最近、複数のプロジェクトやチームで働くことが当たり前になってきましたよね。そんなとき困るのが、Slackのアカウント管理です。
「複数の会社のSlackに参加してるけど、毎回ログインし直すのが面倒…」
「ワークスペースの切り替えってどうやるの?」
「通知が多すぎて何が何だか分からない!」
こんな悩み、ありませんか?
実は、Slackには複数のワークスペースを簡単に管理できる仕組みがちゃんと用意されているんです。この記事では、Slackで複数アカウントを使いこなす方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Slackのアカウントとワークスペースの関係って?

まず、基本的な仕組みを理解しておきましょう。
Slackアカウントとは、あなたがSlackにログインするための個人の識別情報のこと。1つのメールアドレスで1つのアカウントを作れます。
一方、ワークスペースは、チームやプロジェクトごとの作業スペースです。会社や組織、プロジェクトごとに別々のワークスペースが用意されているイメージですね。
ここがポイント:1つのSlackアカウントで、複数のワークスペースに参加できるんです。
つまり、会社用のワークスペース、副業用のワークスペース、趣味のコミュニティ用のワークスペースなど、いくつでも参加できちゃいます。それぞれのワークスペースで別々のプロフィールを設定することも可能です。
メールアドレスは1つでOK?複数必要?
基本的には、1つのメールアドレスで複数のワークスペースに参加できます。
ただし、会社によっては社用メールアドレスでの登録を求められることもあります。その場合は、社用と個人用で別々のメールアドレスを使い分けることになります。
パソコンで複数ワークスペースを追加する方法
それでは、実際に複数のワークスペースを使えるようにする手順を見ていきましょう。
デスクトップアプリの場合
手順1:新しいワークスペースに参加する準備
Slackデスクトップアプリを開いたら、画面左上のワークスペース名をクリックします。すると、メニューが表示されるので、そこから操作していきます。
手順2:ワークスペースを追加
メニューの中から「ワークスペースを追加」または「別のワークスペースにサインイン」を選びます。ブラウザが自動的に開くはずです。
手順3:サインイン方法を選ぶ
ここで3つの選択肢が出てきます:
- メールアドレスで続行:普段使っているメールアドレスを入力
- ワークスペースのURLで続行:招待された時に教えてもらったURLを入力(例:yourteam.slack.com)
- GoogleまたはAppleアカウント:これらのアカウントでもサインインできます
招待メールが届いている場合は、そのメール内のリンクをクリックするのが一番簡単ですよ。
手順4:ワークスペースを選択
メールアドレスを入力すると、そのアドレスで参加できるワークスペースの一覧が表示されます。参加したいワークスペースを選んで「開く」をクリックすれば完了です。
追加したワークスペースは、デスクトップアプリの左端に縦に並んで表示されるようになります。各ワークスペースのアイコンが見えるはずです。
Webブラウザの場合
ブラウザ版でも、基本的な流れは同じです。
slack.comにアクセスして、右上の「サインイン」をクリック。その後は、デスクトップアプリと同じように進めていけば大丈夫です。
ただし、ブラウザ版だと複数のワークスペースを開くには、それぞれ別のタブやウィンドウで開く必要があります。デスクトップアプリの方が切り替えはスムーズですね。
スマホで複数ワークスペースを管理する方法
外出先でもSlackを使う方は多いですよね。スマホアプリでも、複数のワークスペースを簡単に管理できます。
iPhoneの場合
手順1:ワークスペース一覧を開く
Slackアプリを開いたら、画面を右にスワイプしてください。すると「ワークスペース」というサイドバーが表示されます。
手順2:ワークスペースを追加
サイドバーの下の方にある「ワークスペースを追加」をタップします。
手順3:サインイン
「別のワークスペースにサインイン」を選んで、メールアドレスまたはワークスペースのURLを入力します。
招待メールが届いている場合は、メール内のリンクをタップすれば、すぐにワークスペースに参加できますよ。
Androidも基本は同じ
Android版も、操作方法はほぼ同じです。右スワイプでワークスペース一覧を表示して、「ワークスペースを追加」から進めていけばOKです。
ワークスペースを素早く切り替えるコツ
複数のワークスペースに参加したら、次は切り替え方法をマスターしましょう。
デスクトップアプリでの切り替え
方法1:アイコンをクリック
一番簡単なのは、画面左端に並んでいるワークスペースのアイコンをクリックする方法です。クリックするだけで、すぐにそのワークスペースに切り替わります。
方法2:キーボードショートカットを使う
もっと速く切り替えたい方には、ショートカットキーがおすすめです:
- Cmd(Mac)またはCtrl(Windows)+数字キー:その番号のワークスペースに直接ジャンプ
- 例:Cmd + 1で1番目のワークスペースへ、Cmd + 2で2番目へ
- Cmd + Shift + ](Mac)またはCtrl + Shift + ](Windows):次のワークスペースへ移動
- Cmd + Shift + [(Mac)またはCtrl + Shift + [(Windows):前のワークスペースへ移動
