「Slackで表示される名前を変えたいけど、どこから変更するの?」と困っていませんか?
実は、Slackには「フルネーム(氏名)」と「表示名(ディスプレイネーム)」という2種類の名前があり、それぞれ役割が違います。この記事では、Slackでの名前変更方法を、PC・スマホ別に詳しく解説します。
Slackの2種類の名前の違い

まず、Slackには2つの名前フィールドがあることを理解しましょう。
フルネーム(氏名)
正式な本名を入力する欄です。プロフィールを開くと表示され、公式な場面で使用されます。
表示名(ディスプレイネーム)
メッセージやチャンネルで実際に表示される名前です。ニックネームや下の名前だけを設定することもできます。
2つの名前の使い分け
- メッセージやメンション(@をつけて呼びかける機能)では「表示名」が使われる
- プロフィールページでは「フルネーム」と「表示名」の両方が表示される
- 表示名を設定しない場合、フルネームがメンションに使われる
つまり、フルネームは本名を登録しておき、普段のやりとりでは使いやすい表示名を使う、という使い方ができます。
表示名を変更する方法(PC・デスクトップアプリ)
パソコンやデスクトップアプリから表示名を変更する手順です。
基本的な変更手順
- Slackを開く
- 画面右上のプロフィール写真をクリック
- 「プロフィール」を選択
- 「プロフィールを編集」をクリック
- 「表示名」の欄に希望する名前を入力
- 「変更を保存」をクリック
これで、チャンネルやDMで表示される名前が変更されます。
フルネームも変更したい場合
同じ画面で「氏名(フルネーム)」の欄も変更できます。
- プロフィール編集画面を開く(上記の手順1〜4)
- 「氏名」の欄に新しい本名を入力
- 必要に応じて「表示名」も変更
- 「変更を保存」をクリック
表示名を変更する方法(スマホアプリ)
iPhone・Android共通の手順です。
スマホでの変更手順
iPhone の場合
- Slackアプリを開く
- 画面右上(iPadは左下)のプロフィール写真をタップ
- 「プロフィールを表示」をタップ
- 「プロフィールを編集」をタップ
- 「表示名」をタップして新しい名前を入力
- 画面右上の「保存」をタップ
Android の場合
- Slackアプリを開く
- 画面下部の「あなた」タブをタップ
- 画面上部のプロフィール写真をタップ
- 「プロフィールを表示」をタップ
- 「プロフィールを編集」をタップ
- 「表示名」をタップして新しい名前を入力
- 「保存」をタップ
保存後、すぐに変更が反映されます。
名前の表示方法を切り替える
自分の画面で、他のメンバーの名前をどう表示するか選べます。
表示方法の種類
氏名および表示名
メッセージでは表示名が表示され、それ以外の場所ではフルネーム(氏名)が表示されます。
表示名のみ
Slackのすべての場所で表示名だけが表示されます。
デスクトップでの設定方法
- サイドバーの自分のプロフィール写真をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「メッセージ&メディア」を選択
- 「名前」の項目で表示方法を選択
iPhoneでの設定方法
- 画面上部のプロフィール写真をタップ
- 「環境設定」をタップ
- 「外観モード」→「メッセージ表示」をタップ
- 「フルネーム表示」のトグルをオン/オフ
注:この設定はAndroid版Slackアプリでは利用できません。
本名を公開せずにSlackを使う方法

プライバシーの理由で本名を表示したくない場合の設定です。
ステップ1:表示名を設定
- プロフィール編集画面を開く
- 「表示名」にニックネームや下の名前を入力
- 保存する
ステップ2:表示名のみを表示するよう設定
- 環境設定を開く
- 「メッセージ&メディア」を選択
- 「名前」で「表示名のみ」を選択
これで、あなたの画面では表示名だけが表示されるようになります。
注意点
誰かがあなたの名前をクリックしてプロフィールを開くと、フルネーム(氏名)が表示されます。完全に本名を隠すことはできません。
どうしても本名を秘密にしたい場合は、人事部やSlack管理者に相談してみましょう。
名前を変更できない場合の原因と対処法
名前を変更しようとしてもできない場合があります。
シングルサインオン(SSO)が有効な場合
会社でSSO(シングルサインオン)を使っている場合、表示名やメールアドレスなどの個人情報の変更が制限されることがあります。
対処法
管理者に連絡して、変更権限を付与してもらう必要があります。
プロフィール項目がロックされている
プロフィールの項目に鍵マークがついている場合、その項目は自分で編集できません。
対処法
ワークスペースのオーナーまたは管理者に連絡して、編集してもらうか、編集権限を与えてもらいましょう。
カスタムプロフィール項目はモバイルで編集不可
ワークスペースに独自のカスタムプロフィール項目がある場合、スマホアプリからは編集できません。
