「Slackのバッジ通知が既読にしても消えない…」「アイコンの数字がずっと表示されたまま…」そんな経験はありませんか?
実は、Slackのバッジ通知が消えない問題はかなり多くのユーザーが遭遇するよくあるトラブルです。でも安心してください。ほとんどの場合、簡単な操作で解決できます。
この記事では、すぐに試せる即効性のある解決方法から、根本的な原因への対処法まで、段階的に詳しく解説していきます。
Slackのバッジ通知とは?基本を理解しよう
まず、Slackのバッジ通知について基本を確認しておきましょう。
バッジ通知の種類と意味
Slackのアプリアイコンに表示されるバッジには、大きく2つのタイプがあります。
1. 赤い丸(ドット)のみ
- 意味:どこかのワークスペースに未読アクティビティがある
- 具体例:誰かがメッセージを投稿した、ファイルが共有された
2. 数字付きの赤いバッジ
- 意味:あなた宛ての重要な通知がある
- 具体例:
- ダイレクトメッセージ(DM)が届いた
- @メンションされた
- 参加チャンネルに@channel通知が送られた
- マイキーワードが使われた
- フォロー中のスレッドに返信があった
数字は未読の重要通知の数を示しています。
デバイス別のバッジ表示
Mac:
- Dockのアイコンに赤いバッジが表示される
- 数字またはドットで未読を通知
Windows:
- タスクバーに赤いバッジが表示される
- 通知領域(システムトレイ)にも青または赤のドットが表示される
スマートフォン(iOS/Android):
- アプリアイコンに数字付きバッジが表示される
- 重要な通知のみカウントされる
バッジが消えない5つの主な原因
なぜバッジが消えないのか、主な原因を理解しておきましょう。
原因1:同期エラー
最も多い原因がこれです。Slackのサーバーと端末間で同期がうまくいっていないと、既読情報が正しく反映されません。
症状:
- メッセージを全て読んだのにバッジが消えない
- 他のデバイスでは既読なのに、こちらでは未読表示
原因2:スレッドの未読メッセージ
見落としがちなのがスレッド内の未読です。
症状:
- チャンネルのメッセージは全て読んだつもり
- でもスレッドの返信に未読がある
スレッド内の未読もバッジにカウントされるため、注意が必要です。
原因3:複数デバイスでの同期問題
スマホ、PC、ブラウザなど複数のデバイスでSlackを使っている場合、どれか1つで未読があるとバッジが表示され続けます。
症状:
- PCでは既読にしたのにスマホのバッジが消えない
- または逆のパターン
原因4:キャッシュの破損
アプリのキャッシュファイルが破損していると、正しくバッジが更新されません。
症状:
- 何をしてもバッジが消えない
- 特定の数字から変わらない(例:ずっと「1」のまま)
原因5:アプリのバグやグリッチ
稀にですが、Slackアプリ自体に一時的なバグが発生することもあります。
症状:
- 突然バッジがおかしくなった
- アップデート後に問題が発生
【即効】5秒でできる解決方法|Shift+Escの魔法
まず試してほしいのが、全メッセージ既読ショートカットです。多くの場合、これだけで解決します。
デスクトップアプリ・ブラウザ版での手順
ステップ1:問題が発生しているワークスペースを開く
複数のワークスペースに参加している場合は、バッジが表示されているワークスペースをクリックして開きます。
ステップ2:魔法のショートカットを実行
- Windows/Linux:
Shift+Esc - Mac:
Shift+Esc
ステップ3:確認ダイアログで実行
「全未読をクリアしますか?」というダイアログが表示されるので、「はい、すべてクリアします!」をクリック。
これで、そのワークスペースの全てのチャンネルとDMが既読状態になります。
この方法が効く理由
Shift + Esc は、Slackのサーバーに「全メッセージを既読にして」と直接命令を送ります。通常の既読処理とは違い、強制的に同期をリセットするため、同期エラーの多くが解消されます。
成功率と注意点
成功率:約80〜90%
ただし、以下の点に注意:
- 本当に未読のメッセージも既読になる
- 後から「あれ、何のメッセージだっけ?」とならないよう、重要なメッセージは事前に確認を
それでも解決しない場合は、次の方法を試しましょう。
デスクトップ版での詳しい対処法
Shift + Esc で解決しなかった場合の、より詳しい対処方法を紹介します。
方法1:未読メッセージを個別確認
念のため、本当に未読がないか確認しましょう。
手順:
- サイドバーで「未読」または「アクティビティ」タブを開く
Ctrl+Shift+A(Mac:Command+Shift+A)で未読画面を開く- 表示される全てのメッセージを確認
- スレッドの返信も忘れずチェック
確認ポイント:
- チャンネルの未読
- DMの未読
- スレッドの未読(見落としやすい!)
