「あっ!まだ書き終わってないのに送信しちゃった……」
Slackでメッセージを書いている最中、改行しようとしてEnterキーを押したら、途中のメッセージがそのまま送信されてしまった経験はありませんか?特に日本語入力で変換確定のつもりでEnterを押したら、そのまま送信されてしまうパターンは本当に焦りますよね。
ビジネスシーンでは、未完成のメッセージや誤字だらけのメッセージを送ってしまうと、相手に失礼な印象を与えてしまうこともあります。でも安心してください。Slackには誤送信を防ぐための設定がちゃんと用意されているんです。
この記事では、Slackで誤送信を防ぐための具体的な設定方法から、万が一送信してしまった時の対処法まで、わかりやすく解説していきます。
なぜSlackは改行で送信されてしまうのか

まず、なぜこんなことが起こるのか理解しておきましょう。
Slackでは、デフォルト設定でEnterキーに「メッセージの送信」という役割が割り当てられています。これは英語圏のユーザーにとっては便利な設定なんです。英語入力では変換作業がないので、Enter = 送信というシンプルな操作で素早くメッセージをやり取りできます。
しかし、日本語入力では話が違います。私たちは日常的にEnterキーを使って漢字変換を確定させますよね。「確定のつもりでEnterを押したら送信されてしまった」というのは、この設定が原因なんです。
つまり、日本語ユーザーにとっては、この設定は誤送信の温床になってしまうわけです。
【方法1】言語設定を日本語に変更する(一番簡単)
最も簡単で確実な方法は、Slackの言語設定を日本語にすることです。この設定を変更するだけで、Enterキーの動作が自動的に「改行」に切り替わります。
具体的な設定手順
デスクトップ版の場合:
- 画面右上のアイコン(自分のプロフィール画像)をクリック
- メニューから「環境設定」(または「Preferences」)を選択
- 左側のメニューから「言語&地域」(または「Language & Region」)をクリック
- 「言語」の項目で「日本語」を選択
- 「日本語に変更」ボタンをクリック
設定が完了すると、画面の表記が日本語に切り替わります。同時に、メッセージ入力欄の右側に「送信」ボタン(紙飛行機マーク)が表示されるようになります。
この方法のメリット:
- 設定が簡単で失敗しにくい
- 画面全体が日本語表記になるので使いやすい
- 送信ボタンが視覚的に確認できる
- 誤送信の心配がほぼゼロになる
メッセージの送信方法:
言語設定を日本語にした後は、以下の方法でメッセージを送信します。
- 画面右側の「送信」ボタンをクリック
- Ctrl + Enter(Windows)
- Command + Enter(Mac)
【方法2】Enterキーの動作だけを変更する
「画面は英語表記のままがいい」という方や、より細かく設定をコントロールしたい方には、この方法がおすすめです。言語設定に関係なく、Enterキーの動作だけを直接変更できます。
具体的な設定手順
デスクトップ版の場合:
- 画面右上のアイコンをクリック
- 「環境設定」(Preferences)を選択
- 左側のメニューから「詳細設定」(Advanced)をクリック
- 「メッセージ作成時、Enterキーで…」という項目を探す
- 「改行する」を選択
この設定により、Enterキーで改行ができるようになります。
この方法のメリット:
- 言語設定を変更せずに済む
- Enterキーの動作だけをピンポイントで変更できる
- 細かいカスタマイズが可能
【方法3】キーボードショートカットで対応する
設定を変更したくない場合は、キーボードショートカットを使う方法もあります。これは元の設定を変えずに、操作だけで対応する方法です。
操作方法
デフォルト設定(Enter = 送信)の場合:
- 改行したい時:Shift + Enter
- 送信したい時:Enter
設定変更後(Enter = 改行)の場合:
- 改行したい時:Enter
- 送信したい時:Ctrl + Enter(Windows)/ Command + Enter(Mac)
この方法は、一時的に使い分けたい場合や、チームメンバーと設定を統一したい場合に便利です。
コードを書く人は要注意!コードブロック内の設定
プログラマーやエンジニアの方は、Slackでコードを共有することも多いですよね。実は、コードブロック内でのEnterキーの動作も設定できるんです。
コードブロックとは
バッククォート3つ(“`)で囲まれた部分のことです。
このように
複数行のコードを
きれいに表示できます
コードブロック内の設定方法
- 「環境設定」→「詳細設定」を開く
- 「コード入力時(“`)、Enterキーでメッセージを送信しない」という項目を探す
- チェックボックスをオンにする
この設定をオンにすると、コードブロック内でEnterを押しても送信されず、改行されるようになります。途中のコードが送信されてしまう心配がなくなるので、安心してコードを書けます。
誤送信してしまった時の対処法
どんなに気をつけていても、誤送信は起こってしまうもの。でも大丈夫です。Slackには送信後でもメッセージを編集・削除する機能があります。
メッセージの削除方法
- 誤送信したメッセージにカーソルを合わせる
- 右側に表示される「・・・」(その他)メニューをクリック
- 「メッセージを削除する」を選択
- 確認画面で「削除」をクリック
削除されたメッセージは、チャンネルから完全に消えます。ただし、通知は既に送られてしまっているので、相手が見てしまっている可能性はあります。
メッセージの編集方法
誤字脱字を修正したい場合や、少し内容を追加したい場合は、編集機能を使いましょう。
- 編集したいメッセージにカーソルを合わせる
- 「・・・」メニューをクリック
- 「メッセージを編集する」を選択
- 内容を修正して保存
編集されたメッセージには「(編集済み)」という表示が付きます。
その他の誤送信防止テクニック

