「Slackにどんなチャンネルがあるか全部見たい」「参加していないチャンネルも確認したい」そんなことはありませんか?
Slackワークスペースには、自分が参加しているチャンネル以外にも、多くのパブリックチャンネルが存在しています。新しいプロジェクトに参加する時や、情報収集をしたい時に、全チャンネルを一覧で確認できると便利ですよね。
この記事では、Slackで全チャンネルを表示する方法を、基本的な操作から管理者向けの高度な方法まで、分かりやすく解説していきます。
Slackのチャンネルの基本知識

まず、Slackのチャンネルについて基本を理解しておきましょう。
チャンネルの種類
Slackには主に3種類のチャンネルがあります。
1. パブリックチャンネル(#マーク)
- 誰でも自由に参加・退出できる
- ワークスペース内の全メンバーから見える
- チャンネル名の左に「#」が付く
- 例:#general、#random、#marketing
2. プライベートチャンネル(🔒マーク)
- 招待された人だけが参加できる
- 参加していない人からは存在すら見えない
- チャンネル名の左に鍵マーク🔒が付く
- 例:#executives-only、#confidential-project
3. 共有チャンネル(接続マーク)
- 外部組織とも共有できるチャンネル
- Slack Connect機能を使用
- パブリックまたはプライベートの形式
「全チャンネル表示」で見えるもの
表示できるチャンネル:
- ✅ 全てのパブリックチャンネル(参加・未参加問わず)
- ✅ 自分が参加しているプライベートチャンネル
- ✅ アーカイブされたチャンネル(設定によって)
表示できないチャンネル:
- ❌ 自分が参加していないプライベートチャンネル
- ❌ 他のワークスペースのチャンネル
プライベートチャンネルの性質上、招待されていないものは見ることができません。
【基本】ディレクトリから全チャンネルを表示する
最も基本的で簡単な方法です。全てのユーザーが使えます。
デスクトップアプリ・ブラウザでの手順
方法1:サイドバーから開く
- Slackを開く
- 左サイドバーの「ホーム」セクションを確認
- 「ディレクトリ」をクリック
- 「チャンネル」タブを選択
これで、ワークスペース内の全パブリックチャンネルが一覧表示されます。
方法2:検索バーから開く
- 画面上部の検索バーをクリック
- 検索結果画面で「チャンネル」タブを選択
- フィルターで「全てのチャンネル」を選択
注意点:
- 「ディレクトリ」が表示されない場合は、「その他」をクリックすると見つかることがあります
- Slackのバージョンによって表示位置が異なる場合があります
モバイルアプリでの手順
iPhone/Android共通:
- Slackアプリを開く
- 画面下部の「検索」アイコンをタップ
- 「チャンネルを検索」または「Browse Channels」をタップ
- パブリックチャンネルの一覧が表示される
または:
- 「ホーム」タブを開く
- 「ディレクトリ」をタップ(表示されている場合)
- 「チャンネル」タブを選択
ディレクトリでできること
表示される情報:
- チャンネル名
- チャンネルの説明(目的)
- メンバー数
- 最近のアクティビティ
実行できるアクション:
- チャンネルをプレビュー(中身を見る)
- チャンネルに参加
- チャンネルを検索・フィルタリング
- 作成日や更新日で並び替え
キーボードショートカットで素早く表示
タイピングが得意な方には、ショートカットが便利です。
全チャンネル一覧を開くショートカット
Windows/Linux:
Ctrl + Shift + K
Mac:
Command + Shift + K
このショートカットを実行すると、チャンネルディレクトリが即座に開きます。
その他の便利なショートカット
チャンネルを素早く切り替え:
Ctrl/Command + K→ チャンネル名を入力して移動
チャンネルブラウザーを開く:
Ctrl/Command + Shift + K→ 全チャンネル一覧
次の未読チャンネルへ:
Alt/Option + Shift + ↓
前の未読チャンネルへ:
Alt/Option + Shift + ↑
チャンネル検索機能を活用する
Slackの検索機能は、チャンネル名だけでなく、チャンネルの目的や話題も検索できます。
検索でチャンネルを見つける方法
手順:
- 画面上部の検索バー(🔍マーク)をクリック
- キーワードを入力
- 検索結果画面で「チャンネル」タブを選択
検索のコツ:
プロジェクト名で検索:
project-alpha
トピックで検索:
マーケティング
部署名で検索:
営業
フィルター機能を使う
検索結果をさらに絞り込めます。
利用可能なフィルター:
- チャンネルタイプ
- パブリックチャンネル
- プライベートチャンネル(参加済みのみ)
- アーカイブ済みチャンネル
- ワークスペース
- 複数のワークスペースに参加している場合に便利
- 並び替え
- 関連性順
- アルファベット順
- メンバー数順
- 最新更新順
検索機能の特徴
Slackのチャンネル検索は非常に賢く、以下も考慮します:
- チャンネル名だけでなく
- チャンネルの目的・説明文
- 頻繁に話題になるトピック
- あなたと近い人が参加しているか
これにより、関連性の高いチャンネルが優先的に表示されます。
サイドバーの表示設定をカスタマイズ

サイドバーに表示されるチャンネルを調整できます。
サイドバーのセクション設定
設定できる表示モード:
1. すべてのチャンネルを表示
- 参加している全チャンネルが常に表示される
- 最もシンプルな設定
2. 未読メッセージのみ表示
- 未読があるチャンネルのみ表示
- サイドバーがスッキリする
3. メンションのみ表示
- @メンションがあるチャンネルのみ表示
- 最も重要な通知に集中できる
設定変更の手順
カスタムセクションの場合:
- サイドバーのセクション名(例:「チャンネル」)を右クリック
- 「セクション設定」を選択
- 表示モードを選択:
