「Slackのハドルで画面共有ってどうやるの?」
「Zoomみたいに複数人で同時に画面共有できる?」
リモート会議で資料を見せながら説明したいとき、画面共有機能は必須ですよね。
今回は、Slackハドルミーティングの画面共有機能について、基本的な使い方から複数人同時共有、書き込み機能、トラブルシューティングまで、徹底的に解説します。
Slackハドルの画面共有:ここがすごい!

まず、Slackハドルの画面共有機能の特徴をおさえましょう。
主な特徴
1. 最大2人まで同時に画面共有可能
従来のビデオ会議ツールでは1人しか画面共有できませんが、Slackハドルでは同時に2人まで画面を共有できます。
デザイン案を比較したり、異なる資料を並べて確認したりと、柔軟なコラボレーションが可能です。
2. 共有画面に直接書き込める
共有している画面に、参加者が直接ペンで書き込めます。重要な箇所を強調したり、修正点を示したりするのに便利。
ただし、この機能はMacとWindowsのデスクトップアプリ限定です(2024年時点)。
3. 共有内容が自動保存される
ハドル中に共有したリンク、ファイル、メッセージは、すべて自動的にスレッドとして保存されます。
後から振り返ったり、参加できなかった人が確認したりするのに役立ちます。
4. 音声も一緒に共有できる
動画や音楽を再生しながら画面共有する場合、音声も一緒に共有できるオプションがあります。
画面共有の基本的な使い方【デスクトップ版】
それでは、実際に画面共有を始める手順を見ていきましょう。
ステップ1:ハドルミーティングを開始
まず、チャンネルまたはダイレクトメッセージでハドルミーティングを開始します。
画面右上のヘッドフォンアイコンをクリックしましょう。
ステップ2:画面共有アイコンをクリック
ハドルに参加したら、画面下部のツールバーから画面共有アイコン(モニターのマーク)をクリックします。
ステップ3:共有する画面を選択
画面共有の設定画面が表示されるので、以下から選択します:
オプション1:画面全体を共有
デスクトップ全体が共有されます。複数のアプリを切り替えながら説明したい場合に便利。
オプション2:特定のウィンドウを共有
開いているウィンドウの中から、共有したいものを1つ選択します。他のウィンドウは映らないので、プライバシーが保たれます。
オプション3:特定のアプリケーションを共有
アプリケーション単位で共有できます。たとえば、Excelだけ、PowerPointだけを共有するイメージです。
ステップ4:音声共有のオプション(任意)
動画や音楽の音声も一緒に共有したい場合は、「音声を共有する」にチェックを入れましょう。
ステップ5:共有を開始
「共有」ボタンをクリックすれば、画面共有がスタートします。
共有画面は、ハドルウィンドウに小さく表示されますが、クリックすれば別ウィンドウで拡大表示できます。
ステップ6:画面共有を停止
画面共有を終了したい場合は、画面下部の「共有を停止」ボタンをクリックしましょう。
画面共有の使い方【モバイル版】
スマホやタブレットからでも画面共有ができます。
iPhone・iPadの場合
1. ハドルに参加
チャンネルまたはDMでヘッドフォンアイコンをタップしてハドルに参加します。
2. メニューを開く
画面上の「…」(3つのドットアイコン)をタップ。
3. 画面共有を選択
メニューから「画面を共有する」をタップします。
4. 共有を開始
iOSの画面収録機能を使って共有が始まります。
Androidの場合
基本的な手順はiPhoneと同じです。
「画面を共有する」を選択すると、Androidのスクリーンキャスト機能を使って共有されます。
モバイル版の制限
モバイルアプリでは、以下の機能が利用できません:
- 共有画面への書き込み(描画機能)
- 細かい共有範囲の指定
画面全体が共有されるため、通知などに注意が必要です。
複数人で同時に画面共有する方法
Slackハドルの最大の特徴である、複数人同時画面共有の使い方を解説します。
2人まで同時共有可能
最大で2人まで同時に画面を共有できます。
活用例:
