Slackを使っていると、画面右下にポップアップで通知が表示されますよね。
「新しいメッセージが届きました」と知らせてくれるのは便利ですが、作業中に頻繁に表示されると集中力が削がれてしまいます。また、会議中や画面共有中に通知内容が見えてしまうのもプライバシー上の問題です。
この記事では、Slackの右下に表示されるデスクトップ通知を消す方法を、完全にオフにする方法から一時的に止める方法まで、詳しく解説します。WindowsでもMacでも使える実践的な設定方法をご紹介します。
デスクトップ通知とは

右下に表示されるポップアップ
デスクトップ通知とは、Slackからメッセージが届いたときに、画面の右下(または設定によっては右上)に表示される小さなポップアップ通知のことです。
表示内容
- 送信者の名前
- チャンネル名またはDM
- メッセージの一部(プレビュー)
- Slackのアイコン
バナー通知とも呼ばれる
この通知は「バナー通知」とも呼ばれ、他のアプリを使っている最中でも表示されます。
数秒間表示された後、自動的に消えるのが一般的です。
通知が届くタイミング
デフォルトでは、以下の場合に通知が表示されます。
- ダイレクトメッセージ(DM)を受信したとき
- 自分がメンションされたとき
- キーワードが使われたとき
- フォロー中のスレッドに返信があったとき
デスクトップ通知を完全にオフにする
Slack側の設定手順(PC版)
通知を完全に止めたい場合は、Slackの設定から変更します。
ステップ1:環境設定を開く
- 画面左下の自分のプロフィール写真をクリック
- 「環境設定」を選択
ステップ2:通知設定を開く
- 左側のメニューから「通知」を選択
ステップ3:デスクトップ通知をオフにする
- 「通知方法」セクションを探す
- 「デスクトップ通知」のチェックボックスを外す
これで、デスクトップ通知が完全にオフになります。
通知内容を選択する方法
完全にオフにするのではなく、通知の種類を減らすこともできます。
「通知する内容」の選択肢
- すべての新規メッセージ:全チャンネルのすべてのメッセージ
- ダイレクトメッセージ、メンション、キーワード:重要なものだけ
- なし:通知を一切受け取らない
「ダイレクトメッセージ、メンション、キーワード」を選ぶのが最もバランスが良い設定です。
モバイル通知は残す設定
PC のデスクトップ通知だけオフにして、スマホの通知は残すこともできます。
手順
- 環境設定→通知を開く
- 「モバイル端末では別の設定にする」にチェックを入れる
- モバイル通知の設定を個別に選択
これで、PCでは通知されず、スマホでは通知される状態になります。
通知を一時的に停止する(おやすみモード)
おやすみモードとは
おやすみモード(Do Not Disturb)は、一定時間だけ通知を止める機能です。
会議中や集中作業のときに便利です。
簡単な設定方法
ステップ1:プロフィールメニューを開く
- 画面左下の自分のプロフィール写真をクリック
- 「通知を一時停止にする」にカーソルを合わせる
ステップ2:期間を選択
以下から選べます。
- 30分間
- 1時間
- 2時間
- 明日まで
- カスタム(自分で時間を指定)
ステップ3:確定
選んだ時間だけ通知が停止されます。
おやすみモード中の表示
おやすみモード中は、自分の名前の横に🌙(月のアイコン)が表示されます。
他のメンバーから見ても、あなたが通知を停止していることがわかります。
緊急時の通知オーバーライド
おやすみモード中でも、緊急の場合は通知を送ることができます。
使い方
- DMを送る際、「この人に通知する」オプションを選択
- 1日1回まで使用可能
本当に緊急の場合のみ使用しましょう。
通知を再開する方法
手動で再開
- プロフィール写真をクリック
- 「通知を一時停止にする」にカーソルを合わせる
- 「通知を再開する」を選択
自動で再開
設定した時間が経過すると、自動的に通知が再開されます。
通知スケジュールの設定
定期的にオフにする
毎日決まった時間に通知をオフにしたい場合は、通知スケジュールを設定します。
例
- 平日の18時〜翌朝9時まで通知オフ
- 土日は終日通知オフ
設定手順
ステップ1:環境設定を開く
- プロフィール写真→「環境設定」を選択
- 「通知」メニューを開く
ステップ2:通知スケジュールを設定
- 「通知スケジュール」セクションまでスクロール
