Slackでファイルをダウンロードすると、いつも同じフォルダに保存されて探すのが大変…そんな経験はありませんか?
デフォルトでは、Slackからダウンロードしたファイルは、ブラウザと同じ「ダウンロード」フォルダに保存されます。仕事のファイルとプライベートのファイルが混ざってしまい、必要な書類を見つけるのに時間がかかることもあるでしょう。
この記事では、Slackのダウンロード先を変更する方法を、Windows・Mac・スマートフォンそれぞれの手順で詳しく解説します。ファイル管理を効率化して、もっと快適にSlackを使いこなしましょう!
なぜSlackのダウンロード先を変更すべきなのか

まず、ダウンロード先を変更するメリットを理解しましょう。
仕事とプライベートの明確な分離
多くの人が個人のパソコンで仕事もプライベートも両方行っています。
Slackから仕事の資料をダウンロードする際、プライベートでダウンロードした画像や動画と同じフォルダに保存されると、ファイルが混在してしまいます。ダウンロード先を「仕事用」と「プライベート用」に分けることで、オンとオフの境界が明確になるんです。
ファイルを探す時間の短縮
ダウンロードフォルダにファイルが何百個も溜まっていると、必要なファイルを見つけるのに時間がかかります。
Slack専用のダウンロードフォルダを作れば、「あの契約書はどこだっけ?」と探し回る必要がなくなります。特に、複数のワークスペースを使っている場合は、ワークスペースごとにフォルダを分けるとさらに便利でしょう。
ストレージの管理がしやすい
ダウンロードしたファイルの保存先を外部ドライブやクラウドストレージに設定できます。
パソコンの内蔵ストレージが少ない場合、外付けHDDやUSBメモリを保存先にすることで、本体の容量を節約できます。また、自動的にクラウドストレージと同期するフォルダを指定すれば、バックアップも簡単です。
プロジェクトごとの整理
特定のプロジェクト専用のフォルダを保存先に指定すれば、関連ファイルがすべて一箇所に集まります。
プロジェクト終了後にまとめてアーカイブする際も、フォルダごと移動するだけで済むため、整理が楽になるんです。
Windows版Slackのダウンロード先変更方法
Windows版デスクトップアプリでの変更手順を見ていきましょう。
前提条件
この機能は、Slack公式サイトから直接ダウンロードした版でのみ利用できます。
Microsoft Store版を使っている場合、この機能が表示されない可能性があります。自分のバージョンを確認するには、画面左上の三本線アイコン→「ヘルプ」→「バージョン情報」を開き、「Microsoft Store」と表示されているかチェックしてください。
詳しい手順
ステップ1:Slackデスクトップアプリを開く
WindowsパソコンでSlackアプリを起動してください。
ステップ2:プロフィール写真をクリック
画面右上にあるプロフィール写真(またはアイコン)をクリックします。
ステップ3:「環境設定」を選択
ドロップダウンメニューから「環境設定」(または「Preferences」)を選んでください。
新しいウィンドウが開き、さまざまな設定項目が表示されます。
ステップ4:「詳細設定」を開く
左側のメニューから「詳細設定」(または「Advanced」)をクリックします。
ステップ5:ダウンロードのロケーションを変更する
「ダウンロードのロケーション」というセクションを見つけてください。
ここに2つのオプションがあります:
- 固定のフォルダに保存:毎回同じフォルダに自動保存
- 各ダウンロードの場所を選択:ダウンロードごとに保存先を指定
固定フォルダを使いたい場合は、「変更」ボタンをクリックして、保存先フォルダを選択してください。
ステップ6:新しいフォルダを選択
ファイルエクスプローラーが開くので、保存先にしたいフォルダを選びます。
既存のフォルダでも、新しくフォルダを作成してもOKです。例えば、デスクトップに「Slack Downloads」という専用フォルダを作るのも良いでしょう。
ステップ7:設定を保存
フォルダを選択したら「フォルダーの選択」をクリックしてください。
これで設定完了です。次回からダウンロードしたファイルは、指定したフォルダに保存されます。
毎回保存先を指定する方法
固定フォルダではなく、ダウンロードのたびに保存先を選びたい場合もあるでしょう。
その場合は、「各ダウンロードの場所を選択」にチェックを入れてください。これで、ファイルをダウンロードする際に毎回保存場所を聞かれるようになります。
プロジェクトごとに異なるフォルダに保存したい場合など、柔軟な管理ができて便利です。
Mac版Slackのダウンロード先変更方法
Mac版デスクトップアプリでの手順を説明します。
基本的な流れ
Mac版もWindows版と同じような流れで設定できます。
ステップ1:Slackアプリを起動
DockまたはアプリケーションフォルダからSlackを開いてください。
ステップ2:プロフィール写真をクリック
