「休暇中にSlackでメンションされたけど、返信できなくて相手に申し訳ない…」
そんな経験はありませんか?
Slackには、メールのような「不在時の自動返信」機能があります。
この記事では、Slackで自動返信を設定する方法を複数紹介します。
休暇前の準備として、ぜひ参考にしてください。
Slackの自動返信機能とは?

Slackでは、以下の方法で自動返信や不在通知ができます。
| 方法 | 特徴 | 難易度 |
|---|---|---|
| 不在ステータス | 公式機能。メンション時に自動通知される | 簡単 |
| Slackbotカスタムレスポンス | 特定キーワードで自動応答 | 簡単 |
| カレンダー連携 | Google/Outlookと同期して自動設定 | やや簡単 |
| サードパーティアプリ | より高度な自動返信が可能 | 中程度 |
メールのような完全な自動返信とは少し異なりますが、チームメンバーに「今は対応できない」と伝える手段が用意されています。
方法1:不在ステータスを設定する(公式機能)
Slack公式の「不在ステータス」を使うと、あなたをメンションした人に自動でメッセージが届きます。
これがSlack版の自動返信といえる機能です。
不在ステータスでできること
- 名前の横に「⛔」絵文字が表示される
- チャンネルでメンションされると、相手に不在メッセージが自動送信される
- DMの入力欄の上に不在ステータスが表示される
- 有効期限を設定して自動解除できる
- 通知を一時停止できる
設定手順(デスクトップ版)
1. Slackを開き、画面右上のプロフィールアイコンをクリック
2. 「ステータスを更新する」を選択
3. リストから「⛔ 不在」を選ぶ
4. 不在メッセージを入力する(任意)
5. 「次の時間の経過後にステータスを削除」で有効期限を設定
6. 必要に応じて「通知を一時停止する」にチェック
7. 「保存」をクリック
設定手順(モバイル版)
1. Slackアプリを開く
2. 画面右下の「あなた」アイコンをタップ
3. 「ステータスを更新」をタップ
4. 「⛔ 不在」を選択
5. メッセージと有効期限を設定して保存
不在メッセージの書き方(例)
相手に伝わりやすいメッセージを設定しておくと親切です。
例1:シンプルな休暇通知
休暇中のため返信が遅れます。12/28以降に対応します。
例2:緊急連絡先を記載
12/25-27まで休暇です。緊急の場合は○○さんにご連絡ください。
例3:復帰日を明記
年末年始休暇中(〜1/3)。返信は1/4以降となります。
注意点
不在ステータスの自動返信は、チャンネルでメンションされた場合にのみ機能します。
DMに対しては自動返信されませんが、相手の入力欄の上に不在ステータスが表示されるため、送る前に気づいてもらえる仕組みになっています。
方法2:Slackbotのカスタムレスポンスを使う
Slackbotの「カスタムレスポンス」機能を使うと、特定のキーワードに反応して自動返信を送ることができます。
自分の名前をキーワードに登録しておけば、メンションされたときに自動応答する仕組みを作れます。
設定手順
1. Slackの画面左上にあるワークスペース名をクリック
2. 「設定と管理」→「ワークスペースをカスタマイズする」を選択
3. ブラウザでカスタマイズ画面が開く
4. 「Slackbot」タブをクリック
5. 「新しいレスポンスを追加する」をクリック
6. 左側の欄に反応させたいキーワードを入力
7. 右側の欄に自動返信メッセージを入力
8. 「保存する」をクリック
キーワード設定のコツ
自分宛てのメンションに反応させるには、以下のように設定します。
キーワード欄に入力する内容:
@あなたのSlackユーザー名
複数のキーワードを登録したい場合は、カンマ(,)で区切ります。
例:
@yamada, 山田, やまだ
自動返信メッセージの例
ただいま休暇中のため、返信が遅れる場合があります。
緊急の場合は○○チャンネルでご連絡ください。
カスタムレスポンスの特徴と注意点
メリット:
- 設定が簡単で追加アプリ不要
- テキスト、リンク、絵文字、GIFも使える
- 複数のキーワードに対応可能
注意点:
- ワークスペース全体に適用される(個人専用ではない)
- メッセージの途中にキーワードがあっても反応しない
- 管理者によって機能が制限されている場合がある
休暇が終わったら、設定を削除するのを忘れないようにしましょう。
方法3:カレンダー連携で自動設定する

GoogleカレンダーやOutlookカレンダーとSlackを連携させると、カレンダーの予定に合わせてステータスを自動更新できます。
休暇の予定を入れておけば、自動的に不在ステータスが設定される仕組みです。
Googleカレンダーとの連携手順
1. Slackの左サイドバーで「その他」→「オートメーション」を開く
2. 「App」タブで「Google Calendar」を検索してインストール
3. Googleアカウントとの連携を許可
4. アプリの「ホーム」タブから「設定」を開く
5. 「不在同期」をオンにする
Outlookカレンダーとの連携手順
1. Slackで「Outlook Calendar」アプリをインストール
2. Microsoftアカウントとの連携を許可
3. アプリの設定から「不在同期」を有効化
カレンダー連携のメリット
- カレンダーに休暇予定を入れるだけで自動反映
- 事前に予定を入れておけば、休暇当日に設定を忘れても安心
- 会議中のステータス更新も自動化できる
方法4:サードパーティアプリを使う
より高度な自動返信機能が必要な場合は、専用のSlackアプリを導入する方法もあります。
代表的なアプリ
Vacation Tracker
チームの休暇管理に特化したアプリです。
誰がいつ休むのかをチャンネルに自動通知したり、休暇中のメンバーへの連絡時に不在を知らせたりできます。
OOO(Out of Office)
不在時の自動返信に特化したシンプルなアプリです。
指定した期間中にメンションされると、自動で返信メッセージを送信します。
無料プランでは1ワークスペースあたり5ユーザーまで利用可能です。
Geekbot
コマンドを送るだけで不在設定ができるボットです。
「/geekbot out of office」と入力すると、対話形式で不在期間や返信メッセージを設定できます。
アプリ導入の注意点
サードパーティアプリを使う場合は、以下の点を確認しておきましょう。
- ワークスペースの管理者がアプリ追加を許可しているか
- 無料プランの制限(ユーザー数、機能制限など)
- データのプライバシーポリシー
方法5:通知を一時停止する(おやすみモード)
自動返信とは異なりますが、休暇中に通知を受け取りたくない場合は「おやすみモード」が便利です。
設定手順
1. プロフィールアイコンをクリック
2. 「通知を一時停止する」を選択
3. 期間を選ぶ(30分〜カスタム日時まで)
おやすみモード中の表示
通知を一時停止すると、あなたの名前の横に「💤」アイコンが表示されます。
これにより、チームメンバーは「今は通知が届かない状態」だと分かります。
不在ステータスとの併用がおすすめ
おやすみモードと不在ステータスは別の機能です。
休暇中は両方を設定しておくと、より確実に「今は対応できない」と伝えられます。
- 不在ステータス:メンション時に自動メッセージを送る
- おやすみモード:通知を自分に届かないようにする
よくある質問(FAQ)
Q. DMに対して自動返信できますか?
Slackの標準機能では、DMに対する自動返信はできません。
ただし、DMの入力欄の上に不在ステータスが表示されるため、相手がメッセージを送る前に気づいてもらえます。
サードパーティアプリを使えばDMへの自動返信も可能ですが、対応しているアプリは限られています。
Q. 自動返信は何回送られますか?
チャンネルでの不在ステータス通知は、同じ人に対して1回だけ送られます。
同じ人が複数回メンションしても、毎回は送られない仕組みです。
Q. 複数のワークスペースで設定できますか?
不在ステータスはワークスペースごとに設定が必要です。
複数のワークスペースに参加している場合は、それぞれで設定してください。
Q. 休暇中に設定を忘れたらどうすればいいですか?
Slackのモバイルアプリを使えば、外出先からでも設定できます。
また、Googleカレンダー連携を事前に設定しておけば、休暇予定が自動で反映されるため安心です。
まとめ
Slackで自動返信や不在通知を設定する方法を紹介しました。
| 方法 | こんな人におすすめ |
|---|---|
| 不在ステータス | 手軽に設定したい人 |
| Slackbotカスタムレスポンス | 特定キーワードで返信したい人 |
| カレンダー連携 | 設定を自動化したい人 |
| サードパーティアプリ | より高度な機能が必要な人 |
| おやすみモード | 通知を完全に止めたい人 |
休暇を満喫するためにも、事前に不在設定を済ませておくことをおすすめします。
「メンションしたのに返信がない」と相手を不安にさせないよう、自動返信を活用してみてください。

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