Slackのカスタム絵文字(リアクション)を作る方法|完全ガイド

プログラミング・IT

Slackでコミュニケーションしていて、「もっとピッタリな絵文字があればいいのに」と思ったことはありませんか?

「了解しました」「確認します」「お疲れ様です」といったビジネスでよく使う言葉を、わざわざ文字で打つのは面倒です。でも、Slackの標準絵文字にはこういった日本語のリアクションがありません。

そんな時に便利なのが「カスタム絵文字」機能。自分でオリジナルの絵文字を作って、Slackに追加できるんです。この記事では、カスタム絵文字の作り方から活用方法まで、わかりやすく解説していきます。


スポンサーリンク
  1. Slackのカスタム絵文字とは
    1. 標準絵文字との違い
    2. カスタム絵文字でできること
    3. 誰が作成できる?
  2. カスタム絵文字の作成に必要な画像の条件
    1. 推奨される画像の仕様
    2. GIFアニメーションの活用
  3. 絵文字ジェネレーターを使った作成方法
    1. おすすめのジェネレーターツール
    2. ジェネレーターでの作成手順
  4. 画像編集ソフトで作る方法
    1. より本格的な絵文字を作りたい場合
    2. 作成時のポイント
  5. Slackへの追加手順(デスクトップ版)
    1. 方法1:絵文字メニューから追加
    2. 方法2:ワークスペース設定から追加
  6. 絵文字の命名規則とベストプラクティス
    1. 命名規則の重要性
    2. 推奨される命名フォーマット
    3. 避けるべき命名
    4. エイリアス(別名)の活用
  7. 絵文字パックの活用
    1. 絵文字パックとは
    2. 絵文字パックの追加方法
    3. パックの削除方法
  8. カスタム絵文字の削除と管理
    1. 削除できる人の権限
    2. 削除の手順
    3. 整理のコツ
  9. スマートフォンでの使用
    1. モバイルアプリでの制限
  10. 便利な活用アイデア
    1. ビジネスで役立つ絵文字
    2. タスク管理への活用
    3. 部署・プロジェクト別の絵文字
  11. ワンクリック絵文字リアクションの設定
    1. より素早くリアクションする方法
    2. おすすめの設定
  12. 他のワークスペースから絵文字を追加
    1. Slack Connectの便利機能
    2. 絵文字共有サイトの活用
  13. よくある質問と回答
    1. Q. カスタム絵文字は何個まで追加できる?
    2. Q. 追加した絵文字は他のワークスペースでも使える?
    3. Q. アニメーションGIFが動かないのはなぜ?
    4. Q. 絵文字の名前を変更できる?
    5. Q. 誰かが不適切な絵文字を追加した場合は?
    6. Q. 文字が小さくて読めない絵文字になってしまう
  14. まとめ

Slackのカスタム絵文字とは

標準絵文字との違い

Slackには最初から2,000種類以上の絵文字が用意されています。

しかし、これらはすべてのSlackワークスペースで共通。あなたの会社やチーム独自の言葉や文化を表現するには限界があります。

カスタム絵文字は、各ワークスペースで個別に追加できる絵文字のこと。チームのロゴ、社内用語、メンバーの似顔絵など、なんでも絵文字にできます。

カスタム絵文字でできること

カスタム絵文字を使うと、以下のようなことができるようになります。

  • よく使う返信を絵文字1クリックで送れる
  • 社内用語や業界用語を絵文字化できる
  • チームの一体感や文化を育める
  • コミュニケーションが楽しくなる
  • レスポンスが早くなる

誰が作成できる?

デフォルト設定では、ゲスト以外のメンバー全員がカスタム絵文字を作成できます。

ただし、ワークスペースのオーナーや管理者は、この権限を制限することも可能。セキュリティや品質管理のため、作成権限をオーナーと管理者のみに限定している組織もあります。


