこで」といった条件を組み合わせて絞り込める優れものなんです。これを「検索修飾子(けんさくしゅうしょくし)」と呼びます。難しそうな名前ですが、使い方は超シンプルです。
【基本】特定の人の発言だけを検索する方法
それでは本題に入りましょう。特定の人の発言を検索する時は from: という検索修飾子を使います。
基本の書き方
from:@ユーザー名
たとえば、山田さんの発言を探したい時は、検索バーにこう入力します。
from:@山田
これだけで、山田さんが投稿した全てのメッセージが時系列で表示されます。チャンネルやダイレクトメッセージ(DM)に関係なく、山田さんの発言だけをピックアップしてくれるんです。
自分の発言を検索したい時
「あれ、自分が何て書いたっけ?」という時もありますよね。そんな時は me という便利な記号が使えます。
from:me
これで自分の過去の発言を全部見られます。メモ代わりに使っていた情報を探す時に便利ですよ。
キーワードと組み合わせて検索精度を上げる
from:だけでも便利ですが、キーワードと組み合わせると更に強力になります。
キーワード+人物指定
予算 from:@佐藤
この検索なら、佐藤さんが発言した中で「予算」というキーワードを含むメッセージだけが表示されます。「佐藤さんが予算について何か言ってたな」という曖昧な記憶でも、ピンポイントで見つけられるわけです。
完全一致で検索したい時
Slackの検索は通常、曖昧検索(あいまいけんさく)が行われます。たとえば「ミーティング」で検索すると、「ミーティングルーム」や「ミーティング資料」なども引っかかってしまうんです。
正確なフレーズだけを探したい時は、ダブルクォーテーション(””)で囲みましょう。
"Q3売上報告" from:@鈴木
これで鈴木さんの発言の中から「Q3売上報告」という言葉が完全一致するメッセージだけが見つかります。
場所を指定して検索範囲を絞る
「あのチャンネルで誰かが言ってたんだけど…」という時は、チャンネルと人物の両方を指定できます。
特定のチャンネル内で検索
from:@田中 in:#営業部
これは「営業部チャンネル内で、田中さんが投稿したメッセージ」を探す検索です。
in: という検索修飾子を使うと、検索範囲を特定のチャンネルに限定できます。チャンネル名の前には必ず # を付けてください。
ダイレクトメッセージ内を検索
DMのやりとりを探したい時は to: を使います。
to:@高橋
これで高橋さんとのDMの内容を検索できます。自分が送ったメッセージも、相手から受け取ったメッセージも、両方とも検索対象になりますよ。
または、DMを検索する時も in: が使えます。
契約書 in:@高橋
高橋さんとのDM内で「契約書」という言葉を含むメッセージを探せます。
日付で絞り込む検索テクニック
「確か先週の話だったんだけど…」という時に使える、日付指定の方法です。
いつ以降・いつ以前で絞り込む
from:@中村 after:2024-12-01
これは「2024年12月1日以降の、中村さんの発言」を検索します。
反対に、特定の日付より前を探したい時は before: を使います。
from:@中村 before:2024-11-30
特定の日だけを検索
from:@中村 on:2024-12-10
on: を使えば、2024年12月10日に投稿されたメッセージだけに絞れます。
期間を指定する便利な言葉
日付を正確に覚えていない時は、こんな便利な指定方法もあります。
from:@小林 during:week
during:week で「今週」、during:month で「今月」という意味になります。「during:11月」のように月を指定することもできますよ。
複数の条件を組み合わせた実践的な検索

ここまで紹介した検索修飾子は、いくつでも組み合わせられます。
実践例1:会議の議事録を探す
議事録 from:@山本 in:#プロジェクトA after:2024-12-01
これは「プロジェクトAチャンネルで、山本さんが12月1日以降に投稿した、議事録に関するメッセージ」という条件です。かなり具体的に絞り込めますね。
実践例2:特定の人とのやりとりを振り返る
with:@吉田 during:11月
with: という検索修飾子を使うと、特定の人とのやりとり(スレッドやDM)を簡単に見つけられます。吉田さんと11月にどんな話をしたか、まとめて確認できるわけです。
実践例3:不要な結果を除外する
報告書 from:@加藤 -Q2
マイナス記号(-)を言葉の前に付けると、その言葉を含むメッセージを検索結果から除外できます。この例なら「加藤さんの報告書に関する発言のうち、Q2を含まないもの」が表示されます。
スマホアプリでも使える検索機能
パソコンだけじゃなく、スマホアプリでも同じように検索できます。
画面上部の検索バーをタップして、パソコンと同じように from:@ユーザー名 と入力するだけ。外出先でも素早く情報を見つけられますよ。
ただし、スマホの場合は画面が小さいので、フィルター機能を活用するのがおすすめです。検索後に「その他のフィルター」をタップすると、日付や送信者などの条件を選択形式で絞り込めます。
よくある質問と解決方法
Q. ユーザー名が分からない時はどうすればいい?
A. 検索バーで from: まで入力すると、メンバーのリストが自動で表示されます。そこから選ぶだけでOKです。手入力しなくても大丈夫ですよ。
Q. 検索結果が多すぎて見づらい
A. 画面左側に表示される「フィルター」を活用しましょう。検索後に日付、チャンネル、ファイルの種類などで更に絞り込めます。
Q. ボットやアプリの投稿が邪魔
A. 検索結果の画面で「その他のフィルター」から「アプリとボットを非表示」にチェックを入れると、人間のメッセージだけが表示されます。
Q. 過去のメッセージはどこまで検索できる?
A. Slackの無料プランでは直近90日間のメッセージが検索対象です。有料プランなら全ての履歴を検索できます。
検索をもっと便利にする設定
Slackには検索に関する便利な設定があります。
デスクトップアプリやブラウザ版で、左下のプロフィール画像をクリック→「環境設定」→「詳細設定」と進んでください。
「検索オプション」という項目で、検索から除外したいチャンネルを指定できます。たとえば雑談チャンネルなど、業務の検索では不要なチャンネルを除外しておくと、検索結果がスッキリしますよ。
まとめ:Slack検索で時間を節約しよう
Slackで特定の人の発言を検索する方法、いかがでしたか?
最後に、今日紹介したテクニックをおさらいしておきましょう。
- from:@ユーザー名 で特定の人の発言を検索
- from:me で自分の発言を検索
- in:#チャンネル名 で場所を指定
- to:@ユーザー名 でDMを検索
- after:/before:/on: で日付を指定
- with:@ユーザー名 で特定の人とのやりとりを検索
- “フレーズ” で完全一致検索
- -キーワード で除外検索
- 複数の条件を組み合わせて使える
これらの検索テクニックを使えば、数千、数万のメッセージの中から必要な情報を数秒で見つけられます。
最初は覚えるのが大変に感じるかもしれませんが、2~3回使えばすぐに慣れますよ。検索バーに from: と入力すれば候補が表示されるので、完璧に覚えていなくても大丈夫です。
明日からのSlackライフが、きっともっと快適になるはずです。ぜひ試してみてください!


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