- 他のワークスペースの未読
方法2:キャッシュをクリアする
キャッシュの問題が原因の場合、クリアすれば解決します。
デスクトップアプリでの手順:
- 画面上部のメニューから「ヘルプ」をクリック
- 「トラブルシューティング」を選択
- 「キャッシュをクリアして再起動」をクリック
- Slackが自動的に再起動される
ブラウザ版での手順:
- ブラウザのキャッシュクリア機能を使用
- Chrome:
Ctrl+Shift+Delete→ 「キャッシュされた画像とファイル」を削除 - Edge:
Ctrl+Shift+Delete→ 同様に実行 - Slackのページを再読み込み(
F5またはCtrl+R)
キャッシュクリア後の注意:
- 一時的にログアウトされる場合がある
- 再度サインインが必要になることも
- カスタム設定は保持される
方法3:アプリを完全に再起動
単純ですが、意外と効果的です。
Windowsの場合:
- タスクバーのSlackアイコンを右クリック
- 「Slackを終了」を選択
- タスクマネージャーを開いて、Slackのプロセスが完全に終了しているか確認
- Slackを再度起動
Macの場合:
Command+QでSlackを終了- アクティビティモニタでSlackが完全に終了しているか確認
- Slackを再度起動
方法4:ハードリフレッシュ
キャッシュを保ったままアプリを強制更新します。
ショートカット:
- Windows/Linux:
Ctrl+Shift+R - Mac:
Command+Shift+R
これにより、最新のデータがサーバーから取得されます。
方法5:アプリの再インストール
最終手段として、アプリの完全な再インストールがあります。
手順:
- Slackアプリをアンインストール
- パソコンを再起動(推奨)
- Slack公式サイトから最新版をダウンロード
- インストールして再度サインイン
注意点:
- ローカルに保存されていたデータ(下書きなど)が消える可能性がある
- ただし、サーバー上のメッセージや設定は保持される
モバイルアプリでの対処法
スマートフォンでバッジが消えない場合の対処方法です。
iPhone(iOS)での解決方法
方法1:キャッシュリセット
- Slackアプリを開く
- 画面右上のプロフィール写真をタップ
- 「設定」→「詳細設定」を選択
- 「次回起動時にキャッシュをリセット」をタップ
- Slackアプリを完全に終了
- 再度起動
方法2:アプリデータをクリア
- iPhone の「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Slack」を探す
- 「Reset Cache on Next Launch」をオンにする
- Slackアプリを再起動
方法3:アプリを再インストール
- Slackアプリを長押しして削除
- App Storeから再インストール
- サインインし直す
Android での解決方法
方法1:アプリ内キャッシュクリア
- Slackアプリを開く
- 画面左上の三本線メニューをタップ
- 「設定」→「詳細設定」を選択
- 「キャッシュをリセット」をタップ
方法2:システムからキャッシュクリア
- Androidの「設定」を開く
- 「アプリ」または「アプリケーション管理」を選択
- 一覧から「Slack」を探してタップ
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
注意:「データを削除」は押さないこと!
