「Slackからのメールが多すぎて困る」「仕事が終わってもメール通知が止まらない」「本当に必要な通知だけ受け取りたい」
Slackは便利なツールですが、メール通知が多すぎると逆にストレスになってしまいます。特に、夜中や休日にまで通知が来ると、プライベートな時間が侵食されてしまいますよね。
この記事では、Slackのメール通知を停止する方法を、基本から応用まで徹底的に解説します。完全に停止する方法から、必要な通知だけを選択的に受け取る方法まで、あなたのニーズに合った設定が見つかります。
Slackメール通知の種類を理解する
まず、Slackから送られてくるメールの種類を理解しましょう。大きく分けて2種類あります。
1. メッセージ通知メール
ワークスペース内のアクティビティに関する通知です。
含まれる内容:
- メンションされたメッセージ
- ダイレクトメッセージ
- フォロー中のスレッドへの返信
- キーワード通知
送信タイミング:
- デスクトップでSlackが非アクティブ状態の時
- 15分ごと、または1時間ごとにまとめて送信
特徴:
- メールから直接返信可能
- 複数の通知がまとめられる
2. お知らせメール
Slack運営からの情報提供メールです。
含まれる内容:
- Slackの新機能やアップデート情報
- フィードバックアンケート
- Slack活用のヒントやTips
- 製品ニュース
特徴:
- ワークスペースのアクティビティとは無関係
- マーケティング的な内容が多い
メッセージ通知メールを完全に停止する方法
ワークスペースのアクティビティに関するメール通知を停止します。
PC(デスクトップ)での設定方法
ステップ1:環境設定を開く
- Slackアプリまたはブラウザ版を開く
- 左上の自分のプロフィール写真をクリック
- メニューから「環境設定」を選択
ステップ2:通知設定を開く
- 左サイドバーから「通知」を選択
- 通知設定画面が表示される
ステップ3:メール通知をオフにする
- 下にスクロールして「デスクトップで非アクティブ状態の時」セクションを探す
- 「メンションやダイレクトメッセージに関するメール通知を受信する」のチェックボックスを外す
- 設定は自動保存される
これで、メッセージ通知メールが完全に停止します。
スマホアプリでの設定方法
iOS/Androidでの手順:
ステップ1:設定を開く
- Slackアプリを開く
- 画面下部の「あなた」タブをタップ
- 右上のプロフィール写真をタップ
ステップ2:通知設定にアクセス
- 「環境設定」をタップ
- 「通知」を選択
ステップ3:メール通知をオフ
- 「デスクトップで非アクティブ状態の時」セクションを探す
- 「メンションやダイレクトメッセージに関するメール通知を受信する」をオフ
注意点:
スマホから設定を変更すると、PC版にも反映されます(設定はアカウント単位)。
通知頻度を調整する方法
完全に停止するのではなく、通知の頻度を減らしたい場合の設定です。
通知頻度の選択肢
メール通知をオンのままにして、頻度を選べます。
選択肢:
- 15分ごと:より頻繁に通知を受け取る
- 1時間ごと:まとめて受け取る(推奨)
設定方法
- 「環境設定」→「通知」を開く
- 「メンションやダイレクトメッセージに関するメール通知を受信する」にチェックを入れる
- その下のドロップダウンメニューから頻度を選択
- 「15分ごと」
- 「1時間ごと」
おすすめ:
1時間ごとに設定すると、メールの数を大幅に減らせます。緊急性の低い連絡にはこれで十分です。
お知らせメールの購読を停止する方法
Slack運営からのニュースやTipsメールを停止します。
PCブラウザでの設定方法
ステップ1:アカウント設定にアクセス
以下のリンクから直接アクセスできます:
https://my.slack.com/account/notifications
または:
- プロフィール写真→「環境設定」
- 上部のタブから「通知」を選択
- 「アカウント設定で管理」リンクをクリック
ステップ2:メール購読設定を変更
- ページを下にスクロール
- 「メールのニュースとアップデート」セクションを探す
- 以下の項目のチェックボックスを外す:
- 「Slackのヒント」
- 「製品のお知らせ」
- 「フィードバックアンケート」
- その他の不要な項目
ステップ3:保存
設定は自動的に保存されます。
重要な注意点:
すべてのチェックを外しても、以下の重要なメールは引き続き届きます:
- パスワードリセット
- セキュリティ関連の通知
- 請求・支払いに関する通知
- 管理者からの重要なお知らせ
複数ワークスペースでの設定
注意:
お知らせメールの購読設定は、Slackアカウント全体に適用されます。つまり、一度設定すれば、参加しているすべてのワークスペースで有効になります。