画面右上のプロフィール写真をクリックします。
ステップ3:「環境設定」を選択
メニューから「環境設定」を選んでください。
ステップ4:「詳細設定」に移動
環境設定ウィンドウの左側にあるメニューから「詳細設定」をクリックします。
ステップ5:ダウンロード先を変更
「ダウンロードのロケーション」セクションで「変更」ボタンをクリックしてください。
Finderが開くので、保存先にしたいフォルダを選択します。
ステップ6:設定を確定
フォルダを選んだら「選択」をクリックして、設定を保存してください。
おすすめの保存先フォルダ
Macユーザーにおすすめの保存先をいくつか紹介します。
書類フォルダ内にSlack専用フォルダを作る
~/Documents/Slack Downloads のようなフォルダを作ると、書類と一緒に管理できます。
デスクトップに一時フォルダを作る
すぐにアクセスしたいファイルは、デスクトップの専用フォルダに保存すると便利です。作業が終わったら、適切な場所に移動させましょう。
iCloud Driveやクラウドストレージと連携
~/Library/Mobile Documents/com~apple~CloudDocs/Slack のようなiCloud Drive内にフォルダを作れば、自動的にバックアップされます。
スマートフォン版Slackのダウンロード先について
スマホ版のSlackは、パソコン版とは少し事情が異なります。
iPhone/iPad版の場合
iOSでは、ダウンロード先を直接変更する機能がありません。
Slackからダウンロードした画像は、デフォルトで「写真」アプリに保存されます。他の種類のファイル(PDFなど)は、「ファイル」アプリのダウンロードフォルダに保存されるのが基本です。
画像の保存方法
- 保存したい画像をタップして開く
- 右上の「…」(その他)アイコンをタップ
- 「画像を保存」を選択
これで写真アプリに保存されます。
他のアプリに送る方法
保存先を変えたい場合は、「共有」機能を使って他のアプリに送ることができます。
例えば、NotabilityやGoodNotesなどのノートアプリ、Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージアプリに直接送信可能です。
Android版の場合
Android版も、直接的なダウンロード先変更機能はありません。
ダウンロードしたファイルは、スマホの内部ストレージまたはSDカードの「Download」フォルダに保存されます。
画像の保存
- 画像をタップして開く
- 右上の「…」アイコンをタップ
- 「ダウンロード」を選択
画像はギャラリーアプリから閲覧できます。
ファイルマネージャーで移動
保存後、ファイルマネージャーアプリ(Files by Googleなど)を使って、ダウンロードしたファイルを別のフォルダに移動することは可能です。
ブラウザ版Slackのダウンロード先変更

Webブラウザ版のSlackを使っている場合は、ブラウザの設定を変更する必要があります。
Google Chromeの場合
ステップ1:Chromeの設定を開く
画面右上の三点リーダー(︙)をクリックし、「設定」を選んでください。
ステップ2:「ダウンロード」セクションを開く
左側のメニューから「ダウンロード」を選択します。
ステップ3:保存先を変更
「場所」の横にある「変更」をクリックして、新しい保存先フォルダを選んでください。
ダウンロード前に確認する設定
「ダウンロード前に各ファイルの保存場所を確認する」のスイッチをオンにすると、ダウンロードごとに保存先を選べます。
Microsoft Edgeの場合
ステップ1:設定を開く
右上の「…」アイコンをクリックし、「設定」を選びます。
ステップ2:ダウンロード設定を開く
左側のメニューから「ダウンロード」を選択してください。
ステップ3:場所を変更
「場所」の横にある「変更」をクリックし、保存先フォルダを指定します。
Safariの場合(Mac)
ステップ1:Safari環境設定を開く
メニューバーから「Safari」→「環境設定」を選んでください。
ステップ2:「一般」タブを開く
「ファイルのダウンロード先」で保存場所を選択できます。
「ダウンロード後、”安全な”ファイルを開く」のチェックを外しておくと、セキュリティ面で安心です。
ダウンロード先変更後の確認方法
設定が正しく変更されたか確認しましょう。
テストダウンロード
適当なファイルをSlackからダウンロードしてみてください。
指定したフォルダにファイルが保存されていれば、設定は成功です。もし違う場所に保存された場合は、設定をもう一度見直しましょう。
設定の再確認
「環境設定」→「詳細設定」→「ダウンロードのロケーション」を開いて、正しいパスが表示されているか確認してください。
間違っている場合は、「変更」ボタンを押して正しいフォルダを選び直しましょう。
よくあるトラブルと解決方法
ダウンロード先の変更でつまずくことがあるかもしれません。
「変更」ボタンが表示されない