カスタム絵文字の作成に必要な画像の条件

推奨される画像の仕様

Slackのカスタム絵文字に最適な画像は以下の条件を満たすものです。

サイズと形状

  • 128×128ピクセルの正方形
  • 表示は小さくなるので、シンプルなデザインが見やすい

ファイルサイズ

  • 128KB以下
  • これ以上大きいと、アップロードできません

ファイル形式

  • JPG、PNG、GIF形式に対応
  • アニメーションGIFは最大50フレームまで

背景

  • 透明背景が推奨
  • 背景が透明だと、どんな場面でも自然に見えます

GIFアニメーションの活用

静止画だけでなく、動くGIFアニメーションも絵文字にできます。

ただし、フレーム数は50以下に抑える必要があります。動きがあると目立ちやすく、インパクトのある絵文字になりますよ。


絵文字ジェネレーターを使った作成方法

おすすめのジェネレーターツール

画像編集ソフトがなくても、簡単にカスタム絵文字を作れるツールがあります。

絵文字ジェネレーター(emoji-gen.ninja)

最も人気のある無料ツールです。

  • テキストと色を指定するだけで絵文字が作れる
  • 背景は自動で透明になる
  • 保存時にファイル名が自動設定される
  • 日本語フォントも豊富

シンプルで使いやすく、「了解」「確認」「お疲れ様」といった定型文を絵文字化するのに最適です。

MEGAMOJI(カスタム絵文字メーカー)

より高機能なツール。自由度が高く、こだわりたい人向けです。

  • フォントやサイズの細かい調整が可能
  • グラデーションやアニメーション機能
  • 画像を読み込んで加工できる
  • 簡易的な背景透過機能付き
  • オープンソースプロジェクト

ジェネレーターでの作成手順

絵文字ジェネレーターを使った基本的な流れを紹介します。

  1. ジェネレーターサイトにアクセス
  2. 作りたいテキストを入力(例:「了解」「確認中」)
  3. フォント、色、サイズを選択
  4. プレビューで確認
  5. ダウンロードボタンをクリック
  6. PNG形式で保存される

たったこれだけで、Slack用のカスタム絵文字が完成します。


画像編集ソフトで作る方法

より本格的な絵文字を作りたい場合

こだわった絵文字を作りたいなら、画像編集ソフトを使いましょう。

おすすめのツール

無料で使えるツール

  • Canva(ブラウザ版・アプリ版)
  • GIMP(無料の画像編集ソフト)
  • Photopea(ブラウザ版のPhotoshop代替)

有料ツール

  • Adobe Photoshop
  • Adobe Illustrator
  • Affinity Designer

作成時のポイント

画像編集ソフトで作る際は、以下を意識しましょう。

キャンバスサイズは128×128ピクセル
最初から正方形で作成すると、後で調整する手間が省けます。

文字は大きく太く
絵文字として表示されるサイズは非常に小さいです。細い文字や小さい文字は読めなくなるので、太めのフォントを選びましょう。

背景は透過する
PNG形式で保存する際、背景を透明にするオプションを選択します。これにより、どんな背景色でも自然に表示されます。

コントラストを強くする
淡い色や似た色の組み合わせは、小さく表示されると見づらくなります。はっきりした色を使いましょう。


Slackへの追加手順(デスクトップ版)

方法1:絵文字メニューから追加

最も簡単な追加方法です。

  1. Slackを開く
  2. メッセージ入力欄の下にある😊(スマイリーフェイス)アイコンをクリック
  3. 絵文字メニューが開く
  4. 「絵文字を追加する」をクリック
  5. 「画像をアップロードする」を選択
  6. 作成した画像ファイルを選ぶ
  7. 「名前を付ける」欄に絵文字の名前を入力(後述の命名規則を参照)
  8. 「保存」をクリック

これで完了。すぐに使えるようになります。

方法2:ワークスペース設定から追加

管理者向けの方法です。一括で複数追加する場合に便利。

  1. 画面左上のワークスペース名をクリック
  2. 「設定と管理」を選択
  3. 「ワークスペースの設定」をクリック
  4. ブラウザで設定ページが開く
  5. 「カスタム絵文字」タブを選択
  6. 「絵文字を追加する」ボタンをクリック
  7. 画像をアップロードして名前を付ける
  8. 保存

この方法なら、既存の絵文字一覧も確認できます。


絵文字の命名規則とベストプラクティス

命名規則の重要性

絵文字の名前は、使いやすさを大きく左右します。

適当な名前を付けると、後で探すのが大変。チーム全体が使いやすい名前を付けることが重要です。

推奨される命名フォーマット

日本語と英語の併記がベスト

:了解_ryokai: のように、日本語と英語(ローマ字)を両方入れましょう。

理由

  • 英語部分で素早く入力できる(IME切替不要)
  • 日本語部分で内容が一目でわかる(ホバー時に表示される)