- すべてのチャンネルを表示
- 未読メッセージのみ
- メンションのみ
注意点:
- この機能は有料プラン限定です
- フリープランでは利用できません
セクションが表示されない場合
未読やメンションがない場合、セクション自体が折りたたまれます。
確認方法:
- サイドバーでセクション名をクリック
- 折りたたまれていたチャンネルが表示される
セクション名が太字になっている場合は、そこに未読があることを示します。
【管理者向け】チャンネル管理ツールで一覧表示
ワークスペースのオーナーや管理者は、より強力なツールを使えます。
チャンネル管理ツールとは?
対象プラン:
- ✅ Business+プラン
- ✅ Enterprise Gridプラン
- ❌ フリープラン・プロプラン(利用不可)
対象ユーザー:
- ワークスペースオーナー
- ワークスペース管理者(権限による)
- Org オーナー(Enterprise Grid)
管理ツールでの表示方法
Business+プランの場合:
- デスクトップでSlackを開く
- サイドバーで「管理」をクリック
- 「ワークスペース設定」を選択
- 左サイドバーの「チャンネル」をクリック
Enterprise Gridの場合:
- デスクトップでSlackを開く
- 組織名をクリック
- 「ツールと設定」→「ワークスペース設定」を選択
- 管理したいワークスペースを選択(複数管理している場合)
- 「チャンネル」をクリック
管理ツールでできること
表示される情報:
- 全パブリックチャンネル
- 全プライベートチャンネル(権限がある場合)
- チャンネル名、作成者、メンバー数
- 作成日、最終アクティビティ
実行できるアクション:
- チャンネル名の変更
- チャンネルの説明変更
- メンバーの追加・削除
- チャンネルのアーカイブ
- プライベート⇔パブリック変換
- メッセージ保持期間の設定
- チャンネルの削除
便利な機能:
- チャンネル名で検索
- チャンネルタイプでフィルタリング
- CSV形式でチャンネル一覧をエクスポート
チャンネル一覧のエクスポート
管理者は、全チャンネルの一覧をCSVファイルとしてダウンロードできます。
用途:
- チャンネルの棚卸し
- 不要なチャンネルの整理
- レポート作成
- 他のツールとの連携
エクスポート手順:
- チャンネル管理ツールを開く
- 画面右上の「エクスポート」ボタンをクリック
- CSVファイルがダウンロードされる
CSVに含まれる情報:
- チャンネル名
- チャンネルID
- チャンネルタイプ(public/private)
- 作成者
- メンバー数
- 作成日時
【上級者向け】APIで全チャンネル一覧を取得
プログラミングができる方向けに、APIを使った方法も紹介します。
Slack APIを使うメリット
できること:
- 自分が参加しているチャンネル一覧の取得
- チャンネル情報の自動収集
- スプレッドシートやデータベースへの出力
- 定期的な自動レポート作成
用途:
- チャンネル数が非常に多い場合
- データ分析が必要な場合
- 自動化・効率化したい場合
必要な準備
1. Slack Appの作成
- Slack APIにアクセス
- 「Create New App」をクリック
- 「From scratch」を選択
- アプリ名とワークスペースを指定
2. 必要な権限(Scope)を追加
OAuth & Permissions画面で、以下のスコープを追加:
channels:read– パブリックチャンネル情報の取得groups:read– プライベートチャンネル情報の取得(自分が参加しているもの)users:read– ユーザー情報の取得
3. トークンを取得
- 「Install to Workspace」をクリック
- 権限を許可
- User OAuth Tokenをコピー
Google Apps Script(GAS)での実装例
スプレッドシートにチャンネル一覧を出力するコード例です。
// グローバル定数
const SLACK_TOKEN = 'xoxp-your-token-here'; // 取得したトークン
const API_URL = 'https://slack.com/api/conversations.list';
// メニューに機能を追加
function onOpen() {
const ui = SpreadsheetApp.getUi();
ui.createMenu('Slackメニュー')
.addItem('チャンネル一覧取得', 'getChannelList')
.addToUi();
}
// チャンネル一覧を取得
function getChannelList() {
const options = {
method: 'get',
headers: {
'Authorization': 'Bearer ' + SLACK_TOKEN
},
muteHttpExceptions: true
};
// APIを呼び出し
const response = UrlFetchApp.fetch(API_URL + '?types=public_channel,private_channel&limit=1000', options);
const data = JSON.parse(response.getContentText());
if (!data.ok) {
Browser.msgBox('エラー: ' + data.error);
return;
}
// スプレッドシートに出力
const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
sheet.clear();
// ヘッダー
sheet.appendRow(['チャンネル名', 'チャンネルID', '種類', 'メンバー数', '作成日']);
// データ
data.channels.forEach(channel => {
const type = channel.is_private ? 'プライベート' : 'パブリック';
const created = new Date(channel.created * 1000);
sheet.appendRow([
channel.name,
channel.id,
type,
channel.num_members,
created
]);
});
Browser.msgBox('チャンネル一覧を取得しました!');
}
Pythonでの実装例
import requests
import pandas as pd
SLACK_TOKEN = 'xoxp-your-token-here'
API_URL = 'https://slack.com/api/conversations.list'
def get_channels():
headers = {
'Authorization': f'Bearer {SLACK_TOKEN}'
}
params = {
'types': 'public_channel,private_channel',
'limit': 1000
}
response = requests.get(API_URL, headers=headers, params=params)
data = response.json()
if not data['ok']:
print(f"エラー: {data['error']}")
return
# データフレームに変換
channels = []
for channel in data['channels']:
channels.append({
'チャンネル名': channel['name'],
'チャンネルID': channel['id'],
'種類': 'プライベート' if channel['is_private'] else 'パブリック',
'メンバー数': channel['num_members'],
'作成者': channel['creator']
})
df = pd.DataFrame(channels)
# CSVに出力
df.to_csv('slack_channels.csv', index=False, encoding='utf-8-sig')
print('チャンネル一覧をCSVに出力しました!')
if __name__ == '__main__':
get_channels()
Node.jsでの実装例
const { WebClient } = require('@slack/web-api');
const fs = require('fs');
const { Parser } = require('json2csv');
const token = 'xoxp-your-token-here';
const web = new WebClient(token);
async function getChannels() {
try {
const result = await web.conversations.list({
types: 'public_channel,private_channel',
limit: 1000
});
const channels = result.channels.map(channel => ({
'チャンネル名': channel.name,
'チャンネルID': channel.id,
'種類': channel.is_private ? 'プライベート' : 'パブリック',
'メンバー数': channel.num_members,
'目的': channel.purpose.value
}));
// CSV出力
const parser = new Parser();
const csv = parser.parse(channels);
fs.writeFileSync('slack_channels.csv', csv);
console.log('チャンネル一覧をCSVに出力しました!');
} catch (error) {
console.error('エラー:', error);
}
}
getChannels();
チャンネルの整理・管理のベストプラクティス
全チャンネルを表示できるようになったら、次は整理です。
不要なチャンネルの見つけ方
チェックポイント:
- 最終投稿日を確認
- 3ヶ月以上投稿がない → アーカイブ候補
- メンバー数を確認
- メンバーが1〜2人だけ → DМに移行を検討
- メンバーが0人 → 即座にアーカイブ
- 目的が明確か
- チャンネルの説明が空白 → 目的を設定または削除
- 名前が重複していないか
- 似た名前のチャンネルがある → 統合を検討
チャンネル命名規則のすすめ
大規模なワークスペースでは、命名規則が重要です。
推奨パターン:
プロジェクト系:
proj-[プロジェクト名]
例:proj-website-renewal、proj-app-development
部署・チーム系:
team-[チーム名]
例:team-marketing、team-sales
トピック系:
topic-[テーマ]
例:topic-remote-work、topic-design
地域系:
geo-[地域]
例:geo-tokyo、geo-osaka
一時的なもの:
temp-[内容]
例:temp-event-planning、temp-survey
チャンネルのアーカイブ基準
アーカイブすべきチャンネル:
- プロジェクトが終了したチャンネル
- 90日以上投稿がないチャンネル
- メンバーが全員退出したチャンネル
- 一時的なイベント用チャンネル(イベント終了後)
アーカイブの手順:
- チャンネルを開く
- チャンネル名をクリック
- 「設定」→「その他」→「このチャンネルをアーカイブ」
注意点:
- アーカイブしてもメッセージは保存される
- 検索で過去のメッセージは見つかる
- 必要なら後で復元できる
よくある質問(FAQ)
Q1:自分が参加していないプライベートチャンネルは見られますか?