- 「通知を許可する」ドロップダウンメニューをクリック
- 以下から選択:
- 毎日
- 平日のみ
- カスタム
ステップ3:時間を設定
- 開始時刻と終了時刻を選択
- 自動保存される
カスタム設定の詳細
「カスタム」を選ぶと、曜日ごとに異なる時間を設定できます。
例
- 月〜金:8:00〜18:00のみ通知
- 土日:通知なし
柔軟な設定で、ワークライフバランスを保ちましょう。
デフォルト設定との関係
管理者が組織全体のデフォルト通知スケジュールを設定している場合があります。
個人で設定したスケジュールは、デフォルト設定を上書きします。
チャンネルごとの通知設定

すべてのチャンネルではなく特定のチャンネルだけ
全体の通知はオンのままで、特定のチャンネルだけ通知をオフにすることもできます。
チャンネルをミュートする方法
デスクトップの場合
- サイドバーでチャンネル名を右クリック
- 「通知を変更」を選択
- 「ミュート」を選ぶ
または
- チャンネルを開く
- チャンネル名の横の▼をクリック
- 「通知を変更」→「ミュート」を選択
ミュートしたチャンネルの表示
ミュートしたチャンネルは、サイドバーの下部にグレー表示されます。
新しいメッセージが来ても太字にならず、通知も届きません。
メンションは通知される
ミュート中でも、自分がメンションされた場合は通知が届きます。
完全に無視されることはないので安心です。
ミュート解除の方法
- チャンネル名を右クリック
- 「通知を変更」を選択
- 「すべての新規メッセージ」または「メンションのみ」を選択
通知の表示内容を変更する
メッセージプレビューの非表示
デスクトップ通知にメッセージの内容を表示させないこともできます。
メリット
- プライバシー保護
- 会議中や画面共有中も安心
設定手順
- 環境設定→通知を開く
- 「サウンドと外観」セクションまでスクロール
- 「各通知にメッセージのプレビューを含む」のチェックを外す
これで、通知には「○○から新しいメッセージ」とだけ表示されるようになります。
通知音の変更・ミュート
通知音も変更できます。
手順
- 環境設定→通知→サウンドと外観
- 「メッセージとハドルの通知音」を選択
- 好きな音を選ぶ、または「なし」を選ぶ
「Slackのサウンドをすべてミュートする」にチェックを入れると、すべての音が消えます。
Windows固有の設定
Windows通知センターの設定
Slackで通知をオンにしても、Windows側でブロックされている場合があります。
Windows 10/11の通知設定
ステップ1:設定を開く
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「システム」を選択
- 「通知とアクション」をクリック
ステップ2:Slackの通知を有効化
- アプリ一覧からSlackを探す
- トグルをオンにする
集中モード(フォーカスアシスト)の確認
Windows 10/11には「集中モード」という機能があります。
これがオンになっていると、すべての通知がブロックされます。
確認方法
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「システム」→「集中モード」を選択
- 「オフ」になっているか確認
集中モードが「重要な通知のみ」や「アラームのみ」になっていると、Slack通知が表示されません。
タスクバーの通知アイコン
Windowsでは、タスクバーにもSlackのアイコンが表示されます。
未読メッセージがあると、赤いバッジが表示されます。
Mac固有の設定
macOS通知センターの設定
Macでも、システム側で通知がブロックされている可能性があります。
macOS 12 (Monterey) 以降の設定
ステップ1:システム環境設定を開く
- アップルメニュー→「システム環境設定」を選択
- 「通知」をクリック
ステップ2:Slackの設定を確認
- 左側のアプリ一覧からSlackを選択
- 「Slackからの通知を許可」がオンになっているか確認
- 通知スタイルを「バナー」または「通知」に設定
おやすみモードの確認
Macにも「おやすみモード」があります。
確認方法
- 画面右上のトグルアイコン(またはコントロールセンター)をクリック
- 「おやすみモード」がオフになっているか確認