これらのショートカットを覚えておくと、作業効率が格段にアップします。
方法3:ワークスペーススイッチャーを使う
Cmd + Shift + S(Mac)またはCtrl + Shift + S(Windows)を押すと、ワークスペースの一覧がサイドバーに表示されたままになります。頻繁に切り替える方には便利な機能です。
モバイルアプリでの切り替え
スマホの場合は、画面を右にスワイプしてワークスペース一覧を表示し、切り替えたいワークスペースをタップするだけ。とてもシンプルですね。
アプリの上部に表示されている現在のワークスペース名をタップしても、同じように一覧が表示されます。
複数ウィンドウで同時に作業する方法
「複数のワークスペースを同時に見ながら作業したい!」という方もいるでしょう。実は、Slackでは複数のウィンドウを開いて、並べて作業することもできるんです。
デスクトップアプリで新しいウィンドウを開く
Cmd(Mac)またはCtrl(Windows)を押しながらチャンネルやダイレクトメッセージをクリックすると、そのチャンネルが新しいウィンドウで開きます。
この機能を使えば、例えばメインのウィンドウで会話を続けながら、別のウィンドウで資料を確認する、といった使い方ができます。
複数のモニターを使っている方なら、それぞれのモニターに別のワークスペースを表示させることもできますよ。
通知を上手に管理する秘訣

複数のワークスペースに参加すると、通知が鳴りっぱなしになることもあります。ここでは、通知をスマートに管理する方法をご紹介します。
ワークスペースごとに通知を設定
各ワークスペースで、別々の通知設定ができます。
例えば:
- メインの会社用ワークスペース:すべての通知をオン
- 副業用ワークスペース:ダイレクトメッセージとメンションのみ通知
- コミュニティ用ワークスペース:通知をほぼオフ
このように使い分けることで、本当に必要な通知だけを受け取れます。
通知設定の変更方法
手順1:プロフィールメニューを開く
画面右上の自分のプロフィール写真をクリックします。
手順2:環境設定を選択
メニューから「環境設定」または「Preferences」を選びます。
手順3:通知タブで調整
「通知」タブを開くと、細かい設定ができます:
- 通知を送信するタイミング:すべてのメッセージ、ダイレクトメッセージとメンションのみ、なし
- 通知スケジュール:通知を受け取る時間帯を設定(例:平日の9時〜18時のみ)
- 通知音:ワークスペースごとに異なる音を設定すると、音だけでどこからの通知か分かります
チャンネルをミュートする
あまり重要でないチャンネルは、個別にミュートしておくと便利です。
チャンネル名を右クリックして「チャンネルをミュート」を選ぶだけ。ミュートしても、メンションされれば通知が来るので安心ですよ。
おやすみモードを活用
集中したい時や休憩中は、「おやすみモード」が役立ちます。
プロフィール写真をクリックして「一時停止」を選べば、指定した時間だけ通知をオフにできます。30分、1時間、2時間など、好きな長さを選べます。
複数メールアドレスを使い分ける場合
会社のルールで、社用メールアドレスと個人のメールアドレスを使い分けないといけない場合もありますよね。
別々のアカウントが必要なケース
以下のような場合は、複数のSlackアカウント(別々のメールアドレス)を作ることになります:
- 会社が社用メールアドレスでの登録を必須にしている
- セキュリティポリシーで個人アカウントの使用が禁止されている
- 完全に仕事とプライベートを分けたい
複数アカウントの管理方法
残念ながら、Slackは1つのアプリ内で完全に別のアカウントを同時に使うことはできません。
でも、こんな方法で対処できます:
方法1:デスクトップアプリと別のブラウザを併用
- デスクトップアプリ:会社用アカウント
- ブラウザ:個人用アカウント
これなら、両方のアカウントを同時に開いておけます。
方法2:複数のブラウザを使う
- Chrome:会社用アカウント
- Firefox:個人用アカウント
ブラウザを分ければ、ログイン情報も別々に保存されるので便利です。
方法3:ブラウザのプロフィール機能を使う
ChromeやEdgeには、複数のプロフィールを作る機能があります。それぞれのプロフィールで別のSlackアカウントにログインすれば、簡単に切り替えられます。
パスワード管理ツールの活用
複数のアカウントを持つ場合は、パスワード管理ツールを使うことをおすすめします。
1PasswordやLastPassなどのツールを使えば:
- アカウント情報を安全に保存できる
- ワークスペース名とメールアドレスを紐づけて管理できる
- パソコンとスマホで同期できる
これで「どのメールアドレスで登録したっけ?」と悩むこともなくなります。
プロフィールをワークスペースごとにカスタマイズ
複数のワークスペースに参加すると、それぞれで別のプロフィールを設定できます。
プロフィールの設定方法
手順1:プロフィールメニューを開く
自分のプロフィール写真をクリックして、「プロフィールを編集」を選びます。
手順2:情報を入力
以下の項目を設定できます:
- 表示名:他のメンバーに表示される名前
- 状態:「会議中」「外出中」など、現在の状況
- プロフィール写真:ワークスペースごとに違う写真を設定できます
- 役職やチーム:所属部署や役職
- 電話番号:必要に応じて