具体例

  • :了解_ryokai:
  • :確認中_kakunin:
  • :お疲れ様_otukare:
  • :ありがとう_thanks:
  • :了解しました_roger:

避けるべき命名

以下のような命名は避けましょう。

日本語のみ
:草: → 半角で : を入力し、IMEを切り替える手間が発生

長すぎる名前
:これは了解しましたという意味の絵文字です: → 入力が面倒

記号を含む
:了解!: → 一部の記号は使用できません

既存の絵文字と同じ名前
Slackの標準絵文字と同じ名前は登録できません。

エイリアス(別名)の活用

1つの絵文字に複数の名前を付けることもできます。

例えば :了解::ryokai: の両方で同じ絵文字を呼び出せるようにするんです。

エイリアスの追加方法

  1. ワークスペース設定から「カスタム絵文字」ページを開く
  2. 「エイリアスを追加する」をクリック
  3. 既存の絵文字を選択
  4. 新しい名前を入力
  5. 保存

絵文字パックの活用

絵文字パックとは

Slackが公式に用意している、テーマ別の絵文字セットです。

一度に複数の絵文字を追加できるので、手間が省けます。ハイブリッドワークや食べ物など、様々なテーマが用意されていますよ。

絵文字パックの追加方法

  1. メッセージ入力欄の😊アイコンをクリック
  2. 「絵文字を追加する」を選択
  3. 「絵文字パック」タブをクリック
  4. 追加したいパックを選ぶ
  5. 「パックを追加する」をクリック

これだけで、数十個の絵文字が一気に追加されます。

パックの削除方法

不要になったパックは削除できます。

ただし、パック全体の削除のみで、個別の絵文字だけを削除することはできません。オーナーと管理者のみが削除可能です。


カスタム絵文字の削除と管理

削除できる人の権限

削除権限は以下のルールで決まります。

  • 自分が追加した絵文字:誰でも削除可能
  • 他人が追加した絵文字:オーナーと管理者のみ削除可能

削除の手順

  1. 画面左上のワークスペース名をクリック
  2. 「設定と管理」→「ワークスペースの設定」を選択
  3. 「カスタム絵文字」タブを開く
  4. 削除したい絵文字の右側にある×ボタンをクリック
  5. 確認画面で「絵文字を削除する」を選択

削除された絵文字は、過去のメッセージでは表示されなくなります。

整理のコツ

カスタム絵文字が増えすぎると、逆に使いにくくなります。

定期的に見直す
半年に1回程度、使われていない絵文字を整理しましょう。

ガイドラインを作る
どんな絵文字を追加してよいか、簡単なルールを決めておくといいです。


スマートフォンでの使用

モバイルアプリでの制限

カスタム絵文字の追加はPCのみ可能です。

ただし、一度追加された絵文字は、スマホアプリでも問題なく使用できます。

iOSの場合

  1. メッセージ入力欄をタップ
  2. 😊アイコンをタップ
  3. Slackアイコンのタブを選択
  4. カスタム絵文字が表示される

Androidの場合
現在のところ、Android版からのカスタム絵文字追加はできません。閲覧と使用のみ可能です。


便利な活用アイデア

ビジネスで役立つ絵文字

実際に多くの企業で使われている便利な絵文字を紹介します。

ステータス系

  • :了解: 了解しました
  • :確認中: 確認しています
  • :完了: 完了しました
  • :対応中: 対応中です
  • :保留: 一旦保留

感謝・お礼系

  • :ありがとう: ありがとうございます
  • :お疲れ様: お疲れ様です
  • :助かります: 助かります

質問・依頼系

  • :質問: 質問があります
  • :確認お願いします: 確認お願いします
  • :急ぎ: 急ぎの案件です

タスク管理への活用

絵文字をタスクステータスの表示に使う方法です。

タスクの進捗を絵文字で管理

  • :todo: 未着手
  • :wip: 作業中(Work In Progress)
  • :review: レビュー待ち
  • :done: 完了

メッセージに絵文字リアクションするだけで、タスクの状態が一目でわかります。

部署・プロジェクト別の絵文字

チームごとに専用絵文字を作ると、帰属意識が高まります。

  • 営業チーム用::sales_ok: 営業OKマーク
  • 開発チーム用::dev_deployed: デプロイ完了
  • デザインチーム用::design_approved: デザイン承認済み