A:見られません。
プライベートチャンネルは、招待されたメンバーだけが確認できます。存在自体も非参加者からは見えないようになっています。
これはSlackのセキュリティ設計によるもので、管理者であっても(特別な権限がない限り)参加していないプライベートチャンネルの中身は見られません。
Q2:チャンネル数が多すぎて探しにくいです
A:以下の方法で整理しましょう:
- 検索機能を活用
- キーワードで絞り込み
- カスタムセクションを作成(有料プラン)
- プロジェクト別、部署別にセクション分け
- スター機能を活用
- 重要なチャンネルにスターを付ける
- 不要なチャンネルから退出
- 定期的に見直して整理
Q3:全チャンネルをExcelやスプレッドシートで管理したいです
A:3つの方法があります:
方法1:管理者ならCSVエクスポート(最も簡単)
- チャンネル管理ツールからワンクリック
方法2:Google Apps Scriptを使用
- 前述のコードをコピペして実行
方法3:Python/Node.jsスクリプトを使用
- より柔軟なデータ取得が可能
Q4:モバイルアプリでも全チャンネルを見られますか?
A:はい、見られます。
ただし、デスクトップ版に比べて機能が限定的です。
できること:
- チャンネル検索
- パブリックチャンネル一覧の表示
- チャンネルへの参加
できないこと:
- チャンネル管理ツールの使用(デスクトップのみ)
- CSVエクスポート(デスクトップのみ)
Q5:チャンネルが多すぎてパフォーマンスが悪いです
A:以下の対策を試してください:
- 不要なチャンネルから退出
- 参加チャンネルが多いと動作が重くなる
- サイドバー表示を「未読のみ」に変更
- 常に表示するチャンネル数を減らす
- アーカイブ済みチャンネルを非表示
- 設定で表示をオフにする
- 古いメッセージをアーカイブ
- ワークスペース設定で保存期間を設定
Q6:他のワークスペースのチャンネルも一緒に表示できますか?
A:残念ながらできません。
Slackでは、ワークスペースごとに完全に独立しています。複数のワークスペースに参加している場合でも、それぞれ個別に切り替える必要があります。
回避策:
- 各ワークスペースでチャンネル一覧をエクスポートして、手動で統合
Q7:チャンネル名を一括変更できますか?
A:標準機能ではできません。
チャンネル名の変更は、1つずつ手動で行う必要があります。
管理者の場合:
- チャンネル管理ツールから効率的に変更可能
大量に変更したい場合:
- Slack APIを使ったスクリプトで自動化可能(技術的知識が必要)
まとめ:目的に合った方法で全チャンネルを表示しよう
Slackで全チャンネルを表示する方法をまとめます。
この記事のポイント:
✅ ディレクトリ機能で簡単に全チャンネル表示
✅ Ctrl/Command + Shift + K で素早くアクセス
✅ 検索機能でキーワードからチャンネルを発見
✅ 管理者はチャンネル管理ツールでCSVエクスポート可能
✅ API/スクリプトで自動化・データ分析も可能
目的別おすすめの方法:
| 目的 | おすすめの方法 | 対象 |
|---|---|---|
| 参加したいチャンネルを探す | ディレクトリ | 全ユーザー |
| 素早く一覧を確認 | Ctrl+Shift+K | 全ユーザー |
| チャンネルを検索 | 検索機能 | 全ユーザー |
| チャンネルを一括管理 | 管理ツール | 管理者(有料プラン) |
| データ分析・レポート | CSVエクスポート | 管理者(有料プラン) |
| 自動化・システム連携 | API/スクリプト | 開発者 |
チャンネル整理のポイント:
- 定期的に不要なチャンネルから退出
- 3ヶ月以上活動がないチャンネルはアーカイブ
- 命名規則を決めて統一
- 重要なチャンネルにはスターを付ける
- サイドバー表示設定を活用
Slackのチャンネルは、コミュニケーションの中心です。全チャンネルを把握することで、必要な情報を見逃さず、効率的にコラボレーションできるようになります。
ぜひこの記事の方法を試して、快適なSlackライフを送ってくださいね!


コメント