- 「キャッシュを削除」:一時ファイルのみ削除(推奨)
- 「データを削除」:全てのデータが削除され、ログアウトされる
方法3:通知設定を確認
- Slackアプリのプロフィール写真をタップ
- 「通知」を選択
- 「モバイルで通知する内容」が適切に設定されているか確認
- 一度「なし」に設定してから、元に戻す
モバイル特有の注意点
バッジが消えない原因になりやすいこと:
- アプリのバックグラウンド更新がオフ
- 設定でバックグラウンド更新を許可する
- データセーバーモードがオン
- Slackをデータセーバーの除外リストに追加
- バッテリー最適化が強すぎる
- Slackをバッテリー最適化から除外
システム設定が原因の場合の対処法
Slack側ではなく、OSの設定が問題の場合もあります。
Mac での確認と設定
ステップ1:通知設定を確認
- Appleメニュー → 「システム設定」(または「システム環境設定」)
- 「通知」をクリック
- アプリ一覧から「Slack」を探す
- 以下を確認:
- 「Slackからの通知を許可」がオン
- 通知スタイルが「バナー」または「通知」に設定
- 「バッジ」がオン
ステップ2:おやすみモードを確認
- 画面右上の通知センターアイコンをクリック
- 「おやすみモード」がオフになっているか確認
- オンの場合はオフにする
ステップ3:Slackアプリの設定を確認
- Slackアプリを開く
- ワークスペース名 → 「環境設定」
- 「通知」→「サウンド & 表示」
- 「新しいアクティビティをSlackのアイコンにバッジ(•)で表示する」にチェックが入っているか確認
Windows での確認と設定
ステップ1:通知設定を確認
- 「スタート」メニュー → 「設定」
- 「システム」→「通知とアクション」
- 「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」がオンか確認
- 一覧からSlackを探し、通知がオンになっているか確認
ステップ2:集中モードを確認
- 「設定」→「システム」→「集中モード」
- 「オフ」になっているか確認
- オンの場合は一時的にオフにして試す
ステップ3:Slackの表示設定
Windowsの場合、タスクバーの設定も影響します。
- タスクバーを右クリック → 「タスクバーの設定」
- 「小さいタスクバーボタンを使う」がオンの場合、バッジが見えない場合がある
- この設定をオフにする
バッジ通知を無効にする方法
「もうバッジ通知自体が不要」という場合は、完全にオフにすることもできます。
デスクトップでバッジを無効化
Mac:
- Slackアプリを開く
- プロフィール写真 → 「環境設定」
- 「通知」→「サウンド & 表示」
- 「新しいアクティビティをSlackのアイコンにバッジ(•)で表示する」のチェックを外す
Windows:
- Slackアプリを開く
- 同様に環境設定から設定
- または、Windowsのシステム設定からSlack通知をオフ
モバイルでバッジを無効化
iPhone:
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 「通知」→「Slack」
- 「バッジ」をオフにする
Android:
- Slackアプリを開く
- プロフィール写真 → 「通知」
- 「モバイルで通知する内容」を「なし」に設定
バッジ問題を予防する日常的な対策
問題を未然に防ぐための、日常的に気をつけるべきポイントです。
対策1:定期的に「全既読」を実行
週に1回程度、Shift + Esc で全既読にする習慣をつけると、同期エラーの蓄積を防げます。
おすすめタイミング:
- 金曜日の業務終了時
- 月曜日の朝一番
- 長期休暇の前
対策2:Slackアプリを最新版に保つ
古いバージョンはバグが多く、通知関連の問題も起こりやすくなります。
確認方法:
- メニューから「ヘルプ」→「Slackについて」
- バージョン番号を確認
- 定期的に更新をチェック
対策3:複数デバイスの同期を意識
複数のデバイスでSlackを使う場合:
- 1つのデバイスで既読にしても、他のデバイスでは即座に反映されない場合がある
- 各デバイスでSlackを開いて、同期を促す
- 就寝前や外出時は、使っていないデバイスのSlackを完全に終了
対策4:通知設定を最適化
バッジが増えすぎないよう、通知設定を見直しましょう。
おすすめ設定:
- 「メンションとダイレクトメッセージのみ」に設定
- 重要度の低いチャンネルはミュート
- マイキーワードは本当に必要なものだけ設定
対策5:定期的なキャッシュクリア
月に1回程度、キャッシュをクリアすると動作が快適になります。
推奨頻度:
- 月1回:キャッシュクリア
- 3ヶ月に1回:アプリの再インストール(必要に応じて)
それでも解決しない場合
上記の方法を全て試してもバッジが消えない場合、以下の可能性があります。
Slackのシステム障害
稀ですが、Slack側のサーバー問題でバッジが正しく動作しないことがあります。
確認方法:
- Slack Statusにアクセス
- 現在の障害情報を確認
- Twitter等で他のユーザーも同じ問題を報告しているか確認
対応:
- Slackの復旧を待つ
- 通常、数時間以内に解決されることが多い
Slackサポートへの問い合わせ
どうしても解決しない場合は、公式サポートに連絡しましょう。
問い合わせ時に伝えるべき情報:
- 問題の詳細な状況
- 「既読にしてもバッジが消えない」
- 「特定のワークスペースだけ」など
- 使用環境
- OS(Windows 10、macOS Venturaなど)
- Slackアプリのバージョン
- デスクトップアプリかブラウザ版か
- 試した対処法
Shift + Escを実行済み- キャッシュクリア済みなど
- ワークスペースのURL
- 登録メールアドレス
問い合わせ方法:
- アプリ内:ヘルプ → フィードバックを送信
- ウェブ:https://slack.com/help/requests/new
よくある質問(FAQ)
Q1:バッジの数字が実際の未読数と合わないのですが?
A:これは正常な動作です。
バッジの数字は「通知の数」であって「未読メッセージの総数」ではありません。
バッジにカウントされるもの:
- DM(ダイレクトメッセージ)
- @メンション
- @channel、@here通知
- マイキーワード
- フォロー中のスレッドへの返信
バッジにカウントされないもの:
- 通常のチャンネル投稿(メンションなし)
- ミュートしたチャンネルの通知
- スレッド内の返信(フォローしていない場合)
Q2:一部のワークスペースだけバッジが消えません
A:ワークスペースごとに Shift + Esc を実行してください。
複数のワークスペースに参加している場合、それぞれで個別に全既読操作が必要です。
手順:
- 問題のワークスペースに切り替える
Shift + Escを実行- 他のワークスペースでも同様に実行
Q3:バッジを消すと重要なメッセージを見逃しませんか?
A:見逃しを防ぐ方法があります。
Shift + Esc を実行する前に:
- 「未読」タブ(
Ctrl/Command + Shift + A)で内容を確認 - 重要そうなメッセージは「後で読む」に保存
- スター⭐をつける
- リマインダーを設定
これらを活用すれば、重要なメッセージを見逃しません。
Q4:キャッシュクリアでデータは消えますか?
A:メッセージは消えませんが、一部の設定は消える可能性があります。
消えないもの:
- メッセージ履歴
- ファイル
- チャンネル参加状況
- ワークスペース設定
消える可能性があるもの:
- 下書き中のメッセージ
- 一部のアプリ設定
- ローカルに保存された画像キャッシュ
Q5:モバイルとPCで同期がずれます
A:複数デバイス間の同期には時間がかかることがあります。
対処法:
- 各デバイスでSlackアプリを開く
- プルダウンして更新(モバイル)
- 数分待つ
- それでも同期しない場合は、全デバイスでキャッシュクリア
Q6:バッジが「1」のまま動きません
A:これは最も厄介なケースです。
試す順序:
- スレッドを徹底的に確認(見落としがち)
- 全ワークスペースを切り替えて確認
Shift + Escを実行- キャッシュクリア
- アプリ再起動
- それでもダメなら再インストール
多くの場合、スレッド内の見落としが原因です。
Q7:バッジをオフにしたら通知も来なくなりますか?
A:いいえ、バッジとプッシュ通知は別設定です。
- バッジ:アイコンの数字表示のみ
- プッシュ通知:ポップアップやバナー
バッジをオフにしても、プッシュ通知は引き続き受け取れます。
まとめ:段階的に試して快適なSlackライフを
Slackのバッジが消えない問題について、解決方法をまとめます。
この記事のポイント:
✅ まず Shift + Esc で全既読を試す(成功率80〜90%)
✅ それでもダメならキャッシュクリア
✅ スレッドの未読を見落としていないか確認
✅ 複数デバイスで使っている場合は全て確認
✅ 月1回のメンテナンスで予防
✅ 最終手段はアプリの再インストール
推奨する対処の順序:
| ステップ | 対処法 | 所要時間 | 成功率 |
|---|---|---|---|
| 1 | Shift + Esc | 5秒 | 80〜90% |
| 2 | スレッド確認 | 2〜3分 | +5% |
| 3 | キャッシュクリア | 1分 | +3% |
| 4 | アプリ再起動 | 1分 | +1% |
| 5 | ハードリフレッシュ | 30秒 | +0.5% |
| 6 | 再インストール | 5〜10分 | ほぼ100% |
予防のための習慣:
- 週1回:
Shift + Escで全既読 - 月1回:キャッシュクリア
- 適宜:Slackアプリの更新
ほとんどの場合、Shift + Esc を試すだけで解決します。それでも消えない場合は、この記事の方法を上から順番に試してみてくださいね。
快適なSlackライフを!

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