対処法
パソコンまたはブラウザ版Slackから編集してください。
Slackで使用できない名前
混乱を避けるため、Slackではいくつかの予約語を名前に使用できません。
日本語の使用禁止ワード
以下の単語は、氏名や表示名に使用できません。
- 全部
- 頻道(チャンネル)
- 茶水間
- 我(わたし)
- 您(あなた)
- 公開區
- Slackbot
- slack
- 所有人
- 這裡(ここ)
英語の使用禁止ワード
- archive
- archived
- all
- channel
- channels
- everyone
- general
- group
- here
- me
- slack
- slackbot
- you
これらの単語を含む名前を設定しようとすると、エラーが表示されます。別の名前を選びましょう。
管理者による名前変更
ワークスペースのオーナーや管理者は、他のメンバーの名前を変更できます。
管理者が変更できる場合
ワークスペースオーナーができること
- すべてのメンバーのフルネーム、表示名、ユーザー名を変更
- ゲストが自分で名前を編集できるかどうかを設定
Enterprise Grid の管理者ができること
- オーガナイゼーション全体のメンバーの名前を変更
- 表示名のガイドラインを設定
管理者による変更手順(ワークスペースオーナー)
- サイドバーの「管理者」をクリック
- メニューから「メンバーを管理」を選択
- 変更したいメンバーの名前右側の「︙」をクリック
- 「プロフィールを編集」を選択
- 新しいフルネーム、表示名、またはユーザー名を入力
- 「保存」をクリック
注:同等または上位の役割を持つプロフィールは編集できません(例:ワークスペースオーナーは他のワークスペースオーナーのプロフィールを変更できない)。
Slack名前設定のベストプラクティス
より便利にSlackを使うための名前設定のコツです。
メンションしやすい英語表記を設定
推奨設定
表示名を英語表記(ローマ字)にすると、他のメンバーがメンションしやすくなります。
良い例:Taro Tanaka、Hanako Suzuki
日本語名だけだと、メンションする際にいちいち漢字変換する必要があり、時間がかかります。
漢字のフルネームも併記
推奨設定
フルネームには漢字表記を入力しておきましょう。
氏名(フルネーム):田中 太郎
表示名:Taro Tanaka
これにより、誰かについて言及するとき「田中さんが言っていたのですが」と自然な日本語で書けます。
通称やニックネームも追加
職業欄やその他の欄を活用
チーム内で普段呼ばれている名前が本名と違う場合、プロフィールの「職業」欄などに追加しておくと便利です。
例:「エンジニア(チーム内では○○さんと呼ばれています)」
役職や部署を明記
職業欄の活用
役職や所属部署を明記しておくと、初めて会話する人にも状況が伝わりやすくなります。
例:「マーケティング部 / シニアマネージャー」
プロフィール写真の設定方法
名前と合わせて、プロフィール写真も設定しておきましょう。
デスクトップでの設定
- プロフィール写真をクリック
- 「プロフィール」を選択
- 「プロフィールを編集」をクリック
- プロフィール写真の部分をクリック
- 画像をアップロードまたは選択
- 「変更を保存」をクリック
スマホでの設定
- プロフィール写真をタップ
- 「プロフィールを表示」をタップ
- 「プロフィールを編集」をタップ
- プロフィール写真部分をタップ
- 画像を選択またはカメラで撮影
- 「保存」をタップ
写真を設定すると、メンバーがあなたを識別しやすくなります。
その他のプロフィール設定項目
名前以外にも、Slackプロフィールには設定できる項目があります。
設定できる主な項目
- 氏名(フルネーム)
- 表示名
- 職業・役職
- 代名詞(pronouns)
- 名前の録音(発音を録音)
- 名前の発音表記
- 電話番号
- タイムゾーン
これらの情報を充実させることで、チームメンバーとのコミュニケーションがスムーズになります。
代名詞の設定
多様性への配慮として、代名詞(she/her、he/him、they/themなど)をプロフィールに追加できます。
注:デフォルトでは代名詞フィールドは非表示です。表示されない場合は、オーナーまたは管理者に連絡してください。
表示名ガイドラインとは
組織によっては、表示名の設定にルールがある場合があります。
管理者が設定できるガイドライン
ワークスペースのオーナーやEnterprise Gridの管理者は、メンバーが表示名を設定する際に従うべきガイドラインを設定できます。
ガイドラインの例
- 「名前は必ず名・姓の順で入力してください」
- 「ローマ字表記を使用してください」
- 「部署コードを含めてください」
ガイドラインが設定されている場合、プロフィール編集画面に表示されます。
よくある質問
Q: 表示名とフルネームはどちらを変更すればいいですか?