ワンクリック絵文字リアクションの設定

より素早くリアクションする方法

よく使う絵文字を、ワンクリックで使えるように設定できます。

設定方法

  1. Slackの設定を開く(Cmd/Ctrl + ,)
  2. 「メッセージ」セクションを選択
  3. 「ワンクリック絵文字リアクション」を探す
  4. よく使う絵文字を3つまで設定

メッセージにカーソルを合わせると、設定した絵文字がすぐに表示されます。クリック1回でリアクション完了です。

おすすめの設定

ビジネスシーンで便利な組み合わせはこちら。

  • 👍(いいね)
  • 👀(確認しました)
  • ✅(完了)

または、よく使うカスタム絵文字を設定してもいいでしょう。


他のワークスペースから絵文字を追加

Slack Connectの便利機能

他の企業のワークスペースと連携している場合、その絵文字をコピーできます。

手順

  1. Slack Connectチャンネルで、相手の絵文字を見つける
  2. その絵文字を右クリック
  3. 「絵文字を追加」を選択
  4. 自分のワークスペースに追加される

便利な絵文字を見つけたら、気軽にコピーしてみましょう。

絵文字共有サイトの活用

インターネット上には、Slack用のカスタム絵文字を無料で配布しているサイトがあります。

代表的なサイト

  • Slackmojis.com:最大規模の絵文字ライブラリ
  • emoji-gen.ninja:日本語対応のジェネレーター

これらのサイトから画像をダウンロードして、自分のワークスペースに追加できます。


よくある質問と回答

Q. カスタム絵文字は何個まで追加できる?

A. 制限はありません。無限に追加できます。

ただし、多すぎると探しにくくなるので、適度に整理することをおすすめします。

Q. 追加した絵文字は他のワークスペースでも使える?

A. いいえ、使えません。

カスタム絵文字は各ワークスペース独自のものです。複数のワークスペースで使いたい場合は、それぞれに追加する必要があります。

Q. アニメーションGIFが動かないのはなぜ?

A. いくつかの原因が考えられます。

  • ファイルサイズが128KBを超えている
  • フレーム数が50を超えている
  • GIF形式で保存されていない

条件を確認して、再度アップロードしてみてください。

Q. 絵文字の名前を変更できる?

A. 直接変更はできません。

一度削除して、新しい名前で再度追加する必要があります。ただし、エイリアス機能を使えば、別名を追加することは可能です。

Q. 誰かが不適切な絵文字を追加した場合は?

A. 管理者に連絡して削除してもらいましょう。

オーナーと管理者は、すべての絵文字を削除する権限を持っています。また、カスタム絵文字の追加権限を制限することもできます。

Q. 文字が小さくて読めない絵文字になってしまう

A. 絵文字のサイズは非常に小さいため、細かい文字は読みにくくなります。

以下の対策を試してください。

  • フォントサイズを大きくする
  • 太めのフォントを使う
  • 文字数を減らす(1〜4文字程度が最適)
  • 背景色とのコントラストを強くする

まとめ

Slackのカスタム絵文字作成について、重要なポイントをおさらいしましょう。

作成の基本

  • 画像は128×128ピクセル、128KB以下が最適
  • JPG、PNG、GIF形式に対応
  • 背景は透明にするのがおすすめ
  • ジェネレーターを使えば簡単に作れる

追加の手順

  • デスクトップ版Slackから追加
  • 絵文字メニューまたはワークスペース設定から
  • 名前は「日本語_ローマ字」形式がベスト
  • スマホでは使用のみ可能

活用のコツ

  • ビジネスでよく使う言葉を絵文字化
  • タスク管理のステータス表示に活用
  • チーム文化の醸成に役立てる
  • ワンクリックリアクション機能と組み合わせ

管理のポイント

  • 定期的に不要な絵文字を整理
  • 命名ルールを統一
  • 権限設定で品質を管理
  • エイリアスで使いやすく

カスタム絵文字は、単なる「飾り」ではありません。うまく活用すれば、コミュニケーションの効率化やチームの一体感醸成に大きく貢献します。

まずは「了解」「確認」など、よく使う言葉から絵文字化してみてください。レスポンスが早くなり、チャットが楽しくなることを実感できるはずです。

ぜひこの記事を参考に、あなたのワークスペースをもっと使いやすく、楽しい場所にしてみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました