Slackで自動投稿する方法|予約送信・定期メッセージ・リマインダーを徹底解説

プログラミング・IT

「毎週同じ内容のメッセージを手動で送るのが面倒…」
「深夜に作業が終わっても、朝の時間帯にメッセージを届けたい」

こんな悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。

Slackには、メッセージを自動で投稿するための機能がいくつか用意されています。予約送信、リマインダー、ワークフロービルダーなど、目的に応じて使い分けることで、コミュニケーションの効率が大幅にアップします。

この記事では、Slackでメッセージを自動投稿する方法を、初心者にもわかりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

Slackの自動投稿機能は3種類ある

Slackでメッセージを自動投稿する方法は、大きく分けて3つあります。

予約送信(スケジュール送信)
1回限りのメッセージを、指定した日時に送信する機能です。無料プランでも使えます。

リマインダー(/remindコマンド)
Slackbotを通じて、自分やチャンネルにリマインドメッセージを送る機能です。繰り返し設定も可能で、無料プランで利用できます。

ワークフロービルダー
定期的なメッセージ送信を含む、さまざまな自動化処理を設定できるツールです。有料プラン(プロ、ビジネスプラス、Enterprise)で利用可能になっています。

それぞれの特徴と使い方を詳しく見ていきましょう。

予約送信(スケジュール送信)の使い方

予約送信は、作成したメッセージを指定した日時に自動で送信する機能です。2021年6月に正式リリースされました。

デスクトップ版での設定手順

手順1:メッセージを入力する
送信したいチャンネルまたはDMを開き、通常通りメッセージを入力します。

手順2:送信ボタンの横にある矢印をクリック
紙飛行機アイコン(送信ボタン)のすぐ横にある下向き矢印をクリックしてください。ここで間違えて送信ボタンを押すと、即座にメッセージが送られてしまうので注意が必要です。

手順3:日時を指定する
表示されたメニューから、送信したい日時を選択します。「明日の午前9時」などのプリセットから選ぶか、「カスタム時間」で細かく指定することもできます。

手順4:スケジュールを確定
日時を選択すると、予約が完了します。

スマートフォン版での設定手順

手順1:メッセージを入力する
アプリを開いて、送信先のチャンネルやDMでメッセージを入力します。

手順2:送信ボタンを長押し
紙飛行機アイコンをタップせず、長押しします。通常のタップだとそのまま送信されてしまうので気をつけてください。

手順3:日時を選択
予約設定画面が表示されるので、送信したい日時を指定します。

予約したメッセージの確認・編集・削除

予約済みのメッセージは、サイドバーの「下書き&送信済み」から確認できます。「スケジュール済み」タブを開くと、予約中のメッセージが一覧で表示されます。

ここから、メッセージ内容の編集、送信日時の変更、予約の取り消しが可能です。

予約送信の注意点

予約送信にはいくつかの制限があります。

  • スレッド内の返信には予約送信を使えない
  • 繰り返し設定には対応していない(1回限りの送信のみ)
  • 最大120日先まで予約可能

予約送信したことは相手にはわかりません。送信されたメッセージには「予約投稿」という表示が出ないため、通常のメッセージと見分けがつかない仕組みになっています。

リマインダー機能の使い方

リマインダーは、Slackbotを通じて指定した時間にメッセージを通知する機能です。自分へのリマインドだけでなく、チャンネル全体への定期的な通知にも使えます。

/remindコマンドの基本構文

リマインダーは、メッセージ入力欄に「/remind」コマンドを入力して設定します。

基本的な書き方は以下の通りです。

/remind [宛先] "[メッセージ内容]" [日時]

具体的な使用例

自分へのリマインダー

/remind me "報告書を提出する" at 17:00

今日の17時に、自分宛てにリマインドが届きます。

チャンネルへのリマインダー

/remind #general "週次ミーティングの時間です" at 10:00 every Monday

毎週月曜日の10時に、#generalチャンネルにメッセージが投稿されます。

平日毎日のリマインダー

/remind #team "日報を投稿してください" at 18:00 every weekday

平日の18時に、#teamチャンネルへ自動投稿されます。

特定の曜日を指定

/remind #sales "営業会議の準備をお願いします" at 9:00 every Tuesday and Thursday

火曜日と木曜日の9時に投稿されます。

設定したリマインダーの確認

現在設定されているリマインダーを一覧で確認するには、以下のコマンドを使います。

/remind list

この一覧から、リマインダーの削除も可能です。

リマインダーの注意点

繰り返しリマインダーには、いくつかの制限があります。

  • 「毎月○日」や「第○週の○曜日」といった細かい指定はできない
  • 繰り返しリマインダーは「完了」にできない(削除のみ可能)
  • 他のメンバー個人への繰り返しリマインダーは設定できない

ワークフロービルダーで定期投稿を設定する

ワークフロービルダーを使えば、より柔軟な定期メッセージの設定が可能です。リマインダーよりも細かい制御ができ、メッセージの見た目もカスタマイズできます。

ワークフロービルダーを使うメリット

  • 送信者のアイコンや名前をカスタマイズできる
  • メンション(@channel、@hereなど)を含めたメッセージが送れる
  • 変数を使って動的な内容(日付など)を挿入できる
  • 頻度の設定が柔軟(毎日、平日、毎週○曜日、毎月第○週の○曜日など)