A: 普段のメッセージで表示される名前を変えたい場合は「表示名」を変更してください。正式な本名を更新したい場合は「フルネーム」を変更します。
Q: 変更した名前はいつ反映されますか?
A: すぐに反映されます。保存後、数秒以内にすべての場所で新しい名前が表示されます。
Q: 過去のメッセージの名前も変わりますか?
A: はい、過去に送信したメッセージに表示される名前も自動的に更新されます。
Q: ユーザー名と表示名の違いは?
A: ユーザー名は@の後ろに続く一意の識別子(例:@taro_tanaka)で、表示名は実際に表示される名前です。通常、ユーザー名を変更する機会は少ないです。
Q: 複数のワークスペースで名前を変えられますか?
A: 各ワークスペースで個別に名前を設定できます。ワークスペースAでは本名、ワークスペースBではニックネーム、という使い分けが可能です。
Q: 絵文字を名前に使えますか?
A: はい、表示名には絵文字を含めることができます。例えば「田中太郎 🚀」のように設定できます。
Q: 表示名を空欄にできますか?
A: いいえ、表示名を空欄にすることはできません。表示名を設定しない場合は、フルネーム(氏名)がメンションに使用されます。
名前変更時の注意点
名前を変更する際に気をつけたいポイントです。
頻繁な変更は避ける
名前を頻繁に変更すると、他のメンバーが混乱する可能性があります。特に大規模なチームでは、一度設定したら変更しないほうが無難です。
チームの慣習に従う
会社やチームに名前表記のルールがある場合は、それに従いましょう。独自の表記にすると、検索しにくくなったり混乱を招いたりします。
検索しやすさを考慮
他のメンバーがあなたを検索しやすいよう、一般的な表記を使いましょう。特殊な記号や絵文字を多用すると、検索が困難になります。
名前変更が反映されない場合
名前を変更したのに反映されない場合の対処法です。
ブラウザのキャッシュをクリア
ブラウザ版Slackを使っている場合、キャッシュが原因で更新されないことがあります。
対処法
- ブラウザのキャッシュをクリア
- Slackにログインし直す
アプリを再起動
デスクトップアプリやモバイルアプリを使っている場合、再起動すると反映されることがあります。
対処法
- Slackアプリを完全に終了
- アプリを再起動
ネットワーク接続を確認
ネットワーク接続が不安定だと、変更が保存されないことがあります。
対処法
安定したネットワーク環境で再度変更を試みてください。
まとめ
Slackの名前変更は、プロフィール編集画面から簡単に行えます。
重要なポイント
- Slackには「フルネーム」と「表示名」の2種類がある
- メッセージでは主に「表示名」が使用される
- PC、スマホどちらからでも変更可能
- SSOが有効な場合は制限がある可能性あり
- 本名を隠したい場合は表示名のみの表示設定が可能
推奨される名前設定
フルネーム(氏名):田中 太郎
表示名:Taro Tanaka
この組み合わせなら、メンションしやすく、日本語での会話もスムーズです。
名前を適切に設定して、快適なSlackコミュニケーションを実現しましょう!


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