- デザイナーAとデザイナーBが、それぞれ異なるデザイン案を同時に見せる
- 開発者が新旧のコードを並べて比較する
- 営業担当が2つの契約書案を並べて検討する
同時共有の手順
1. 1人目が画面共有を開始
通常通り、画面共有アイコンをクリックして共有を開始します。
2. 2人目が画面共有を追加
もう1人の参加者も、同じように画面共有アイコンをクリックして共有を開始します。
3. 2つの画面が表示される
ハドルウィンドウに、2人分の共有画面が並んで表示されます。
表示の切り替え
どちらかの画面をクリックすると、その画面が拡大表示されます。
もう一方の画面は小さく表示されますが、いつでも切り替え可能です。
注意点
3人以上が同時に画面共有しようとすると、エラーメッセージが表示されます。
先に共有している誰かが停止してから、新しい人が共有を開始する必要があります。
共有画面に書き込む(描画機能)の使い方
共有されている画面に、直接書き込みができる便利な機能です。
利用条件
対応デバイス:
- Mac版Slackデスクトップアプリ
- Windows版Slackデスクトップアプリ
非対応:
- モバイルアプリ(iPhone、iPad、Android)
- Webブラウザ版Slack
書き込みの手順
ステップ1:鉛筆アイコンをクリック
共有されている画面の上に表示される鉛筆アイコンをクリックします。
ステップ2:描画ツールを選択
以下のツールが利用できます:
- ペン(フリーハンドで書き込み)
- 蛍光ペン(半透明で強調)
- 消しゴム(書き込みを削除)
ステップ3:画面に書き込む
マウスやトラックパッドを使って、画面上に直接書き込めます。
活用例:
- 重要な箇所に丸をつける
- 矢印で注目ポイントを示す
- 修正すべき場所を強調する
- 図に補足説明を書き込む
書き込みの削除
書き込みを消したい場合は、消しゴムツールを選んで該当箇所をなぞるか、すべてクリアするボタンをクリックしましょう。
権限について
画面を共有している本人だけでなく、ハドルの参加者全員が書き込みできます。
複数人で意見を出し合いながら、リアルタイムでコラボレーションできるのが魅力です。
画面共有時の便利な機能

画面共有をもっと効果的に使うための追加機能を紹介します。
ハドル専用スレッドの活用
ハドル開始と同時に、専用のメッセージスレッドが自動生成されます。
できること:
- ハドル中にメモを取る
- 参考リンクを共有する
- 関連ファイルをアップロードする
- テキストで補足説明を追加する
メリット:
- 音声で話しながら、テキストでも情報共有できる
- ハドル終了後も内容を振り返れる
- 参加できなかった人も後から確認できる
スレッドの表示/非表示
ハドルウィンドウの矢印アイコンまたはスレッドアイコンをクリックすると、スレッドの表示/非表示を切り替えられます。
画面を広く使いたい時は非表示、メモを取りたい時は表示、と柔軟に使い分けましょう。
トピックの設定
ハドルにトピック(議題)を設定できます。
設定方法:
- ハドルウィンドウの歯車アイコンをクリック
- 「トピックを追加」を選択
- 議題を入力
トピックを設定すると、スレッドと一緒に保存され、後から検索しやすくなります。
絵文字リアクション・ステッカー
画面共有中でも、絵文字やステッカーで反応できます。
絵文字リアクション・効果:
一時的に表示されます(拍手、いいね、など)
ステッカー:
手を挙げる、一時退席中など、自分で削除するまで表示され続けます
話の流れを止めずに意思表示できるので、スムーズなコミュニケーションが可能です。
画面共有がうまくいかない時の対処法
画面共有でトラブルが発生した場合の解決方法を紹介します。
問題1:画面共有ボタンが表示されない
原因:
Slackアプリのバージョンが古い可能性があります。
対処法:
- Slackアプリを最新版にアップデート
- アプリを再起動
- それでも表示されない場合は、Slackを再インストール
問題2:画面共有の許可を求められる(Mac)
原因:
macOSのセキュリティ設定で、Slackに画面収録の権限が与えられていません。