オンになっていると、すべての通知が止まります。
通知センターでの動作
Macの通知センターに、Slackの通知履歴が表示されます。
すぐに消えても、後から確認できて便利です。
ブラウザ版Slackの通知設定
ブラウザの許可が必要
ブラウザでSlackを使う場合、ブラウザ側でも通知を許可する必要があります。
Chrome の設定
ステップ1:設定を開く
- Chromeの右上メニューから「設定」を選択
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「サイトの設定」を選択
ステップ2:通知を許可
- 「通知」をクリック
- 許可リストに
app.slack.comが含まれているか確認 - なければ追加する
Firefox の設定
手順
- Firefoxのメニューから「設定」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「許可設定」セクションの「通知」横にある「設定」ボタンをクリック
app.slack.comを探して「許可」に設定
Edge の設定
手順
- Edgeの右上メニューから「設定」を開く
- 「Cookieとサイトのアクセス許可」を選択
- 「通知」をクリック
app.slack.comを許可リストに追加
バッジ通知の管理
アプリアイコンのバッジとは
バッジ通知とは、SlackアイコンやDockに表示される数字や赤い印のことです。
未読メッセージの数が表示されます。
バッジを非表示にする方法
PC版(Mac/Windows)
- 環境設定→通知を開く
- 「サウンドと外観」セクションを探す
- 「Slackのアイコンにバッジを表示して新しいアクティビティを知らせる」のチェックを外す
Macでのバッジ表示
Macの場合、Dockのアイコンに赤いバッジが表示されます。
Dockでのアイコンのバウンス
新しい通知が来たとき、アイコンがバウンドする設定もできます。
- 環境設定→通知
- 「通知を受信したときにSlackのアイコンをバウンスする」にチェック
- 「1回だけバウンスする」にもチェックを入れる(推奨)
スマホ版の通知設定
モバイル通知との連携
PC版とは別に、スマホアプリの通知設定もできます。
iPhone/Androidでの設定
Slackアプリ内の設定
- 画面上部のプロフィール写真をタップ
- 「通知」をタップ
- 「モバイル通知」をオン/オフ
iPhone のシステム設定
- 「設定」アプリを開く
- 「通知」をタップ
- アプリ一覧から「Slack」を選択
- 「通知を許可」をオン/オフ
Android のシステム設定
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリと通知」をタップ
- 「Slack」を選択
- 「通知」をオン/オフ
PCが非アクティブ時のモバイル通知
PC版を使っていないとき、自動的にスマホに通知を送る設定もあります。
設定
- 環境設定→通知を開く
- 「デスクトップで非アクティブ状態の時」セクション
- 以下から選択:
- すぐに送信:常時モバイル通知
- 非アクティブになったらすぐに:PC使用停止と同時
- さらに遅らせたタイミング:より長い遅延
デフォルトは「1分間ロック後」または「10分間非アクティブ後」です。
よくある問題と解決方法
通知が消えない・バッジが残る
読んだはずのメッセージのバッジが消えない場合があります。
解決方法1:すべて既読にする
- キーボードショートカット:
Shift + Esc - これで全メッセージが既読になります
解決方法2:キャッシュをクリア
- 環境設定を開く
- 「詳細設定」または「トラブルシューティング」を選択
- 「キャッシュをクリア」をクリック
- Slackを再起動
通知が来ない
設定しているのに通知が来ない場合の対処法です。
チェックリスト
- Slack側の通知設定がオンか確認
- おやすみモード(🌙)になっていないか確認
- Windows/Macのシステム通知設定を確認
- 集中モード(フォーカスアシスト)がオフか確認
- ブラウザの通知許可を確認(ブラウザ版の場合)
通知音が鳴らない
確認ポイント
- Slack側で音がミュートされていないか
- PC/スマホの音量が0になっていないか
- イヤホンが接続されているか(音がイヤホンから出ている可能性)