時間帯で通知を制限する方法
夜間や休日にメール通知を受け取りたくない場合は、通知スケジュールを設定しましょう。
おやすみモード(Do Not Disturb)
一時的にすべての通知を停止する機能です。
PCでの設定:
方法1:クイック設定
- プロフィール写真をクリック
- 「通知の一時停止」にマウスを合わせる
- 時間帯を選択:
- 30分
- 1時間
- 2時間
- 4時間
- 今日は通知をオフ
- カスタム
方法2:カスタム設定
「カスタム」を選択すると:
- 期間と時間を指定できる
- 「通知の一時停止」をクリックで確定
スマホでの設定:
- 画面下部の「あなた」タブをタップ
- 「通知の一時停止」をタップ
- 時間帯を選択
おやすみモード中の状態:
- すべての通知が停止(デスクトップ、モバイル、メールすべて)
- 他のメンバーには「スヌーズ」アイコンが表示される
- 緊急時は、相手が「今すぐ通知」を使って通知できる(1日1回のみ)
通知スケジュールの設定
毎日決まった時間に通知を受け取りたい場合に便利です。
PCでの設定:
- プロフィール写真→「環境設定」
- 左サイドバーから「通知」を選択
- 「通知スケジュール」セクションを探す
- 「通知を許可」ドロップダウンメニューから選択:
- 毎日:365日通知を受け取る
- 平日:月〜金のみ
- カスタム:曜日ごとに設定
- 開始時刻と終了時刻を設定
- 例:9:00〜18:00
- 例:8:00〜20:00
スマホでの設定:
- 画面上部のプロフィール写真をタップ
- 「通知」をタップ
- 「通知スケジュール」セクションで設定
- 「通知を許可」をタップして選択
- 開始・終了時刻を設定
カスタム設定の例:
例1:標準的な会社員
- 平日:9:00〜18:00
- 土日:通知なし
例2:フレックスタイム
- 平日:10:00〜19:00
- 土日:通知なし
例3:24時間対応が必要
- 毎日:7:00〜23:00
スケジュール外の動作:
- 設定時間外は、おやすみモードと同じ扱い
- デスクトップ、モバイル、メールすべての通知が停止
- 他のメンバーにはスヌーズアイコンが表示される
チャンネルごとの通知設定
ワークスペース全体ではなく、特定のチャンネルだけメール通知を調整したい場合。
通知頻度の変更
PCでの設定:
- 設定したいチャンネルを開く
- チャンネル名の右にある「詳細」アイコン(▼)をクリック
- 「通知」を選択
- 以下から選択:
- すべてのメッセージ:すべての新規メッセージで通知
- メンションのみ:@メンションされた時だけ通知(推奨)
- ミュート:通知なし
スマホでの設定:
- チャンネルを開く
- チャンネル名をタップ
- 「通知」をタップ
- 通知レベルを選択
ミュート機能
特定のチャンネルからの通知を完全に停止します。
ミュート時の動作:
- デスクトップ、モバイル、メールのすべての通知が停止
- チャンネルはサイドバーの下部にグレーで表示
- 未読メッセージがあっても太字にならない
- 例外:メンションされた場合は、赤いバッジで通知される
ミュート設定方法:
- ミュートしたいチャンネルを開く
- チャンネル名の右の「詳細」アイコンをクリック
- 「このチャンネルをミュートする」を選択
ミュート解除:
同じ手順で「ミュートを解除する」を選択
注意点:
- Slackbotからの通知はミュートできない
- ワークスペース全体をミュートすることはできない(チャンネル単位のみ)
VIPリストの活用
おやすみモード中でも、特定の人からの通知は受け取りたい場合に便利です。
VIPリストとは
おやすみモード中でも、VIPに登録した人からのダイレクトメッセージは通知されます。
使用例:
- 上司や重要なクライアント
- 緊急連絡が必要な同僚
- 家族(プライベート用ワークスペース)
VIPリストの設定方法
PCでの設定:
- プロフィール写真→「環境設定」
- 「通知」を選択
- 「おやすみモード」セクションまでスクロール
- 「VIPリスト」を管理
- 「メンバーを追加」をクリック
- 通知を受け取りたい人を検索して追加
スマホでの設定:
- プロフィール写真→「環境設定」→「通知」
- 「VIPリスト」を探す
- メンバーを追加
注意点:
- VIPからのダイレクトメッセージのみ通知される
- チャンネルでのメンションは通知されない
ワークスペースごとの設定
複数のワークスペースに参加している場合の設定方法です。
通知設定の適用範囲
重要な仕様:
Slackの通知設定は、すべてのワークスペースに共通で適用されます。
つまり:
- メール通知のオン/オフは全ワークスペースで同じ
- 通知スケジュールも全ワークスペースで同じ