テンプレートを使った設定手順

Slackには定期メッセージ用のテンプレートが用意されているので、それを活用すると簡単です。

手順1:ワークフロービルダーを開く
デスクトップアプリのサイドバーで「その他」にマウスを重ね、「自動化」を選択します。

手順2:テンプレートを選択
「テンプレート」をクリックし、「チャンネルで定期的なメッセージの送信日時を設定する」などのテンプレートを選びます。

手順3:スケジュールを設定
1つ目の鉛筆アイコンをクリックして、開始日時と頻度を設定します。

手順4:メッセージ内容を編集
2つ目の鉛筆アイコンをクリックして、送信先チャンネルとメッセージ内容を設定します。

手順5:公開する
「完了」をクリックし、ワークフローに名前をつけて「公開する」を押せば設定完了です。

ゼロから作成する場合

テンプレートを使わず、ゼロからワークフローを作成することもできます。

手順1:新規ワークフローを作成
「その他」→「自動化」→「ワークフローを作成する」の順にクリックします。

手順2:トリガーを設定
「スケジュールに基づく」を選択し、開始日時と頻度を指定します。

手順3:ステップを追加
「ステップを追加」から「チャンネルへメッセージを送信する」を選びます。

手順4:メッセージを設定
送信先チャンネルを選択し、メッセージ内容を入力します。変数を使えば、「{ワークフローが開始した時刻}」のように動的な情報も挿入できます。

手順5:アイコンと名前を設定(オプション)
「設定」タブから、ワークフローのアイコンと表示名をカスタマイズできます。この設定は、メッセージ投稿時の送信者アイコンとして表示されます。

手順6:公開
設定が完了したら「公開する」をクリックして有効化します。

各機能の比較と使い分け

3つの自動投稿機能には、それぞれ得意・不得意があります。目的に応じて使い分けましょう。

予約送信が向いているケース

  • 1回限りのメッセージを特定の時間に送りたい
  • 深夜や早朝に作業しているが、相手の勤務時間に合わせて送信したい
  • タイムゾーンが異なるメンバーに適切な時間帯で届けたい

リマインダーが向いているケース

  • シンプルな定期リマインドを設定したい
  • 無料プランで繰り返しメッセージを使いたい
  • 素早くコマンドで設定を済ませたい

ワークフロービルダーが向いているケース

  • メッセージの見た目(アイコン、名前)をカスタマイズしたい
  • 複雑な頻度設定(毎月第2火曜日など)が必要
  • メンションを含む定期メッセージを送りたい
  • チームで管理・編集できるようにしたい

外部ツールを活用した高度な自動投稿

Slack標準の機能だけでは物足りない場合、外部ツールやAPIを活用する方法もあります。

サードパーティアプリの活用

SlackのApp Directoryには、自動投稿を支援するアプリが多数公開されています。

Send It Later
日次、週次、月次の繰り返しメッセージをスケジュールできるアプリです。

Geekbot
非同期スタンドアップミーティングや定期アンケートの実施に特化したツールです。メンバーごとに異なるタイムゾーンに対応した送信も可能になっています。

これらのアプリは、Slackの「App Directory」から検索してインストールできます。

Incoming Webhookを使った自動投稿

プログラミングの知識がある場合、Webhookを使った自動投稿も可能です。

WebhookはSlackが提供するAPIの一種で、指定されたURLにデータを送信するだけで、特定のチャンネルにメッセージを投稿できる仕組みです。

Google Apps Script(GAS)と組み合わせれば、無料で定期的な自動投稿システムを構築することもできます。たとえば、Googleスプレッドシートのデータを毎朝Slackに投稿する、といった使い方が考えられます。

Slack APIを使った予約投稿

開発者向けの方法として、Slack APIの「chat.scheduleMessage」メソッドを使う方法もあります。

このAPIを使えば、プログラムから予約投稿を設定できます。最大120日先までのメッセージをスケジュール可能です。

よくある質問

予約投稿したことは相手にバレる?

バレません。予約投稿で送信されたメッセージには、予約だったことを示す表示が出ないため、通常のメッセージと区別がつきません。

無料プランでも自動投稿できる?

予約送信とリマインダーは無料プランでも使えます。ただし、無料プランではメッセージ履歴が90日間に制限されている点に注意してください。ワークフロービルダーは有料プラン限定の機能です。

毎月○日にメッセージを送りたいが、リマインダーで設定できない

リマインダーでは「毎月○日」の指定ができません。この場合は、ワークフロービルダーを使うか、毎月手動でリマインダーを設定し直す必要があります。

スレッドに自動投稿したい

残念ながら、予約送信やワークフロービルダーでは、スレッド内への返信を自動化することはできません。Slack APIを使ったカスタム開発が必要になります。

まとめ

Slackでメッセージを自動投稿する方法を3つ紹介しました。

  • 予約送信:1回限りの送信に最適。無料プランで利用可能
  • リマインダー:シンプルな繰り返し通知に便利。無料プランで利用可能
  • ワークフロービルダー:柔軟なカスタマイズが可能。有料プラン限定

日々の定型的なメッセージ送信を自動化することで、送り忘れを防ぎ、業務効率を大幅に改善できます。

まずは予約送信やリマインダーなど、手軽に始められる機能から試してみてください。慣れてきたら、ワークフロービルダーでより高度な自動化に挑戦してみるのもよいでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました