「Slackのハドルミーティング、録画して後で見返したいな…」そう思ったことありませんか?
重要な会議の内容を記録しておきたいとき、実はSlack標準の録画機能だけでは対応しきれないことがあります。この記事では、Slackハドルを録画する様々な方法と、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
Slackハドルに録画機能はあるの?

まず結論から言うと、Slackのハドルミーティングには標準の録画機能がありません。
Zoomや Google Meetのように「録画ボタン」を押すだけで会議を保存する、といった機能は2024年12月時点では提供されていないんです。
ただし、Slackには「クリップ機能」という別の録画機能があります。混同しやすいので、まずはこの違いを確認しましょう。
ハドルミーティングとは
ハドルミーティングは、Slack上で音声・ビデオ通話ができる機能です。オフィスでの立ち話のように、気軽に素早く会議を始められます。
クリップ機能とは
クリップは、最大5分間の音声や動画メッセージを録画して、チャンネルやDMに投稿できる機能です。
クリップは「非同期コミュニケーション」のためのツールで、相手とリアルタイムで話すハドルとは目的が違います。
Slackクリップ機能で録画する方法
ハドルとは別ですが、短いメッセージの録画に便利なクリップ機能の使い方を紹介します。
パソコンでクリップを録画
動画クリップの場合
- チャンネルまたはDMのメッセージ入力欄にある「カメラアイコン」をクリック
- 録画する内容を選択(自分のカメラ、画面共有など)
- 赤い録画ボタンをクリックして開始
- 最大5分間録画できます
- 停止ボタンをクリックして終了
- サムネイル画像を選択
- メッセージを添えて投稿
音声クリップの場合
- メッセージ入力欄の「マイクアイコン」をクリック
- 録音が自動的に開始されます
- チェックマークをクリックして終了
- 投稿ボタンで共有
スマホでクリップを録画
iPhone・Androidの手順
- チャンネルまたはDMを開く
- メッセージ入力欄の「+アイコン」をタップ
- 「動画クリップを録画する」または「音声クリップを録音する」を選択
- 録画・録音を実行
- 停止して投稿
クリップ機能は無料プランでも使えて、自動で文字起こしもされます。ただし、5分という時間制限があるのがネックです。
ハドルミーティングを録画する方法
本題のハドルミーティングの録画方法を、デバイス別に解説します。
Windowsパソコンでの録画
Windows標準の画面録画機能
Windows 10/11には「Xbox Game Bar」という画面録画機能が標準搭載されています。
- Slackハドルを開始
- 「Windows」キー + 「G」キーを押す
- キャプチャパネルが表示されます
- 「録画を開始」ボタン(◉マーク)をクリック
- マイクをオンにすれば外部音声も録音できます
- 停止するには「■」ボタンをクリック
- 録画ファイルは「ビデオ」→「キャプチャ」フォルダに保存されます
注意点
- ゲーム向けの機能なので、一部のアプリでは動作しない場合があります
- システム音声(相手の声)と自分の声の両方を録音するには設定が必要です
Macパソコンでの録画
Mac標準の画面収録機能
macOSにも画面収録機能があります。
- Slackハドルを開始
- 「Command」+ 「Shift」+ 「5」キーを押す
- 画面収録のツールバーが表示されます
- 「画面全体を収録」または「選択部分を収録」を選択
- 「オプション」からマイク設定を確認
- 「収録」ボタンをクリックして開始
- メニューバーの停止ボタンで終了
システム音声の録音について
macOSではセキュリティ上の理由で、システム音声(相手の声)の録音が制限されています。相手の声も録音するには、後述する外部ツールが必要です。
スマホ(iPhone・Android)での録画
iPhoneの画面収録
- 「設定」→「コントロールセンター」で「画面収録」を追加
- コントロールセンターを開く(右上から下にスワイプ)
- 画面収録ボタン(◉マーク)を長押し
- マイクをオンにする
- 「収録を開始」をタップ
- Slackアプリでハドルに参加
- 停止するには画面上部の赤いバーをタップ
Androidの画面録画
- クイック設定パネルを開く(画面上部から下にスワイプ)
- 「スクリーンレコード」または「画面録画」アイコンを探す
- タップして録画を開始
- Slackアプリでハドルに参加
- 停止するには通知領域の停止ボタンをタップ
※機種によってアイコン名や手順が異なる場合があります
おすすめの外部録画ツール