Microsoft Store版やApp Store版を使っている場合、この機能が利用できないことがあります。
公式サイトから直接ダウンロードした版を使うか、ブラウザの設定を変更してください。
ダウンロードできない
新しい保存先フォルダへの書き込み権限がない可能性があります。
フォルダのプロパティ(右クリック→プロパティ)を開き、「セキュリティ」タブで書き込み権限があるか確認しましょう。特に、会社のパソコンや外部ドライブを使う場合は注意が必要です。
設定が保存されない
一部のセキュリティソフトが設定変更をブロックしていることがあります。
一時的にセキュリティソフトを無効にして設定を変更してみてください。変更後は、必ず再度有効にしましょう。
ファイルが見つからない
設定したつもりが、実際には別のフォルダに保存されている場合があります。
ファイル名で検索してみてください。Windowsなら「エクスプローラー」の検索機能、Macなら「Spotlight検索」(⌘ + Space)を使うと簡単に見つかります。
効率的なファイル管理のコツ
ダウンロード先を変更したら、さらに効率的な管理方法も実践してみましょう。
ワークスペースごとにフォルダを分ける
複数のワークスペースを使っている場合は、それぞれ専用のフォルダを作りましょう。
例えば:
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\Slack\会社名AC:\Users\[ユーザー名]\Documents\Slack\会社名BC:\Users\[ユーザー名]\Documents\Slack\副業プロジェクト
このように分けると、どこから来たファイルか一目瞭然です。
日付や月ごとのサブフォルダを作る
大量のファイルをダウンロードする場合は、月ごとにサブフォルダを作ると便利です。
毎月1日に新しいフォルダを作り、その月のダウンロード先に設定するという習慣をつけると、古いファイルを探す際も日付から絞り込めます。
定期的な整理を習慣化
週に1回や月に1回など、定期的にダウンロードフォルダを整理する時間を作りましょう。
不要なファイルは削除し、重要なファイルは適切なプロジェクトフォルダに移動させてください。これだけで、フォルダが溢れかえることを防げます。
クラウドストレージと連携
OneDrive、Google Drive、Dropboxなどと連携させると、自動的にバックアップされます。
パソコンが壊れても、クラウドにファイルが残っているため安心です。ただし、機密情報を扱う場合は、会社のポリシーを確認してからにしましょう。
よくある質問と回答
ダウンロード先を複数設定できますか?
いいえ、デフォルトのダウンロード先は1つだけです。
ただし、「各ダウンロードの場所を選択」を有効にすれば、ダウンロードごとに異なる場所を指定できます。頻繁に保存先を変える場合は、この設定がおすすめです。
外部ドライブを保存先にできますか?
はい、できます。
USBメモリ、外付けHDD、ネットワークドライブなど、アクセス可能な場所ならどこでも保存先に指定できます。ただし、外部ドライブを取り外した状態でダウンロードしようとするとエラーになるので注意してください。
設定はワークスペースごとに変えられますか?
いいえ、ダウンロード先の設定はSlackアプリ全体に適用されます。
すべてのワークスペースで同じダウンロード先が使われます。ワークスペースごとに分けたい場合は、ダウンロード後に手動で移動するか、保存先フォルダ内にサブフォルダを作って整理しましょう。
スマホ版でもダウンロード先を変更できますか?
直接的には変更できません。
iOSやAndroidのシステム仕様により、Slackアプリ内でダウンロード先を変更する機能はありません。ダウンロード後、ファイル管理アプリを使って移動させるか、「共有」機能で他のアプリに送ってください。
ダウンロード先を変更したら、過去のファイルも移動しますか?
いいえ、過去にダウンロードしたファイルは移動しません。
設定変更後にダウンロードするファイルから、新しい保存先が適用されます。古いファイルを新しいフォルダに入れたい場合は、手動で移動させてください。
まとめ:Slackのダウンロード先を変更して快適なファイル管理を
Slackのダウンロード先を変更することで、仕事とプライベートのファイルを明確に分離でき、必要なファイルもすぐに見つかるようになります。
Windows版、Mac版ともに、「環境設定」→「詳細設定」→「ダウンロードのロケーション」から簡単に変更できます。ブラウザ版を使っている場合は、ブラウザ自体の設定を調整してください。
設定変更は数クリックで完了する簡単な作業ですが、その効果は絶大です。ファイルを探す時間が減り、整理整頓された環境で効率よく仕事ができるようになるでしょう。
この記事の手順を参考に、今すぐダウンロード先を変更して、快適なSlackライフを送ってくださいね!


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