設定以外にも、日々の使い方で誤送信を減らせる工夫があります。
1. 長文は下書きしてから送る
複雑な内容や長いメッセージを書く場合は、メモ帳やテキストエディタで下書きしてから、Slackにコピー&ペーストする方法がおすすめです。落ち着いて文章を練れますし、誤送信の心配もありません。
2. 送信ボタンを使う習慣をつける
キーボードショートカットではなく、マウスで画面の送信ボタンをクリックする習慣をつけるのも効果的です。ワンクッション置くことで、「本当に送信していいか」を確認できます。
3. スレッド機能を活用する
長いやり取りになりそうな場合は、スレッド機能を使いましょう。元のメッセージに返信する形でやり取りができるので、会話が整理されます。また、スレッド内での投稿はチャンネル全体に通知されないため、誤送信のプレッシャーも少し軽減されます。
よくある質問
Q: 設定を変更したのに、まだEnterで送信されてしまいます
以下を確認してみてください。
- Slackアプリを一度終了して、再起動してみる
- アプリのバージョンが古い場合は、最新版にアップデートする
- 2020年以降のSlackでは、日本語設定でもEnterで送信するオプションが追加されたため、「方法2」の詳細設定から明示的に「改行する」を選択する必要があります
Q: Shift + Enterでの改行に慣れません
無理に慣れる必要はありません。「方法1」で日本語設定にして、送信ボタンをクリックする方法に切り替えるのも立派な解決策です。大切なのは、自分に合った方法を見つけることです。
Q: チーム全体で設定を統一したい
残念ながら、Enterキーの動作は個人設定なので、管理者が一括で変更することはできません。チームメンバーそれぞれが自分で設定を変更する必要があります。ただ、チーム内で推奨設定を共有することはできるので、新メンバー向けのマニュアルに含めると良いでしょう。
まとめ:自分に合った方法で快適なSlackライフを
Slackの誤送信問題は、設定を変更するだけで簡単に解決できます。
おすすめの対策:
- 初心者の方:言語設定を日本語にする(方法1)が一番簡単で確実
- 細かく設定したい方:Enterキーの動作だけを変更する(方法2)
- 設定を変えたくない方:キーボードショートカット(方法3)で対応
どの方法を選んでも、誤送信のストレスから解放されます。自分の使い方に合った方法を選んで、快適なSlackコミュニケーションを楽しんでください。
万が一誤送信してしまっても、編集・削除機能があるので慌てる必要はありません。大切なのは、落ち着いて対処することです。
この記事で紹介した方法を試して、もう「あっ!」と焦ることのないSlackライフを手に入れましょう!

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