対処法:
- システム設定を開く
- プライバシーとセキュリティを選択
- 画面収録(または画面とシステムオーディオの収録)をクリック
- リストからSlackを探してチェックを入れる
- Slackアプリを再起動
問題3:画面共有の許可を求められる(Windows)
原因:
Windowsファイアウォールが画面共有をブロックしている可能性があります。
対処法:
- Windows検索で「ファイアウォール」と入力
- Windowsセキュリティを開く
- アプリの許可をクリック
- 設定の変更をクリック
- 別のアプリの許可をクリック
- Slackアプリを探して追加
- プライベートとパブリック両方にチェック
問題4:共有画面が真っ黒になる
原因:
グラフィックドライバーの問題、または共有しようとしているアプリが保護されている可能性があります。
対処法:
- グラフィックドライバーを最新版に更新
- 別のアプリケーションウィンドウで試してみる
- デスクトップ全体の共有に切り替える
- ハードウェアアクセラレーションを無効にする
問題5:音声が共有されない
原因:
音声共有のオプションがオフになっている可能性があります。
対処法:
- 画面共有を一度停止
- 再度画面共有を開始
- 共有画面選択時に「音声を共有する」にチェックを入れる
問題6:画面共有が途切れる・カクカクする
原因:
インターネット接続が不安定、またはPCのスペック不足です。
対処法:
- Wi-Fiではなく有線LANを使用
- 他のアプリやブラウザタブを閉じる
- 画面共有の解像度を下げる
- VPNを使用している場合は一時的に切断してみる
問題7:Mac App Store版からの移行問題
Mac App Store版のSlackに切り替えた後、画面共有でエラーが出る既知のバグがあります。
対処法:
- システム設定 → プライバシーとセキュリティ → 画面収録
- Slackを選択して 「-」(マイナスボタン)をクリックして削除
- Slackアプリを終了して再起動
- 次回画面共有時に、改めて権限を許可
画面共有の活用シーン
実際のビジネスシーンでどう活用できるか、具体例を見てみましょう。
シーン1:デザインレビュー
状況:
デザイナー2人が、それぞれ異なるデザイン案を作成した。
活用方法:
- ハドルを開始
- デザイナーAとBが同時に画面共有
- 2つのデザインを並べて比較
- 鉛筆機能で「ここが良い」「ここを修正」と書き込み
- チームで意見を出し合って決定
メリット:
わざわざファイルを送り合わなくても、リアルタイムで比較・検討できる。
シーン2:コードレビュー
状況:
開発者が新しいコードを書いたが、エラーが出ている。
活用方法:
- 困っている開発者がハドルを開始
- エラーが出ている画面を共有
- 先輩開発者が同時に自分の画面(正常に動くコード)を共有
- 2つの画面を見比べて違いを発見
- その場で修正方法をアドバイス
メリット:
「どこが違うのか」を視覚的に確認でき、問題解決が早い。
シーン3:プレゼン資料の最終チェック
状況:
明日の商談で使うプレゼン資料を、チームで最終確認したい。
活用方法:
- 資料作成者が画面共有でスライドを表示
- ページをめくりながら説明
- 参加者がスレッドでコメント「3ページ目の図が小さい」
- その場でExcelデータも画面共有して数字を確認
- 修正点をメモしてハドル終了
メリット:
音声で話しながら、テキストでも意見を共有できるので、聞き逃しがない。
シーン4:リモートサポート
状況:
現場のスタッフが、機械の操作方法が分からず困っている。
活用方法:
- 現場スタッフがスマホでハドルに参加
- スマホのカメラで機械を映して画面共有
- 本社の専門家が状況を確認
- 同時に専門家も自分の画面(マニュアル)を共有
- 口頭で手順を説明しながらサポート
メリット:
言葉だけでは伝わりにくい状況も、お互いの画面を見ながら解決できる。
ZoomやTeamsとの画面共有機能の比較
他のビデオ会議ツールと比べて、Slackハドルの画面共有はどう違うのでしょうか?