- おやすみモードも全ワークスペースで同じ
ワークスペースごとに変更できる設定:
- チャンネルごとの通知レベル
- ミュート設定
特定のワークスペースだけ静かにしたい場合
ワークスペース全体をミュートすることはできませんが、以下の方法で対応できます:
方法1:すべてのチャンネルをミュート
- そのワークスペースの各チャンネルを個別にミュート
- 手間はかかるが確実
方法2:通知レベルを「メンションのみ」に
- 主要なチャンネルの通知を「メンションのみ」に変更
- 完全なミュートより柔軟
方法3:ワークスペースからサインアウト
- 一時的にそのワークスペースからサインアウト
- 通知は一切来なくなる
メール通知に関するベストプラクティス
効果的な通知設定のおすすめです。
おすすめの設定パターン
パターン1:集中したい人向け
メール通知:オフ
通知スケジュール:平日 9:00〜18:00
チャンネル:重要なものだけ「すべてのメッセージ」、それ以外「メンションのみ」
理由:
- メールボックスがSlack通知で埋まらない
- 業務時間外は完全に遮断
- Slackアプリ内で確認すれば十分
パターン2:バランス重視
メール通知:1時間ごと
通知スケジュール:平日 8:00〜20:00
チャンネル:すべて「メンションのみ」
理由:
- 重要な通知は見逃さない
- メールの量は最小限
- ワークライフバランスを保てる
パターン3:リモートワーク向け
メール通知:15分ごと
通知スケジュール:カスタム(自分の働く時間)
チャンネル:プロジェクトチャンネルは「すべてのメッセージ」、雑談は「ミュート」
VIPリスト:上司、チームリーダー
理由:
- 柔軟な働き方に対応
- 重要な人からの連絡は見逃さない
- プロジェクトの進捗を常に把握
パターン4:完全オフ派
メール通知:完全オフ
通知スケジュール:設定しない(常にオン)
チャンネル:すべて「メンションのみ」
お知らせメール:すべてオフ
理由:
- メールは一切受け取らない
- Slackアプリで能動的に確認
- メールボックスをクリーンに保つ
段階的な調整方法
いきなり通知をすべてオフにするのは不安な場合、段階的に調整しましょう。
ステップ1:お知らせメールを停止
まず、Slack運営からのニュースメールを停止。これだけでかなり減ります。
ステップ2:通知頻度を1時間ごとに変更
15分ごとから1時間ごとに変更。メールの数が激減します。
ステップ3:チャンネルを整理
重要なチャンネル以外を「メンションのみ」またはミュートに。
ステップ4:通知スケジュールを設定
業務時間外の通知を停止。プライベートな時間を守れます。
ステップ5:必要に応じてメール通知を完全オフ
1〜4で問題なければ、メール通知を完全にオフにしてみる。
モニタリング:
各ステップで1週間ほど様子を見て、問題がなければ次へ進みましょう。
やってはいけないこと
1. すべての通知を突然オフにする
重要な連絡を見逃すリスクがあります。段階的に調整しましょう。
2. おやすみモードを設定し忘れる
一時的な停止のつもりが、ずっとオフになっていることも。定期的に確認しましょう。
3. VIPリストを設定せずにおやすみモード
緊急連絡が必要な人を登録していないと、本当に困ることがあります。
4. チームに通知設定を伝えない
「メールしたのに返信がない」と誤解されることも。チーム内で通知設定について共有しましょう。
よくある質問とトラブルシューティング
Q1:メール通知をオフにしたのに、まだメールが来ます
A:いくつかの原因が考えられます。
原因1:お知らせメールが届いている
メッセージ通知とは別の設定です。「お知らせメールの購読を停止する方法」を参照して設定してください。
原因2:設定の反映に時間がかかっている
設定変更後、数分〜数時間かかることがあります。24時間待っても届く場合は次を確認。
原因3:複数のワークスペースに参加している
すべてのワークスペースで設定を確認してください(設定は共通ですが、念のため)。
原因4:管理者による通知
ワークスペースの管理者が送信する重要なお知らせは、個人設定に関係なく届くことがあります。
Q2:通知スケジュールを設定したのに、時間外にメールが来ます
A:以下を確認してください。
確認1:タイムゾーン設定
Slackのタイムゾーン設定が正しいか確認:
- プロフィール写真→「環境設定」
- 「詳細設定」
- 「タイムゾーン」を確認
確認2:おやすみモードが解除されている
手動でおやすみモードを解除していないか確認してください。
確認3:VIPからの通知
VIPリストに登録した人からのメッセージは、スケジュール外でも届きます。
Q3:Slackからのメールが全く届かなくなりました
A:メール通知をオフにしていませんか?