ワークスペースごとに使い分けるアイデア
- 会社用:フォーマルなプロフィール写真、正式な役職名
- 副業用:屋号や専門分野を強調
- コミュニティ用:ニックネームや趣味の画像
このように使い分けることで、それぞれのワークスペースでの自分の立場を明確にできます。
よくあるトラブルと解決方法
複数のワークスペースを使っていると、時々問題が起きることもあります。代表的なトラブルと対処法をまとめました。
ワークスペースが切り替わらない
原因1:アプリの不具合
Cmd + R(Mac)またはCtrl + R(Windows)でアプリを再読み込みしてみましょう。それでもダメなら、アプリを一度終了して再起動してください。
原因2:古いバージョンを使っている
Slackアプリが最新版かどうか確認しましょう。ヘルプメニューから「更新を確認」を選んで、アップデートがあれば適用してください。
原因3:ネットワークの問題
インターネット接続が不安定だと、切り替えがうまくいかないことがあります。Wi-Fiの接続を確認したり、モバイルデータ通信に切り替えたりしてみてください。
ログインできない
問題:パスワードを忘れた
ログイン画面の「パスワードを忘れた場合」をクリックして、メールアドレスを入力。パスワードリセットのメールが届きます。
問題:どのメールアドレスで登録したか分からない
いくつか試してみるか、ワークスペースの管理者に確認してもらいましょう。
問題:「このメールアドレスは登録されていません」と表示される
招待メールを受け取っているはずなのにこのメッセージが出る場合は、まだアカウントが作成されていない可能性があります。招待メール内のリンクから、最初にアカウントを作成する必要があります。
通知が来ない
チェック1:通知設定を確認
プロフィールメニューから「環境設定」→「通知」を開いて、通知がオンになっているか確認しましょう。
チェック2:おやすみモードになっていないか
プロフィール写真の横に、月のアイコンが表示されていたら、おやすみモード中です。解除してみてください。
チェック3:OSの通知設定
パソコンやスマホ本体の通知設定で、Slackからの通知が許可されているか確認しましょう。
Macの場合:システム環境設定→通知→Slack
Windowsの場合:設定→システム→通知とアクション→Slack
iPhone/Androidの場合:設定→通知→Slack
重複アカウントができてしまった
同じワークスペース内で、誤って2つのアカウントを作ってしまうことがあります。
この場合、ワークスペースの管理者に連絡して、重複アカウントを統合してもらう必要があります。自分で解決するのは難しいので、遠慮せず管理者に相談しましょう。
効率的な使い方のヒント
最後に、複数ワークスペースを使いこなすための実践的なコツをご紹介します。
ワークスペースの並び順を工夫する
デスクトップアプリでは、ワークスペースのアイコンをドラッグ&ドロップで並び替えられます。
よく使うワークスペースを上の方に配置すると、アクセスが楽になります。例えば:
- メインの会社用ワークスペース
- 頻繁にチェックするプロジェクト用
- たまに見る副業用
- あまり使わないコミュニティ用
ワークスペースに分かりやすい名前をつける
複数のワークスペースを管理していると、どれがどれだか分からなくなることもあります。
ワークスペースの管理者なら、分かりやすい名前をつけましょう:
- 「〇〇株式会社」
- 「△△プロジェクト」
- 「××コミュニティ」
スマホには必要なワークスペースだけ追加
スマホでは、すべてのワークスペースを追加する必要はありません。
外出先で確認が必要なワークスペースだけを追加しておけば、通知も管理しやすくなります。
定期的に整理する
もう使わなくなったワークスペースは、思い切って削除しましょう。
ワークスペースのアイコンを右クリックして「サインアウト」を選べば、一覧から消せます。必要になったら、また追加すればいいだけです。
キーワード検索を活用
複数のワークスペースから情報を探す時は、Slackの検索機能が便利です。
Cmd + F(Mac)またはCtrl + F(Windows)で検索バーを開き、キーワードを入力。検索範囲でワークスペースを指定すれば、すべてのワークスペースから情報を探せます。
まとめ
Slackの複数アカウント・ワークスペース管理、いかがでしたか?
ポイントをおさらいしておきましょう:
- 1つのSlackアカウントで複数のワークスペースに参加できる
- デスクトップアプリなら、左端のアイコンで簡単に切り替え可能
- キーボードショートカット(Cmd/Ctrl + 数字)を覚えると超便利
- スマホアプリは右スワイプでワークスペース一覧を表示
- 通知設定はワークスペースごとに調整できる
- 複数ウィンドウを開いて、並行作業も可能
最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばとても便利です。
複数のプロジェクトやチームと同時にやり取りできるようになると、仕事の幅も広がります。この記事の方法を実践して、Slackを使いこなしてくださいね。
もし分からないことがあったら、各ワークスペースの管理者に相談するのも手です。みんなで協力し合って、快適なコミュニケーション環境を作っていきましょう!

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