- Macの場合、システム環境設定→サウンドで確認
特定のチャンネルだけ通知が来ない
原因と解決策
- そのチャンネルがミュートされている可能性
- チャンネル名を右クリック→「通知を変更」で確認
- 「すべての新規メッセージ」または「メンションのみ」に設定
よくある質問と回答
Q. デスクトップ通知を完全にオフにできる?
A. できます。
環境設定→通知→「デスクトップ通知」のチェックを外してください。
ただし、重要なメッセージを見逃す可能性があるので、「ダイレクトメッセージとメンションのみ」にするのがおすすめです。
Q. 会議中だけ通知を止めたい
A. おやすみモードを使いましょう。
プロフィール写真→「通知を一時停止にする」から時間を選べます。会議の長さに合わせて30分、1時間などを設定してください。
Q. 夜間だけ自動で通知をオフにできる?
A. できます。
通知スケジュール機能を使ってください。環境設定→通知→通知スケジュールで、毎日または平日の特定時間だけ通知を受け取る設定ができます。
Q. 通知は止めたいけど、緊急連絡は受け取りたい
A. 以下の方法があります。
- VIPリストを使う:特定の人からの通知だけ受け取る
- キーワード通知:「緊急」「至急」などのキーワードが含まれるメッセージだけ通知
環境設定→通知で設定できます。
Q. ブラウザ版で通知が出ない
A. ブラウザの通知許可を確認してください。
Chrome/Firefox/Edgeなどのブラウザ設定で、app.slack.comからの通知を許可する必要があります。
Q. スマホだけ通知を受け取りたい
A. モバイル専用設定が可能です。
環境設定→通知で「デスクトップ通知」をオフにし、「モバイル端末では別の設定にする」にチェックを入れてモバイル通知をオンにしてください。
Q. チャンネルごとに通知を変えられる?
A. できます。
各チャンネル名を右クリック→「通知を変更」で、チャンネルごとに「すべてのメッセージ」「メンションのみ」「ミュート」を選択できます。
Q. 通知のプレビューを非表示にできる?
A. できます。
環境設定→通知→サウンドと外観で「各通知にメッセージのプレビューを含む」のチェックを外してください。「○○から新しいメッセージ」とだけ表示されるようになります。
Q. おやすみモード中でも緊急通知を受け取れる?
A. 相手が「この人に通知する」を使えば受け取れます。
ただし、1日1回までという制限があります。本当の緊急時のみ使用されます。
まとめ
Slackの右下通知を消す方法について、重要なポイントをまとめます。
完全にオフにする方法
環境設定→通知→「デスクトップ通知」のチェックを外す
一時的に止める方法
- おやすみモード:30分〜明日まで選択可能
- 通知スケジュール:毎日決まった時間に自動でオフ
推奨設定
- 通知内容を「ダイレクトメッセージ、メンション、キーワード」に絞る
- 重要度の低いチャンネルはミュート
- 夜間は通知スケジュールで自動オフ
- プレビューは非表示(プライバシー保護)
システム設定の確認
- Windows:集中モードをオフに
- Mac:おやすみモードをオフに
- ブラウザ:通知を許可
チャンネルごとの設定
- 重要なチャンネル:すべてのメッセージを通知
- 一般的なチャンネル:メンションのみ通知
- 情報系チャンネル:ミュート
トラブル対処
- バッジが消えない→Shift + Esc
- 通知が来ない→システム設定を確認
- 通知音が鳴らない→音量とミュート設定を確認
適切な通知設定は、生産性とワークライフバランスに直結します。
常に通知を受け取る必要はありません。自分の働き方に合わせて、集中できる環境を作りましょう。特に、画面共有や会議中はプライバシー保護のためにも、通知のプレビューをオフにすることをおすすめします。
この記事で解説した設定を活用して、Slackを快適に使いこなしてください。通知に振り回されるのではなく、自分のペースでコミュニケーションを取ることが大切です。

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