確認手順:
- 「環境設定」→「通知」
- 「メンションやダイレクトメッセージに関するメール通知を受信する」にチェックが入っているか確認
それでも届かない場合:
- 迷惑メールフォルダを確認
- メールアドレスが正しいか確認(プロフィール設定)
- メールプロバイダーがSlackをブロックしていないか確認
Q4:重要な通知だけメールで受け取りたいです
A:以下の設定がおすすめです。
設定:
- メール通知:オン(1時間ごと)
- デフォルトの通知:「メンションとダイレクトメッセージ」
- 重要なチャンネルのみ:「すべてのメッセージ」に変更
これで、重要なチャンネルとメンション、ダイレクトメッセージのみメール通知されます。
Q5:メールから返信したいのですが、どうすればいいですか?
A:メール通知に直接返信できます。
手順:
- Slackからのメール通知を開く
- そのまま返信
- 返信内容がSlackに投稿される
注意点:
- プレーンテキストで返信してください
- 署名や引用は自動的に除去されます
- 添付ファイルも送信できます
Q6:おやすみモード中に緊急連絡があった場合は?
A:相手は「今すぐ通知」機能を使えます。
「今すぐ通知」とは:
- おやすみモード中の相手に、1日1回だけ通知を送れる機能
- ダイレクトメッセージ送信時に選択可能
- 本当に緊急の場合のみ使用
VIPリストの活用:
頻繁に緊急連絡がある人は、VIPリストに登録しておきましょう。
Q7:通知が多すぎて困っています。どうすればいいですか?
A:以下の順番で整理しましょう。
ステップ1:チャンネルを整理
- 不要なチャンネルから退出
- ほとんど使わないチャンネルをミュート
ステップ2:通知レベルを変更
- ほとんどのチャンネルを「メンションのみ」に
ステップ3:メール通知を調整
- 1時間ごとに変更、または完全オフ
ステップ4:通知スケジュールを設定
- 業務時間外の通知を停止
Q8:スマホの通知は停止したいけど、メールは受け取りたいです
A:可能ですが、少し複雑です。
設定:
- Slackの「環境設定」→「通知」
- 「モバイル端末で別の設定を使う」にチェック
- モバイルの通知を「なし」に設定
- メール通知は「オン」のまま
これで、スマホには通知が来ず、メールのみ受け取れます。
Q9:複数のメールアドレスで通知を受け取れますか?
A:いいえ、できません。
Slackアカウントに登録されている1つのメールアドレスにのみ通知が送られます。
代替案:
- メールの転送設定を使う
- 複数のメールアドレスで別々のSlackアカウントを作成する(非推奨)
Q10:通知設定をリセットしたいです
A:個別にリセットする方法はありませんが、以下で初期状態に戻せます。
手順:
- 「環境設定」→「通知」
- 各設定を以下のデフォルト値に変更:
- 通知対象:「メンションとダイレクトメッセージ」
- メール通知:オン(15分ごと)
- 通知スケジュール:なし(毎日)
- おやすみモード:オフ
まとめ
Slackのメール通知を適切に管理することで、ストレスフリーな作業環境を作れます。
重要なポイントのおさらい:
- メール通知の種類を理解
- メッセージ通知メール(ワークスペースのアクティビティ)
- お知らせメール(Slack運営からの情報)
- 完全停止は簡単
- 環境設定→通知→チェックボックスを外す
- お知らせメールも別途停止
- 段階的な調整がおすすめ
- いきなり全オフではなく、徐々に減らす
- 1週間ごとに見直し
- 時間帯で制限
- おやすみモード:一時的な停止
- 通知スケジュール:毎日決まった時間のみ
- チャンネルごとに調整
- 重要なチャンネルは「すべてのメッセージ」
- それ以外は「メンションのみ」またはミュート
- VIPリストを活用
- 重要な人からの通知は常に受け取る
- おやすみモード中も例外的に通知
あなたに合った設定を見つける:
| 働き方 | おすすめ設定 |
|---|---|
| オフィスワーク | メール通知オフ、通知スケジュール平日のみ |
| リモートワーク | メール通知1時間ごと、VIPリスト活用 |
| フリーランス | メール通知15分ごと、カスタムスケジュール |
| 経営者・管理職 | メール通知オン、VIPリスト充実 |
| 集中したい人 | メール通知オフ、ほとんどのチャンネルをミュート |
Slackのメール通知を適切に設定することで、仕事の効率を上げつつ、プライベートな時間もしっかり守れます。この記事を参考に、あなたに最適な設定を見つけてください!


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