標準機能より高機能な外部ツールを紹介します。
Loom(ルーム)
特徴
- 動画の録画と共有に特化したツール
- 録画後すぐにリンクで共有できる
- 自動で文字起こしと要約を生成
- ブラウザ拡張機能またはデスクトップアプリで利用
使い方
- Loomをインストールしてログイン
- 録画する範囲を選択(全画面、アプリウィンドウなど)
- 「Start Recording」をクリック
- Slackハドルを開始
- ハドルが終わったら「Finish」をクリック
- 自動的にLoomライブラリに保存されます
制限
- 無料プランは5分まで、動画保存数は25本まで
- 長時間の会議には有料プランが必要
OBS Studio(オービーエス スタジオ)
特徴
- 完全無料のオープンソース録画ソフト
- 高度なカスタマイズが可能
- Windows・Mac・Linux対応
- プロの配信者も使う本格的なツール
使い方
- OBS Studioをダウンロード・インストール
- 「ソース」の「+」ボタンをクリック
- 「画面キャプチャ」または「ウィンドウキャプチャ」を選択
- Slackのウィンドウを指定
- 「オーディオ入力キャプチャ」でマイクを設定
- 「オーディオ出力キャプチャ」でシステム音声を設定
- 「録画開始」ボタンをクリック
注意点
- 設定が複雑で初心者には難しい
- 音声とビデオの設定を別々に行う必要がある
- 文字起こし機能はない
Bandicam(バンディカム)
特徴
- Windows・Mac対応の画面録画ソフト
- 軽量で長時間録画に強い
- Slackハドルを「秘密裏に」録画できる(相手に通知されない)
- 録画中のリソース使用量が少ない
使い方
- Bandicamをインストール
- 画面録画モードを選択
- 録画範囲を設定(全画面または特定エリア)
- スピーカーとマイクの両方を有効化
- Slackハドルを開始
- REC(●)ボタンをクリックして録画開始
- 停止(■)ボタンで終了
メリット
- Slack側に録画の通知が出ない
- 音声のみの録音モードもある
- macOSのシステム音声録音に対応
ScreenApp(スクリーンアップ)
特徴
- AI自動文字起こしと要約に特化
- ブラウザベースで使えるツール
- 録画後すぐにAI要約が生成される
- チームでの共有が簡単
使い方
- ScreenAppのウェブサイトにアクセス
- 「Record Audio」をクリック
- Slackハドルを開始
- 会話が自動的に録音・文字起こしされる
- ハドル終了後、AI要約を確認
Notta(ノッタ)
特徴
- 文字起こしに特化したツール
- Slack Botとして導入可能
- 日本語の精度が高い
- ビジネスプラン以上で利用可能
使い方
- NottaのSlack Botをワークスペースに追加
- ハドルミーティング中にBotを招待
- Botが自動的に録音・文字起こし
- Nottaのダッシュボードで確認
注意点
- ビジネスプラン以上が必要(無料プランでは使えません)
- Botを招待する人はNottaアカウントが必要
録画する際の注意点とマナー
ハドルを録画する前に、必ず確認すべき重要なポイントがあります。
参加者の同意を得る
法律的な問題
地域や国によっては、相手の同意なく会議を録画すると法律違反になる場合があります。日本でも、プライバシーの観点から同意を得るのがマナーです。
同意の取り方
- ハドル開始時に「今日の会議は録画します」と明確に伝える
- チャンネルで事前に告知しておく
- 参加者全員が了承したことを確認する
機密情報の扱い
社内情報
- 機密性の高い会議は録画しない、または厳重に管理する
- 録画ファイルの保存場所を社内ルールに従って決める
- 必要に応じて暗号化する
外部の参加者
- 外部の人(顧客、パートナー企業など)が参加する場合は特に注意
- 契約や守秘義務に違反しないか確認
ファイルサイズと保存容量
長時間の録画
- 1時間の録画で数百MB〜数GBになることも
- パソコンの空き容量を事前に確認
- クラウドストレージの容量も考慮
定期的な整理
- 不要な録画ファイルは削除する
- 重要な録画だけアーカイブする
録画した動画の活用方法
せっかく録画したなら、有効活用しましょう。
議事録作成の効率化
録画を見返しながら議事録を作成すれば、聞き逃した内容も正確に記録できます。外部ツールの文字起こし機能を使えば、さらに時短になります。
新メンバーのオンボーディング
新しく参加したメンバーに、過去の重要な会議の録画を共有すれば、プロジェクトの経緯を理解してもらえます。
トレーニング資料
営業のロールプレイング、技術レビュー、プレゼンの練習などを録画すれば、振り返りや改善に役立ちます。
証拠としての記録
重要な決定事項や合意内容を記録として残しておけば、後でトラブルになったときの証拠になります。
よくある質問と回答
Q: Slack AIで録画できますか?
A: Slack AIは「文字起こしと議事録生成」の機能で、動画の録画機能ではありません。音声を自動的にテキスト化してCanvasに保存します。
Q: 無料でハドルを録画できますか?
A: Windows・Mac・スマホの標準機能を使えば無料で録画できます。ただし、音質や機能面で制限があります。
Q: 相手に通知されずに録画できますか?
A: 技術的には可能ですが、倫理的・法律的に問題があります。必ず参加者の同意を得てから録画してください。
Q: ハドルの録画は何分まで?
A: 標準機能での録画時間に制限はありませんが、パソコンの容量やツールによって制限がある場合があります。Loomの無料プランは5分までです。
Q: 録画したファイルをSlackで共有できますか?
A: できます。ただし、Slackにアップロードできるファイルサイズには制限があります(無料プランで1GBまで)。大きなファイルはGoogle DriveやDropboxなどで共有するのがおすすめです。
まとめ
Slackハドルの録画には、標準機能と外部ツールの2つのアプローチがあります。
標準機能を使う場合
- Windows・Mac・スマホの画面録画機能が使える
- 無料だが音質や機能面で制限がある
- 短い会議や緊急時には十分
外部ツールを使う場合
- Loom、OBS Studio、Bandicam、ScreenApp、Nottaなど多数
- 文字起こしやAI要約など高度な機能がある
- 長時間の会議や定期的な録画には最適
どの方法を選ぶにしても、参加者の同意を得ることと機密情報の取り扱いに注意することが最重要です。
録画を上手に活用して、チームの生産性を高めましょう!


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