Zoom
画面共有:
- 基本的に1人ずつ
- ホストが許可すれば複数人同時共有も可能(設定が必要)
- 注釈機能(書き込み)が豊富
特徴:
録画機能、バーチャル背景、ブレイクアウトルームなど、会議機能が充実。
Microsoft Teams
画面共有:
- 1人ずつが基本
- PowerPointをプレゼンターモードで共有できる
- ホワイトボード機能が充実
特徴:
Officeアプリとの連携が強力。SharePointやOneNoteと統合。
Slackハドル
画面共有:
- 最大2人まで同時共有が標準機能
- 共有画面への書き込み可能
- 共有内容が自動保存される
特徴:
Slack内で完結するので、アプリの切り替え不要。カジュアルで手軽。
どう使い分ける?
正式な会議・プレゼン → Zoom / Teams
- 参加人数が多い
- 録画が必要
- 外部の取引先も参加
チーム内の軽い打ち合わせ → Slackハドル
- 10分程度の短時間
- すぐに始めたい
- Slackで普段から会話している
よくある質問
Q1. 画面共有は無料プランでも使える?
はい、無料プランでも画面共有機能は利用できます。
ただし、無料プランではハドルの参加人数が2人までに制限されています。
Q2. 画面共有中に参加者の顔は見える?
はい、カメラをオンにすれば、画面共有と同時にビデオ通話もできます。
参加者の顔と共有画面の両方が表示されます。
Q3. 画面共有中の様子を録画できる?
いいえ、Slackハドルには録画機能がありません(2024年時点)。
録画が必要な場合は、ZoomやTeamsなどの別のツールを使用するか、サードパーティの画面録画ソフトを利用する必要があります。
Q4. 画面共有は相手の許可が必要?
いいえ、ハドルに参加していれば、誰でも自由に画面共有を開始できます。
ただし、同時共有は2人までなので、既に2人が共有中の場合は待つ必要があります。
Q5. スマホの画面をPCに共有できる?
はい、可能です。
スマホでハドルに参加し、画面共有機能を使えば、スマホの画面をPCの参加者に見せられます。
Q6. 画面共有中に別のアプリに切り替えられる?
はい、共有範囲によります。
- デスクトップ全体を共有している場合:切り替えた画面も全部見えます
- 特定のウィンドウを共有している場合:そのウィンドウだけが共有され続けます
Q7. 共有画面に書き込んだ内容は保存される?
いいえ、画面への書き込み(描画)は、リアルタイムの注釈機能です。
ハドル終了後や画面共有を停止すると、書き込みは消えます。残したい場合はスクリーンショットを撮りましょう。
Q8. 画面共有するとPCが重くなる?
多少の負荷はかかりますが、通常は問題ありません。
古いPCや、他に多くのアプリを開いている場合は動作が重くなることがあるので、不要なアプリは閉じておきましょう。
まとめ:Slackハドルの画面共有を使いこなそう
Slackハドルミーティングの画面共有についてまとめます:
主な特徴:
- 最大2人まで同時に画面共有可能
- 共有画面に直接書き込める(デスクトップ版のみ)
- 共有内容は自動的にスレッドに保存
- デスクトップでもモバイルでも利用可能
基本的な使い方:
- ハドルに参加
- 画面共有アイコンをクリック
- 共有範囲を選択(デスクトップ、ウィンドウ、アプリ)
- 共有開始
覚えておきたいポイント:
- 2人同時共有は他のツールにない強み
- 書き込み機能で効率的にコラボレーション
- トラブル時は権限設定を確認
- モバイルでも基本的な画面共有は可能
こんな時に便利:
- デザイン案を並べて比較したい
- コードレビューで違いを視覚的に確認
- リモートでトラブルシューティング
- 短時間で資料を共有して意見交換
Slackハドルの画面共有は、「ちょっと画面見せて」というカジュアルなコミュニケーションを、オンラインで実現する便利な機能です。
特に、2人同時共有ができる点は、他のツールにはない大きなアドバンテージ。チーム内の日常的なコラボレーションに、ぜひ活用してみてください!

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